キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

こんなブログ見ている暇があるなら「微熱空間」を読んでくれ(心の叫び)

2022年の婚活も一切進捗ありませんでした。
今年はようやく重い腰を上げてマッチングアプリなるものを使ってみたのですが、全く成果はありませんでした。
登録直後に40代以上の方々から多数♡が飛んできた後は全く動きがなく、こちらが♡をつけた相手からは誰からも反応されず……という状況で、課金して入手した♡を使い切った後は放置しています。
やはり田舎なので、婚活している同年代女性がそもそも枯渇している説が濃厚です。

役所にいる独身男性の諸先輩方を見ていると、35歳前後で狂っていく人が少なくありません。
30歳過ぎくらいまでは普通に良い人で「どうして結婚できないのだろう?」と思われていたのに、35歳前後で心身ともによろしくなくなってしまい、「これじゃあ結婚できなくても仕方ないわ……」という評判に堕してしまうのです。

先輩方には申し訳ないですが、僕は狂いたくありません。
明日は我が身なので、狂わないための傾向と対策を考えてみました。

フィジカル編:老化に対応する

30代になると、どこかしら身体がおかしくなってきます。
ピークを過ぎて「下り坂」に入った……という表現がまさにしっくりきます。
これが老化の始まりなのでしょう。
 
老化現象自体はどうしようもなく、少しでもペースを緩め、実害が生じないように対処するのが精一杯です。
独身者の場合、既婚者よりも生活の自由度が高く、自分の思い通りに老化対策にも取り組めます。
せっかくなのでしっかり老化対策して、独身ならではの自由を謳歌できるよう健康を維持していきたいです。
 

自炊メインの「質素な食生活」

「30代になると代謝が落ちる」とよく言われますが、これは本当です。日々実感しています。
食べたものを消費できなくなるし、そもそも食べられなくなってきます。

「燃費の低下」と「食欲の減退」、どちらが先行するかは人次第です。
前者が先に来れば、食欲が消費を上回ることになり、どんどん太っていきます。
後者が先に来れば、必要なエネルギーを食事で補いづらくなり、どんどん痩せていきます。

いずれにせよ30代になると、食事に気をつけていないと健康体からすぐに遠ざかってしまいます。
野菜とタンパク質中心の、シンプルで健康的な食事を心がける必要があるようです。

「食欲の減退」とリンクして、食の好みも変化していきます。
特に油っこいものが苦手になる人が多く、牛肉よりも鶏肉が好きになったり、コンビニ飯の油感がきつくなってきたりします。
たまに食べる分には美味しいのですが、毎日となると逆にしんどいです。

つまるところ、健康面のみならず嗜好面でも、あっさりした質素な食生活を送りたくなってくるのです。

質素な食生活ほど、外食や中食よりも自炊した方が簡単ですし安上がりです。
野菜とタンパク質は、外食やコンビニだと結構高くつきます。

自炊というとハードルが高く見えるかもしれませんが、独身男性の場合は凝ったものを作る必要はどこにもありません。
誰かに振る舞うわけではなく、あくまでも自分自身の健康のための、一汁一菜プラスアルファのシンプルな食事さえ準備できれば十分すぎます。
豪華なものが食べたくなれば外食すればいいだけです。
 




この本に出会ってから、基本的に
  • 玄米ご飯
  • たんぱく質系のおかず
  • 具沢山味噌汁
というシンプルな食生活を続けていますが、今のところ快調です。
最初は「栄養失調になるのでは?」と心配でしたが、むしろ元気です。

自炊習慣が無いゆえに外食や中食を続けていると、どんどん健康を害していきますし、昔ほどは美味しく感じられないのに高いお金を払い続けることにもなり、金銭的にも無駄です。
当面はこの一汁一菜生活を続けていこうと思います。

実はみんなやってる「ボディケア」

30代になると外見的な老化が急加速します。
よく「肌のハリがなくなる」とか「髪や爪から潤いが消える」とか「体型が崩れてファストファッションが着れなくなる」などと言われていますが、どれも本当です。
アパレル業界のポジショントークではありません。

既婚者であれば配偶者が指摘してくれるところ、独身男性には誰も指摘してくれないので、なかなか外見的な老化を自覚できません。
そのまま35歳くらいになると、年齢不詳のヤバげな人に至ってしまいます。

民間企業ほどではないにしても、地方公務員も不特定多数の視線を浴びる仕事であり、外見は重要です。
  • 風呂上がりに化粧水をつける
  • 髪はシャンプーだけでなくトリートメントもつける
程度の老化対策は徹底していこうと思います。
というか実はみんなやってますが、気恥ずかしくて話題にしないだけのようです。

大人男子の「超」清潔感ハック
宮永 えいと
KADOKAWA
2020-12-10



メンタル編:寂しさに飲み込まれないように

独身のまま30代に突入すると、一人で過ごす余暇時間が急増します。
より正確にいうと、一緒に余暇を過ごせる友人知人がどんどん減ってきて、一人で余暇を過ごさざるを得なくなります。

既婚者の場合、30代はとても忙しい時期です。
子どもがいれば子育てで忙殺されますし、子どもがいない場合は夫婦の時間を精一杯エンジョイしていることでしょう。
いずれにしても、独身者の相手をしている暇はありません。
独身者からすると、既婚者とはなかなか遊べなくなるわけです。

独身者どうしでつるむにしても、メンバーが減って固定化されてくるので、飽きが生じます。
そのため、一緒に遊ぶ頻度が自然と減っていきます。

そこで僕は一つの仮説に辿り着きました。
急増する「一人で過ごす余暇時間」を有効活用できるか否かで、30代独身生活の満足度が激変するのではないでしょうか?

僕みたいにインドア派で単独行動至上主義であれば、「一人で過ごす余暇時間」は何よりも貴重で、どれだけ増えても足りないくらいです。

しかし、社交的な人ほどこの時間に耐えられず寂しく感じるようで、ひたすら誰かとつるもうと誘いまくるせいで煙たがられて敬遠されてしまう……という悲しいケースが多発しています。
生々しい話ですが、よく新人の世話を焼いてくれていた兄貴肌の同期職員や先輩方が、どんどん拗れていって、今や厄介者扱いされているんですよね。

20代までを社交的に過ごしてきた方々にとって、「余暇時間を一人で楽しく過ごす」のは、どうやらかなり大変なようです。
独身のまま30代に突入しそうな方は、「寂しさの怪物」にならないためにも、一人で楽しめる趣味を早めに見つけておいたほうがいいと思います。
具体的には、読書や運動、料理、楽器、創作あたりでしょうか?
 
僕の場合は当面は大丈夫そうですが、いつ時間を持て余し始めるかわかりません。
今のうちから色々なことに手を出しておいて、「一人で過ごす余暇時間」を将来的にも充実させられるよう備えていこうと思います。

新たな挑戦のため、ブログ運営を縮小します

僕自身は読書オタク趣味ブログ執筆のおかげで、現在はかなり楽しい「一人の余暇時間」を過ごせています。
しかし、これらの趣味をいつまでも楽しみ続けられるとは限りません。
どんどん新しいものに触れて興味関心の幅を広げていかなかれば、いずれ狂ってしまうでしょう。

そこで、新たなチャレンジに充てる時間を捻出するため、このブログの運営を縮小したいと思っています。
これまで週一ペースで定期更新してきましたが、今後は不定期にします。

僕にとって新しい趣味を見つけることは、人生のリスクヘッジでもあります。

このまま順当(?)に過ごしていけば、独身のまま窓際コース一直線です。
40歳を迎える前に本庁から追放され、これまでよりも一層余暇時間が増えるでしょう。

独身中年の先輩方を見ていると、暇潰しのために仕事をしている人と、色々なことに取り組んでいて充実している人の二種類にくっきり分かれます。
もちろん後者のほうが人間として魅力的ですし、 本人も楽しそうです。
僕も後者の独身中年になるべく、今のうちから色々なことに手を出して、ライフワークと呼べる活動を増やしていきたいのです。

さらに最近は、勧奨退職に応じて早期リタイアするのもアリだと思い始めました。
その場合にもリタイア後に取り組むライフワークが何か必要になりそうなので、一層いろいろな新しいことにチャレンジしてみたいのです。

あとは正直、ブログのネタが枯渇してきました……
暗い話ならいくらでも書けるのですが、PVが全然伸びないんですよね。
読まれないということは、ニーズが無いのでしょう。ニーズが無いものを量産していても仕方ありません。
何より、暗い話ばかり書いていると、僕の気分も沈んできます。

新しい世界に触れてリフレッシュしつつ、今後はネタを厳選して、もっと明るくてハッピーなブログ運営を心がけていきます。


役所には出世コースとは別に「花形」と呼ばれる部署が存在します。
はっきりした定義はありませんが、おおむね
  • 前向きで生産的
  • 外部からの関心が高い
  • 予算規模が大きい
  • 新規性がある

あたりの条件を満たす部署が「花形」と称されているでしょう。

良い意味で役所っぽくない仕事ができてやりがいがありそうだ……という印象があるためなのか、花形部署はいつも若手職員の羨望の的です。
ただ実際のところ、いくら花形とはいえ役所は役所であり、実際は他と変わらない地味で後ろ向きな仕事ばかりしているものです。 
配属前に抱いていた理想像と、現実の仕事との間のギャップに耐えられず、意気消沈してしまうケースが後を絶ちません。

「花形」と称される部署は自治体によって様々ですが、観光部局はわりとどこでも花形扱いだと思います。 
僕自身、2年間だけですが観光部局に配属され、想像に反してドロドロした仕事ばかりで驚きましたし、配属前イメージとのギャップのせいで生気を失っていく後輩を複数見てきました。

民間事業者と役所の埋めがたい乖離

観光振興には、民間の観光関係事業者との連携が不可欠です。
(むしろ僕は民間が主役で、役所は黒子だと思っています。ここは人によって思想が違うところです)

民間事業者も役所も、直接的な目標は同じです。
なるべくたくさんの観光客に来てもらい、長期滞在してもらう。これに尽きます。
この目標に向かって手を取り合い、様々な事業を展開していきます。

しかし、この直接的目標のさらに先にある究極的目標は、民間事業者と役所とで全然違います。
 

民間事業者の究極的目標はシンプルに「利益」です。
直近の黒字を確保しつつ、中長期的に事業を拡大してさらに稼げる体制を構築していくのが目標です。

一方、役所にはたくさんの究極的目標があります。
地域のイメージアップ、住民のアイデンティティ醸成、移住定住の促進、産業誘致、あとは政治力の向上などなど……色々な思惑を抱えています。
民間事業者に儲けてもらう(=法人事業税や固定資産税を増やす)のも勿論目標の一つなのですが、かなり劣後します。

つまるところ、民間事業者と役所との間で、「観光客を増やす」という短期的な目標は共有できているものの、観光客が増えたその先にある究極的な目標は全然違うのです。

役所の究極的目標と利益はトレードオフ

究極的な目標が異なるせいで、民間事業者と役所は頻繁に対立します。
特に、民間事業者側にわずかでも負担が発生する場合は、お偉いさんを巻き込んだ大論争に発展しがちです。

民間事業者の利益を図式化すると、
  • 利益 = 売上 ー 費用 となります。


さらに売上は 客数 × 客単価 に分解できるので、
  • 利益 = 客数 × 客単価 ー 費用 と表現できます。


役所の観光政策は、基本的に「客数」を増やそうとするものです。
「客単価」や「費用」は、民間事業者各自の固有事情であり、原則として役所は手出しも口出しもしません。

「客数」が増えれば売上が増えて、利益も増えて、役所も民間事業者も嬉しい……はずなのですが、
現実はそう単純ではありません。
「客数」を増やそうとした結果、「単価」や「費用」に皺寄せがいくケースが多々あります。

例えば、
  • 食事代割引キャンペーンを打つ → 宿泊施設の素泊まり客が増えて客単価が下がる
  • イベントを開催する → 人を出すことになり人件費負担が増える

などなど。

先述したとおり、役所側にとって民間事業者の利益はさほど重要ではありません。
そのため、多少は民間事業者の利益を犠牲にしてでも、自らの目標を達成しようとしがちです。
少なくとも官房系(企画部局とか総務部局)は、そう指示してきます。

役所側の思惑と、民間事業者からの反発をうまく調整して、なるべく役所側に有利な妥協案へと落とし込むことが、観光部局の職員の最大のミッションです。
二枚舌を常に駆使しなければいけませんし、時には嘘をついたり、誰かを悪者に仕立て上げたり……かなりダーティーな仕事をさせられます。これがストレスで病んでしまう人もいます。

役所の観光政策が「働き方改革」を妨害する

観光関連産業は、一般に労働集約型で生産性が低いと言われています。
労働者の負担が重いのに収入は低く、そのため離職者が多く常に人手不足です。
産業振興という観点でみると、まずは現状の改善、特に働き方改革が必要です。

しかし、役所の観光政策は、少なからず民間事業者に負担を課すものが多く、結果的に働き方改革を往々にして妨げています。
観光関係事業者が真に求めている施策は、新規の集客キャンペーンやイベントではなく労働環境改善のサポートなのに、役所側はそれを見ないふりして、反対にさらに負担を増やしているわけです。

現状の役所の観光政策は、従業員=地元住民を犠牲にして観光客を喜ばせるもの、と断言しても過言ではありません。
観光部局にいた2年間、僕はずっと「誰のために働いているのだろう」「どうして税金を使って地元住民を痛めつけてまで観光客に奉仕しなきゃいけないのだろう」と軽く自己嫌悪していました。
現場従業員の方々と触れ合うたび、罪悪感で胸が一杯にもなりました。

このあたりの感情をドライに処理できる人でないと、観光部局でやっていくのは難しいと思います。
その意味で僕には適性がありませんでした。


なんとなく楽しそう・明るそうな印象がある花形部署であっても、各部署特有のダークサイドが存在するものです。
観光部局の場合だと、民間事業者との根本的相違従業員への負担強要がダークサイドに相当するでしょう。
どちらも観光産業の特徴に起因するものなので、全国どこでも同じような状況だと思われます。

困窮者救済を掲げて活動している団体や個人は、世の中に大勢います。
ただその内実を見てみると、自ら施しを行うのではなく、役所に帰責して圧力をかけるだけというパターンが残念ながら少なくありません。老若男女問わず。
(それゆえ、直接に助けている方は本当に尊敬します。)

困窮者救済は、パブリックセクターの本質的な役割です。
役所に対して「もっと救済しろ」と迫ること自体は、全く間違っていません。

しかし、役所に対して「救済しろ」と迫るだけでは、政治団体と変わりません。
慈善団体を標榜するのであれば、もう一歩踏み込まないといけないのでは?といつも思ってしまいます。

もし慈善活動・困窮者弱者救済活動に興味があるなら、一度は地方公務員として働いてみるのもアリだと思います。
地方公務員経験から得られる知見は、かけがえのない財産になるでしょう。
そして、名ばかり慈善団体とは段違いの価値を提供する手掛かりになると思います。

ニーズを理解できる

役所という職場には、困窮者についての情報がどんどん舞い込んできます。

困窮者との接触が生じる職業は、地方公務員以外にもたくさんあります。
しかし、地方公務員ほど幅広い層と接する仕事は他に無いと思います。
 
困窮者の支援・救済は、役所の根幹的な役割であり、様々な困窮者支援制度を提供しています。
民間団体と比べ、カバーしている領域が段違いに広いです。
さらに現状、「困ったらとりあえず役所に振ってみる」ことが常態化しており、ありとあらゆる分野の困窮者が役所を訪れます。
  • 金銭的に困っている人
  • 健康上の問題があり困っている人
  • 家族や近所等の人間関係で困っている人
などが主ですが、「事実は小説よりも奇なり」ということわざの通り、思いもしない窮状を訴えてくる方が日々訪れます。

困窮者の実情は、インターネット上でもある程度は情報収集できます。
しかし、困窮者の中にはインターネットを利用できない方も多く、ネット情報だけでは間違いなく見逃しが発生します。

困窮者の実情とは、つまり慈善活動のニーズです。
どのような理由で困っているかが分かれば、提供すべき慈善活動のメニューが見えてくるわけです。

困窮者当人だけでなく周辺環境も理解できる

役所にいれば、困窮者本人だけでなく、困窮者支援・救済を取り巻く関係者とも幅広く接触できます。
民間事業者、非営利団体、政治家をはじめ、ほかにも思いもしないような界隈の方々が、困窮者支援・救済の関係者として役所を訪れます。

やってくる人のスタンスもまた様々です。
  • 自らの手で困っている人をとにかく助けたい
という人もいれば、
  • 助けることをビジネスにしたい
  • 本当は自分に非があるけど役所に責任を押し付けたい
  • 助ける気はない、搾取したい
という人もいます。

こういった周辺人物との接触機会も豊富にあるために、困窮者の置かれた環境をより深く、包括的に理解できるでしょう。

行政の限界を理解できる

最初にも書いたとおり、困窮者救済は行政の基幹的な役割です。
ただ現状、役所の困窮者救済機能が万全に機能しているかどうかは疑問です。

特に最近は、伝統的に行政が対応してきた身体的困窮者・経済的困窮者のような存在だけでなく、新しいタイプの困窮者がどんどん登場しています。
この中には役所が対応するべきなのか疑問なものも含まれますが、とりあえずどんなタイプであっても役所の責任とされています。

役所の怠慢を諸悪の根源として位置付け、「行政はもっとしっかりしろ」と叩くだけであれば誰でもできます。
真に現状改善を試みるなら、役所がどうして機能していないのかをまず分析して、
  • 「役所が無能で怠惰だから」よりも具体的な原因
  • 「役所がもっとしっかりする」よりも具体的な解決策
を探求していくことが必要なのではないでしょうか?

これらを突き詰めていくには、役所の外から調べるだけでは限界があります。
個人情報保護や政治的事情のために開示できない事情があまりに多く、しかもこういう部分こそ本質だからです。
本質を探るには、役所の一員として、実際にどういう制約条件・外圧があるのか、どういう過程を経て意思決定しているのかを経験するほかないと思います。

このページのトップヘ