キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

カテゴリ: 公務員になるまで

公務員への内定を獲得された皆様、おめでとうございます。
長く不毛な試験勉強に耐えきり、今は自由を満喫していることと思います。
しっかりエンジョイしてください(羨望)

ただ、全く準備をせずに役人生活スタートを迎えてしまうと、落とし穴に嵌ってしまうかもしれません。
暇すぎて狂いそうなときなんかに今回まとめた記事を読んでみて、心の準備だけでもやったほうが無難かと思います。


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お金の勉強だけは本気でおすすめします。
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公務員試験は、「一般事務」「総合土木」「農業」のように、職種別に試験が分かれています。
どこの自治体もだいたい名前は共通です。「一般事務」が「行政職」だったりする程度でしょうか?

ただし、同じような職種名であっても、その内実は自治体ごとに異なります。
たとえ同じ試験区分名称で、試験資格が同一であっても、採用後の配属先や仕事内容は自治体ごとに微妙に異なるのです。

ここを試験前にしっかり確認しておかないと、採用後のミスマッチの原因になります。
どこの自治体でも注意すべき重要ポイントに絞って紹介していきます。
 

一般事務:警察事務と小中学校事務を含む場合あり

公務員の中でも圧倒的多数を占める、いろんな部署を渡り歩く事務職公務員が一般事務です。
僕もこれに該当します。

この一般事務に含まれる範囲が、実は自治体ごとにけっこう異なります。
特に警察事務と小中学校事務を含むか否かは、非常に重要なポイントです。

多くの自治体では、警察事務と小中学校事務を、一般事務とは別枠で採用しています。そもそも試験が別なのです。
しかし一部の自治体では、一般事務という試験区分の合格者の中から、警察事務と小中学校事務職員を選出しています。

前者は特に問題ありません。職種ごとの業務内容をしっかり調べて、希望する職種の試験を受ければいいでしょう。
問題は後者の試験パターンを採用している自治体です。
受験生としては、たとえ合格しても希望通りの職種に就けないリスクがあることを認識しなければいけません。

試験区分.001


通常、一般事務・警察事務・小中学校事務の間には、人事交流はありません。
一時的に出向することはあるかもしれませんが、本人の希望で別の区分に永続的に異動することは叶わないでしょう。

つまり、初っ端に警察事務に振り分けられたら、一般事務の仕事には就けなくなります。逆もまた然りです。

最悪のパターンが、観光や産業振興のような一般行政職の仕事を希望していたのに警察事務・小中学校事務に振り分けられてしまうケースです。どうしようもありません。

警察事務と小中学校事務は、まさに事務職という感じの書類仕事がメインです。メインプレイヤー(警察官や教員)を支える立場になります。むしろこっちを希望する方も多いでしょう。

自分が志望している自治体がどういう採用パターンなのか、事前に確認しておくべきでしょう。

一般事務とは別に警察事務や小中学校事務という試験区分が設けられている自治体であっても、一般事務のうち数名がそれらに回されるケースもあり得ます。
ここまで細かい情報になると、ホームページやパンフレットには記載されていないでしょう。各自治体の採用担当者に直接聞くしかありません。
 
試験区分2.001


土木技術職:土木本流と農業土木との人事交流有無

土木技術職で採用されると、主に土木部局と農林部局に配属されます。
 
土木部局の主な仕事は、道路、橋梁、河川工事、砂防事業あたりです。
農林部局では主に、農業用の取水設備、ため池、治山事業などに携わります。

それぞれ必要となる専門知識が異なるためか、自治体によっては、採用時点で土木部局要員と農林部局要員で完全に振り分けてしまいます。

例えば、橋を作りたくて自治体職員になったのに農林部局要員に振り分けられてしまい、橋に関われない可能性もゼロではないのです。

採用後の人事交流有無も含め、事前に確認しておいた方がいいでしょう。

農業・化学:研究職とほぼ事務職の区別有無

農業職や化学職には、研究者としてのポストもあれば、ほぼ事務職のようなポストもあります。
農業職であれば新品種農作物の宣伝担当、化学職であれば環境関係の許認可事務が、後者の業務に当たります。
 
前者と後者では業務内容が全然違います。「どっちでもいい」という方は少ないのではないでしょうか?
ありがちなのは、公的な研究に携わりたくて自治体職員になったのに事務職みたいな仕事をさせられて辟易するというパターンです。

研究職と事務職をそれぞれ別枠で採用している自治体もあれば、同じ枠のところもあります。
事前に確認しておいたほうがいいでしょう。

自治体ごとに直接聞くしかない

こういう情報はインターネットではなかなかヒットしません。
採用ホームページにいちいち掲載しているとキリがありませんし、年度ごとに事情が変わることもあるでしょう。
僕自身、自分の勤めている自治体が今年どうなっているのか、把握していません。 

本来なら採用説明会で採用担当に直接確認するのが手っ取り早いのですが、あいにく今年は採用説明会中止の自治体が相次いでいます。
ちょっとでも不安に思ったら、電話やメールで質問してみてください。

第一印象の悪さには自信があります。
他人から紹介で女性からは、7割くらいから初対面の直後にLINEブロックを食らいますし(残り3割は既読スルーされるようになる)、就職活動でも一次面接でほぼ全滅しました。
 
第一印象のせいで損した・傷ついたエピソードは他にもたくさんあります。
中学生くらいからずっと第一印象がコンプレックスです。

なので、今回紹介する本のタイトルがものすごく刺さりました。
人生の悩みの種である第一印象を改善する、またはこの劣等感をケアするヒントがあるのではと期待していました。

第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?
アレクサンダー・トドロフ
みすず書房
2019-01-17



第一印象からわかるのは現時点のみ、本質はわからない

本書の結論は明確です。
第一印象(顔面から抱く印象)は、その人の現時点での状態(感情など)を推測する手がかりではあるものの、その人の性格や能力を示すものではありません。

このことを、いろいろな側面から、多数の実験結果を引用しながら説明していきます。

本書の説明によると、「性格が顔に出ている」という言い回しは正しくありません。
顔に出るのは、その瞬間の気分や体調であり、性格は出ません。

第一印象からは、能力もわかりません。
本書では以下のとおり、採用面接をこき下ろしています。

人物証明書は、職業上の成功を推測する手段としては、面接より優れている。なぜなら人物証明書がまとめているのは、見かけの印象以上のものだからだ。面接は職業上の成功を推測するには非常に劣った手段であることが判明している。面接で受けた印象と職務遂行能力との相関係数は0.15を下回る。もしこの結果が意外に思われるとしても、あなたは独りではない。この相関係数を推測するように求められた人たちは、0.6くらいだろうと答えた。
 
第一印象の科学 なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか P.226
アレクサンダー・トドロフ 2019年1月 みすず書房
面接で確実に評価できるのは「第一印象が良いかどうか」だけであり、能力や性格は評価できないのです。

自治体の採用は大丈夫なのか……?

面接という採用方法を否定するつもりはありません。
第一印象が良いことは、ビジネスパーソンとして成功するために欠かせない素質の一つです。
入念に審査する必要のある項目でしょう。

しかし、その他の素質は測定できないとなると、面接を重視しすぎるのは危険です。

民間の大手企業は、長期インターンや人づての紹介など、面接よりも時間をかけて人物評価する方法を採っているところが増えていると聞きます。

一方、最近の自治体職員採用は、「人物重視」の名の下に、筆記より面接を重視するところが増えてきました。
本書の記述によると明らかに悪手なのですが、大丈夫なのでしょうか……?

精神的に楽にはなるものの……

第一印象だけでは人格や能力を性格に評価できないと思うと、精神的にはかなり楽になります。
 
第一印象しか使えない場面(面接など)でたとえ酷評されようとも、その評価は正確ではないのです。
つまり、自分自身が否定されたわけではないのです。
否定されたのはその時点の自分の客観的印象、つまり自分を構成するごく一部でしかありません。 

とはいえ、本書によると、第一印象を重視してしまうのは人間の宿命です。
どれだけ啓蒙されようとも社会は第一印象に基づく評価を基礎に回って行くのでしょう。

「第一印象だけでは自分を評価しきれないから」と精神的には楽になっても、実質的な損失は免れません。
就職活動に失敗したり、結婚できなかったり……僕のように苦境に立たされるわけです。

本書の中には、第一印象を改善する方法にも若干ながら触れています。
中でも実践できそうなのが健康に気を遣うことです。
健康であれば若々しく見え、それが第一印象の改善につながります。

人生のいろんなところで第一印象のせいで辛酸を嘗めてきたので、僕自身はなるべく第一印象だけで他人を評価しないように気をつけています。
この方針は正しかったようです。これからも心がけていきます。

公務員試験と一口で言っても、いろいろ種類があります。
そして、種類ごとに試験科目が異なります。
そのため、効果的な勉強のために、どの公務員試験が本命なのか志望順位を出願前から考えておいたほうが良いと思います。

志望順位を決める物差しは、ざっくり以下の2軸があります。
  • 公務員の種類(国家公務員or地方公務員orその他)
  • 勤務地 (東京or地方、転勤ありorなし)
今回は地方勤務のメジャーな公務員について、比較してみました。
県庁勤務の僕視点での感覚なので、隣の芝生は青い効果が出ているかもしれません。

国家一般職(地方採用)

メリット

  • キャリア官僚の近くで仕事でき、公務員として成長できる
  • 同一分野に携わり続けられ、専門性が身に付く
  • 調整業務が少なく、人のために働いている実感が持ちやすい
  • ワークライフバランスが比較的保たれている(本省異動を命じられない限り)
仕事を通して公務員として成長したいのであれば、国家一般職が最善手だと思います。

まず、身近にキャリア官僚という圧倒的に優秀な存在がいるのが大きい。
県庁や市役所であれば、上司含め周りは同レベルの存在ばかりで、お手本が少なすぎます。
一方、国であれば、よほど小さな出張所でない限り、身近にキャリア官僚がいます。

さらに、同一分野の仕事にずっと携わっていられ、知識や経験がリセットされません。
異動のたびにゼロからのやり直しを迫られる地方公務員とは、30代になる頃には大きな差が開きます。

デメリット

  • 地道な仕事・ルーチンワークが多い
  • ルールや指示に縛られ、裁量を発揮する場が少ない
  • 出世できない

国家一般職(地方採用)の職員は、国という巨大な機関の末端実行部隊です。
中央が決めたルールを的確にこなすことが至上命題で、個人の技能や裁量は滅多に求められません。

目の前の仕事を一つ一つ片付けていくことに達成感を覚えるタイプの人間であれば、国家一般職(地方採用)はうってつけの職場だと思います。
一方、スケールの大きな仕事に携わりたいとか、自分の判断で仕事を動かしていきたいという野望があるのなら、完全に不向きです。何もできません。

県庁

メリット

  • 幅広い分野・業務に携われる
  • 大きな仕事にも関われる
  • 学識を活かす機会がある
  • 職員層が幅広く多様性がある
県庁の業務はとにかくいろいろあります。
分野も幅広いですし、業種も多岐にわたります。

県庁職員は、異動のたびに、分野も業種も切り替わります。
僕の場合だと、これまでの7年間で3分野(防災、総務、観光)4業種(法務、窓口、イベント現業、経理)を経験しています。
これら多岐にわたる業務を満遍なく経験できる職場が、県庁のほかにあるでしょうか?

中にはスケールの大きな仕事もあります。
国の本省や大企業、大学など、地方公務員よりも格上の相手と一緒に仕事する機会があるのも刺激的です。

職員の層が幅広いのも、僕はメリットだと考えています。
色んな人が机を並べることで、組織としてもバランスの良い判断ができ、個人の成長にも繋がるでしょう。

デメリット

  • 漫然と働いているだけだと何も身に付かない
  • 一つの分野・業種を極めることができない
  • 組織が大きく利害関係者が多いせいで、意思決定が遅く尖ったことができない
  • 運要素・巡り合わせによって満足度が大きく異なる
いろいろな仕事を満遍なく経験させるという特徴が、そのままデメリットになります。
一つの分野・業種に関わっている時間が短くて、中途半端なレベルまでしか到達できないのです。
あまりに脈絡なく経験させられるため、相乗効果も働きにくいです。

専門性を身に付けたい、成長したいと思うなら、余暇と私財を投じて自発的に勉強しなければいけません。

仕事の幅が広いせいで、職員間の満足度格差も大きいと思います。
やりたい仕事に携われている職員は、ごくごくわずかでしょう。

待遇面での不平等感も大きいです。
超目玉プロジェクトの一員として毎日上司から激詰めを受けている職員も、閑職すぎて新聞各紙を毎日読み通している職員も、年齢が一緒なら基本給はほぼ一緒です。
得する職員と損する職員との差がはっきり表れます。

市町村

メリット

  • 尖ったことができる
  • 職員の個人技能が活かせる
  • 住民との協働作業ができる(県庁職員は敬遠されます)
  • 県庁ほどには担当業務がばらつかず専門性が身につきやすい
県庁よりも組織が小さく利害関係者が少ないおかげで、施策の自由度が高いです。
観光施策のような自由度の高い仕事だと、特にその恩恵が受けられます。
首長のカラーにも左右されますが、目新しいことにガンガン取り組んでいきたいなら、県庁よりも市町村です。

職員の個人プレーが許されやすいのも、市町村職員の特徴です。
もちろん保守的な自治体だとNGでしょうが、そうではないところも多いです。
公務員という立場でセルフブランディングを志すのであれば、市町村職員一択でしょう。
本を書いている地方公務員のほとんどが市町村職員であることからも明らかです。

デメリット

  • 窓口業務が多い分、クレーム対応が大変
  • イベント対応や選挙事務など、休日出勤が多い
  • 災害対応が大変
  • 首長次第で何もかも変わる
改めて説明する必要は無いでしょう。


総評

この記事、投稿までに3回ほど全面的に書き直しています。

国家総合職や都庁でも合格できる優秀な人間を田舎県庁に引きずり込むのが本ブログの隠れテーマなので、冷静に比較しているように見せながら県庁はいいぞと訴求したいところなのですが……考えれば考えるほど積極的に県庁を選ぶ理由が見当たりません。

「ルーチンワークだけだとつまらない」とか、「窓口対応はできるだけ避けたい」とか、消去法で考えていけば県庁の魅力が見えてくるのですが、どうしても決め手に欠けます。

県庁の受験倍率が一人負け状態な理由が、少しわかった気がします。 

部屋を掃除していたら、大学のシラバスが出てきました。
シラバスだけ読んでいると、どの講義も面白そうに見えますよね。
実際に受講すると結局寝ちゃうんですけど……

僕は真面目系クズなので講義の内容は殆ど覚えていませんが、中には今の生活に役立っているものもあります。

精神医学

僕が通っていた大学には、文系向けの教養科目として「精神医学」がありました。
多分、社会に出た後の心労を慮って、のことでしょうか。
内容はいたって簡単で、入門書レベルではありましたが、スタンダードな知識に触れられる良い機会でした。
特に認知行動療法の存在を知れたのが一番の収穫でした。

体育

小中高と田舎公立校だった僕にとって、根性論でもレクリエーションでもない、アカデミックな裏付けのあるスポーツの指導を受けたのは、大学の体育の授業が初めてでした。
スポーツ全般に苦手意識があった自分が、自発的に運動に取り組むようになったきっかけがここです。

役所実務に役立つ講義は……

先に挙げたどちらの講義も、役所実務とは全然関係ありません。
「地方公務員生活に役立っている」というよりは、生活全般に役立っていると言うほうが正確でしょう。

正直、大学の講義が役所実務に役立っているという実感は全くありません。
財政学みたいな役所っぽい講義も受講していたはずなのですが、実務には全然役立っていません。

公務員になるには、そこそこの難易度である筆記試験を突破しなければいけません。
そのため、民間就職する人よりも高い学識を備えていると推測されるところですが、実際には全然活かされていない。
採用と実務のミスマッチじゃないかと、思わないこともありません。

法学部の講義だと実務にも役立つのでしょうか……?

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