「文系研究者の行き場が無い」みたいなニュースを見るたびに、自治体に来てくれないかと思っています。
文系理系問わず、どんな分野であれ、大学院での研究経験は地方公務員稼業に役立つでしょう。

研究経験自体が役に立つ

大学院で研究した中身自体は、残念ながら役所では殆ど役に立たないでしょう。
高度な学術的知見を活かす場面が無いからです。

しかし、指導を受けながら真面目に研究したという経験そのものが重要です。
正統派のリサーチ方法を指導されているだけで、スタートラインが違います。
特に「データの扱い方」「統計知識」は今後どんどん重要になっていくでしょう。

大学院で学ぶ研究者としての基礎は、公務員として働くにしても役立ちます。
しかし、役所内ではまともに知っている人がおらず、OJTでは教えようがありません。
一旦役所に就職してしまうと、身につきようがないのです。

僕も幾度となく、大学院卒の先輩に助けてもらっています。 

研究室への所属経験自体が役に立つ

研究室という組織への所属経験も重要です。

自治体と大学の連携、俗にいう官学連携は、これからも増えていくと思われます。
自治体としては華々しい成果でメディア受けしますし、大学としては研究資金獲得に繋がります。
結果が出るかどうかは別にして、連携を始めること自体は双方にメリットがあるでしょう。

ただ、自治体は大学組織のことを全然知りません。
  • 教授会や学部会とは何なのか
  • 研究室単位でどれくらいの権限・裁量があるのか
  • 大学教授はどれくらい忙しいのか
  • 研究者には色々肩書きがあるけど、それぞれの違いは何なのか
どこかの研究室に所属したことがあれば、少しは触れたことがある情報でしょう。
しかし、役所の職員は全然知りません。
僕もわかりません。大学組織の何がわからないのかがわからない。圧倒的無知です。

田舎の県庁だと、大学院卒職員はほとんどいません。
どこの部署に行ったとしても重宝されるでしょう。