お金の話をするたびに地方金融機関(特に地銀)を叩いている気がします。
就職活動でサイレントお祈りされたという私怨もあるのですが、それ以上に身内が実際に金銭的被害を被っているので、叩かざるをえないのです。

入院先にまで出向いて火災保険契約

祖父にどうしても豪華な住宅火災保険を売りたかったようで、月1回は必ず訪問営業にくる行員さんがいました。
祖父宅は築50年を超えています。冷静に考えて、今更リッチな保険をかける必要はありません。
そのため来るたびに追い返していました。

しかしある時、祖父の入院先病院がバレてしまい、病室に直接営業に向かうようになりました。
家族が知った時には全てが終わっており、祖父の手元には年額28万円の火災保険証書(地震保険付き)がありました。

祖父曰く、以下のような説明を受けたとのこと。
  • 保険に入れば税金が安くなる
  • 税金が安くなった分、相続で残せる分も増えて家族も助かる
  • あなたの家族は金融の素人、私だけを信じて

地震保険の分は確かに所得控除されますけど、保険対象に対してどう考えても過大な保険に加入させるのは倫理的にどうなんでしょう?

結局、この保険は解約しました。
たっぷり解約手数料を取られたうえ、今度は年額15万円の火災保険を代わりに薦められましたが、丁重にお断りしました。

この一件があって以来、僕は完全に地方金融機関を信じなくなりました。

預金丸ごと投資信託

別の地方金融機関からは、祖父母に対し、預金で投資信託を買わないかという案内をいただきました。
「預金だと今は増えないから、投資信託で着実に増やしてはどうでしょうか。子息のためになりますよ」と。

わざわざ3名体制で訪問してくれて、丁寧に祖父母に説明していただけたらしいのですが、ちょうど祖母が貧血を起こして具合が悪くなってしまったので、その場は散会することに。

その後、僕が祖母の様子を見に祖父母宅を訪れたところで、「ハイイールド」だの「新興国通貨建て」だの怪しい単語が書かれたパンフレットを発見して、営業の事実を知りました。

中身を見ると、エグいものばかり。
まず、購入時・売却時の手数料が高すぎる。安いもので6%くらい。ノーロードに慣れきってしまった僕にとっては衝撃的な率でした。
 
信託報酬も高い。4%という数字を初めて見ました。
 
そして何より購入単価が高すぎる。1口50万円(最低10口から)みたいなものばかりで、一つ買うだけで預金がほぼ無くなってしまいます。

投資信託を買わせて一旦流動性を奪い、入院や手術でまとまったお金が必要になるたびに投資信託を解約させ、手数料で稼ごうとしているようにしか見えませんでした。

もちろん即電話して断りました。

銀行からの転職組からは「30過ぎた行員はすべからくサイコパス」とよく聞きます。
相手がサイコパスなら、こっちもサイコパスにならざるを得ません。
客観的事実に基づき、良いところは褒めつつも、悪いところは叩いていきます。