前回の記事で、リスク資産の運用について早めに考え始めるべきと書きました。
できることなら採用1年目にすぐ証券口座を開設して、まずは積立系のリスク資産運用をスタートさせてほしいと思っています。

今回は地方公務員の貯蓄資金について、先輩や同僚から見聞きした実情を紹介します。

端的にいうと、地方公務員の場合、結婚を視野に入れる前にリスク資産運用を始めておかないと、子どもが大きくなるまで始められなくなってしまうパターンが多発しているようです。

※本記事での「リスク資産の運用」という表現は、日本円での貯蓄以外の資産運用を指します。僕は日本円貯蓄オンリーも立派な資産運用だと思っているので。

財源的な問題

若手地方公務員の収入は大したことありません。
僕の場合(過去記事参照)は、防災部局勤務だったため宿直手当が発生しているので、同年代の地方公務員よりもだいぶ高額になっています。
 
地域手当が大幅に加算される都心部勤務だったり、残業代が100%支給される超裕福自治体でガッツリ残業しない限り、この金額を超えることは無いでしょう。

貯蓄に回せる金額は最大月5万円くらい、つみたてNISAとiDecoの上限額をなんとか満たせるくらいでしょう。

しかし、結婚を視野に入れ始めると、この分(月5万円)の多くを結婚費用に回さざるを得なくなります。
さらにお子さんが誕生すると、養育費用が発生するうえ、両親いずれかが産休・育休に入ってしまうと世帯収入が減り、さらに金銭的余裕がなくなります。


つまり、結婚前でないとろくに貯蓄資金を用意できないのです。
こうなる前に、若干でも「お金がお金を稼いでくれる」状況を作っておきたいところ。そのためには、早めにリスク資産運用を始めるのが効果的です。

モチベーションの問題

リスク資産運用を始めるには、エネルギーが必要です。
 
積立であれば、スタート時点に少し手間が発生するだけですが(手続諸々、投資先の勉強など)、人間、未知のものにチャレンジするのは、なかなか気が進まないもの。
結婚を視野に入れてしまうと、結婚式という直近の目標のほうばかり見てしまい、さらに先の生活(運用)へのモチベーションがますます減退してしまいます。

つまり、人生のビッグイベントが迫ってくると、リスク資産運用の第一歩を踏み出す気力が無くなってしまうのです。
暇なうちに一歩を踏み出しておかないと、どんどん足取りが重くなってしまうのです。


そもそもリスク資産の運用をすべきかどうか、僕は断言できません。
僕もつい先日、デイトレで回そうとした新興株が後場で暴落して、40万円損切りしました。ボーナス1回分ですね。

無知なままではカモられます。自衛のためにも、少しでも齧っておいたほうがいいのでは?