観光イベントの現場に出ると、僕が明らかにオタク顔なせいか、いろんなジャンルのオタクから話しかけられました。
普通の職員からすると、彼らはめんどくさい相手でしょうが、僕は良いお客さんだと思っています。
淡々とお金を落としてくれるし、リピート率も高いからです。

何回かに分けて、オタク観光客とのコミュニケーション方法を書いていきます。
まずは交通系のオタクです。 

交通系オタクは地方公務員とのコミュニケーションを欲している 

交通機関に興味津々なオタクは、時代を超えてたくさんいます。
鉄道オタクが特に有名ですが、バスオタクや道オタクも相当数います。

彼らは古き良きオタクです。
若年アニメオタクのようにつるんで騒ぎたいというよりは、自分の知識欲や収集欲に忠実なタイプです。

大抵の情報がインターネットで簡単に手に入る今の時代、彼らの関心は地元民しか知らないローカル情報にシフトしています。
混雑状況、利用者層の割合、便数やルート等の推移あたりが特に人気の情報でしょうか。

鉄道やバスを乗りつぶしつつ、沿線住民からローカルな情報を仕入れる。
これが交通系オタクの旅行スタイルです。

彼らにとって、地方公務員は貴重な情報源です。
観光客への対応は公務員の立派な仕事という認識なので、遠慮なく長々と質問してきます。

交通系オタクには丁寧に対応したほうがいい

ここまで読んだ大半の方が「めんどくさいな」と思っていることでしょう。
しかし、観光振興の観点からは、彼らを丁重にもてなしたほうがいいと思います。

彼らはちょっとしたインフルエンサーです。
旅の様子をまめに記録してブログやSNSに載せてくれます。

地方公務員の対応状況も、もちろん旅行の一幕として触れてきます。
楽しげにすらすらと答えてくれたら高評価するでしょうし、冷たくあしらわれたらネガティブに評価するでしょう。

一個人のアカウントとはいえ、反響がどこまで広がるかは予想できません。
なるべく好印象を与えたほうがいいに決まっています。

楽しげに答えるのが最重要

交通系オタクの質問は難しいものばかりです。
彼らの質問に全て対応できるよう勉強しようとすると、きりがありません。
 
そのため
  • 彼らの質問内容を理解できるよう、路線名のような固有名詞をしっかり覚えておく
  • 交通機関にまつわる体験談のような楽しいエピソードをストックする
あたりの対策がコスパ的にも有効だと思います。

何より重要なのが、「私もその交通機関が好きなんですよ」という雰囲気を伝えること。
誰だって、自分が好きなものを肯定されると嬉しいものです。