キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

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2020年02月

インターネット上では「自家用車は情報弱者の象徴」という説が根付いています。
従来からお馴染みの「自家用車保有にかかるコスト」だけでなく、「車を運転している時間が無駄、運転を外注して時間をより生産的に使うべし」という時間管理面からの否定も最近よく見かけます。

ガチ田舎在住者としては、車無しの生活は考えられません。
今後はさらに厳しくなるでしょう。公共交通機関はどんどん衰退しますし、商業施設も潰れていって歯抜け状態になり、日常的な買い周りにも遠出が必要になるでしょう。

ただ、田舎生活に車が必要という話と、マイカーが必須かという議論は別問題です。
家族と共有するとか、マイカーを買わずとも日常的に車を使う方法は他にもあります。

マイカーを買うべきか否かは、居住地にかかわらず、個々人の生活パターン次第だと思います。
実際にマイカー無しの生活を送ってみて、不便を感じるなら購入を検討すればよいでしょう。
就職前にマイカーを準備しておく必要までは無いと思います。

以下、マイカーを買うか否かで迷っている方向けに、マイカーの必要性を考えていきます。

コスト面の整理

初期費用:ピンキリ

初期費用の大部分は自動車本体の購入費です。
このほか、オプションパーツ(カーナビや冬用タイヤ等)購入費などがあります。

自動車の値段は、新車も中古車もピンキリです。
同じ車種でも、コンディション次第で値段が全然違います。

最初に買うとしたら中古の軽自動車で十分です。
1台目の車はどうせこすって傷物になりますし、結婚したら高確率で買い替えられる運命です。高いお金を払う必要は薄いと思います。


豪雪地域は別です。軽自動車だと対応しきれないかもしれません。

自分の場合は中古のコンパクトカー(普通車)を買いました。
オプションパーツ等々込みで60万円です。かなり安い価格帯ではありますが、今まで全く問題なく動いてくれています。

ランニングコスト:駐車場代の有無がでかい

購入後の維持経費は、大きく固定費と変動費に分けられます。
変動費は、車の利用量(走行距離)によって変動する経費です。

主な固定費
  1. 車検費(自賠責保険料含む)
  2. 自動車保険(任意保険)
  3. 自動車税
  4. 部品等のメンテナンス費用
  5. 駐車場代
1〜4までは絶対に発生しますが、工夫次第で削減は可能です。
5の駐車場代がポイントです。
これが発生するかどうかでランニングコストが大きく変わります。

住居に車が置ける等、無料で使える駐車スペースがあるなら問題ありませんが、そうでない場合は自分で確保しなければいけません。

通勤にマイカーを使う場合は、必ず駐車場代が発生するものと想定しておいたほうが無難です。
多くの役所は職員向けの駐車場を持っていません。あったとしても年長者優先で若手は使えません。
そのため大半の職員は自分で駐車場を借りなければいけません。
しかも通勤手当の対象外なので自腹です。


主な変動費
  1. ガソリン代
  2. 洗車代
1は当然として、使い方次第では2も意外とかかります。
僕みたいな万年恋人無しぼっちドライバーなら話は別ですが、頻繁に他人を車に乗せる人にとっては、定期的な洗車は義務らしいです。

ちなみに自分の場合、変動費トータルで年間33万円(2.75万円/月)くらいかかっています。
  • 車検費(自賠責保険料含む) 6万円(2年ごとに12万円)
  • 自動車保険(任意保険) 4万円
  • 自動車税 4万円
  • 部品等のメンテナンス費用 5万円
  • 駐車場代(職場近辺) 8万円 ※自宅敷地内に駐車スペースあり
  • ガソリン代 6万円
  • 洗車代 0円

自家用車を持つメリット

田舎は公共交通機関が貧弱です。
とにかく本数が少ないし、網羅性に欠けます。目的地のそばに駅や停留所があるとは限らず、公共交通機関から下車した後に徒歩で延々と移動する場合が多いです。
 
公共交通機関に頼って生活するなら、行動範囲を相当狭めたうえ、移動時間(特に待ち時間と徒歩移動時間)に人生を捧げる覚悟が必要です。
一方、車があれば、行動範囲を拡大でき時間が有効に使えます。

誰もが享受できるメリットはこのくらいでしょう。
大人数で出かけやすいとか、サーフィンやスキー、釣りのような大荷物を運ぶ趣味がやりやすいとか、生活スタイル次第では他にも色々メリットがあります。
 
ただし、自分のようなインドア独身者にとってのメリットは、行動範囲と圧倒的時短のみです。

マイカー保有の検討

マイカーを持つかどうかは、費用とメリットを天秤にかけて判断することになります。
僕の場合だと、時短面だけを見ても十分費用対効果が得られると判断しています。

現状の僕の生活では、自家用車を持つことで毎月48時間を節約できています。
(通勤2時間×出勤22日、図書館への往復2時間×月2回)
節約される48時間の大半は、自宅から最寄り駅までの徒歩移動時間です。
読書等、他の活動を並行することはできません。ただ歩くだけの時間で、僕としては価値の低い時間です。

一方、前述のとおり、毎月の車の維持費は毎月2.75万円。
初期経費を10年で按分した分(0.5万円)を加算すれば3.25万円です。

以上より、毎月48時間の自由時間を生み出すために、3.25万円を費やしていることになります。
1時間あたりだと約680円です。
僕はこれをお得な買い物だと思ったため、自家用車を保有する決断を下しました。

この判断はあくまでも現時点での判断です。
今以上にガチで蓄財しようと思えば、真っ先に見直すべき費目でしょう。
車を手放す、つまり自由時間48時間を手放せば、毎月2.75万円が手元に残ることになります。

節約される48時間の価値が高まることもあり得ます。
歩くことと並行して実行可能な趣味を持つようになったら、48時間の価値が飛躍的に高まります。
極端な話、自由な48時間と徒歩移動48時間の価値が一緒であれば、後者を選ばない理由はありません。後者を選べば、2.75万円/月もついてくるのです。
 

焦らず冷静に考えるのがベスト

マイカーを持つことの費用(デメリット)もメリットも人それぞれです。
本稿で示した内容が全てではありません。たくさんの遺漏があるでしょう。
一人の知見では網羅的に整理しきれないくらい、マイカー保有を左右する決定因は多数存在します。

マイカーを急いで買う必要はありません。 
社畜生活に慣れてきて、生活パターンがある程度固まってきてから、冷静に考えればいいでしょう。

僕も今後、両親が定年退職して車の使用頻度が激減したら、自分の車を手放して、親と共用するようになるかもしれません。

自家用車の保有にこだわらずとも、使いたいときに自動車を使う方法は色々あります。
  • タクシーを使う
  • 家族と共用する
  • カーシェアサービスやレンタカーを使う
などなど、いろいろ比較検討してみればよいでしょう。

マイカーを買いたい方向けの参考記事です。

ここ数年、私生活で紙を使う機会が激減しました。
ペーパーレス生活を意識しているわけではありません。自然と使わなくなりました。

一方、役所の中は今も紙だらけです。
2020年に入って既に500枚はコピーや印刷で使っています。
こっちは盛んにペーパーレスに移行するよう叫ばれているのに、全然変わる気配がありません。

もともと僕はガジェット好きで、職場から指示されずとも勝手にペーパーレスしていきたい派です。
しかし今のところ全然うまく進んでいません。僕の努力ではどうしようもない課題が横たわっています。

紙の代わり(デジタルデータ)が超不便

ペーパーレス化を進めるためには、紙の代わりとなる別の情報記録媒体を使わなければいけません。
役所の場合はデジタルデータが最有力の代替手段です。

しかし役所は、パソコンをはじめ、デジタルデータを扱うための端末機器のスペックがものすごく低く、デジタルデータだけでは仕事が成り立ちません。

例えば僕のパソコン(メモリ2GBのVISTA世代端末に無理矢理win10をインストールした)だと、どんなに軽いPDFファイルでも開くのに数十秒かかります。
パワーポイントとエクセルを同時に起動すると50%でフリーズします。

こんな職場環境なので、デジタルデータに頼るのはリスクが高すぎます。
データはいつ消えるかわからない、使いたいときに自由自在に使えるわけではない水物という認識です。

一方、紙は一旦印刷しておけば突然消滅しません。
紛失にさえ気を付けていれば、いつでも好きな時に使えます。
これだけで圧倒的に紙に優位性があります。

ペーパーレスだと利用者が困る

もう一つのボトルネックは、行政サービス利用者のデジタルリテラシーです。
 
インターネット上ではペーパーレス・デジタル推進派の方が目立ちますが、現実はそうとは思えません。
紙が無いとついていけないという方が、年代や社会階層を問わずたくさんいます。
そのため、役所が提供するサービスは、どうしても紙中心にせざるを得ません。
 
基本的に全て紙媒体で準備して、希望する方のみオプションでデータも利用化という形です。
こうしないと「差別だ」と激しく非難されます。


世間のペーパーレス化・デジタル化の流れは今更止められないでしょう。
そのため役所も、遅々としてではありますが、変わっていくだろうと思います。
今はその過渡期、とても長くてゆっくりした過渡期のスタート地点なのでしょう。

だいたいどの役所も、庁内ヒエラルキーの最上位に、財政・人事・秘書・企画部門が君臨しています。
※ここでいう権力とは「他の部局の意思決定にどの程度介入できるか」という意味合いです。

二軍になると自治体ごとの特色が見られます。首長の意向が表れていたり、外部環境の影響を受けていたり……色々です。

今回は役所によって順位が大きく異なる部署を紹介します。

支払い担当部局(会計課・出納課)

まずは公金の支払いを担当する部局です。
この部局が了承しなければ、お金を払うことができません。
抜け道はありません。どんな部署でも等しくチェックを受けなければいけません。そのため権力を持ち得ます。

会計課といえば、支払い書類がルール的に間違っていないかを審査して、必要あれば各課に修正を指示する部署です。
誤字脱字があるとか、印鑑が擦れているから捺印し直してほしいとか、修正指示は具体的かつ書類の体裁上のものばかりです。
書類を差し替えれば済みます。

一方、強大な会計課の権能は書類チェックに止まりません。
書類のミスを指摘するだけでなく、支出に至った各課の意思決定に対しても修正を突きつけてきます。

彼らの武器は民法です。
強大な会計課は、書類の体裁上のチェックだけでなく、契約書や約款、仕様書の中身も入念にチェックします。
この業務には民法知識と経験が欠かせません。法令に強い職員が配置され、日々の業務で鍛えられて行きます。

さらに会計課には全庁から支払い書類、つまり契約書が集まってきます。
そのため庁内で過去にどんな内容・条件で契約を結んでいるのかを網羅的に把握でき、自由に参照できます。

豊富な法令知識と事例データベースを駆使しながら攻められると、各課では到底敵いません。

条例・公報の審査部局(法規課)

条例や公報の文言をチェックする部局です。
課として独立しているところもあれば、係レベルだったり、独立した係すら無かったりと、役所によって人員規模も大きく異なります。

弱小法規担当だと単なる文言チェックだけですが、強大な法規担当は、庁内弁護士集団のように機能しています。

各課の意思決定を法的に後押ししてくれることもありますが、法的に制止してくることもあります。
特に行政手続法や行政不服審査法、行政事件訴訟法のような行政法規案件では、各課は逆らえません。

議会事務局

議会や委員会の運営、議員と役所各課の仲介役を務める部局です。
役所によっては、単なるメッセンジャーを通り越して、議員の名を借りて各課の意思決定に介入するところもあります。

先に取り上げた会計課や法規課とは異なり、議会事務局の権力には法令の後ろ盾がありません。議員という政治的権力があるだけです。
高確率で揉め事に発展するため、介入する側もされる側も大変そうです。


庁内ヒエラルキーは役所ごとに特有の文化です。
ある部署が強い(弱い)ことを迂闊に発言すると、そこから勤務先を特定されかねません。
特定を恐れるなら、今回取り上げた3部局に限らず、庁内権力への言及は慎重になったほうが無難だと思います。僕も常々気をつけています。

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