キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2018年12月

以前、超高学歴職員(東大卒・京大卒)のキャリアについて紹介しました。
参考:東大卒・京大卒の地方公務員(主に県庁職員)はどのようなキャリアを歩んでるのか?
 
今回はその続編です。
彼らの仕事ぶりには特徴があり、庁内でも時々話題になっています。

良い意味でマニアック&マジレス

超有名大学卒の職員には凝り性・勉強好きが多いのか、皆さん博識です。
特に業務に関連する一般論や学説に詳しく、役所らしくない発想に至ることが多いです。
その結果、役所内でも自然と目立ちます。

こういうタイプは、役所の中では少数派です。
多くの職員は役所生活が長くなるほど、役所ルールが染み込んでいって、ルールから外れた発想ができなくなっていきます。
一方の超高学歴職員は、役所ルールを浴びるのと同じくらい、一般論や学説を摂取しているのでしょう。そのため、いつまでも役所ルールに染まり切らないのです。

彼らのアイデアは、机上の空論に終わってしまうことも多いです。
いくら良いアイデアであっても、結局役所ルールに収まっていないと、実現できないからです。

しかし、組織の多様性を生むという意味で、彼らは不可欠な存在です。
役所ルールに染まりきった職員しかいない組織だと、発想が凝り固まります。

超高学歴職員から学ぶべき習慣

彼らを見ている限りでは、博識の秘訣は学生時代に築いたアカデミック界隈との人間関係読書習慣の二つに集約されると思います。
前者はなかなか真似できませんが、読書習慣は誰でも実践可能です。

優秀な地方公務員かと言われると……

以前の記事にて、仕事ができる地方公務員の人物像を紹介しました。

この記事では、仕事ができる地方公務員の特徴として、以下3点を紹介しています。
・物事の順序付けが上手い
・ゴールまでに必要な全作業をスタート時点で網羅的に洗い出せる
・最終決定者の意向を推察できる

記事の最後でも書いているとおり、これらのスキルは地方公務員として働く経験の中で身につくもので、学歴とは関係ないと思います。

実際、超有名大学出身の職員がこれらの条件を満たしているかと言われると、そんなことはありません。人それぞれです。

ざっくりまとめると、「スタンダードな優秀職員ではないが、組織にとって必要な存在」という位置づけになるでしょう。

記事タイトルを見て、地方公務員と地方新聞社の関係暴露ネタかな?と期待してクリックした方もいるかと思いますが、あくまでも購読者としての記事です。 
地方新聞社との関係はあまりに畏れおおく、書く勇気がありません。

地方紙+全国紙+業界紙

大抵の役所では、各課ごとに別々に新聞を購読しています。
若干無駄なような気もしつつも、読む側としてはとても便利です。

購読する新聞は、部署によって若干異なります。
地方紙と全国紙はどこの部署でも購読しますが、これらに課ごとの業界紙(専門紙)が加わります。

業界紙が面白い

業界紙はピンキリです。
ひどいものは、重役の講演会記録や記念式典情報しか載っていません。
業界のお偉いさんを満足させることしか考えていないのでしょう。

一方、小規模メディアであることを活かし、独自性のある記事を量産している専門誌もあります。
業界の裾野を広げるべく、業界に身をおいていない人向けの記事(業界入門記事など)は、概してハズレがありません。面白いです。

僕の知る限りでは、土木や農林のような技術職中心の課のほうが、面白い業界紙が出会えるようです。


2通りの新聞チェック

どこの部署でも、若手を中心に、各紙の新聞記事を毎日チェックしています。
部署に関連する記事があれば、スクラップして保管します。
もちろん、スクラップするためのライセンス料は別途払っています。

これとは別に、主に総務系の部署で、管理職によるお悔やみ欄チェックもされています。
元職員や財界・政界の重鎮(元職含む)が載っていないかのチェックらしいです。

前者のチェック結果は、課内に共有されますが、後者のチェック結果がどうなるのかは、よくわかりません。
下っ端には一切情報が回ってこないので、知らなくてもいいことなのでしょう。

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