キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

改正健康増進法の規定により、今年7月1日から病院や学校、行政機関での敷地内全面禁煙が義務化されました。

なくそう!望まない受動喫煙。(厚生労働省特設サイト)
 

僕の勤める役所からも喫煙スペースが消えました。
来庁者用の喫煙スペースとして隔離部屋が設けられていて、職員もそこを使っていたのですが、7月1日に張り紙が出されて施錠されてしまいました。

公務員スモーカーは少ない

僕の身の回りだと、地方公務員の喫煙率は10人に1人くらい。
統計調査だと20%弱くらいなので、世間一般よりも少ないと思われます。
喫煙者率(JTウェブサイト)

感覚的には、県庁よりも市町村役場の方が喫煙者が多いです。

元喫煙者はたくさんいます。
お子さんへの配慮とか、値上げで手が出なくなったとか、断煙に踏み切った理由は様々です。
飲み会のときだけ貰いタバコしている光景もよく見かけます。


ヘビースモーカーに公務員は難しい?

前述のとおり、法令により行政機関は敷地内全面禁煙が義務化されてしまいました。
僕の勤める職場の場合、喫煙したいときは徒歩10分かけて最寄りの喫煙スペースまで行かなければいけません。
もはやタバコ休憩は不可能です。

喫煙できるとしたら、昼休みくらいでしょうか?
半日タバコを我慢できないのであれば働けない環境と言ってしまっても過言ではないでしょう。


僕自身は一切喫煙しませんが、煙草と同じくアングラな趣味(オタク)の愛好家なので、同情してしまいます。
紙巻き煙草も、シーシャみたいに、特定のスポットに集約されていくのでしょうか……

ブログ記事を書くときは主語の大きさに気をつけています。
主語を大きくするほど、主張は一般論に近づき、強いメッセージになります。
その分、例外が発生するリスクが高まり、粗探ししやすくなります。

例外を無視してでも強烈に訴えるのか、主語を小さくして正確性を追求するのか。
僕は後者のほうが好みです。
適用範囲は狭くても正確な情報を載せておいて、それをどう扱うかは読み手に委ねます。

主語を小さくするため、僕はよく「田舎の地方公務員」という表現を使います。
同じ地方公務員という職業であっても、都会と田舎では別物と思っているからです。

都会だと「親が地方公務員」はスティグマ?

つい先日、上司からこんな話を聞きました。
上司のお子さん(都内有名私大に通ってる)が、友人から親の職業を尋ねられて「県庁職員だ」と返したら、ひどく謝られたらしい。意味が解らず理由を聞いたら、「親が地方公務員という恥部を喋らせてしまった、デリカシーに欠けていた」という意味の謝意だった……

この一例だけで結論づけるのは性急すぎますが、都会と田舎とで地方公務員の社会的地位が大きく異なるのではと、かねてから僕も思っていました。

都会の地方公務員は自己評価が低い説

社会的地位の違いは、そのまま地方公務員本人の職業への満足度に反映されると思っています。

都会の地方公務員は、自分よりも高給で尊敬されてホワイトな労働環境の人に囲まれています。
隣の芝生は青いどころか、青々とした芝の中に取り残されてるようです。

これでは自分の境遇に不満を覚えやすいでしょう。

一方の田舎地方公務員は、青い芝があまり見当たりません。
そのため、自分は恵まれているほうだと信じられます。

この差が相当大きいと思うのです。

田舎の役所は存在感がでかい

加えて、田舎のほうが相対的に役所の存在感が大きいです。
例えば美術館。都会だと民営の大きな美術館がたくさんあり、公立の美術館といえば郷土資料がメインです。
一方、田舎には私立美術館なんてありません。公立の美術館が唯一にして最大。
郷土展示はもちろん、メジャーな企画展もこなさなければならず、都会の公立美術館よりも責任重大です。

美術館に限らず、こういう分野はたくさんあります。

存在感の大小が、やりがいの大小にもつながり、ひいては職業への満足度にもつながるのでは?


インターネット上だと「地方公務員は○○」と大きな主語で断定的に扱う主張が目立ちます。
しかし実際には一概に言えません。
都会か田舎か、自治体の規模の大小など、考慮すべき要素がたくさんあります。
中でも都会か田舎かは、慎重に扱うべき重大要素だと思います。

大型書店をぶらついていると、Amazonが絶対リコメンドしてこない本に出会えます。
今回紹介する本もそういう一冊。
地方公務員稼業とは一見関係が無いようで、深く考えさせられます。


出版社のページはこちら。

山梨県韮崎市を中心に展開したスーパーマーケット「スーパーやまと」社長の一代記です。
39歳で代表取締役に就任、赤字スーパーをV字回復させるだけでなく、地域の問題解決にも奔走するも、2017年10月に破産。
この一連の流れが綴られています。

背表紙を見た瞬間に嫌な予感がしました。

「この破産、絶対行政も絡んでる……」


贖罪を打ち砕かれた

本書を紐解くと、山梨県庁、韮崎市役所、甲府市役所……続々と出てきて、利益相反キャンペーンへの協力依頼を続々と持ち込んでいます。

本書を読んだ直後、2食抜きました。
胃が痛んで食事どころではなかったので。
スーパーマーケットの本を読んで食事ができなくなるとは思いもしませんでした。

ある程度キャリアを積んだ地方公務員なら、地域の民間事業者に負担を強いた経験が少なからずあると思います。
そんな時、謝金や営業補償として金銭面で穴埋めすることで、自分を赦していませんか?
僕はそうです。役所のわがままのせいで赤字を背負わせてはいけないと思っています。

ただ、本書を読んで、たとえ金銭面でフォローしたとしても行政に対する心理的な不信感は消えないんだなと痛感させられました。


これ以上の詳しい紹介は避けます。
ネタバレしないほうが絶対に身に沁みるからです。
胃痛を抱えながら読み進めて、228ページからの【行政関係者へ】と題されたメッセージを繰り返し噛み締めましょう。

山梨県内の地方公務員の感想が気になるところでもあります。
会う機会があったら話を振ってみます。 

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