キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

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つい先日、経済学者の方がTwitterで

・スマートフォンのスペックは、他に持っている電子機器のスペックと併せて考える必要がある
・例えばタブレットやモバイルノートパソコンを保有しているなら、スマホは必要最小限で十分
・逆になんでもスマホでやりたいならハイスペックなものが必要
・ただ最新のスマホはスペックが高すぎて、大半の人は型落ち機で十分
・ひたすら最新機種ばかり追い求める最近の風潮は搾取されてるだけ

という趣旨のツイートを発出していました。
(元ツイートを引用したいのですが、見つかりません……)

この考えに僕は全面同意します。
同意した上で、地方公務員はハイスペックスマートフォンを持つべきだと思っています。

前提:地方公務員業務には私物電子機器が必要

地方公務員が職場から支給される電子機器は、
  • 最低限スペックのパソコン(持ち出し厳禁)
  • 電卓
  • マウス
くらいです。

これでは到底足りません。外出先で使えるものに至っては一切ありません。
そのため、職員の私物で補うのが習慣化しています。 

自治体の厳しい財政状況を鑑みると、この状況が改善されるとは思えません。
そのため、地方公務員は半永久的に、私物の電子機器を仕事にも使わなければいけないでしょう。
特に外出先(出張先)で電子機器を使いたい場合は、私物で賄う必要があります。

どんどん役割の広がるスマートフォン

現状、地方公務員が私物電子機器でカバーしている業務は、
  • 出先での通話
  • メッセージ(SMS、LINEなど)
  • インターネットでの調べ物
  • 写真撮影
  • 画像編集
  • 出先での資料閲覧
  • 出先での文書作成(出張報告書など)
あたりです。

幸いにもハイスペックスマートフォンであれば1台で対応できます。
低スペック端末だと、画像編集や文書作成でつまづきそうです。

これらに加え、今後は動画撮影・編集が加わると予想しています。

しかし、役所には動画を撮るカメラも無ければ、動画編集ソフトも、動画編集に耐えうるスペックのパソコンもありません。これらを導入する予算もありません。
こうなると頼れるのは私物のスマートフォンだけです。

動画編集ともなると、なおさらにハイスペック機種が必要になります。

動画編集を求められる場面は色々想像されます。
例えば自治体公式SNSへの投稿。
 各種SNSでは、画像だけでなく動画も投稿されており、動画の割合がどんどん増えつつあります。
この風潮にそろそろ偉い人たちが気づく時期です。
来年度あたりから「うちもどんどん動画を投稿せよ」との指示が続々と下るでしょう。

私物電子機器での対応を求められる業務は、ほかにもどんどん増えていくでしょう。
 
スマホで全てカバーする必要はありません。
通話機能以外は別の端末に任せるという手もあります。
それでも結局、私物で対応しなければいけないという事実には変わりありません。
それなら極力スマホ一台で完結させた方が楽なのではないかと思います。

特に田舎だと、スマートフォンの4G回線しか使えない場所もたくさんあります。 
wimaxのようなモバイルwifiの対象外エリアもまだまだ残っていますし、フリーwifiのような文明の利器も、そもそも商業施設が少ないので頼りにできません。

ガジェットオタクなら、スマートフォン+高性能タブレットの組み合わせもアリだと思います。
僕はまだタブレットの真価(タブレットしかできないこと、タブレットならではのメリット)を理解しきれていないので躊躇していますが、いつか挑戦してみたいです。

腕時計や名刺入れには地方公務員独特の制約があることを過去に取り上げているところですが、仕事用カバンは基本的に自由です。
普通のビジネスバッグ、3way、トートバッグ、リュック、ショルダーバッグ、ウエストポーチなどなど、荷物量や通勤手段に合わせて各自選んでいます。手ぶら派もいます。

本革の超かっこいいものを使っている人も結構います。こういうやつですね。

 

ただ、配属先や業務によっては自由が制限されることもあります。
せっかく良いものを買ったのに異動したら使えなくなった……という話もよく聞きます。
 
汎用性が高くどんな職場でも使えるのは、「大容量で丈夫な2wayタイプ(手提げ&肩掛け)」のビジネスバッグです。
そこそこの金額を出して良いものを買うのであれば、まずはこのタイプをおすすめします。
決して無駄にはならないでしょう。

ロッカーが無い場合

配属先によっては、職員用ロッカーが無かったり、ものすごく狭いところがあります。同じ役所内でも部署によってかなり差があります。

僕の場合、初任の部署では1人1本ロッカーが割り当てられましたが、今の部署では同じサイズのものを4人で共有しています。この時期はコートだけでパンパンです。

ロッカーが使えない場合、歯磨きセットや膝掛けブランケットのような職員の私物は、毎日持ち帰らざるを得ません。
こうなると大容量のカバンでないと対応できません。

出張時の紙運び

出張が多い部署だと、大容量だけでなく丈夫であることも求められます。
役所は紙文化です。外出時は大量の紙資料を持ち歩きます。
特に若いうちは荷物持ち要員として上司の分まで持たされます。

旅行用カバンの記事でも触れましたが、紙は体積のわりに重いです。
大量の紙を持ち歩くとなると、チャチなバッグだと壊れてしまいかねません。

紙がぎっしり詰まった鞄はものすごく重いです。
ずっと手提げで持っていたら指が壊死します。
体への負担軽減のため、肩掛けにもできる2wayまたは3wayタイプのものを薦めます。
個人的には2way推しです。3wayだと分厚くなりすぎると感じます。


ちなみに僕はtumiのカバンを愛用しています。

こういうやつですね。
ビジネスバッグが本業のメーカーだけあってか、中身が重くても指や肩にかかる負担が軽いです。

関連過去記事





僕ももうアラサーにもなってしまったせいか、新入職員とのジェネレーションギャップを感じるようになりました。
同じ採用区分である大卒事務職員でも、自分たちの世代とは明らかな違いを感じます。

カルチャーショックを受けることも多々ありますが、総じて良い傾向だと思っています。

定時退庁へのこだわり

まず、退庁時刻が早いです。
もちろん仕事を残して帰るわけではなく、与えられた仕事をこなして帰っています。
定時退庁への執念は他のどの世代よりも強いです。

従来の新人にありがちな「周りが帰らないという理由だけでだらだら残っている様子」は全然見かけません。

欲を言えば、自分自身の業務効率化だけでなく、周りの職員への配慮も忘れないでいてほしいところです。周囲からもフォローしていかねばと思います。

将来への危機感

「このまま公務員を続けていたら自分が駄目になる」という意識が強いです。
「成長したい」という発言もよく聞きます。
民間企業や中央省庁に就職した連中と自分を比較して、県庁の教育環境があまりに残念なため、将来を案じているようです。

噂によると宅建と簿記が流行っているとのこと。
個人的には簿記よりもFPを優先してほしいところです。

家庭志向が低い

過去にも記事にしていますが、地方公務員(特に男性)は結婚が早いです。
僕の同期だと、だいたい3分の1くらいは入庁時点で結婚を予定していました。
具体的な予定は無い職員でも、早く家庭を持ちたい派が多数で、自分のやりたいことを優先する人は少数派でした。

最近に新入職員は反対に、「家庭を持つ」ことへの関心が低く、「自らを高めていきたい」という自己実現欲求を優先しているように思われます。


まとめると、役所稼業は最小限に抑えて、普遍的に通用する人材に成長したいという思いが強いのだろうと思われます。
 
向上心があるのはとても良いことです。
その向上心がたとえ役所の方を向いていなくとも、組織構成員の一人一人が強くなれば、組織そのものも底上げされると思います。
 
役所がカバーする領域はとても広いので、どの分野で成長したとしても、いずれ役所稼業にも役立つでしょう。

ネット上で連日見かける「地方公務員は市場価値が低い」「役所にいても成長できない」という不安煽りのおかげで、向上心が刺激されているのかもしれません。
基本的に僕は不安商法が嫌いなのですが、もしそうなら感謝です。

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