役所へのUIJターン推奨ブログとして、田舎役所に就職するデメリットは極力秘匿しておきたいところなのですが、今回は正直に書きます。

田舎役所で働く金銭的デメリットの一つに、通勤手当の不完全さがあります。
公共交通機関ならほぼ満額支給されますが、問題は自家用車通勤
自動車通勤すると、確実に大赤字になります。

駐車場代が支給されない

大抵の役所には、職員用の駐車場がありません。
自家用車で通勤したければ、自分で駐車場を借りなければいけません。

駐車場代は通勤手当の対象外、つまり自腹負担です。
これが地味に痛手なのです。

日本のどこかには駐車場代も支給してくれる自治体もあるのかもしれませんが、僕は聞いたことがありません。

役所周辺は相場が高い

田舎の駐車場なんて大してかからないだろうと、入庁前は軽く見ていました。
しかし現実は甘くなかった。役所周辺の駐車場はやたら高いです。
職員からの安定需要を見込んで高めに設定しているのでしょう。
需給のバランスで価格が決める、まさに市場経済です。

僕の勤める県庁の場合、ターミナル駅付近や中心商業エリアとほぼ同額です。
はっきりとした金額を書くと特定されそうなので伏せますが、年間10万円は駐車場代のために自腹を切っています。

それでも車通勤する理由

僕は一年半くらい考え抜いた結果、車通勤を選びました。

公共交通機関の場合、片道70分かかります。
(最寄り駅まで徒歩30分なので、トータルでこれくらいかかります)
一方、車通勤だと片道20分です。
車通勤に必要な駐車場代は約10,000円/月で、日割りすると約500円です。

公共交通機関で通勤すれば、100分/日を費やすことで500円節約できます。
この100分間は基本的に立ちっぱなしで、何かするとしたら、音楽やポッドキャストを聞くくらいでしょうか。 
こういう時間は、週末の河川敷散歩タイム(1時間/日)で十分足りているので、これ以上は不要です。

そのため、500円程度では時間を売れないと判断し、車通勤を選びました。

今後オーディオブックに嵌ったり、立ちっぱなしでもできる趣味が見つかったりして、100分間を有効活用できるようになったら、車通勤をやめるかもしれません。


アパートを借りるつもりなら、公共交通機関で通勤できる場所を選んだほうが無難でしょう。
新採時の手取り(14万円くらい)だと、駐車場代を負担しきれない可能性大です。