キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

カテゴリ: 公務員の生き様

親子揃って同じ役所に勤めているというパターン。
地方の役所だとよくあります。
僕の勤める県庁の場合だと、最近さらに増えています。

民間企業だとあんまり聞かないケースでしょう。
特に大企業だと、親類が入ってこないよう採用段階で弾いているかもしれません。

エリートコース父親&娘パターンが多い

親子関係の中でも特に多いのが、父親のいる役所に娘が入庁してくるパターン。
父親は大抵、出世コースに乗っている優秀な職員です。
父親が誇りを持って楽しく働いている様子を見て育ったので、娘も役所に希望を抱いて入庁してくるのでしょう。

親子関係は人事でかなり考慮される要素のようで、父娘はほぼ確実に業務上無縁の部署に配属されます。

二人とも専門職の場合でも隔離されます。そのせいで不自然な人事になることもよくあるようです。
子息が入ってきたせいで超短期スパンで異動するとか、役職に見合わないポストに就くとか……

周囲の職員はやや警戒?

役所生活に希望を抱いて入庁してくれるのは非常にありがたいことなのですが、たまにやたらと玄人感を出してくるご子息もいます。

先輩に対し「父からそれくらい聞いているから」みたいな口を利いたり、上司・先輩の失敗談を「父から聞いた」と言って人前で暴露したり。
そういう事例が度々あるので、受け入れる側としては若干警戒せざるを得ません。

Kindle Unlimitedの無料体験を使っています。
30日間の無料期間で1冊でも多く読み切るべく、SNSは封印しました。
気になる本を片っ端から読んでいきます。

真っ先に読んだのがこれ。

都庁といえば、僕がかつて本気で考えていた転職先。
諦めたとはいえ、やはり気になります。 

本書を読んで、都庁職員が心底羨ましくなりました。
田舎県庁と比べると明らかに都庁の方が成長できるし、待遇も上です。
都庁職員の方がより難しい試験を通過しているので、より良い環境があてがわれて当然といえば当然ですが……それでも羨ましい。

以下、僕の嫉妬ポイントを挙げていきます。

キャリアパスの裁量がある

まずは出世するか否かの裁量が職員に与えられていること。

都庁の場合、主任試験を受験しなければ、ずっと下っ端のままです。
主任試験を受験するかどうかは、職員次第です。
受験しないという選択を取ることで、事実上出世を拒否できます。
つまり、出世するかどうか、職員が決められるのです。

一方、僕の勤める県庁をはじめ、ほとんどの役所は謎ルールで出世が決まります。
謎の基準により出世候補が選ばれ、振り落とされていきます。
本人の意思は一切考慮されません。

僕の知り合いに、とある楽器の日本屈指の弾き手だった職員がいます。
「だった」と過去形なのは、今では引退しているからです。

その人は公務員になってからも練習を続け、ソロコンサートを開いたりして活躍していました。

しかしある時、企画調整部局に抜擢されてプライベートが消失しました。
コンサートどころか楽器を触る暇もなく、腕は鈍っていき、ついには引退。
都庁勤務だったら末長く公務員稼業と楽器の道を両立できたのかもしれないと思うと、悔やんでも悔やみ切れません。

閑職ポストが充実している

出先機関であればほぼ毎日定時退庁できるポストがたくさんあるのも魅力です。
僕の勤める県庁では、出先・本庁含め、そういうポストはごく少数に限られます。
病休明けの職員以外は、そのポストに就けません。

公務員なのに専門性が磨ける

同書によると、他の自治体と比べ都庁職員は専門性が高いとのこと。

その理由は明記されていませんが、僕が推測するところでは、
  • 都庁は局内異動が基本で、そのため職員の専門性が育ちやすい
  • 職員数が多く、専門的な業務に専任職員を配置する余裕がある
これらの要素が相俟って、職員の専門性が育ちやすい環境なのだろうと思います。

僕にとっては、これも大きな魅力に映ります。

局内異動を繰り返し、特定の分野について庶務・予算・事業・法令などなど色々な観点から取り組めば、机上の勉強だけでは見えない実務的な知恵が得られます。
これは立派な専門スキルです。都庁を離れても通用すると思います。

田舎役所の場合、部局を飛び越えて異動するのは当たり前です。
現に僕も、7年弱の公務員生活で4つの部局を経験しています。
こういう異動システムだと、役所内でしか役に立たないローカルルールばかり積み上がっていきます。

都庁職員のように、行政課題への多面的な知識&実務的な対処法に習熟できるわけではなく、庁内政治に詳しくなるだけ。

市場価値という観点で見れば、地方公務員の中でも都庁職員が圧倒的に強いと思います。


もし大学時代に戻れたら、絶対に都庁第一志望でしっかり勉強します。
都庁で勤め上げるかは分かりません。
ただ、パブリックセクターに身を置くのなら、ファーストキャリアに都庁を選んでおけば、あとあと有利に働くと思います。

ブログ記事を書くときは主語の大きさに気をつけています。
主語を大きくするほど、主張は一般論に近づき、強いメッセージになります。
その分、例外が発生するリスクが高まり、粗探ししやすくなります。

例外を無視してでも強烈に訴えるのか、主語を小さくして正確性を追求するのか。
僕は後者のほうが好みです。
適用範囲は狭くても正確な情報を載せておいて、それをどう扱うかは読み手に委ねます。

主語を小さくするため、僕はよく「田舎の地方公務員」という表現を使います。
同じ地方公務員という職業であっても、都会と田舎では別物と思っているからです。

都会だと「親が地方公務員」はスティグマ?

つい先日、上司からこんな話を聞きました。
上司のお子さん(都内有名私大に通ってる)が、友人から親の職業を尋ねられて「県庁職員だ」と返したら、ひどく謝られたらしい。意味が解らず理由を聞いたら、「親が地方公務員という恥部を喋らせてしまった、デリカシーに欠けていた」という意味の謝意だった……

この一例だけで結論づけるのは性急すぎますが、都会と田舎とで地方公務員の社会的地位が大きく異なるのではと、かねてから僕も思っていました。

都会の地方公務員は自己評価が低い説

社会的地位の違いは、そのまま地方公務員本人の職業への満足度に反映されると思っています。

都会の地方公務員は、自分よりも高給で尊敬されてホワイトな労働環境の人に囲まれています。
隣の芝生は青いどころか、青々とした芝の中に取り残されてるようです。

これでは自分の境遇に不満を覚えやすいでしょう。

一方の田舎地方公務員は、青い芝があまり見当たりません。
そのため、自分は恵まれているほうだと信じられます。

この差が相当大きいと思うのです。

田舎の役所は存在感がでかい

加えて、田舎のほうが相対的に役所の存在感が大きいです。
例えば美術館。都会だと民営の大きな美術館がたくさんあり、公立の美術館といえば郷土資料がメインです。
一方、田舎には私立美術館なんてありません。公立の美術館が唯一にして最大。
郷土展示はもちろん、メジャーな企画展もこなさなければならず、都会の公立美術館よりも責任重大です。

美術館に限らず、こういう分野はたくさんあります。

存在感の大小が、やりがいの大小にもつながり、ひいては職業への満足度にもつながるのでは?


インターネット上だと「地方公務員は○○」と大きな主語で断定的に扱う主張が目立ちます。
しかし実際には一概に言えません。
都会か田舎か、自治体の規模の大小など、考慮すべき要素がたくさんあります。
中でも都会か田舎かは、慎重に扱うべき重大要素だと思います。

僕の住む田舎県は完全な車社会です。
大人ならマイカーを最低1台は保有しているのが当たり前だと、幼少期から教育されてきました。
しかしここ最近、結婚したらマイカーを手放す流れができつつあります。

車を間引いて養育費を貯める

自家用車を手放す理由は、家計のためです。
車の維持費を削減し、将来の養育費に回すのです。

全く車に乗らなくなるわけではありません。
奥さんの車を共用します。
奥さんでも安心して運転できる車を残しておく、という判断です。

僕が作った地方公務員キャッシュフロー表でも、お子さんが生まれたら赤字になる試算です。
参考:地方公務員のキャッシュフロー表を作ってみました
 
車を減らして維持費を抑制し、養育費を準備するという判断は、とても賢いと思います。

マイカーで遊べる時間は短い

自家用車を失うと、時間的にも空間的にも行動が制限されます。
休日は家から出なかったり、近場で過ごすことが増えます。

外出系の趣味しかない人は、かなりストレスを抱えるでしょう。
こうならないよう、インドアな趣味を早いうちから見つけておくことを勧めます。

加えて、乗りたい車があるなら、なるべく早く買いましょう。
迷っているうちに人生は進んでいきます。
一旦結婚してしまったら、子ども達が独立するまでお預けです。

つい先日、新婚の友人がGT-Rを手放しました
所有期間は1年半。「もっと早く買っておけばよかった」と涙ながらに語っていました。
ずっと憧れていたものの、即金で買うべくお金を貯めていたら、購入が遅れてしまったとのこと。

「買う理由が値段なら買うな、買わない理由が値段なら買え」という家電クラスタ格言があります。 
前者は「安物買いの銭失いを避けろ」という意味です。
一方後者は、まさに彼のような後悔を避けるためのメッセージなのでしょう。

ファイナンシャルプランナー2級試験勉強の息抜きに、田舎地方公務員のキャッシュフロー表を作ってみました。

需要がありそうな4パターンを紹介します。
<全体>
・来年(2020年)に22歳で地方公務員に就職し、36歳になるまでの試算です。

<支出>
・基本生活費は、「平成26年全国消費実態調査」のうち、「二人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」及び「単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」をベースに、端数調整しました。
・娯楽費と交際費も、同統計をベースに端数調整しました。
・結婚後の車両費は、2台分です。(夫婦1台ずつ所有する想定)
・教育費は、文部科学省「平成28年度子供の学習費調査の結果について」をベースに、端数調整しました。

<収入>
・給与額は「手取り(地域手当込)」です。
・結婚時、配偶者の預貯金150万円を算入しています。
・前年預貯金の額が100万円を超えている場合に限り、リスク資産へ分散投資しています。
・一時金として、就職祝金100万円、出産祝い30万円、入学祝い20万円を計上しています

公務員夫婦ダブルインカムの場合

2馬力


一人当たりの給与所得は大したことないものの、二人になると強い。
保険はもっと減らしてもいいかもしれません。この表では公務員にありがちな加入状況を再現してあります。
奥さんの育児休暇中はさすがに赤字になるので、その期間を乗り切るだけの蓄えは必要です。
僕の身の周りでもよく見かけるパターンです。

「第一子誕生までにある程度貯めておかないと、公務員ダブルインカムでも厳しい」という声は、職場でもよく聞きます。
生涯独身を貫くと決心しているのでなければ、就職初年から節約生活を送ったほうが無難でしょう。

公務員夫・専業主婦妻の場合


専業主婦

見事に赤字です。
「公務員夫を捕まえれば優雅な専業主婦になれる♪」なんて最近は聞きませんが、実際無理です。

車を1台減らすのは必須として、基本生活費を見直す、教育費(課外活動費)の削減も必要でしょう。
保険料を減らしにくいです。唯一の収入源である夫が倒れたら路頭に迷ってしまうので、厚めのほうが無難でしょう。

独身貴族の場合




独身貴族

序盤は収支ぎりぎりですが、4年目以降は10万円以上余ります。

僕の周囲では、30を過ぎた独身職員が急に趣味ガチ勢になるパターンをよく見かけます。
金銭的余裕が大きくなるからなのでしょう。

パラサイトシングルの場合


パラサイト


いわゆる僕みたいな奴。
一度も赤字にならずに順調に資産が積みあがっていく、唯一のパターンです。

雑感

専業主婦想定を除き、平均的な生活は難なくこなせるレベルといえるでしょう。
ただ、リッチな生活はできませんし、貯蓄するなら節約が不可欠です。

公務員ダブルインカムでも出産直後は赤字になる

一番伝えたいのがこれ。
僕の同僚からも、お子さんが生まれてから数年間は赤字だと聞いています。
今回計算してみて、やはり赤字になると確認できました。
真っ当に子育てをしたいなら、お子さんを授かるまでにしっかり貯蓄が必要です。

自家用車はやっぱりお金がかかる

「車はお金を食う」とよく言われているとおり、実際かかっています。
特に車検費が意外と大きいです。
今回は12万円で想定しましたが、もっとかかるケースも多々あります。

車を買い替えるとなると、さらに出費が膨らみます。
現金一括で買う余裕はありません。長めのローンを組まないと厳しいでしょう。

一人暮らしはお金がかかる

田舎なのに家賃「月5万円」という強気な想定で計算してます。
これは現実を鑑みての想定です。

一人暮らしをするなら職場近くを選ぶ方が多いでしょうが、役所の近くはだいたい家賃が高いです。
不動産業界に足元を見られています。
貯蓄を優先するなら、極力実家にパラサイトしたいところです。

リスク資産の税制優遇枠を使い切れない?

リスク資産への投資に興味があるなら、節約は必須です。
しっかり節約しないと、税制優遇枠(iDeCo12万円ちょい、つみたてNISA40万円)を使い切るのすら実際難しいと思って間違いないでしょう。

一番のネックは通勤費?

今回はあえて通勤費を考慮しませんでした。
公共交通機関を使うか、自家用車を使うかで、費用が大きく異なるからです。

生活残業もやむなし?

今回試算してみて、「生活残業」という言葉が一気に身近になりました。
  • 双子が誕生
  • 子ども習い事で遠征が続く
  • 親の医療介護でお金がかかる
などなど、イレギュラーな事態が発生したら、公務員ダブルインカムでも赤字です。生活残業しないと賄えません。


若いうちから節約していきましょう……

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