2月に入り、そろそろ人事異動のうわさが聞こえてくるようになります。
管理職が帰った後、「これまでの傾向からして、来年の課長は〇〇さんだろ…」「いや、もう一年残留じゃない?」みたいな推測で盛り上ったりもして、なかなか楽しい時期です。

推測トークをするときに欠かせないのが学歴です。今回は学歴が出世にどう関係してくるのか、世代別に見ていきたいと思います。


※役職名は自治体によってまちまちなので、今回は総務省資料の都道府県(本庁)に準じます。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000035136.pdf


現在50代以上:関係なし

50歳になった時点で、出世競争の勝敗がはっきり分かれています。
圧倒的勝者は課長以上、次いで総括課長補佐。50歳時点で課長級であれば、最終的に次長まではほぼ確実に昇進できますが、総括課長補佐だと50代後半で課長に昇進して数年課長を経験してから、小さな出先機関のトップでキャリア(総括課長と同格)を終えるパターンが多いです。

一方、50歳の時点で並の課長補佐以下である方は、現時点よりもキャリアアップすることがほとんどありません。並の課長補佐クラス止まりです。


この世代は、大卒者が相対的に少ない世代ではありますが、出身大学による差も、高卒と大卒の差も見られません。組織をうまく回せるか次第です。

30代~40代:関係なし

一番働き盛りの年代で、同期入庁の職員間に差が開いていく年代でもあります。
特に30代後半~40代中盤までがデッドヒートのようです。
40代のどこで課長補佐クラスに上がるかがひとつのバロメータだと思われます。

この世代になると大卒者がぐっと増えるうえ、就職氷河期であり旧帝大以上の高学歴者もたくさんいますが、ここでも出世に関しては
出身大学は関係ありません。
上司の意向をいかに先回りして動けるかが鍵かと思われます。

20代:関係なし

20代では、役職自体は差が開かないものの、
幹部候補職員がだれなのか浮き彫りになります。

幹部候補職員と見込まれると、本人の意向に関わらず、国の省庁に派遣されます。
国に派遣されて無事に帰ってくれば、そこから先は出世ルート部署である財政・企画部門を歴任します。

この段階で幹部候補としてピックアップされるのは、同期採用職員の中でも3人程度で、あくまでも第一期生にすぎません。
ここから後のキャリアでも、幹部候補へのピックアップされたことが明らかにわかる人事異動(財政部局への抜擢など)がありますが、国への派遣はとにかく目立つことから、一際注目されます。

ここでの幹部候補ピックアップにも、出身大学は関係ありません。強いて言えば、地元大学の出身者を優先させて、高偏差値の有名大学出身者は選ばれない傾向があります。
一説によると、有名大学出身者はキャリア採用の友人が国省庁に上司として在籍しているので、仕事がやりづらいだろうという配慮だとか……


結論、現状では、出世と学歴(特に出身大学)は関係ありません。
ただ、今後はどうなるかわかりません。
これまでは、新規採用職員の高学歴化が進んできていましたが、ここ数年が潮目が変わりました。こちらの記事参照
「出身大学の偏差値が明らかに落ちてきている」影響が、今後出てくるかもしれません。