最近、「地方公務員辞めます」系のブロガーさんやツイッタラーさんが急増してません?
向き不向きがくっきり分かれる(無理な人にはホント無理な)職業なんだなと改めて思わされています。

地方公務員ブロガーの端くれとしては、就業後のミスマッチを減らすべく「地方公務員に向いているのはどういう人間なのか?」を伝えていきたいところ。
ただ、適性について改めて考えていたところ、そもそも「職業への適性ってどうやって測定すればいいのか」わからなくなってしまいました。

今回は地方公務員への適性を論じる前段として、職業への適性について、僕の個人的見解を紹介します。

2軸評価


地方公務員に限らず、職業への適性は「パフォーマンス」と「自己満足度」2軸で把握するほうがいいと考えています。
前者は「良好な結果を残せるかどうか」、つまり外部(他人・組織)からの評価です。
後者は「楽しく仕事ができるか」、つまり自己評価です。

僕が就職活動をしていた頃は、職業適性といえば前者の観点しかありませんでした。
最近は後者にも注目が集まっているように思います。俗にいう「働きがい重視」というやつですね。


適正グラフ
 

4象限

この2軸を垂直に交わらせることで、適性は上記4種類に分けられます。
 
「向いている」「向いていない」はその通りです。
 
「危うい」は、そこそこ良い成果を残すものの、満足感は薄いタイプです。
ストレスを溜め込んでしまい、心身を壊してしまう危険があるという意味で、「危うい」と名付けました。
 
「困ったちゃん」は、成果は出さないものの、本人はそこそこ満足しているタイプです。
周囲や上司からしたら、扱いづらいタイプという意味で、「困ったちゃん」と名付けました。 
僕みたいな奴ですね。

地方公務員は高パフォーマンスよりも高自己満足?

地方公務員への適性を考える場合は特に、後者の軸を重視すべきだと考えています。
 
というより、地方公務員の仕事では、パフォーマンスはさほど重視されません。
そもそもパフォーマンスが測りにくい仕事が多いこともあり、成果によって待遇差をつけること自体困難です。
地方公務員の待遇差についてはこちらも参照ください。

バリバリ成果を残してやるぞ!と意気込んで入庁しても、自分の頑張りほどに周囲から評価(感謝)されず、虚しい思いをしかねません。

  • 周りからの高評価がなくても、「世の中の役に立った」という自己満足だけで十分なのか。
  • 地方公務員という仕事の日々の一場面ごとに満足感を見出せるのか。

こういった観点で適性を考えてみる必要があるでしょう。

満足できるどうかを知るためには、まず地方公務員という仕事(できれば希望自治体)の雰囲気を掴むことが重要です。

もちろん、配属される部署や周囲の人間によって雰囲気は大きく変わりますが、役所全体に漂う空気感のようなものは必ずあります。それを感じて欲しいです。

そのためには、インターンやOB訪問などで実際に職員と話してみるのが一番です。
インターネット上で活動している地方公務員を監視するのも有益でしょう。

このブログも少しでも参考になれば嬉しいです。