キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2018年05月

最近ブログを書くときには、ヘッドホンを装備して「ラブライブ! Solo Live! III」を流しています。
μ’s原理主義者ではありませんが、やっぱ圧倒的覇権コンテンツ時代の楽曲は完成度が違いますよね……
ソロミックスだと相対的にインストゥルメンタルが前に出て来るのですが、改めて聞いてみると、打ち込みも計算しつくされた安定感があります。
 
一押しはユメノトビラ(KOTORI Mix)。
5年前の僕に「テレビOA版だよ」って言ったら、疑いなく信じてしまうでしょう。

かれこれ10年ほど隠れオタクとしてコソコソ生きているわけですが、人目を気にしながら趣味を続けるというのは、なかなか骨が折れます。
ただ、この経験が、僕の地方公務員稼業の強みになっているのではないかと、最近は思うようになりました。

地方社会における立ち位置


地方社会において、公務員は確実に強者です。
家柄・収入・学歴・人格など、それぞれの要素だけを取り上げてみると、地方公務員より上は勿論たくさんいます。
ただ、全ての面で総合的に評価すると、地方公務員は確実に上位に来ると思います。

一方、地方社会においてのオタクの地位は、底辺です。
オタク趣味に市民権が認められつつあるという説もありますが、地方社会においては全くそんな兆候はありません。
オタク=きもい、年甲斐なく幼稚。以上です。

加えて、都会と比べてオタクの絶対数も少ないです。そもそも若者が減っているという事情もありますが、歴史あるオールジャンルの地方同人イベントが次々休止に追い込まれているとも聞いており、オタクの絶対数が減っているのは間違いないようです。

以上を踏まえると、オタクの地方公務員は、強者でありマイノリティの底辺。矛盾するはずの要素を兼ね備えた存在です。

マイノリティの気持ちがわかる


地方のオタク、中でも隠れることを選んだオタクは、マジョリティのような顔をしながらも、心の中はマイノリティそのものです。
オタクを馬鹿にする声を、仲間内で聞かされます。それに同調しなければいけない瞬間の苦々しい気持ちは、マイノリティの苦悩の典型でしょう。
他にも、表情を取り繕わなければいけない場面、気持ちを素直に表明できない瞬間が多々あります。

こういった経験、マイノリティとして抑圧された経験は、実際にマイノリティという立場に置かれないと味わえないもので、こういった経験から導かれるマイノリティ特有の感性や思考回路も、実際にマイノリティという立場を経験しないと、なかなか理解できないものです。

抑圧への恐怖と反抗心。
マジョリティへの憧れと侮蔑。
抑圧が緩んだ瞬間、ふいに湧き上がって来る暴れたくなる気持ち。
そして何より、マイノリティである自分というアイデンティティへの複雑な思い。

行政を頼ってくる方は、マイノリティに属する方も多いです。
そういった方に、単に「マジョリティになるための処方箋」を渡すだけでは、解決に至るとは限りません。
そういう問題ではないのです。
マイノリティとしての半生によって紡がれてきた複雑な自己愛をどうするのか。単にマジョリティになるだけでは、半生を否定することになりかねないのですが……同僚には、なかなかわかってもらえません。

勿論、僕の場合はあくまでも趣味レベルでのマイノリティで、程度としては大したことのない悩みです。
深刻な方の気持ちを完全に理解できるとは思っていません。
それでも、マジョリティとの間の橋渡しくらいにはなれるかなと思っています。

僕はコンテンツを楽しむタイプのオタクであると同時に、ガジェットオタクの類でもあります。
そのため、お金はどれだけあっても足りません。
最近はこれが欲しくてたまらないのですが……手取り1ヶ月分に相当するので、流石に躊躇してしまいます。



地方公務員として働く以上、たとえ仕事で好業績を残したとしても、給料は増えません。
残業代で稼ぐという方法もあるにはありますが、公務員の残業は「上長から命令されたもの」「しなければいけないもの」であって、お金のために自発的に仕事を作って残業するのは、道理に合わないと思います。
加えて、残業代にも上限があります。予算で確保されている額以上は、どれだけ働いても残業代は出ません。

給与収入を増やすのが困難である以上、趣味用の原資を捻出するためには、給与以外の収入源を見つけるかありません。


厳しい副業禁止規定


地方公務員法の規定により、公務員は副業禁止です。
新たに副業を始めることは勿論できませんし、なんらかの事業を相続等で引き受けることもできません。

友人が務める自治体には、秋になると松茸を配って回る職員がいるとのこと。
父親から松茸が取れる山を相続したのですが、副業禁止規定のせいで松茸を農協に卸すことができず、自家消費するしかないためです。
全部売れたら公務員の年収をはるかに超えるそうなのですが……お気の毒です。

自分の先輩も、父親がほぼ個人経営していた不動産管理会社を継がなくてはいけなくなり、退職しました。
公務員という立場では、会社の経営に関与できないからです。


グレーゾーンの取り扱い

地方公務員法
(営利企業等の従事制限)
第三八条 職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。


地方公務員法の規定を見る限りでは、ブログの広告収入のように法的には問題ない収入源もありそうなのですが……法令解釈以前に、勤務自治体の人事部局に見つかった場合のリスクが問題になります。

人事部局としては、限りなく白に近いとしても、グレーゾーンは抱えたくありません。
徹底的に安全側をとるため、真っ白でない限りは、何らかのお咎めを下すことが多いようです。

そのため、給与以外の収入源を開拓しようとするなら、確実に問題ないものだけに限る方が無難でしょう。

給与収入以外の収入源


確実に安全な収入源は、謝礼金、賞金、ギャンブル、資産の運用益です。

謝礼金

ボランティアの謝礼であれば、もらっても問題ありません。
僕も地域スポーツのお手伝いをしていて、交通費という名目で年間5,000円貰っています。
時給に換算すると200円くらいなので、収入として見ると全然割りに合いません。
好きでやっているので、お金はどうでもいいんです。合法的に小・中学生と触れ合えることが大事。

賞金

埼玉県庁に勤めていた公務員ランナー川内さんのような方の場合です。
あそこまで素晴らしい実績を残している方はほとんどいないと思いますが、テニスやバイクレース、ビーチバレーの地方大会で優勝して賞金を獲得している職員なら、僕の身の回りにもいます。
あとは文芸関係のコンクールですね。写真や俳句、イラストなど、探すと結構見つかります。

ギャンブル

自称プロの職員は結構いますが、儲かっているのかどうかは知りません。
馬主をやっている職員もちらほらいます。「とにかく夢がある」とのこと。


資産運用

まともな収入源たりうるのは、これしかないと思われます。
田舎だと、土地を運用している方も結構います。
僕の職場にも、所有する空き地の上にドラッグストアを誘致させた先輩がいて、毎月50万円ほどの地代収入があるらしいです。
ただ、土地を運用するとなると、元手がかなり必要なんですよね……相続で入手する以外、難しいと思われます。

結局のところ、現実的な選択肢は、金融資産の運用くらいでしょう。
多くの公務員ブログで金融資産の運用に触れているのも、このためと思われます。

そのほかの収入源(グレーゾーン含む)

中古品の売買など、あくまでも日常生活の一環のように振る舞えば、副業とみなされずに収入を作れます。
クレーンゲームの景品をメルカリで売っている公務員友人いわく、「程度をわきまえることが大切」とのこと。
収入額自体は相当なものですが、あくまでも不要になったものを販売しているだけで、偶然レア物だったから高値がついただけと言い訳できるよう、種類も数量もかなり絞っているようです。

ブログの広告収入は……諸説あるようです。
現金ではなくポイントでもらえば問題ない説もあれば、ポイントでもらっていても法令違反と捉えられ、自己都合退職を迫られたという話も聞きました。


何らかのビジネスに触れることで、人間的には絶対に大きく成長できます。
だから少しくらい副業を解禁してもいいと思うんですけどね……本業との境界線をどこに引くのかが大変難しいので、決断がつかないのでしょうね。

今日からゴールデンウィーク後半戦。
全国的に天気はあまり良くないようですが、お休みというだけでテンション爆上げですね。
僕の場合、先の三連休は連日出勤してしまったので、今日からがゴールデンウィークです。

僕に限らず、地方公務員は、ゴールデンウィークに休日出勤していることが多いです。

前年度の清算リミット


地方自治法の規定上、前年度予算の支払いは、5月末日までに全て終えなければいけません。

支払いにあたっては、各担当で書類を整えてから、出納部署のチェックを経ることになります。
そのため、出納部署としては、チェックのための猶予を設けたいので、各担当に対して、5月末日よりもかなり前倒しする形で、書類提出の期限を設けます。

この期限が、だいたいゴールデンウィーク明けに設定されるため、各担当にとっては、ゴールデンウィークが最後の追い込み期間になります。


書類が揃わない


支払いに必要な書類には、役所側で用意するもののほかに、支払先から提出されるもの(請求書、見積書など)もあります。
この「支払先からの書類提出」が、ゴールデンウィーク直前まで遅れることが多々あり、公務員のゴールデンウィークを蝕んでいます。

支払先にとってみれば、4月は年度の切り替わりに伴い自社内の仕事で忙しく、役所に提出するだけの書類は後回しになってしまうのでしょう。
その結果、ゴールデンウィークが始まる直前まで書類が提出されず、公務員側はやむなくゴールデンウィークに出勤し、書類を整える羽目になってしまいます。

東京都内だけは別?


ゴールデンウィークの休日出勤事情は、どこの自治体も同じだと思われます。
出勤の原因(5月末日が支払期限であること、書類提出が遅れがちであること)は、全国共通だからです。

ただ、東京都庁・特別区だけは事情が違うようです。
地方出身者が多く、地元に帰省する職員が多いので、連休中日に有給を取って超大型連休をつくる職員が多いため、自然とゴールデンウィークは休む空気ができているようです。

こんなわけで、4連休以上の取得が困難なため、地方公務員のゴーデンウィークは近場への外出に止まる傾向があるようです。

公務員稼業において一番重要な能力は「文章力」だと、僕は常々思っています。

文章力といっても、文学的な名文やユーモアのあるエッセイを書く能力ではありません。
簡潔かつ一義的な文章を作る能力です。

今回は、いつも手元に置いて参考にしている『悪文』から、特に何度も読み返している2章「文の切りつなぎ」「文の途中での切り方」から、実践的な部分を紹介します。

悪文 第3版
岩淵 悦太郎
日本評論社
1979-11-01



文章術を説いた書籍は数ありますが、僕が中でも本書を重用しているのは、長すぎる文章は代表的な悪文の一つであり、明晰さを損なうと断じているからです。
僕が目指す文章の方向性に、ぴったり合っているのです。

長すぎる文は区切る


本書では、文章の長さの目安として、論説文であれば17〜18文節、小説であれば14文節が目安であると説いています。
これ以上に長くなりそうなら、文章を区切るべきです。
文章が長くなるほど、構造が見えにくくなり、読み手に負担がかかってしまうからです。

続く章にて、文章が長くなってしまう原因についても説明しています。

文章が長くなりがちな原因

中止法

「終止形で文を切ってしまう代わりに、連用形などで文を続けていくこと」を中止法として定義しています。

この中止法は、時系列的に物事が連続・推移していく様を示すのが最も基本的な用法ですが、他にも事柄の並列、原因・理由、手段、逆説の用法があります。

【例文】
(連続・推移)
オタクは1,000円札を渡し、薄い本を受け取った。
(並列)
可愛くて、グロい。
(原因・理由)
カップリング論争に敗れ、オタクサークルを辞めた。
(手段)
薄い本を書き、家計を支えた。
(逆説)
彼女が本当は姉だと知っていて、恋に落ちた。

書き手としては、中止法はとっても便利です。同じ表現で色々な意味合いを示せるため、いちいち表現を考える必要がありません。

しかし、読み手にとっては不親切になりえます。

多くの場合は文脈でどの用法なのか読み取れますが、文脈づくりが下手だったら、どの用法なのか、読み手が考えないといけなくなります。

読み手のストレスになるうえ、誤読のリスクも発生します。

例文の中では、「可愛くて、グロい。」が一番危険です。
僕はオタクなので、可愛さとグロさ両方を兼ね備えた世界観をいくつも見てきています。特に目新しくもありません。
そのため並列の例文として挙げましたが、普通の感覚であれば、おそらく逆説として捉えるでしょう。

可愛さとグロさを並列したいのであれば、文脈をつくっておく必要があります。
書き手にとって「可愛さ」と「グロさ」は普通に共存するものであると、文脈の中でもアナウンスしないといけません。
これを怠ると、並列なのか逆説なのか、読み手によって解釈が分かれてしまうでしょう。
これでは、書き手の意図が正しく伝わったとは言えません。


本書では対策として、うまく句読点を打つこと、できれば中止法を使わずに文を区切ることを提案しています。
文を区切って接続詞でつなげば、誤読のおそれは格段に下がりますが、冗長になってしまいます。
このあたりは全体のバランスを見ながら調整が必要ですね。

「可愛くて、グロい。」の場合は、読点を取るほうが、並列感が出そうです。

接続助詞「が」の乱用

長文の原因としてついで紹介されているのが、接続助詞の「が」です。

最も多いのが逆説ですが、他にも共存、前置き、補充といった用法があり、中止法と同じく、書き手にとっては便利な表現です。

【例文】
(逆説)深夜から並んだが、買えなかった。
(共存・時間的推移)彼はイラストを描き始めたが、次第に動画に傾倒していった。
(前置き・題目の提示)オタクは業の深い生き物だが、それを許す社会にも問題がある。
(補充・補足説明)イケメンのオタクという存在は、やはりキモいのだが、顔面により社会的評価が相当カバーされている。

ブログを書いていると、中でも前置き・題目の提示の用法で使いたくなってしまいます。

「が」の特徴として、他の接続詞と比べて耳当たりがよく、「が」前後の関係があまり頭に残らないと説明されています。
多義的であるがために、意味が伝わりにくいのです。

僕が思うに、「が」は、話し言葉向けの表現です。
書き言葉ではなるべく「が」以外の接続詞を使い、語数を変えずに一義性を持たせる方がいいのかなと考えています。

曖昧な文章

中止法や「が」がうまく機能していない文章は、あいまいな文章であり、読者にとって負担をかける上、心に残らない文章であると断じています。

読者があいまいさを追求していくと、結局のところ負担を感じてしまうことになります。直訳調の翻訳を読む時のような、不自然な日本語をなんとか噛み砕こうとする負担です。

一方、読者が追及しなければ、意味は伝わりません。せっかくの文章は理解されず、心にも残らないのです。


ブログ稼業においても、文章力は非常に重要です。
ただ、公務員と同じく「簡潔かつ一義的」な文章が良いかと言われると、そうとは言い切れません。
文体に表れる書き手のキャラクターも、ブログの魅力だと思われるからです。

それでも、伝わりにくい文章だと、書いていて勿体無いです。
頑張って書くなら、多くの人の目に触れて、多くの人に内容を正しく理解してもらえたほうが、やりがいがあります。

ブログ作文にあたっては、簡潔かつ一義的な骨子を書いた上で、味付け・飾り付けを施していけばいいのかなと思います。

僕は地方公務員という立場でブログを書いているので、特に意図があるとき以外は、簡潔かつ一義的を意識して作文していきたいと思っています。

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