職場に時々かかってくる不動産投資営業。
2〜3月が特に多いです。年度末ということで、ノルマ件数をなんとかこなそうと必死なのでしょうか?

営業の電話口で必ず言われるのが、「公務員だからこそ不動産投資がおすすめ」という一言。
他の営業だと「適当に『だからこそ』と言ってるだけだ」とスルーできるのですが、不動産営業の場合はちょっと引っかかります。
当事者たる公務員が書いているブログの中にも、マンションやアパートでの不動産投資が推奨しているものがあるからです。
ある意味、セカンドオピニオンがあります。

ただ、僕の感覚では、普通の地方公務員は現物不動産投資に手を出すべきではないと思います。

地方公務員程度の収入で現物不動産を買うと超集中投資にならざるを得ない

資産運用の基本は分散です。
資産の種類(アセット)の分散、投資時間の分散、投資先(地域)の分散。
リスクを抑えるためにはどれも重要です。

一方、現物不動産投資は、膨大な初期投資(不動産の購入費用)が必要です。
そのため、よほどのお金持ちでない限りは集中投資になります。

全資産のほとんど(場合によっては借入して)を、一度に、一箇所に集中させるという行為。
アセットも集中、投資時間も集中、投資場所も集中。
ものすごくハイリスクではありませんか?
この不動産が駄目になったら一文無しです。
怖すぎます。

サラリーマンの現物不動産投資を推奨する本には、
  • リスク分散のためにたくさん不動産を持とう
  • 賃料収入を再投資して時間的分散を図ろう
とは説明されているものの、アセット間の分散には全然触れていないんですよね。
一つのアセットに集中投資するのが一番危険だと思うのですが……

不動産というアセットそのものは悪くないと思います。
僕自身、REITで不動産投資してますし。
ただ、集中投資は避けるべきではと思うのです。

地方公務員の場合でいえば、給与を現物不動産に突っ込むのは賛同しかねます。
せいぜい2億円弱しかない生涯所得を、不動産という流動性が低く取得単価の高いアセットに突っ込むと、アセット間のバランスが歪むからです。

レバレッジをかけられるのかもしれないけど、余計に怖くなるだけ

「公務員だからこそ不動産投資!」と説くブログには、必ず「公務員が借入してレバレッジを効かせられる収入源は不動産だけ」という説明があります。

確かにその通りかもしれませんが、借入するとさらにアセット間のバランスが歪みます。
レバレッジを効かせる分、さらにリスクが高まります。
余計に怖いです。

レバレッジをかけたいなら、FXで十分では?
今ならドル円が円高に傾いたときにドルをロングして長期保有しておけば結構勝てません?
しかもロスカットという救済措置までついてますし……
勿論おすすめはしませんが。 

相続で不動産を取得できる人が強い

僕の個人的な見解ですが、現物不動産への投資って、ちゃんと勉強して経験を積めば着実に利益を出せるものだと思っています。
購入するのではなく相続で取得するのであれば、アセット間のバランスも保たれますし、末長く運用していけばいいのではと思います。

結局、地主の家に生を授かるしかないんですね……