キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2018年01月

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これは僕の独断なのですが、2016年は「
自治体フェイスブック元年」、2017年は「自治体インスタグラム元年」だったと思います。
新しいもの好きな自治体は従来から活用してきたのだろうと思いますが、全国各地で一斉に利用が始まったのが、2016年ないし2017年でした。

この時期に開設されたのは、主に「観光情報」「特定の農産品」「特定のイベント」など特定ジャンルに特化したアカウントです。
県庁・市役所としてアカウントを開設し、いろいろな行政情報をまとめて発信するわけではありません。

ちなみに、ツイッターは東日本大震災で「防災情報の共有に役立った」と大々的に報道され、これが印象強かったのか、気象情報や防災情報の発信目的で運用されていることが多いようです。

今年は動画コンテンツの活用が進んでいくと思います。ユーチューブでの公式チャンネル開設に始まり、先進的な自治体ではライブ配信も始まるのではないかと思います。


自治体にとってのSNSのメリット

特化型のアカウントが多いのは、自治体の広報系の部署がアカウントを管理しているのではなく、観光課や農政課などの情報発信したい部署がそれぞれ別個にアカウントを開設しているからです。
個別にアカウントを開設するメリットは、小回りが利くことです。関係者が少なければ少ないほど、内容確認に要する時間が短縮され、タイムリーな投稿が可能になります。
この「小回りが利く」「手軽である」という点が、自治体が考えるSNSの大きなメリットです。

加えて、基本的に費用がかからないことも、大きなメリットです。
新聞に公告を出すと、軽く100万円飛びます。チラシを印刷するのも、デザイン料含め20万円くらいは欲しいところ。
一方、SNSでの投稿は無料です。無料ですが、一定数の人間の目に触れます。
コストパフォーマンスは∞です。分母がゼロなので。

つまり、大半の自治体は、SNSを「無料で使える、手軽な情報発信ツール」として認識しています。


双方向メディアとして使っているわけではない

一方で、自治体には、SNSが双方向のメディアであること、つまり受け手から反応を得られるメディアであるという認識が薄いです。
炎上回避のため受け手からの反応を意図的・戦略的に無視するわけではなく、そもそも反応があるという前提が欠けていて、反応があることのメリット・デメリットを考えてすらいないのです。

自治体の総合アカウントよりも、特定のトピックだけを扱うアカウントのほうが、受け手にとってもコミュニケーションをとりやすく、発信側としてもコミュニケーションをとることで目的をより達成できるように思うのですが、自治体はまだその域に達していません。


管理職はSNSリテラシーが弱く、若手職員は節度に欠ける

僕は流行に無関心なオタクなので、同期職員との会話についていけないことはあっても、上司に対してジェネレーションギャップを感じることはほとんどありません。
しかし、SNSをはじめとしたインターネット文化への認識に関しては、すさまじいジェネレーションギャップを感じてしまいます。

個人サイト・サーチエンジン全盛期からインターネットに浸っているオタクなので、僕の感覚のほうは相当世間から乖離しているのも事実でしょう。それでも「えっ……」と言いたくなる場面がちらほらあります。

僕の部署の場合、観光系ということもあって「ツイッターは炎上リスクが比較的高い」等の知識は浸透しているのですが、「匿名性が高いから」「評論家的なユーザーが多いから」という周辺情報や、炎上しやすいツイートの特徴(主語が大きい、断定口調、言葉足らず)は、説明してもなかなか理解してくれません。
僕に比べて圧倒的にSNSを見ている時間が少なく、経験値(ケーススタディ)が足りないのでしょう。

一方若手の職員であれば、SNSの文化に即した運用ができるのでしょうが、今度は自治体の公式アカウントとしての「節度」が欠けてしまいます。SNSの運用も、全体の奉仕者としての仕事の一環です。受け手と双方向のコミュニケーションをとるにしても、適切な距離感や言葉遣いをしなければいけません。若手にはこのあたりの感覚がまだ育っていません。

つまるところ、自治体は、まだまだSNSを活用するには未熟な組織なんだと思います。


若手職員の役割

将来的には、管理職も含めて全職員がインターネットの流儀を身に着けることが望ましいのでしょうが、当面は若手職員がインターネットの流儀に外れないよう、上司を誘導しなければいけないと思われます。

ここまで長々と書いてきましたが、単純にSNS関連業務は若手職員が担当することが多いので、慣れておいたほうが無難です。僕も観光系部署に異動して、いきなり「インスタ映えを意識した仕事をしろ」と指示されました。

たいていの自治体は、SNSの運用を軽く見ており、若手職員に丸投げすることもあるようです。そうなったときに慌てないためにも、少しでも外に攻めていく仕事に関心があるのなら、SNS運用に慣れておいたほうがいいかなと思います。

「公務員 名刺」で検索すると、公務員は自腹で名刺を作らなきゃいけないから出し惜しみする」という記述がたくさんヒットします。

たいていの自治体において、これは事実です。
国の場合も、かなり当てはまります。

もちろん、例外もあります。
僕のような観光系の部署であったり、産業振興系のような民間企業と共同で仕事を進める部署では、名刺は重要な仕事のツールです。バンバン配ります。

それでもやはり自腹です。

僕の場合、
今年に入って既に名刺印刷代だけで1万円以上使っています。
(過去の部署では、名刺はカラープリンターで自作していました)


地方公務員に名刺は不要?

地方公務員の多くは、
制度や法令を執行するための仕組みの一部として仕事をしています。そのため、名刺を差し出して職員個人のPRをする必要は薄いです。

たとえば、僕が建設業許可の窓口担当だとしましょう。
申請者にとって重要なのは、僕という個人ではありません。窓口という機能が重要です。
つまり、僕の役職がどうであろうと、名前がどうであろうと関係ないのです。いっそ機械であっても構いません。
単に連絡先が知りたいだけなら、電話番号表を配布しているので、それをお渡しすれば済みます。

……という説明を入庁当時に受けたのですが、いまいち共感できずにいます。
確かに窓口業務の担当者が名刺を渡す必要は無い(銀行の窓口担当がお客さんに名刺を渡さないのと同じ)とは思いますが、相手も名刺を出してくるのであれば、交換するのがマナーかなと思ってしまいます。

先に例外として挙げた観光や産業振興の仕事は、仕組みというよりも人間味が強いです。こういった業務では、担当者どうしの個人の付き合いが重要になるので、公務員もしっかりと自分をPRしなければいけません。


なぜ自腹なのか?

僕が勤める県庁では、過去の監査で「公務員は自分個人をPRする必要が無いので、名刺は不要。よって、公費で名刺を作るのは不適切」という指摘がなされて以来、名刺は自腹で作ることになりました。
外部有識者から断じられてしまうと、とことん弱いんですよね……
いつの監査なのかはわかりませんが、ここ10年くらいは自腹で作り続けているようです。

このあたり、他の自治体の事情も気になるところです。

最近は名刺という媒体が広告宣伝に使えるのでは?という可能性が注目されていて、広告宣伝ツールとして職員の名刺を作成してくれる自治体も出てきているようなので、うちも早くそうなってくれることを祈っています。

【2019.9追記】
名刺をもらう機会は結構多いんですよね。
ただ、もらって名刺は職場の共有物扱いになるので、僕は別途名刺管理アプリで保管しています。
収集癖持ちオタク地方公務員の名刺アプリ利用状況とは? 

最近は「ネ申エクセル」ばかりに関心が集まっていますが、僕が入庁する前の時代は、「公務員はワードが使えない、一太郎しか使えない」と言われて馬鹿にされていました。

実際のところ、普段はみんなワードを使っています。
ただ、一太郎が使えないと困る場面が時々あるため、併用している、というのが実態です。


なぜ一太郎が普及したのか?

そもそもなぜ一太郎が行政機関に普及していたのかというと、職員一人一人にパソコンが導入された最初期に、国のどこかの省庁が「国産ソフトを使うべき」と判断し、マイクロソフトオフィスを排除、ジャストシステムのソフトを一斉導入したからです。

※当時のオフィスは日本語だとまともに使えなかったため、という見解もあります。

あとはQWERTYキーボートと同じ流れで広まっていきました。
同じソフトを使わないと、業務に支障をきたすからです。

うちの役所の場合、過去のデータを見る限り平成18年頃まで一太郎時代が続いたようですが、以降は徐々にワード文書が増えてきます。
社会的に激しい批判を浴び続けたこと、オフィスの機能が向上したことから、ワードのほうが主流になったようです。

ちなみに、ジャストシステム社の表計算ソフトである「三四郎」、ペイントソフトの「花子」のほうは、見たことがありません。


それでも一太郎は欠かせない

最新バージョンだと、一太郎は明らかにワードより重いんですよね……積極的に使いたいとは思いません。
一太郎時代を経験したおっさん職員の間でも、ワードへの移行が進んでいます。

ただ、国の省庁ではいまだ一太郎が主力のようで、送られてくるファイルは、今でもかなり一太郎が使われています。
その影響で、自治体職員のパソコンには一太郎が欠かせません。

ほかにも、縦書きの表を作るときには、一太郎のほうが便利です。

たとえば、条例の新旧対照表。一行あたりの文字数や改行のルール、余白の幅が細かく決まっており、そのルール通りに作成しなければいけません。
ワードだと勝手に気を利かして改行したり文字を詰めたりしてくれて、かえって思い通りにならないことが多く、一太郎を使わないと業務効率がガタ落ちします。

縦書き表に限らず、「紙媒体に印刷するときは一太郎のほうが便利」という意見も根強いです。余白や罫線の位置を細かく指定できるらしいですが、僕はそんなに一太郎を使いこなせていないので、よくわかりません……

これまで所属してきた部署では、どこでも全パソコンに一太郎がインストールされてましたが、利用頻度を考えると、課で1~2ライセンスあれば十分な気がするんですよね。
一太郎を減らして、その分のお金でPhotoshop買ってほしいですね……

【2017/1/17追記】

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018011300400&g=pol
文書作成、ワードに統一=効率化で働き方改革-農水省

タイムリーなニュースです。ネット上でもネタにされているようですね……

省庁の中でも、農林水産省は一太郎文書が突出して多いです。
これは農林水産省自体に原因があるわけではなく、農協組織の影響だと勝手に推測しています。農林水産省が一太郎を使っていた影響で、全国の農協が一太郎に染まってしまい、ワードに切り替えると農協側が困るという事情があったのではないでしょうか?

上記のとおり、一太郎には一太郎の良さがあります。
日本語版InDesignみたいな、紙媒体の印刷用ソフトに特化していってくれると、僕としては助かりますね

正月休み前に書くべきだった記事です。遅くなってしまい本当に悔しい。

若手の地方公務員、特に1年目の皆さんに、ぜひ見てほしいアニメがあります。
P.A.worksの傑作「SHIROBAKO」です。
こんなブログを見ている人なら既に視聴済みだと思いますが…… 以下、極力ネタバレにならないよう、気をつけて書いていきます。




ちなみに、僕がSHIROBAKOを視聴したのが、採用3年目の終わり頃でした。
1年目のうちに見ておけば、少なくとも2年目はもっとよい仕事ができたと、今でも少し後悔しています。

みゃーもりに習う「振る舞い方」 

みゃーもりこと「宮森あおい」は、アニメ制作会社の一年目で、制作進行という仕事を担当しています。
いろんな職人をつなぐ役割です。
一年目ということで、いろいろな困難が降りかかってくるわけですが、彼女は悩みながらも「皆のモチベーションを尊重しながら組織を回す」術を身につけていきます。

公務員に限った話ではありませんが、組織の中で心地よく働くためには、これが非常に重要になってきます。

2クール目では、みゃーもりに後輩ができ、彼女は指導する立場になります。
「皆のモチベーションを尊重しながら組織を回せる」彼女は、後輩への接し方がとても上手です。
後輩のやる気を空回りさせず、うまく成果につなげています。

地方公務員2年目の重要な役割として、1年目職員のフォローがあります。
業務面での指導は上司に任せておけばいいと思いますが、上司と1年目職員の間には埋めがたいギャップがあり、メンタル的な部分はなかなか伝えられていないように見えます。これをフォローするのが、2年目職員です。
どういったことを教えていけばいいのか、SHIROBAKO2クール目を見ればわかります。

僕の場合、僕自身が完全に放置されていた反省から、新人にあれこれと構いすぎました。
「次はこれをこういう手順でやって」と具体的すぎる指示を出してしまい、組織としては効率が良くても、新人の成長にとっては逆効果だったと思います。
もっと彼自身のやる気を大切にすべきでした。

矢野先輩というロールモデル

4年くらい働いたら、今度は矢野エリカ先輩に注目して、もう一度見てほしいと思います。
現在、仕事における僕のロールモデルは、矢野先輩です。
後輩に対しては付かず離れずの絶妙なバランス、そして詰めるところをしっかり詰めきる優秀なプレイヤーである矢野先輩。ヒラ職員のリーダー格、主任クラスの理想像です。


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観光系の地方公務員としては「サクラクエスト」にも言及したいのですが、まだ自分の考えがまとまっていません……もう少し勉強してから書きたいと思います。

地方公務員にありがちな特徴といえば、
・安定志向
・真面目
・頭が固い

などなど、検索してみたら出てきましたが……自分の周囲をはじめ、若い世代はちょっと違うように思いました。

自分の知っている範囲ではありますが、若い世代(30歳未満)だと実際どんな人が地方公務員になっているのか、パターン化してみました。
数が多い順に並べています。


家庭重視な安定志向

公務員の仕事内容よりも、待遇に惹かれたタイプ。男女ともに多いです。
単に「楽をしたい」というよりは、家庭を持つことを考えて、遠方への転勤が無いこと、ある程度キャリアが想定できることから、地方公務員を志望する方が多いです。

入庁前から結婚を決めた相手がおり、大学新卒だと入庁2~3年目に結婚して幸せな家庭を築いています。
社交的で心優しい人格者が多く、いわゆる地方リア充の最終形です。


地元愛満タン

地域貢献ができることから、地方公務員という仕事を志望したタイプです。
プライベートでも地域ボランティアや町内会活動に励んでいる、古き良き田舎のおっさん候補です。

県内進学校(高校)の出身者が多く、
民間企業にも出身校ネットワークを通して友人多数。
仕事熱心で人間的にも良好な方が多いのですが、家庭を持つことよりも自分のことを優先し、結婚はあんまり早くない様子。飲食店にやたら詳しい。


民間・国家公務員が嫌だから

「地方公務員になりたい」というよりは、何らかの理由で民間企業・国家公務員が嫌で、消極的に地方公務員を選んだタイプ。県庁より市町村のほうが多いと思われます。


バリキャリ

とにかく仕事で自己実現をしたいタイプ。
地方公務員という仕事へのこだわりはなく、圧倒的成長できれば別の仕事でも構いません。実際、よりよい条件の民間企業に転職する方もいます。
よくインターネット上で見かける「資格取得→独立開業」というパターンは、実際には聞いたことがありません。

結婚・出産を経ても定年まで勤められることからなのか、
特に女性に多いです。
バリキャリ思考の男性は、まず民間に行くのでしょう。


趣味人

仕事よりも趣味を優先するタイプ。地方公務員を選んだ理由は、趣味に時間を割きやすいため。
セミプロのスポーツ選手も含みます。県庁よりも市町村のほうが多いと思われます。
趣味の中で一番多いのは、旅行です。驚異的なスケジュール管理で長期休暇を捻出し海外旅行に毎年行く方や、毎月必ず3~4連休を作って京都に行く方など。


挫折パターン

国家総合職や司法試験に落ちてしまい、類似の職種として地方公務員を選んだタイプ。
「ほかには働き口が無い」という危機感があり仕事熱心ですが、人間的に一風変わった方も多いです。
市町村には殆どおらず、県庁に特有のパターン。


イレギュラー

本人の希望とは関係なく、のっぴきならない事情(家族の介護、自分の健康など)で地方公務員になったタイプ。
本来ならもっとランクが上のところで働いているはずの人材で、異様に優秀な方が多いです。



以上、思いつくままに書いてみました。
総じて、男性は安定志向、女性はキャリア志向(一生働くために公務員)という方が多いです。

自分は……「民間・国家公務員が嫌」と「地元愛」の中間くらいかな……

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