キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

ご来訪ありがとうございます。
ブログ管理人の「あまあま」と申します。

プロフィール【2020.4時点】
◆田舎の某県庁勤務
◆関東の私立大学に進学後、出身地にUターン
◆これまでの配属部署 防災、観光、総務
◆隠れオタク歴20年弱 妹と一緒にCCさくらをリアタイ視聴したのが全ての始まり 
詳しいプロフィールはこちら。
参考:キモオタク地方公務員さんのプロフィールは?調べてみました!

ブログの目的

本ブログの読者層は、「公務員になろうか検討している若者」と「現役公務員」を想定しています。

前者に対しては、自分近辺の一事例を紹介することで地方公務員のリアルな姿を知ってもらい、就職後のミスマッチを少しでも減らせたらいいなと思っています。
ポジティブ・ネガティブどちらにも偏らないように気をつけていますが、僕は現状の待遇にそこそこ満足しているので、ややポジティブ寄りになっているかもしれません。

僕を含めた「若手県庁職員の考え方」も紹介していくつもりです。
「共感できるかどうか」という観点からも、読んでもらえたら嬉しいです。

あわよくば、首都圏の大手企業に就職するような優秀な若者が「県庁って面白そう!」と感じて、Uターン就職のきっかけになってほしいですね。
優秀な若手が増えれば増えるほど、僕の負担が軽くなっていくので。


後者に対しては、議会待機中のような空虚な時間にぼんやり眺めていられる、暇つぶしページになれたらいいなと思っています。
あとはオタクへの意識改革です。クールジャパンどうこうという国家的な動きがある中、大半の地方公務員は「アニメ=オタク=きもい」という図式から抜け切れていません。
地方公務員の視点からオタクコンテンツについて言及することで、オタクへの新たな知見が少しでも提供できればいいなと思います。


ブログの運営方針

記事の更新

だいたい5の倍数日、午前1時頃に更新しています。
記事自体は暇な土日に一気に書き溜めていて、予約投稿しています。

かつて「ゆっくりSS」を書いていて、いまだに当時の文体が抜けていません。
文章に起伏が無く、読みにくいかもしれませんが、現在ブログ向けのライティングを勉強している最中なので、お付き合いいただければ幸いです。

ナローバンド推奨ブログ

もはや死語かもしれませんが、当ブログはナローバンド環境でも見られるよう、画像利用は極力控えています。

リンクについて

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広告について

現役の公務員という立場上、広告収入を貰うのは限りなく黒に近いグレーなので、僕自身は一切広告を貼っていません。
何らかの広告が表示されていたら、ライブドアブログの仕様によるものです。僕には全く関与していません。


地方公務員がたどるキャリアは人それぞれです。
僕のように頻繁かつ無秩序に異動する人もいれば、何年も同じ業務を担当し続ける人もいます。

後者のパターンだと、担当業務に飽きてしまうこともあると思います。
役所は基本的に民主主義プロセスによって決められた事項を実施する手足であり、意思決定機関ではありません。
下っ端の職員には尚更、権限も裁量もなく、その役割は作業が中心にならざるを得ません。
ひととおり業務のルールを覚えてルーチンワークをこなせるようになり、ボトムアップでも実行できる程度のマイナーな業務改善を終えてしまえば、あとは同じような日々が続くことになります。

こういう淡々とした日々を送って給料がもらえるという環境は、実際かなり幸せなことだと思います。
しかし人間はわがままなもので、新鮮味や刺激が欲しくなるものです。

そんなときは、役所以外の関係者の目線を調べてみれば、眼前の作業が再び新鮮に映ると思います。

「役所だけの案件」ではない

庁内調整業務を除き、役所が携わる仕事には、役所外にもたくさんの関係者がいます。
むしろ役所は関係者の一角でしかありません。
それぞれの関係者ごとに役割が異なり、実行する作業内容も異なります。
そしてそれ以上に、その仕事に対する目線(認識、スタンス)が異なります。

地方公務員として働いているだけでは、普通は「役所の担当者」という一関係者の目線からしか、仕事を捉えません。
関係者それぞれの考え方を知り、「役所の担当者」以外の視線から仕事を眺めてみれば、きっと新しい発見があるでしょうし、よりよい結果につながるかもしれません。

典型的な「関係者」

仕事によって登場する関係者は様々です。
ここではどんな業務でも関係者として存在しそうなものを挙げていきます。

住民

公務員なら誰しも「住民目線を持て」という訓示を受けたことがあるでしょう。

僕も何度も聞かされてきましたが、自治体内に暮らす全住民を合算したようなマクロな意味での「住民」を想定すべきなのか、一人一人の個々人の感情や損得を重んじるミクロな意味での「住民」を想定すべきなのか、その中間のどこかで落とし所を見つけるべきなのか……いずれの方法を採るのか次第で、獲得すべき「住民目線」は全く異なってきます。

今回の場合は、「受益者」「負担者」「賛同者」「アンチ」「無関心層」のような特徴的なスタンス別に、住民目線を想定すればいいと思っています。

議員

議員の最大のモチベーションは再選です。
どうすれば得票につながるかを考えれば、議員さんの思考も見えてくるでしょう。

議員さんの背後には、財界や地域の有力者が控えています。議員目線を知ることは、こういう影の実力者の利害関心という、別の目線を知ることにも繋がります。

マスコミ

マスコミの目的は視聴者・読者の関心を集めることです。
そのために、事実を組み合わせてストーリー化したり、要素を削ぎ落として単純化することが多いです。

まずは「自分の担当業務をスキャンダルに仕立て上げるにはどうすればいいか」を考えてみたら、いい練習になると思います。

一見地味な業務でも、別の事業と組み合わせたり、過去事業の延長線上に位置付けてみたりしたら、ものすごいインパクトを生むかもしれません。
マスコミはこういう潜在的爆弾を探し求めています。

アカデミック

役所の仕事は学術的な研究対象でもあります。
研究成果をまとめた書籍もたくさんありますし、ciniiで論文を調べても多数ヒットします。

本省も絡む業務であれば、国が設置した有識者会議のような組織でも、学術的観点からの考察がなされているかもしれません。

役所現場がウィズコロナを考えるには時期尚早な気もしますが、備忘録も兼ねて、現時点で想定される展開を書き残しておきます。

長期化する不信感・感情的反発

今年4月〜5月にかけての、全国的流行から経済活動停止までの流れでは、都道府県知事の責任を訴える声が非常に強かったです。


  • 感染者が出るたびに知事が会見していたということは、知事が責任者だ
  • 経済活動の自粛要請の呼びかけ役だった
  • 結果的に抑え込めずに感染拡大を許し、経済活動が停滞した

僕が直接対応した苦情電話では、このあたりの主張がよく登場しました。

いずれにせよ、「感染拡大・経済停滞は行政による人災だ」「行政のミスを住民が自粛という形で尻拭いさせられている」という確固たる認識の下、知事を叩いていました。

この時期は本当にしんどかった。
庁内どこも外部からの電話に忙殺されていて、電話回線が常時パンク状態で、役所機能が停止しかけていました。
物理的にF5アタックを食らっていた気分です。

電話の内容のほとんどは、具体的な救済を求めるものではなく、感情的な反感でした。
論理もへったくれもありません。要約すれば「お前らムカつく」に収束する内容です。
具体例は伏せさせてください。思い出すだけで気分が沈んでしまいます。

平日は批判電話への対応で仕事が進まないので、休日出勤を余儀無くされていました。
休日であれば、設定上「営業していない=職員は誰もいない」ため、電話に出る必要が無いからです。
鳴り響く電話を無視して、事務作業に勤しんでいました。

知事叩きも役所への電話攻撃も、今では随分落ち着きました。
しかし、世間の不満感情そのものが解消されたわけではありません。
インターネットを少し散策してみると、当時となんら変わりのない憎悪を燃やしている方が大勢います。

この憎悪の根本には、「感染拡大・経済停滞は行政による人災だ」「行政のミスを住民が自粛という形で尻拭いさせられた」という認識があります。
この認識は、もはや変えようがありません。「今年4月〜5月の一連の出来事」という歴史的事実が、この認識の根拠だからです。

失望は広範にみられる

感情的な反発までは至らなくとも、役所に失望した方は非常に多いと思います。

今回の騒動では、首長の言動だけでなく、役所組織や木っ端公務員の仕事っぷりも激しく叩かれました。
「いまだにアナログ」とか、「意思決定が遅い」とか、「言い訳ばかり」とか、「住民感情に寄り添っていない」とか……

中でも「いまだにFAXが現役」「結局人海戦術」「オンライン申請の相次ぐ不備」あたりは、強く印象に残ったのではないかと思います。

さらに今回は、特別定額給付金事業を通して、国民のほぼ全員が役所と関わりを持ちました。
連日流れる「給付が遅い」「ルールがおかしい」という批判報道を、自分ごととして受け止め、強い関心をもって眺めていたと思います。
つまり、「いつ10万円が手に入るのか」という個人的利害のために役所の存在が普段より身近に感じられていたところに、どんどん公務員&役所批判報道が流れてきたのです。

この結果、「公務員&役所は無能」という認識が、相当数の方に深く刷り込まれたと思います。
特にこれまで役所に対して中立・無関心だった層を、一気に潜在的アンチへと転化させたといえるでしょう。

実務への影響

燃えたぎる憎悪が拡散してしまったために、官民協働・住民参加型のような施策は、今後難しくなるんじゃないかと危惧しています。

さらには住民訴訟も避けられないと思います。
「新型コロナウイルスの拡大も経済活動の停滞も都道府県による人災である」という認識に立てば、役所がミスしたために自分に損害があったわけで、諸悪の根源たる役所に賠償を要求するのが必然の流れです。

どういう形をとるかはわかりません。今まさに作戦を練っているところかもしれません。
とりあえず現時点では、公文書公開請求されたものは訴状に使われると思っておいて間違いないと思っています。

私刑執行に巻き込まれる

正当な権限を持たないにもかかわらず、他人の心身に危害を加えたり、権利を制限・侵害する方(以下「私刑執行人」)が、世の中には大勢います。
今年流行った「自粛警察」も、こういうタイプの方の一種です。

役所には以前からこういう方がよく訪れます。
公務員に対して自ら私刑を執行しにくるだけでなく、別の誰か(役所とは全く関係のない個人や団体)に対して刑を執行するよう働きかけてくるケースも多いです。

このたび「自粛警察」が大々的に報道され、世間から否定的に捉えられたために、自ら私刑を執行するのは難しくなっています。
とはいえ燃えたぎる正義感(または悪意)を抑えることはできません。何らかの形で他人を罰しないと気が済まないのです。

そのため、従来のように自ら個人で私刑を執行するのではなく、
  • 第三者を動かして、間接的に私刑を執行する
  • インターネットなどを使って賛意を集め、個人ではなく集団として刑を執行する
という動きが強まるのではと考えています。
 

役所への影響:加害者かつ救済者かつ被害者

役所にも、それらしい理屈を作って私刑を執行するよう訴えにくる案件がますます増えると思います。
同時に、「私刑は悪いこと」という認識が浸透したために、従来は泣き寝入りしていた私刑の被害者からの救済申立も増えるでしょう。

私刑の中には、純粋に民民の問題であり、行政が絡むべきではない案件も多数あります。
「執行しろ」という圧力であれ「助けてくれ」という要請であれ、関係ないものははっきり断る姿勢が重要でしょう。

前述の憎悪のために、役所や公務員に対する私刑執行も増えると思います。
これまで以上に身の振り方に注意が必要です。

大手マスコミに弄ばれる

新型コロナウイルス関係の報道では、自治体の首長の発言が頻繁に取り上げられています。
発言そのものをスキャンダル扱いするだけでなく、国の方針と対立させたり、別の自治体と対比させたり……便利に使われています。

経緯も文脈も無視して発言の一部を意図的に切り取られているケースも多々あります。
大手マスコミにとって、地方自治体の首長なんて恐るに足らない相手なのでしょう。

地方自治体の首長ネタは、そこそこウケているようです。
最近炎上した首長の名前をgoogleトレンドで検索すると、失言したタイミングで検索数が急上昇しており、視聴者に影響を与えられていることが見えてきます。

反応が上々ということで、今後も首長は雑に扱ってもいい便利ネタとして使われていくのでしょう。
 
そのため、大手マスコミの地方支社には細心の注意を払う必要があると思います。
現状既に、ネタ集め目的なのか、記者会見で誘導尋問みたいな質問をしたり、各課の担当職員に詰め寄ったり……などなど、これまでにない攻勢を敷いているように思われます。


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