キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

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2019年04月

僕が公務員試験を受験した頃は、志望動機のネタといえば観光振興が定番でした。
前向きですし、とにかくお手軽です。実生活にも近いので、考えやすいです。

ただ、実際に仕事で観光に携わった身としては、この「お手軽さ」は罠だと考えています。
面接やエントリーシートで観光ネタを使う際には、細心の注意が必要です。

観光の仕事は、役所の外から見たイメージと異なります。
そのため、発言内容自体は正しくても、自治体実務と乖離していると、「現実離れしている」と思われて悪印象になりかねません。

今回は、だいたいの自治体に共通する観光業務の考え方を紹介します。
困ったことに、観光業務の実態は自治体ごとにまちまちで、一般化は困難です。
自治体固有の事情を知るには、職員にOB訪問するしかありません。
今回の内容は、あくまで基礎知識です。

二つの潮流

自治体の観光部局の仕事は、大きく2種類に分けられます。
僕は勝手にシステムコンテンツと呼んでいます。

システム:観光客を増やすための仕組み作り

一つは、観光客を内外から引っ張ってくるための流れを作る仕事です。
主に道府県が実施し、地元住民よりも企業・法人との折衝が多いです。

具体例
  • 旅行会社と組んでパッケージツアーを造成
  • 交通機関と組んで特別便を走らせる
  • 団体旅行やMICEの誘致
  • ポータルサイトの運営

コンテンツ:観光客が消費・体験するモノやコトを作る

もう一つは、観光地としての魅力を高める仕事です。
多くの人にとって「観光の仕事」と言えば、こちらの方が馴染み深いでしょう。
地元住民の中に溶け込んで一緒に仕事をしていきます。

具体例
  • 既存の観光名所をさらに整備する
  • 新たな観光施設を作る・運営する
  • イベントを開く

それぞれの特徴を表にまとめました。

観光の表

きっちり役割分担

システムとコンテンツでは、担当者が異なります。
係レベルで分けているところも多いですし、課単位で分けている自治体もあります。
 

誘客交流課がシステム、観光企画課がコンテンツと担っていると思われます。

システムとコンテンツを同時にこなすのは非現実的に聞こえる

システムとコンテンツは別々に進めていくものという認識が、役所内では一般的です。
典型的な縦割り行政ですね。

両方を一人でこなしたいと言われると、欲張りというか、どっちつかずというか、現実味が無いというか……とにかく違和感があります。

(ありがちな志望動機)
これまで多くの祭りにボランティアとして参加した経験から、地域住民に溶け込む術を学びました。このスキルをディスティネーションキャンペーンに活かしていきたいです。

アピールしている能力は「コンテンツ」の範疇に属するものですが、志望業務は「システム」です。これだとスキルが業務に活かされないように思えます。

エントリーシートや面接で観光ネタを使うなら、「システム」「コンテンツ」どちらか一方に特化した方が無難かと思います。 

今回紹介したのは、田舎自治体のケースです。都会の自治体は事情が異なります。
もともと人がたくさんいるので、「システム」に注力しなくても「コンテンツ」さえしっかりしていれば、自然と人が集まるためです。

都会自治体だとインバウンド誘客ネタが鉄板でしょう。 
もともと訪日外国人がたくさん来ているので、彼ら彼女らに既存のコンテンツを消費してもらうだけで、立派な観光振興になります。

観光部局にて勤務していた2年間、多分30日間くらいは観光施設やイベントのスタッフとして、直に観光客を「おもてなし」しました。

この経験は貴重でした。
地方公務員の初任者研修に入れてもいいのではないかと思います。
「旅の恥はかき捨て」という言葉が悪い意味で罷り通っているという事実を、身を以て実感できるからです。

不当要求すれすれの罵詈雑言とパフォーマンス。
特に都市部在住の方は辛辣でした。


モノやサービスの値段が高い

「田舎の飯に1,000円も出せるか!」とか、「ダサい土産しか用意してないくせに金をとるのか!」とか……「高い」というクレームはいつでもどこでも聞こえてきます。

地方は物価が安いという風潮には、ほとほと困っています。
いくら田舎でも同じ日本です。通貨が同じである以上、物価が激変するわけないと思うのですが……

文句を言われるだけならまだしも、堂々と値切ってくる観光客も増えてきました。
市場のような、そういうコミュニケーションを楽しむ場所なら構いませんが、ターミナル駅のお土産物売り場のような場所で値切り交渉するのは如何なものでしょうか?

交渉を通り越して、高圧的に迫ってくる人もいます。
最近の流行りは「ネット炎上」です。
 
「値引きを断ったらネット炎上をちらつかせられた」「目の前でトリップアドバイザーにマイナス評価を投稿された」という相談も、去年に入った頃から多数聞きました。
脅迫じみた観光客は続々増えているようで、近いうちに大問題になるかもしれません。

交通手段が不便

「公共交通機関の待ち時間が長すぎる」というクレームもよく聞きます。
交通インフラに関しては言い訳しようがありません。実際不便です。
 
代替案として、待ち時間を楽しむ術を身につけてはどうでしょうか?

例えば、雑草に詳しくなるとか。
雑草観察を通して地域の特徴が見えるようになったら、待ち時間も無駄ではなく、貴重な観光タイムになるでしょう。

ブラタモリみたいに、地形からまちづくりを見るのもおすすめです。

ちなみに僕のような創作タイプのオタクは、任意のキャラクターを目の前に投影してSSのネタを考えているだけで無限に時間を使えます。


言葉の暴力による傷はなかなか治らないもので、観光の仕事から離れた今でも、忘れられずにモヤモヤさせられています。
良い意味で捉えると、彼ら彼女らのクレームから「地方」「田舎」の問題点を掬い上げれば、サービス改善につながるのかもしれません。

観光振興は他自治体との競争です。限られたパイの奪い合いです。
勝利を収めるには、他の地域よりも優位な点を強調するのが効率的なはずですが、自治体実務ではそう単純には進められません。

公平性という枷

自治体は、特定の観光資源に肩入れできません。
原則あらゆる観光資源に対し、満遍なく平等に接しなければいけません。
つまり、他地域と比べて相対的に劣っている観光資源に対しても、予算をつぎ込まなければいけないのです。

今は劣っているとしても、ゆくゆくは他地域を圧倒するくらいに成長するかもしれません。
しかし実際のところ、延命治療にすぎない案件だらけです。
観光振興という字面は前向きに見えますが、実際は零細業界を政治的事情で延命させるためのセーフティネットのような要素もかなりあります。

何を隠そう、僕が去年まで担当していた仕事がまさにこれでした。
政治的事情で建てたハコモノを極力ローコストで運営する仕事です。
常に閑古鳥が鳴いていますが、閉鎖したら業界からクレームが飛んできて首長の政治生命が危うくなる。だから閉鎖できず、しぶしぶ運営を続ける。 
こんな案件が散見されます。

疑問を抱く時点で観光振興に向いていない?

「将来に向けた投資」とか、「存続させるだけで価値がある」とか、それらしい理屈は立てられます。
しかし、自治体予算には限りがあります。
観光振興よりも優先すべき課題が山積する状況下で、見込みの薄い観光資源に予算をガンガン突っ込むべきかと問われると、僕は否だと思います。

今年度だと、ワイナリー関係で苦労している自治体がたくさんあるのではと推測します。
去年からの「日本ワイン」の流れに乗じて、議員さんあたりが「うちにもワイナリーあるから追随せよ」って声を荒げて予算化されて、今年度から税金投入して観光客受入設備を作ったり、見学ツアーを始めたりしているのでは。
今はブームなのである程度は集客できるかもしれませんが、将来的にワイン強国の長野や山梨に対抗できるのでしょうか?
一時的なブームに乗っかるためにハード整備するって、いかがなものでしょうか?

こういう疑問を抱いてしまう時点で、僕は観光部局に向いていないのでしょう。
だからショートスパンで異動。人事課に内心を見抜かれていたわけです。 

仕事をしているとどうしても眠くなってきます。
特に深夜まで残業が続いた翌日はきついです。

眠気覚ましで目立ってはいけない

地方公務員の勤務姿勢は、お客さんから厳しく監視されています。
クレームをつけるべく変な行動を探しにくる暇な人もいるくらいです。

そのため、たとえ業務効率アップのための目覚ましであっても、目立ってはいけません。
ガムを噛むのは論外ですし、ストレッチも自粛したほうが無難でしょう。
顔を洗いに行くのも危険です。タバコ休憩と同列に批判されます。


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座ったまま手元だけで実践できるのが必須条件です。


刺激物で眠気覚まし

ミンティアやフリスクのようなタブレットであれば、目立つことなく口に入れられます。
エナジードリンクや栄養ドリンクを飲む人もいます。

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あとは目薬ですね。
爽快感のある目薬は年齢問わず愛用されています。
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眠気を予防する

コーヒーや緑茶でカフェインを摂取して、眠気を抑えるのも一般的です。
カフェイン錠剤を服用している人もいます。

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服用物も目立たないよう隠さなければいけません。
机の上に常備するのは言語道断。普段は引き出しや鞄の中に忍ばせておいて、必要なときだけ取り出すようにしないと、「勤務態度が悪い」等クレーム付けられます。

お金の話をするたびに地方金融機関(特に地銀)を叩いている気がします。
就職活動でサイレントお祈りされたという私怨もあるのですが、それ以上に身内が実際に金銭的被害を被っているので、叩かざるをえないのです。

入院先にまで出向いて火災保険契約

祖父にどうしても豪華な住宅火災保険を売りたかったようで、月1回は必ず訪問営業にくる行員さんがいました。
祖父宅は築50年を超えています。冷静に考えて、今更リッチな保険をかける必要はありません。
そのため来るたびに追い返していました。

しかしある時、祖父の入院先病院がバレてしまい、病室に直接営業に向かうようになりました。
家族が知った時には全てが終わっており、祖父の手元には年額28万円の火災保険証書(地震保険付き)がありました。

祖父曰く、以下のような説明を受けたとのこと。
  • 保険に入れば税金が安くなる
  • 税金が安くなった分、相続で残せる分も増えて家族も助かる
  • あなたの家族は金融の素人、私だけを信じて

地震保険の分は確かに所得控除されますけど、保険対象に対してどう考えても過大な保険に加入させるのは倫理的にどうなんでしょう?

結局、この保険は解約しました。
たっぷり解約手数料を取られたうえ、今度は年額15万円の火災保険を代わりに薦められましたが、丁重にお断りしました。

この一件があって以来、僕は完全に地方金融機関を信じなくなりました。

預金丸ごと投資信託

別の地方金融機関からは、祖父母に対し、預金で投資信託を買わないかという案内をいただきました。
「預金だと今は増えないから、投資信託で着実に増やしてはどうでしょうか。子息のためになりますよ」と。

わざわざ3名体制で訪問してくれて、丁寧に祖父母に説明していただけたらしいのですが、ちょうど祖母が貧血を起こして具合が悪くなってしまったので、その場は散会することに。

その後、僕が祖母の様子を見に祖父母宅を訪れたところで、「ハイイールド」だの「新興国通貨建て」だの怪しい単語が書かれたパンフレットを発見して、営業の事実を知りました。

中身を見ると、エグいものばかり。
まず、購入時・売却時の手数料が高すぎる。安いもので6%くらい。ノーロードに慣れきってしまった僕にとっては衝撃的な率でした。
 
信託報酬も高い。4%という数字を初めて見ました。
 
そして何より購入単価が高すぎる。1口50万円(最低10口から)みたいなものばかりで、一つ買うだけで預金がほぼ無くなってしまいます。

投資信託を買わせて一旦流動性を奪い、入院や手術でまとまったお金が必要になるたびに投資信託を解約させ、手数料で稼ごうとしているようにしか見えませんでした。

もちろん即電話して断りました。

銀行からの転職組からは「30過ぎた行員はすべからくサイコパス」とよく聞きます。
相手がサイコパスなら、こっちもサイコパスにならざるを得ません。
客観的事実に基づき、良いところは褒めつつも、悪いところは叩いていきます。

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