キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

※トップページに表示されるよう投稿日時をいじっています。実際にこの記事を投稿したのは7月上旬です。

そろそろ公務員試験の筆記試験がひととおり終わったころでしょうか?
長い試験勉強から解放され一安心している方もいるでしょう。お疲れさまでした。

このたび、地方公務員として働く中でストレス源になるかもしれない事柄をまとめました。

ミスマッチを減らしたい

祝賀ムードに水を差すような記事を書くのは、就職後のミスマッチが最近目立つからです。

ネット上には役所生活に愛想をつかして転職活動をしている地方公務員がたくさんいます。
僕の勤める県庁でも、新規採用職員が一年持たずに辞めてしまうケースが続いています。
今年も早速1名辞めてしまいました。

ここ最近の就職売り手市場がいつまで続くか、わかりません。
公務員に見切りをつけて別の進路をとるなら、売り手市場のうちに動く、つまり今のうちにさっさと決断したほうがいいと思います。

以下、どこの役所でもだいたい当てはまるであろう普遍的な項目を挙げました。
過去に見聞きした内容も多く、今更感があるかもしれません。
それでも今一度、内定を承諾する前に、自分に問いかけてみることをおすすめします。

これを読んでもやっとするようだったら、別の進路も考えてみたほうがいいかもしれません。
「ストレス源?むしろ大歓迎なのだが……」という人は公務員向いてます。
ようこそ停滞と退廃の世界へ。

地方公務員への内定を承諾する前に考えてほしいことリスト

勤務時間の大半はコミュニケーションに費やされる

地方公務員の仕事の大半はコミュニケーションです。

職場でのコミュニケーションには色々な形があります。
口頭(会話)、文章、さりげないジェスチャーやボディランゲージ等々……
勤務時間のほとんどを、他人と関わりながら過ごします。

自分一人で完結する作業に没頭するような仕事はほとんどありません。
(公文書館の書庫整理担当くらい?)

現時点(就職前)時点で上手くできなくても問題ありません。
やっているうちに慣れて上達します。
しかし、こういうコミュニケーション自体が苦痛なら、勤務時間は地獄そのものです。
地方公務員という職業自体に向いていないと思います。

勤務環境は運次第(配属ガチャ次第)

コミュニケーションの中でも、職場の上司や先輩とのやりとりは質・量ともに特に重要です。
つまり、職場の人間関係に恵まれるかどうかで、仕事にしやすさが大いに左右されます。
これは運次第です。どうしようもありません。

待遇は地銀×0.9くらい

田舎だと役人は高給取りと言われますが、実際のところ、年収は同年齢の地銀行員よりも確実に少ないです。
地銀の場合は営業成績に応じて年収がかなり変わってきますが、成績最悪の行員よりも少ないようです。
銀行からの転職者いわく、「だいたい0.9倍くらい」とのことでした。

成長しやすい環境ではない

民間企業と比べると、施される教育の量も質も明らかに劣ります。
大手企業だとよくある「資料室」のような設備もなく、自学自習も捗りません。
成長したいなら、自腹を切るしかありません。

ただ、よくある「地方公務員の仕事は成長に寄与しない」説は、僕は違うと思います。
単に目の前の仕事をこなすだけでなく、自発的に学び取ろうとする姿勢があれば、何かが身に付くと思います。
もちろん費用は自腹、業務時間外にやらなければいけませんが……

オフィス環境は酷い

職場の設備はだいたいボロいです。
職場の環境改善のために税金を使うなんて、有権者からしたら論外だからです。
上場企業が立派な自社ビルを建てたら株主が怒るのと似ています。

綿が抜けてキャスターの壊れた椅子、錆だらけの机、10年前のパソコン、ろくに効かない空調等々……
例を挙げるときりがありません。
参考:埃っぽい環境が致命的に駄目な人は地方公務員に向いていない?

「全体の奉仕者」という制約

「全体の奉仕者」という公務員の立場上、誰に対しても平等公平に接しなければいけません。
これが意外に制約になります。気を抜くとすぐトラブルになります。

参考:伝統的工芸品にまつわる地方公務員のジレンマとは?
参考:自治体の観光施策の限界とは?

プライベートの制約

上とも若干被りますが、地方公務員だからできない・許されないことも結構あります。
政治活動や副業は言うまでもなく、無償のボランティアであっても、政治家の息がかかっていたりアンチ首長派だったりして、暗黙のルールとして近づけないことも……

決定権が無い

平職員に決定権はありません。
細かいことでも上司の了承を得ないといけません。若いうちは特にそうです。
自分の意見を押し殺す場面もたくさんあります。

失敗を極度に恐れ、チャレンジを嫌う

役所の日々の仕事は、ある意味、首長が次の選挙で再選するための事前準備です。
有権者に悪印象を与えないよう、失敗を極端に恐れます。リスクを取りません。
新たな挑戦が認められるのは、政財界から要望がある場合か、首長がどうしてもやりたい場合くらい。
職員発の斬新な挑戦は滅多に採用されません。


ほかにも思いついたら追記していきます。

ご来訪ありがとうございます。
ブログ管理人の「あまあま」と申します。

プロフィール【2019.4時点】
◆中国地方の某県庁勤務
◆関東の私立大学に進学後、出身地にUターン
◆配属部署 防災→総務(文書)→観光→総務(雑務寄せ集め)
◆隠れオタク歴20年弱 妹と一緒にCCさくらをリアタイ視聴したのが全ての始まり
◆趣味は読書です。嗜癖はこちら(読書メーターへのリンク) 
詳しいプロフィールはこちら。
参考:キモオタク地方公務員さんのプロフィールは?調べてみました!

ブログの目的


本ブログの読者層は、「公務員になろうか検討している若者」と「現役公務員」を想定しています。

前者に対しては、自分近辺の一事例を紹介することで地方公務員のリアルな姿を知ってもらい、就職後のミスマッチを少しでも減らせたらいいなと思っています。
ポジティブ・ネガティブどちらにも偏らないように気をつけていますが、僕は現状の待遇にそこそこ満足しているので、ややポジティブ寄りになっているかもしれません。

僕を含めた「若手県庁職員の考え方」も紹介していくつもりです。
「共感できるかどうか」という観点からも、読んでもらえたら嬉しいです。

あわよくば、首都圏の大手企業に就職するような優秀な若者が「県庁って面白そう!」と感じて、Uターン就職のきっかけになってほしいですね。
優秀な若手が増えれば増えるほど、僕の負担が軽くなっていくので。


後者に対しては、議会待機中のような空虚な時間にぼんやり眺めていられる、暇つぶしページになれたらいいなと思っています。
あとはオタクへの意識改革ですね。クールジャパンどうこうという国家的な動きがある中、大半の地方公務員は「アニメ=オタク=きもい」という図式から抜け切れていません。
地方公務員の視点からオタクコンテンツについて言及することで、オタクへの新たな知見が少しでも提供できればいいなと思います。


ブログの運営方針

記事の更新

だいたい週2回、水曜日と土曜日の午前1時頃に更新しています。
記事自体は暇な土日に一気に書き溜めていて、予約投稿しています。

かつて「ゆっくりSS」を書いていて、いまだに当時の文体が抜けていません。
文章に起伏が無く、読みにくいかもしれませんが、現在ブログ向けのライティングを勉強している最中なので、お付き合いいただければ幸いです。

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広告について

現役の公務員という立場上、広告収入を貰うのは限りなく黒に近いグレーなので、僕自身は一切広告を貼っていません。
何らかの広告が表示されていたら、ライブドアブログの仕様によるものです。僕には全く関与していません。


選挙のたびに「若者が選挙に行かないから政治が変わらない」という説が報道されますが、僕は若者どうこうよりも投票率自体が低いことのほうが原因だと思っています。

投票率が低いと、当選に必要な得票数が減ります。
有権者が100万人いる地域の場合、もし投票率が100%だと、当選には50万が必要です。
一方、投票率が50%の場合は、必要な得票数は25万です。
必要な得票数が半分になります。

必要な得票数が少なければ、特定のセクターの組織票だけで当選できる可能性が高まります。
つまり、住民にあまねくサービスを提供して人気集めをする必要がなくなります。
同時に、特定のセクターに利益提供するインセンティブが生じるのです。

2018年宮崎県知事選挙の場合

実際の選挙を見てみます。
2018年の宮崎県知事選挙では、過去最低となる33.90%となりました。
有権者912,647人に対して、31万人弱しか投票していません。

次回もこれくらいの投票率だと推測すると、912,647人×33.90%(推定投票率)×50%(当選に必要な得票率)=約16万票を集めれば当選できると試算されます。

平成29年就業構造基本調査(PDF)に、産業分類別の就業者数が載っています。

これによると、
  • 農業、林業 53,800人
  • 建設業 45,900人
  • 製造業 68,000人
この3業種だけで16万人を超えます。

つまり、この3業種の組織票さえあれば、当選できるのです。

このうち農業、林業、建設業は、どこの地域でも業界団体がしっかりしていて、選挙の時はいつも活躍(暗躍?)しています。
選挙の2年前くらいから、土地改良や道路整備のような昔ながらの大型公共事業を打ち出しておけば、確実な票田として機能するでしょう。

投票率を高めるだけで首長も議員もビビる

投票率が高くなればなるほど、首長は安穏とできなくなります。
投票率が高ければ高いほど、組織票だけでの当選は遠のきます。
つまり、次の選挙に勝つためには、在任中になるべくたくさんの住民に恩恵が行き渡る施策を打ち出し、人気を集めなければいけません。

議員も同じです。
投票率が高くなるほど、支持基盤を広げる必要に迫られます。
支持基盤を広げるということは、特定のセクターに便宜供与するだけではなく、一般住民への便宜も考えなければいけません。

1票増えるごとに現職へのプレッシャーが高まり、頭を使わせることになるのです。

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