キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

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タグ:人事

地方公務員は自分の担当業務を選べません。これは宿命です。

現に自分も、これまでに異動希望が通ったことは一度もありません。
採用面接で喋った「やりたい仕事」にも、未だに就けていません。

俗にいうスーパー公務員の方々を除けば、地方公務員として長く働くには、どこかで割り切って、どんな仕事でも満足感を得られるように自己改造を施さなければいけません。

これこそ、地方公務員として心穏やかに生きていくための適応術であり、同時に、民間企業やフリーで働いている方からすれば公務員特有の無気力に映るものの要因だと思います。

自分がこれまでに発見した割り切りポイントを、今回は紹介していきます。

自分のやりたい仕事(興味・関心)と担当業務を無理やりリンクさせてみる

役所の仕事はどれもこれも、結局はパブリックセクターに属します。
一見関係無い業務であっても、どこかできっと関係しています。

屁理屈でもいいので、「やりたい仕事」と担当業務との関係を洗い出してみてください。
もしかしたら、目の前の担当業務も広義の「やりたい仕事」なのかもしれませんし、担当業務を通して間接的に「やりたい仕事」に関われるかもしれません。

嫌々ながらも調べてみる

中身を知らないものに対し興味を抱くのは難しいです。
眼前の担当業務に興味が無いのも、ただ目の前の業務を知らなさすぎるせいかもしれません。

入門書を読んでみたり、楽しそうに仕事をしている同僚から話を聞いてみたり、実際に足を運んでみたり……
担当業務に関する勉強を自主的にやってみたら、予想外に楽しくなってくるかもしれません。


興味が持てない仕事でも、いずれきっと役に立つ

どれだけ前向きに取り組んでも、どうしても興味を持てない仕事も、実際には存在するでしょう。

しかし前述のとおり、役所の仕事はどこかで繋がっています。
興味のない仕事であっても、きっといずれ役に立ちます。

今はただ虚無感を抱くだけかもしれませんが、その経験が将来「やりたい仕事」に携わるときに活きてくるかもしれません。

とにかく、人事ルールは変えようがないので、自分が変わるしかありません。
この発想に賛同できない方は、公務員(国・地方問わず)に向いていないでしょう。

そろそろ議会対応業務も一段落して、職場内は人事異動ネタ一色なのでは?
現部署に長年在籍している人なら、そろそろ引き継ぎ資料を作り始める時期でもあるでしょう。

僕は自分の異動見込みにかかわらず引き継ぎ資料を作っておく派です。
一年間の振り返りにもなりますし、新しく着任する上司によっては「引き継ぎ資料をくれ」と新年度早々に要求されて慌てるからです。

僕はこれまでの県庁生活で3回の異動を経験しています。結構多いほうです。
異動のたびに引き継ぎを受けるわけですが、本当に人によってバラバラです。

加えて、業務によっても書類での引き継ぎ易さが全然違います。
標準化しやすい仕事は資料も作りやすいですが、コミュニケーションがメインの仕事は難しいです。

引き継ぎ資料の標準化は難しいと思いますが、どんな業務でも役に立つであろいう、ぜひ作っておくべき引き継ぎ資料をピックアップしていきます。


すぐやるべき仕事リスト

着任したての時点では、仕事の優先順位がわかりません。
ついつい単純作業のような着手しやすい仕事から取り掛かってしまいます。

そのせいで大失敗しないよう、すぐにやるべきことをリストアップしておいてもらえると、後任者にとっても組織全体にとっても助かります。

一年間の大まかなスケジュール

どんな仕事でも締切は非常に重要です。
手遅れにならないよう、一年間の見通しをあらかじめ持っておけるよう、これも確実に引き継ぐ必要があると思います。

担当業務にまつわる歴史(年表)

どんな仕事でも「過去はどうだったのか」を調べる作業が絶対いずれ発生します。
その手がかりとして、担当業務に関する過去の出来事がわかるよう

・年度別の主な出来事をまとめた表
・議会答弁
・新聞記事
・予算額と決算額

くらいは整理しておいたほうが、後任者のためになるでしょう。

人物紹介・関係者相関図

人間関係において、第一印象はものすごく大切です。
初っ端に地雷を踏んで第一印象を損ねないよう、担当業務の関係者(特に役所外部の人間)の簡単な説明と、関係者どうしの関係性をまとめておくと便利です。

観光の仕事をしていたとき、とある観光施設とトラブル寸前に陥りかけたことがあります。
 
県庁とのやりとりの窓口である事務局長と、その団体の理事長の仲がものすごく悪いことを知らず、事務局長の前で理事長を讃えてしまったために、出禁にされかけたのです。
 
僕のケースでは前任者がうまく仲裁してくれたおかげで救われましたが、実際に揉め事になったケースを全庁的に頻繁に聞きます。


 

公務員試験は、「一般事務」「総合土木」「農業」のように、職種別に試験が分かれています。
どこの自治体もだいたい名前は共通です。「一般事務」が「行政職」だったりする程度でしょうか?

ただし、同じような職種名であっても、その内実は自治体ごとに異なります。
たとえ同じ試験区分名称で、試験資格が同一であっても、採用後の配属先や仕事内容は自治体ごとに微妙に異なるのです。

ここを試験前にしっかり確認しておかないと、採用後のミスマッチの原因になります。
どこの自治体でも注意すべき重要ポイントに絞って紹介していきます。
 

一般事務:警察事務と小中学校事務を含む場合あり

公務員の中でも圧倒的多数を占める、いろんな部署を渡り歩く事務職公務員が一般事務です。
僕もこれに該当します。

この一般事務に含まれる範囲が、実は自治体ごとにけっこう異なります。
特に警察事務と小中学校事務を含むか否かは、非常に重要なポイントです。

多くの自治体では、警察事務と小中学校事務を、一般事務とは別枠で採用しています。そもそも試験が別なのです。
しかし一部の自治体では、一般事務という試験区分の合格者の中から、警察事務と小中学校事務職員を選出しています。

前者は特に問題ありません。職種ごとの業務内容をしっかり調べて、希望する職種の試験を受ければいいでしょう。
問題は後者の試験パターンを採用している自治体です。
受験生としては、たとえ合格しても希望通りの職種に就けないリスクがあることを認識しなければいけません。

試験区分.001


通常、一般事務・警察事務・小中学校事務の間には、人事交流はありません。
一時的に出向することはあるかもしれませんが、本人の希望で別の区分に永続的に異動することは叶わないでしょう。

つまり、初っ端に警察事務に振り分けられたら、一般事務の仕事には就けなくなります。逆もまた然りです。

最悪のパターンが、観光や産業振興のような一般行政職の仕事を希望していたのに警察事務・小中学校事務に振り分けられてしまうケースです。どうしようもありません。

警察事務と小中学校事務は、まさに事務職という感じの書類仕事がメインです。メインプレイヤー(警察官や教員)を支える立場になります。むしろこっちを希望する方も多いでしょう。

自分が志望している自治体がどういう採用パターンなのか、事前に確認しておくべきでしょう。

一般事務とは別に警察事務や小中学校事務という試験区分が設けられている自治体であっても、一般事務のうち数名がそれらに回されるケースもあり得ます。
ここまで細かい情報になると、ホームページやパンフレットには記載されていないでしょう。各自治体の採用担当者に直接聞くしかありません。
 
試験区分2.001


土木技術職:土木本流と農業土木との人事交流有無

土木技術職で採用されると、主に土木部局と農林部局に配属されます。
 
土木部局の主な仕事は、道路、橋梁、河川工事、砂防事業あたりです。
農林部局では主に、農業用の取水設備、ため池、治山事業などに携わります。

それぞれ必要となる専門知識が異なるためか、自治体によっては、採用時点で土木部局要員と農林部局要員で完全に振り分けてしまいます。

例えば、橋を作りたくて自治体職員になったのに農林部局要員に振り分けられてしまい、橋に関われない可能性もゼロではないのです。

採用後の人事交流有無も含め、事前に確認しておいた方がいいでしょう。

農業・化学:研究職とほぼ事務職の区別有無

農業職や化学職には、研究者としてのポストもあれば、ほぼ事務職のようなポストもあります。
農業職であれば新品種農作物の宣伝担当、化学職であれば環境関係の許認可事務が、後者の業務に当たります。
 
前者と後者では業務内容が全然違います。「どっちでもいい」という方は少ないのではないでしょうか?
ありがちなのは、公的な研究に携わりたくて自治体職員になったのに事務職みたいな仕事をさせられて辟易するというパターンです。

研究職と事務職をそれぞれ別枠で採用している自治体もあれば、同じ枠のところもあります。
事前に確認しておいたほうがいいでしょう。

自治体ごとに直接聞くしかない

こういう情報はインターネットではなかなかヒットしません。
採用ホームページにいちいち掲載しているとキリがありませんし、年度ごとに事情が変わることもあるでしょう。
僕自身、自分の勤めている自治体が今年どうなっているのか、把握していません。 

本来なら採用説明会で採用担当に直接確認するのが手っ取り早いのですが、あいにく今年は採用説明会中止の自治体が相次いでいます。
ちょっとでも不安に思ったら、電話やメールで質問してみてください。

第一印象の悪さには自信があります。
他人から紹介で女性からは、7割くらいから初対面の直後にLINEブロックを食らいますし(残り3割は既読スルーされるようになる)、就職活動でも一次面接でほぼ全滅しました。
 
第一印象のせいで損した・傷ついたエピソードは他にもたくさんあります。
中学生くらいからずっと第一印象がコンプレックスです。

なので、今回紹介する本のタイトルがものすごく刺さりました。
人生の悩みの種である第一印象を改善する、またはこの劣等感をケアするヒントがあるのではと期待していました。

第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?
アレクサンダー・トドロフ
みすず書房
2019-01-17



第一印象からわかるのは現時点のみ、本質はわからない

本書の結論は明確です。
第一印象(顔面から抱く印象)は、その人の現時点での状態(感情など)を推測する手がかりではあるものの、その人の性格や能力を示すものではありません。

このことを、いろいろな側面から、多数の実験結果を引用しながら説明していきます。

本書の説明によると、「性格が顔に出ている」という言い回しは正しくありません。
顔に出るのは、その瞬間の気分や体調であり、性格は出ません。

第一印象からは、能力もわかりません。
本書では以下のとおり、採用面接をこき下ろしています。

人物証明書は、職業上の成功を推測する手段としては、面接より優れている。なぜなら人物証明書がまとめているのは、見かけの印象以上のものだからだ。面接は職業上の成功を推測するには非常に劣った手段であることが判明している。面接で受けた印象と職務遂行能力との相関係数は0.15を下回る。もしこの結果が意外に思われるとしても、あなたは独りではない。この相関係数を推測するように求められた人たちは、0.6くらいだろうと答えた。
 
第一印象の科学 なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか P.226
アレクサンダー・トドロフ 2019年1月 みすず書房
面接で確実に評価できるのは「第一印象が良いかどうか」だけであり、能力や性格は評価できないのです。

自治体の採用は大丈夫なのか……?

面接という採用方法を否定するつもりはありません。
第一印象が良いことは、ビジネスパーソンとして成功するために欠かせない素質の一つです。
入念に審査する必要のある項目でしょう。

しかし、その他の素質は測定できないとなると、面接を重視しすぎるのは危険です。

民間の大手企業は、長期インターンや人づての紹介など、面接よりも時間をかけて人物評価する方法を採っているところが増えていると聞きます。

一方、最近の自治体職員採用は、「人物重視」の名の下に、筆記より面接を重視するところが増えてきました。
本書の記述によると明らかに悪手なのですが、大丈夫なのでしょうか……?

精神的に楽にはなるものの……

第一印象だけでは人格や能力を性格に評価できないと思うと、精神的にはかなり楽になります。
 
第一印象しか使えない場面(面接など)でたとえ酷評されようとも、その評価は正確ではないのです。
つまり、自分自身が否定されたわけではないのです。
否定されたのはその時点の自分の客観的印象、つまり自分を構成するごく一部でしかありません。 

とはいえ、本書によると、第一印象を重視してしまうのは人間の宿命です。
どれだけ啓蒙されようとも社会は第一印象に基づく評価を基礎に回って行くのでしょう。

「第一印象だけでは自分を評価しきれないから」と精神的には楽になっても、実質的な損失は免れません。
就職活動に失敗したり、結婚できなかったり……僕のように苦境に立たされるわけです。

本書の中には、第一印象を改善する方法にも若干ながら触れています。
中でも実践できそうなのが健康に気を遣うことです。
健康であれば若々しく見え、それが第一印象の改善につながります。

人生のいろんなところで第一印象のせいで辛酸を嘗めてきたので、僕自身はなるべく第一印象だけで他人を評価しないように気をつけています。
この方針は正しかったようです。これからも心がけていきます。

プロフィールに書いているとおり、僕はこれまで2年ごとに異動しています。
仕えた上司の数だと、ほかの同期職員の追随を許しません。

数多くの上司に接触する過程で、出世コースを邁進した人の共通点に気付いてしまいました。
特に本庁の部長まで出世した人だと、全員当てはまっています。

以下、若干グロテスクな表現があります。
心の準備ができている方のみ閲覧ください。









出世した人はトイレに行く回数が少ない

出世した人の共通点。
それは、トイレに行く回数が少ないこと。

僕は内臓の都合で水分を多めに取らなければならず、そのせいでトイレ回数も多いです。
そのため1年も経てば、同じフロアの男性職員のトイレ頻度がなんとなくわかってしまいます。

だから気づきました。
若くして課長になった人や、本庁で部長まで上りつめた人とは、トイレで滅多に見かけないのです。

因果関係はわかりません。
トイレを我慢するおかげで出世したのか、出世ルートを歩む過程で用を足す回数が減っていったのか。

僕は後者、出世するためにはトイレを我慢しなければならず、いつの間にか我慢が習慣化するのだろうと思っています。
出世コースには長時間労働がつきものでトイレ休憩時間すら惜しいでしょうし、秘書課のようなVIPのアテンド担当だと時間の裁量が無く行きたくても行けません。
トイレを我慢するのも必須スキルなのでしょう。

過去にネットニュースで「高収入サラリーマンほど大を漏らした経験がある」みたいな記事を見た記憶があります。
もしかしたら関係があるかもしれません。

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