キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2020年03月

インターネット上には「地方公務員は成長できない」「地方公務員は市場価値が無い」という怨嗟が溢れています。
最近はリアルでも同じような発言を頻繁に聞きます。
特に20代前半の若手職員、しかもエリート部署にいる期待の星たちが、こぞって自分を卑下しているのです。

確かに役所組織が教育してくれるのは「役所内固有の調整スキル」に限られ、世間一般で通用する能力を育んでくれるとは思えません。
しかし僕は、組織が成長の機会を恵んでくれないことと、成長できないことは、イコールではないと思っています。

公務員試験を突破したという事実をもって、地方公務員は相当に勉強(インプット)が得意な人種であることが保証されています。
そのため、役所組織の教育機能に期待せず、自発的に勉強すれば、それなりに成長できるはずです。

公務員試験に合格した=インプットが得意

地方公務員は皆、公務員試験という結構面倒な試験を突破しています。
時間さえかければ誰でも合格できるわけではありません。
それなりに地頭があって、勉強を継続できるタイプでないと、突破できないと思います。

つまり地方公務員は、そこそこ勉強が得意な人種と言ってしまって差し支えないでしょう。
 
なかでも試験勉強のような、
  • 与えられた課題を潰していく
  • 長期間にわたりこつこつと努力を積み重ねていく
タイプの勉強では、公務員試験突破という事実をもって、相当に得意だと証明されています。
この優位性を就職後にも活かしていけば、公務員試験に合格したように、結果を出せるはずです。

その反面、自ら課題と教材を見つけるタイプの勉強は苦手なのかもしれません。
こういう勉強が得意だと、自分の興味関心がはっきりしていきます。
仕事においてもやりたいことが明確なので、地方公務員のような何でも屋は志望しないでしょう。

わざわざ公務員を志す時点で勉強好き

就職のための手段として見ると、公務員試験は非常にコスパが悪いです。
少なくない時間とお金をかけて勉強しなければいけませんし、これらのコストを投じたとしても、確実に就職(合格)できるとは限りません。
時間を拘束されるせいで、民間就活のような他の選択肢も奪われます。
しかも合格したとしても、中の下くらいの待遇しか得られないのです。

民間就活オンリーであれば、お金も時間もほとんどかかりません。タダで面接を受けまくれば済みます。
そんな簡便な手段があるにもかかわらず、お金も時間も費やして、あえて試験勉強しているのが公務員志望者です。
そもそも勉強嫌いであれば、こんなに非合理的で苦痛を伴う選抜方法を選ぶわけがありません。
就職活動にあたり、公務員試験を視野に入れている時点で、それなりに勉強好きなのです。

自分では「勉強嫌いだ」と思っている方もいるかもしれませんが、それでも社会全体で相対的に見たら、相当に勉強好きな部類に入っているはずです。

好き&得意なんだから、やらなきゃ損

つまるところ、地方公務員は、勉強(特に長期的にインプットを続けるタイプ)が好きな上に得意だといえます。
「公務員は成長できない!」とか言って卑屈になっている暇があれば、何でもいいので勉強してみればいいのです。
好きだから楽しいし、得意だから結果が出せるはずです。

どれだけ勉強しても一切リターンが無いという悲しい現実は一旦忘れましょう。
無駄な努力、無意味なレベル上げに映るかもしれませんが、楽しければいいのです。

公務員への内定を獲得された皆様、おめでとうございます。
長く不毛な試験勉強に耐えきり、今は自由を満喫していることと思います。
しっかりエンジョイしてください(羨望)

ただ、全く準備をせずに役人生活スタートを迎えてしまうと、落とし穴に嵌ってしまうかもしれません。
暇すぎて狂いそうなときなんかに今回まとめた記事を読んでみて、心の準備だけでもやったほうが無難かと思います。


時間の使い方

お金の勉強だけは本気でおすすめします。
1月試験でFP3級受験して、参考書はメルカリで売りましょう。


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地方公務員は自分の担当業務を選べません。これは宿命です。

現に自分も、これまでに異動希望が通ったことは一度もありません。
採用面接で喋った「やりたい仕事」にも、未だに就けていません。

俗にいうスーパー公務員の方々を除けば、地方公務員として長く働くには、どこかで割り切って、どんな仕事でも満足感を得られるように自己改造を施さなければいけません。

これこそ、地方公務員として心穏やかに生きていくための適応術であり、同時に、民間企業やフリーで働いている方からすれば公務員特有の無気力に映るものの要因だと思います。

自分がこれまでに発見した割り切りポイントを、今回は紹介していきます。

自分のやりたい仕事(興味・関心)と担当業務を無理やりリンクさせてみる

役所の仕事はどれもこれも、結局はパブリックセクターに属します。
一見関係無い業務であっても、どこかできっと関係しています。

屁理屈でもいいので、「やりたい仕事」と担当業務との関係を洗い出してみてください。
もしかしたら、目の前の担当業務も広義の「やりたい仕事」なのかもしれませんし、担当業務を通して間接的に「やりたい仕事」に関われるかもしれません。

嫌々ながらも調べてみる

中身を知らないものに対し興味を抱くのは難しいです。
眼前の担当業務に興味が無いのも、ただ目の前の業務を知らなさすぎるせいかもしれません。

入門書を読んでみたり、楽しそうに仕事をしている同僚から話を聞いてみたり、実際に足を運んでみたり……
担当業務に関する勉強を自主的にやってみたら、予想外に楽しくなってくるかもしれません。


興味が持てない仕事でも、いずれきっと役に立つ

どれだけ前向きに取り組んでも、どうしても興味を持てない仕事も、実際には存在するでしょう。

しかし前述のとおり、役所の仕事はどこかで繋がっています。
興味のない仕事であっても、きっといずれ役に立ちます。

今はただ虚無感を抱くだけかもしれませんが、その経験が将来「やりたい仕事」に携わるときに活きてくるかもしれません。

とにかく、人事ルールは変えようがないので、自分が変わるしかありません。
この発想に賛同できない方は、公務員(国・地方問わず)に向いていないでしょう。

そろそろ議会対応業務も一段落して、職場内は人事異動ネタ一色なのでは?
現部署に長年在籍している人なら、そろそろ引き継ぎ資料を作り始める時期でもあるでしょう。

僕は自分の異動見込みにかかわらず引き継ぎ資料を作っておく派です。
一年間の振り返りにもなりますし、新しく着任する上司によっては「引き継ぎ資料をくれ」と新年度早々に要求されて慌てるからです。

僕はこれまでの県庁生活で3回の異動を経験しています。結構多いほうです。
異動のたびに引き継ぎを受けるわけですが、本当に人によってバラバラです。

加えて、業務によっても書類での引き継ぎ易さが全然違います。
標準化しやすい仕事は資料も作りやすいですが、コミュニケーションがメインの仕事は難しいです。

引き継ぎ資料の標準化は難しいと思いますが、どんな業務でも役に立つであろいう、ぜひ作っておくべき引き継ぎ資料をピックアップしていきます。


すぐやるべき仕事リスト

着任したての時点では、仕事の優先順位がわかりません。
ついつい単純作業のような着手しやすい仕事から取り掛かってしまいます。

そのせいで大失敗しないよう、すぐにやるべきことをリストアップしておいてもらえると、後任者にとっても組織全体にとっても助かります。

一年間の大まかなスケジュール

どんな仕事でも締切は非常に重要です。
手遅れにならないよう、一年間の見通しをあらかじめ持っておけるよう、これも確実に引き継ぐ必要があると思います。

担当業務にまつわる歴史(年表)

どんな仕事でも「過去はどうだったのか」を調べる作業が絶対いずれ発生します。
その手がかりとして、担当業務に関する過去の出来事がわかるよう

・年度別の主な出来事をまとめた表
・議会答弁
・新聞記事
・予算額と決算額

くらいは整理しておいたほうが、後任者のためになるでしょう。

人物紹介・関係者相関図

人間関係において、第一印象はものすごく大切です。
初っ端に地雷を踏んで第一印象を損ねないよう、担当業務の関係者(特に役所外部の人間)の簡単な説明と、関係者どうしの関係性をまとめておくと便利です。

観光の仕事をしていたとき、とある観光施設とトラブル寸前に陥りかけたことがあります。
 
県庁とのやりとりの窓口である事務局長と、その団体の理事長の仲がものすごく悪いことを知らず、事務局長の前で理事長を讃えてしまったために、出禁にされかけたのです。
 
僕のケースでは前任者がうまく仲裁してくれたおかげで救われましたが、実際に揉め事になったケースを全庁的に頻繁に聞きます。


 

公務員試験は、「一般事務」「総合土木」「農業」のように、職種別に試験が分かれています。
どこの自治体もだいたい名前は共通です。「一般事務」が「行政職」だったりする程度でしょうか?

ただし、同じような職種名であっても、その内実は自治体ごとに異なります。
たとえ同じ試験区分名称で、試験資格が同一であっても、採用後の配属先や仕事内容は自治体ごとに微妙に異なるのです。

ここを試験前にしっかり確認しておかないと、採用後のミスマッチの原因になります。
どこの自治体でも注意すべき重要ポイントに絞って紹介していきます。
 

一般事務:警察事務と小中学校事務を含む場合あり

公務員の中でも圧倒的多数を占める、いろんな部署を渡り歩く事務職公務員が一般事務です。
僕もこれに該当します。

この一般事務に含まれる範囲が、実は自治体ごとにけっこう異なります。
特に警察事務と小中学校事務を含むか否かは、非常に重要なポイントです。

多くの自治体では、警察事務と小中学校事務を、一般事務とは別枠で採用しています。そもそも試験が別なのです。
しかし一部の自治体では、一般事務という試験区分の合格者の中から、警察事務と小中学校事務職員を選出しています。

前者は特に問題ありません。職種ごとの業務内容をしっかり調べて、希望する職種の試験を受ければいいでしょう。
問題は後者の試験パターンを採用している自治体です。
受験生としては、たとえ合格しても希望通りの職種に就けないリスクがあることを認識しなければいけません。

試験区分.001


通常、一般事務・警察事務・小中学校事務の間には、人事交流はありません。
一時的に出向することはあるかもしれませんが、本人の希望で別の区分に永続的に異動することは叶わないでしょう。

つまり、初っ端に警察事務に振り分けられたら、一般事務の仕事には就けなくなります。逆もまた然りです。

最悪のパターンが、観光や産業振興のような一般行政職の仕事を希望していたのに警察事務・小中学校事務に振り分けられてしまうケースです。どうしようもありません。

警察事務と小中学校事務は、まさに事務職という感じの書類仕事がメインです。メインプレイヤー(警察官や教員)を支える立場になります。むしろこっちを希望する方も多いでしょう。

自分が志望している自治体がどういう採用パターンなのか、事前に確認しておくべきでしょう。

一般事務とは別に警察事務や小中学校事務という試験区分が設けられている自治体であっても、一般事務のうち数名がそれらに回されるケースもあり得ます。
ここまで細かい情報になると、ホームページやパンフレットには記載されていないでしょう。各自治体の採用担当者に直接聞くしかありません。
 
試験区分2.001


土木技術職:土木本流と農業土木との人事交流有無

土木技術職で採用されると、主に土木部局と農林部局に配属されます。
 
土木部局の主な仕事は、道路、橋梁、河川工事、砂防事業あたりです。
農林部局では主に、農業用の取水設備、ため池、治山事業などに携わります。

それぞれ必要となる専門知識が異なるためか、自治体によっては、採用時点で土木部局要員と農林部局要員で完全に振り分けてしまいます。

例えば、橋を作りたくて自治体職員になったのに農林部局要員に振り分けられてしまい、橋に関われない可能性もゼロではないのです。

採用後の人事交流有無も含め、事前に確認しておいた方がいいでしょう。

農業・化学:研究職とほぼ事務職の区別有無

農業職や化学職には、研究者としてのポストもあれば、ほぼ事務職のようなポストもあります。
農業職であれば新品種農作物の宣伝担当、化学職であれば環境関係の許認可事務が、後者の業務に当たります。
 
前者と後者では業務内容が全然違います。「どっちでもいい」という方は少ないのではないでしょうか?
ありがちなのは、公的な研究に携わりたくて自治体職員になったのに事務職みたいな仕事をさせられて辟易するというパターンです。

研究職と事務職をそれぞれ別枠で採用している自治体もあれば、同じ枠のところもあります。
事前に確認しておいたほうがいいでしょう。

自治体ごとに直接聞くしかない

こういう情報はインターネットではなかなかヒットしません。
採用ホームページにいちいち掲載しているとキリがありませんし、年度ごとに事情が変わることもあるでしょう。
僕自身、自分の勤めている自治体が今年どうなっているのか、把握していません。 

本来なら採用説明会で採用担当に直接確認するのが手っ取り早いのですが、あいにく今年は採用説明会中止の自治体が相次いでいます。
ちょっとでも不安に思ったら、電話やメールで質問してみてください。

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