先日のイベント「新緑のラルゴ」にて、ついに弓道シーンが描かれたわけですが、これについて弓道経験者の観点から補足したいと思います。 
もちろん粗探しではなく、弓道関連の描写から読み取れる氷川紗夜さんの人物像について、私見を述べていきたいという意図になります。

細々とではありますが、もう10年以上続けているので、意見具申しても許してもらえますよね……?

以下、専門用語の解説は極力省きます。

星4カード「正射必中」


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まずは星4カード「正射必中」の様子から。
全体のバランスが良く、とても上手いです。基本を徹底していて、彼女の性格がありありと表れています。

ただ、本番に強い射(試合で勝てる射)かと言われると……残念ながら否です。
バランスで中てる射は、バランスという大変抽象的なもの、つまり意図的に調整ができないものに全てが掛かっているので、一度調子を崩すと挽回が難しいです。
試合当日の1本目を中てることができれば、そのまま中て続けられますが、外してしまったら立て直しが非常に難しい。そんな射に見えますね。

バランス良い状態を保つには、何より精神力が重要です。
これまでの練習、いつもの自分を信じ、いつも通りを心がけること。
これができないと、試合では結果を残せない射です。

僕が顧問だったら、
・妻手肘(右肘)をもっと下ろし、右手首を若干折って、引き尺をもう少しとる
・弓手(左手)親指と中指をくっつける
ように指導したいですね。


イベント「新緑のラルゴ」


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さらっと真ん中に中てています。すごいですね。
弦音から的中音のラグを考えるに、弓力は12キロだと思われます。女子高生の平均くらいですね。

特筆すべきはキャプの部分。
矢を番える(つがえる)位置を低めにすると、相対的に矢が上を向くので、飛距離が伸びます。

この方法は、はっきりいって邪道です。
自分の狙ったところに飛ばすのではなく、狙ったところよりも上に飛んでいくので、そもそも実用性がありません。
早気(狙いを合わせる前に矢を放ってしまう、心理的なパニック)を治すための練習法としてなら、時々使いますが……

こんな邪な方法を氷川紗夜さんが提案するとは、あまりに意外でした。柔軟な対応です。
本日限りの体験でなんとか的に中てて欲しいという、優しさの表れですね。

フィールド会話より



スクショ撮り忘れのため、動画を貼ります。
弓道について「達成感がある」「間違いなく努力が結果に繋がる」と表現していますが、目を疑いました
努力が結果に繋がらないどころか、下手な努力はマイナスにしかならないのが弓道だと思ってきたので……

よくよく考えてみると、この発言、「音楽と比較して」という前提ありきのコメントなんでしょうね。
弓道と音楽、どちらもたくさん努力した上で、このような結論に至ったのでしょう。


以上、るんっときたので書いてみました。
今後も弓道描写、増えて増えてほしいですね。