僕が採用された年度は、地方上級(大卒程度)の同期職員が50人弱います。
このうち一度もダブっていない22歳組は3分の1程度だったと思います。
ほかは院卒だったり職務経験ありだったり、履歴書に書ける期間を挟んでいる場合もあれば、俗にいう空白期間だった場合もあり、まちまちです。

今回は「空白期間」について書いていきます。
例によって僕の周辺情報がベースなので、地域によって事情が異なるかもしれません。

大学受験時の浪人・留年……影響なし

 
大学卒業までの遅れは、2年程度の遅れであれば、全然影響無いようです。
採用後の待遇も、最初は採用年次で横並びになっていたのが、いつの間にか年齢横並びに調整されていきます

無浪人22歳のAさんと、1浪23歳のBさんが同じ年度に採用されたとします。
初任給時点では、年齢的にはBさんの方が1歳年上ですが、給料は同額です。(採用年次横並び)
しかし、定期昇級のタイミングで少しずつ調整されて、いつの間にかBさんのほうが高給になります。(年齢横並び)
昇進のペースも同様に、気がついたら年齢横並びになっています。

大学卒業後の空白期間……待遇面では影響なし

大学卒業後に空白期間がある職員もたくさんいます。
特に多いのが資格試験浪人(弁護士・税理士あたり)ですが、ガチニート経験者も結構います。
なぜかポケモンを極めていた方も多いです。

採用後の待遇についても、大学浪人・留年の場合と同様の、いつの間にか年齢横並びに調整されていきます。

公務員試験浪人は……

一方、「2回目以上の受験で合格した」という話は一切聞いたことがありません。
みなさん、初回挑戦の地方上級試験で合格しています。
公務員試験浪人を経験している人が、全然いないのです。

「一度落ちた自治体に翌年再チャレンジする」こと自体が、公務員試験界隈ではレアなケースだからで、同じ自治体を再受験している総数自体が少ないせいだと思われます。

ただ、「前回の地方上級試験では都会の政令市を受験したけどダメで、翌年県庁受けて合格」というパターンも一切聞いたことがありません。あってもよさそうなんですが……


以上、僕が見聞きしてきた範囲内での紹介です。
定量的な分析ではないので、空白期間が採用に全く影響が無いとは断言できません。
大卒ストレート組と比較して合格率が低いという可能性も、否定できません。

ただし、空白期間があっても合格している人は、少なからず実在します。
空白期間ありのほうが人間としては絶対豊かですし、組織として強くなるためには、大卒ストレートに偏ってはいけないとも思います。