前回記事では、
  • 就職してしまうと余暇時間が著しく制約される
  • 地方公務員の場合、立場的にできなくなることがある
という前提に立ち、自由な大学生のうちにやっておくべき事柄を列記しました。

今回はその続き、いわばダークサイドです。

前回記事: 現役県庁職員が日々悔やんでいる「学生時代にやっておくべきだったこと」とは?


就職したらオタク趣味に費やすエネルギーがどんどん失われていき、いつの間にか単に気持ち悪い外見をした無趣味な人間に堕していた……という話は実際よくあります。
仕事をしながらがっつりオタクしている人は本当に尊敬します。

聖地巡礼

旅行と同じじゃないかと言われそうですが、

僕の場合、聖地巡礼の目的は、作中で描かれる感情や言動が一体どういう環境下で生じたのかを体験することです。
単に作中に出てきた場所や名物を味わいたいだけでなく、土地の雰囲気を感じたいのです。

そのためには地域の日常を体験する必要があります。
住民と同じように寝て起きて通学通勤して買い物して……等々、やることはたくさんあります。

これには時間がかかります。できれば2泊3日欲しい。
しかも平日も絡めないといけません。
就職してしまうとなかなか時間が取れません。年1回できれば上出来なくらいです。

長編シリーズの履修

実は僕、スターウォーズを一作も見たことがありません。
これがオタクする上で相当なハンデになっています。
同作絡みのパロディや伏線が全くわからないのです。

単発作品なら就職してからでも視聴できるものの、長期の休みが取れないせいで、スターウォーズみたいなシリーズ作品は手出しができずにいます。

最近の作品は最新作だけ見ても面白いように配慮して作られているものも多いですが、過去作全部見ていると別格です。
今だとアベンジャーズ作品あたりでしょうか?
少しでも興味があるのなら、学生のうちに全部見ておくことを強くおすすめします。

難解な作品を味わう(特にPCゲーム)

地方公務員として就職すると、作品を堪能するための基礎能力(鑑賞力)がどんどん劣化していきます。

審美眼や抽象的思考力、想像力等々の鑑賞力は、いずれも地方公務員稼業には不要です。
むしろ邪魔でしょう。
こういった能力があると仕事中の自分の言動に違和感を覚え、かえって仕事に差し支えます。

鑑賞力が低下していくと、難解な作品を理解できなくなります。

表現の機微を味わえなかったり。
伏線に気づかないどころか、種明かしをされても関連性が理解できなかったり。
作品のテーマそのものが何言っているのか理解できなかったり。

コミックマーケットに参加

独身若手地方公務員にとって、コミケの開催時期は、夏冬ともに休みにくいです。
夏はお盆、冬は年末と、家庭を持つ中堅公務員に休みを譲らないといけません。
その代わりに、独身若手が出勤せざるを得ないのです。