先月から役所の不祥事露見が続いています。統一地方選挙が近いせいでしょうか?
中でも「首長によるパワハラ」について、個人的な意見を置いておきます。

(注意)
パワハラを肯定する意図は全くありません。
断固パワハラ反対です。

首長が部下にパワハラすると裏切られる

首長によるパワハラは、自分の政治生命を危機に晒します。
モラル云々は別にして、政治家として絶対にやってはいけない、ハイリスクローリターンな行為です。

首長という立場は脆いです。一度悪評が立ったらおしまいです。
そのため、職員を使って自らの評判を守ろうとします。

自治体の職員、特に部局長クラスの幹部職員は、首長の弱みを大量に握っています。
守る立場だからこそ、隠すべき情報も自然と手に入ってしまうのです。

しかも幹部職員は、議会やマスコミ、地元経済界等々にも顔が広いです。
いくらでも秘密を暴露する相手先がいます。

つまり首長は、幹部職員の忠誠を繋ぎ止めておかないと、首長としての立場を維持できないのです。
イラっとされて秘密をばら撒かれたら終了なのです。

勿論、パワハラを貫いて恐怖政治を敷くことも可能です。
ただ、今回の某市長の件が明るみになったことで、役所レベルの大きな組織でのパワハラ恐怖政治は困難だと証明されてしまいました。

パワハラするなら間接的に

恐怖政治的に役所運営したいのであれば、首長自らではなく、部下にパワハラさせればいいのです。
パワハラマンを管理職として使うのです。
こうすれば、ヘイトは管理職本人に向かい、首長は責められません。
 
この手法を採るには準備時間が必要です。当選1期目は誰が使えるパワハラマンなのかもわからないので、2期目以降でないと難しいでしょう。