名著には、大きく分けて2種類あると思っています。
一つは何度も繰り返し読んで人生の糧とする本。
もう一つは誰もが一度読むべき本です。

今回紹介する『悩まず書ける!伝わる!公務員のSNS・文章術』は、後者の名著です。

悩まず書ける!伝わる!公務員のSNS・文章術 [ 小田 順子 ]
悩まず書ける!伝わる!公務員のSNS・文章術 [ 小田 順子 ]
 

公務員以外の大半の人間にとって、公務員の書く文章は読みにくいです。
原因はいろいろありますが、中でも大きいのが過度な一犠牲追求。

誤解やクレームを警戒するあまり、文章の解釈の幅を狭めようとする結果、修飾語てんこ盛りの長文&複文構造が生まれてしまいます。

受け手の誤解予防のための配慮の結果、かえって読み手に不親切な文章になってしまうのです。

本書はこういう役所特有の読みづらい文章をなんとかしたい方向けの指南本です。

【第2章 正確な理解がお互いの手間を省く 手続きの説明文の書き方】
・対象者で条件分岐する
・なくても意味が通じる言葉は削る
・専門用語は置き換える
・二重否定は使わない
・「未満」は避ける
・使える! 基本フォーマット-記事作成シート 

学陽書房ホームページ http://www.gakuyo.co.jp/book/b245527.html より


公式サイトから目次を引用しました。
こういった具体的なノウハウが満載の1冊です。

ガチガチの役所文を一通り身につけた後、入庁3年目くらいの職員は全員必読だと思います。