「地方公務員 向いている」で検索すると、

  • 責任感がある
  • 真面目
  • 奉仕的
  • 素直

あたりの特徴がよく紹介されています。

こういう抽象的な性質を並べられても、果たして本当に役に立つのか?個人的には疑問です。
抽象的な概念は、人によって意味内容が異なります。客観的な基準がありません。
そのため、書き手が意図している程度まで自分がその性質を備えているのか、結局のところわからないのです。

適性を紹介する場合には、もっと客観的事実をベースに具体的に示したほうがいいのだろうと考えいたところ、ひとつ典型例を思いつきました。

中学校や高校の文化祭の出し物の準備にて、黙々と準備作業をしていたタイプの人間は、地方公務員(中でも県庁職員)に向いています。

文化祭準備作業と地方公務員の仕事は似ている

どこの部署に配属されようとも、上司から指示された資料作りが若手地方公務員の仕事の大きなウェイトを占めます。
これが苦痛だと、地方公務員として働くのは難しいでしょう。

これと類似の経験が、「文化祭の準備作業」です。
意味があるのか無いのかわからない、クラスの中心メンバーの自己満足とも取れないことはない作業を淡々と引き受けられるか否か。
これを引き受けられるのなら、上司からの指示にも拒否感なく応じられるでしょう。
地方公務員の適性アリです。

市役所の場合は窓口業務のウエイトも大きいので、一概に向いているとは言えませんが、ある程度はあてはまるでしょう。

文化祭から見る「地方公務員に向いていないタイプ」


「文化祭なんてかったるくてやってらんねーよ」というアウトサイダータイプは、地方公務員には向いていません。
仕事以前に、地方の役所という狭くて堅苦しい組織に適応できないでしょう。

文化祭出し物を引っ張っていくクラスの中心タイプも、地方公務員に向いていません。
地方公務員の若手には、裁量がありません。何事も上司の了承が必要です。
自分がいくらアイデアを出しても認められず、空回りを続けた挙句、気力を失っていくでしょう。

※仕事は仕事で割り切って最低限のことだけこなし、有り余る情熱を課外活動に投じるのであれば、話は別です。役所という職場はぴったりです。

ちなみに僕は、早く帰りたいために黙々と作業をするも、そのせいで追加の作業を押し付けられる役回りでした。今と変わらない……