キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2019年02月

2月14日はバレンタインデー。
世間的に色恋が取沙汰される時期には、決まって自治体主催の出会いの場が催されます。
そして、僕みたいな暇な男性職員が駆り出される。
「公務員男性多数参加!」という謳い文句があると女性が集まるらしいですね。

というわけで、2月の三連休は不本意ながら官製合コン三昧でした。
結果はもちろん……

煽り画像・なんの成果も!!得られませんでした!!

僕もそろそろ30代。合コンに可能性を見出すのが間違いだと改めて痛感しました。
というか精神が持たない。
参考:(負け惜しみ)地方婚活市場の真相・アラサー非モテこじらせマンの現状

こういう不安商法とはもう手を切ります。
さらば官製合コン。さらば官製婚活。

ここ数年間で地方在住オタクのアニメ視聴環境は劇的に改善されました。
大体の番組がBSデジタル放送でカバーされるようになったのは、本当に革命的な進歩です。
 
Amazonプライムのような動画配信サービスも非常にありがたい。
最新作に限らず過去作も視聴可能で、オタクバレが怖くてレンタルビデオ店に行けない僕みたいな隠れオタクは相当救われています。

しかし、地方公務員という立場からすると、動画配信サービスは明らかに敵です。
動画配信サービスが伸びれば伸びるほど、田舎の地域経済にはマイナスだと僕は考えています。

暇人を引きこもらせている

現在増えているユーザーは、コンテンツに対してライトな層。
僕みたいに作品語りがしたいオタクではなく、暇つぶしとしてコンテンツを消費する層です。

彼ら彼女らは、動画配信サービスを使い始めるまでは、外出することで暇を潰していました。
友人とドライブに出たり、ウインドウショッピングしたり、飲みに行ったり……何にせよ外出して出費することで地域経済を回していました。

しかし今となっては、彼ら彼女らは外出しません。
家の中でスマートフォンの画面を見て暇を潰します。
彼ら彼女らが外に出なくなった結果、地域の小売店・飲食店にお金が落ちなくなります。

時を同じくして、駅前のファッションビルのような若者向け施設や、オクトーバーフェストやビアガーデンみたいな若者向けのイベントの客足が明らかに減ってきているとのこと。
定量的に調べたわけではありませんが、因果関係は否定できないように思います。

こう考えるようになったきっかけは、昨年夏に Amazon Primeで配信された「バチェラー2」です。
盆休み明けあたりから、1〜5年目くらいの職員がみんな「バチェラー2」の話で持ちきりなんです。

その時は「どうせ一過性のブームだろう、バチェラーとやらが終わったら使われなくなるだろう」と思っていたのですが、冬休みも皆ガキ使も紅白も見ずにAmazon Primeで昔のドラマを見ていたとのこと。
ブームではなく、すっかり彼ら彼女らの生活に根付いてしまったようです。
ここまで続くと、認識を改めざるを得ませんでした。

お金のない娯楽に流れるのは当然

僕含め若者にとって、動画配信サービスを利用して休日を過ごすのは実に合理的な行動です。
楽しいだけでなく、お金の節約になるからです。
そのため、動画配信サービスの勢いは当分伸びていくと思います。

再び若者を外出して出費するよう仕向けるには、動画配信サービスと向き合わなければいけません。
つまり、休日に外出してお金と時間を使うことに大きなメリットがあること、動画配信サービスに浸る以上の合理性があることを示していかなければいけないのです。

今のところ、動画配信サービスでは体験できない「味覚」「嗅覚」「触覚」の重要性を訴えていく作戦が手っ取り早くて効果が出そうかなと考えています。

訪日外国人の数がどんどん増えてきているということで、自治体レベルでも外国人対応をようやく真面目に考えています。
こういう情勢を受けて、語学力や留学経験を面接でアピールしようと企んでいる方も多いでしょう。
志望動機としても解りやすくて使いやすい話題です。「持ち前のスキルを活かして国際関係部署で即戦力として働きたい!」と言えば、誰でも理解できます。

ただ、役所の実務、特に都道府県の国際関係部署では、語学力も留学経験もあんまり役に立ちません。
面接でアピールしても大した評価はされないのではと思います。

専門技能は外注する

国際関係部署配属だと、語学や外国文化のような、普通の役所職員とは異なる能力が必要とされるように思うかもしれません。
しかし実際には、外国人対応に必要な特殊な知識や技能は、別途専門の人材を非常勤で雇ったり外注したりして補っています。

語学要員が必要なら、通訳を雇います。
外国人のためのサービスを考えるのであれば、専門のコンサルに外注します。

その分正規職員は、外国人支援団体との交渉や役所内部の調整業務に集中します。
こういった業務は、公務員としての力量の方が大事です。
語学も外国文化知識もあんまり関係ありません。

外国人と直接触れ合う機会は意外と少ない

自治体の規模が大きくなればなるほど、外国人と直接触れ合う機会は減ります。
その代わり、国際化協会のような外国人支援団体(日本人)とのやりとりが増えます。

こういった団体の仕事は、外国人の声を代弁すること。
基本的に「役所は遅れている」とガンガン批判してきて、外国人対応を即座に進めるようハードな要望をぶつけてきます。
彼らの要望を聞きながら役所の主張も通しつつ妥協点を探るのが、国際関係部署の大事な仕事です。

国際関係部署の仕事には、域内に住んでいる外国人との交流イベントのような楽しげな仕事も勿論あります。
ただ、こういう仕事で実際に外国人と接触するのは、専門に雇用している非常勤の語学スタッフです。

正規職員の仕事は、イベント開催までのハードネゴシエーションです。
参加してくれる外国人を集めるためにNPOに協力を仰ぎに行って、NPOから提示された交換条件(会場全てのトイレに英中韓仏独の案内をつけてくれ等)を諦めてもらうために交渉するとか……


一社会人として、語学力や留学経験があるのに越したことはありません。
というか、これからの時代、必須でしょう。

今回紹介した国際交流技能に限らず、地方の役所は職員の特殊技能を活かしきれていません。
当面は活かすつもりもないと思われるので、役所の外で活かせる場を探すしかないのでしょう。

自動車は金食い虫みたいな風潮が徐々に強まってきています。
カーシェアの動きも活発になってきていて、マイカーを持つという発想自体が時代遅れになりつつあるような気もしています。

ただ、田舎の地方公務員は、当分マイカー保有が必須なのではないかと思っています。
自動車が無いとろくに身動きが取れませんし、カーシェアサービスが普及するのも当分後になりそうです。

Uターン就職するのであれば、就職直後にマイカーを購入しなければいけないと思われます。
ただ、都会の大学に通っていると自動車の知識が全然身につかず、どんな車を選んで良いのかわからないでしょう。
過去の僕もそうでした。
 
今回は、とりあえず車を買わなきゃいけない方向けの指南記事です。

平地かつ雪が降らないなら中古軽自動車で十分

1台目の車はどうせ擦りまくって傷だらけになります。
そのため、新車を買う必要はありません。
平地なら馬力も必要ありません。それよりも小回りの効く軽自動車の方が良いでしょう。

雪が降る地域なら普通車を勧めます。軽自動車の馬力だと大雪に耐えられません。
「大雪降ったら車乗らなきゃ良いじゃん」と思うかもしれませんが、そういう緊急事態こそ地方公務員の出番。たとえ公共交通機関が全部止まっていても出勤しなければいけません。
無断欠勤処理されたくなければ、雪に強い自家用車が必要です。

山間部も同じく、軽自動車の馬力だと厳しいと思います。

軽自動車を乗りこなせるようになってから、本当に自分の欲しい車を探しましょう。
その頃には車の知識も自然と身についていて、探すこと自体が楽しいはずです。


地元大学の連中はスルーでOK

自動車に関しては、地元大学の学生は大抵狂っています。
イキっているという方が正確でしょう。「就職したら最低でもレヴォーグ」みたいなことを平気で口にしています。
 
就職するとさらにひどくなります。
新人研修後の懇親会で、コンパクトカーに乗っているというだけで30分弱いじり倒されている光景を見て、就職する場所を間違えたかと本気で怯えました。

Uターン者に対してもイキりが炸裂して、とにかくSUVを勧めてきます。

これは中二病みたいなもので、数年経つと収まります。真に受けてはいけません。
先のコンパクトカーいじりの主犯格も、今ではスイフトにチャイルドシートをつけています。

彼らのイキりはスルーして、必要最小限の自動車を探しましょう。

「マイカー」から「家族共用」へ

田舎では、自動車を保有するという文化は当分廃れないでしょう。
保有しないと生活できないからです。
 
ただ、「車はステータス」とか「1人1台」という考えは徐々になくなりつつあります。
 
僕の世代(アラサー)だと、結婚後に「夫婦で1台」に減らすパターンもよく聞きます。
保有するとはいえ、個人保有ではなく、家族共用という発想への転換が着実に進んでいます。

自動車を保有すると膨大な維持費がかかります。なるべく減らしたいと思うのが当然なのですが、これまでは「1人1台」のような因習に阻まれていました。
こういう旧弊が廃れつつある今、保有台数が減る方向に向かうのは必然でしょう。
 
この意味でも、1台目は中古の軽自動車で十分です。
本気で車のことを考えるのは、今や結婚後の課題なのでしょう。

就職活動の頃から履いてきた革靴が破れてしまいました。
そんなに高価な品ではないのでお財布的なダメージはありませんが、それでも愛用の品がダメになるのは結構辛いものがあります。

というわけで次の革靴を探している最中なのですが、改めて革靴について考えてみると、腕時計と同じく役所特有のセオリーがあることに気がつきました。
 
地方公務員(男性)は、黒色ストレートチップ内羽根で爪先が丸い革靴を最低2足用意して、うち1足は安価なものを選べば間違いないでしょう。

以下、地方公務員における特殊事情を書いていきます。
革靴にまつわる一般常識は別サイトを参照下さい。
靴の取説_知りたい!靴のお手入れ | リーガルコーポレーション
 

フォーマルかつ地味なものを履けば間違いない

僕がお勧めする「黒色ストレートチップ内羽根」は、革靴の中でも一番フォーマルなタイプです。
爪先の形状は、尖っている方がファッショナブルとされます。
とりあえずフォーマルで落ち着いたものを履いておけば問題ないというのが僕の考えです。

いちゃもん予防

腕時計の記事でも紹介したとおり、地方公務員が良いものを身につけていると因縁をつけてくる方が一定数います。
参考:地方公務員の腕時計事情とは?高級時計・Gショックは避けるべきなのか?
 
革靴も同様です。腕時計とは異なり一目で良し悪しがわかるものではありませんが、明らかに装飾が派手だったり爪先が尖ったものを履いていると危険です。

礼儀対策

そこそこ社会的身分の高い方のお相手をする場合には、カジュアルな革靴だと不快感を与えてしまう危険があります。
僕も過去に「外羽根はサンダルと一緒」と強弁する大学教授とお会いしました。最初は冗談かと思いましたが本気でした。
いつこういうお客さんが来るかわかりません。この点でもフォーマルな革靴を履いておくほうが無難です。 

フォーマルさが求められる業務も多い

地方公務員は表彰式のような式典業務で「もてなす側」に回ることも多いです。
この時は全身フォーマルに固めます。足元はもちろん黒色ストレートチップ内羽根です。
通常は式典業務の無い部署にいても、突然別部署から応援要請されることもあります。
そのため、履き慣れた黒色ストレートチップ内羽根の革靴を一足は持っておきたいです。

スケープゴートも1足必要


正直、地方公務員の仕事と革靴は相性が悪いです。
地方公務員は俗にいうホワイトカラーではありません。頻繁に走るし、雨に打たれるし、泥道や砂利道や獣道を歩くし……革靴をダメにする要素満載の仕事です。
とはいえ、こういう仕事が毎日続くわけではありません。時々こういう仕事が入るだけなので、こういうハードな仕事の日をやり過ごすための革靴があれば良いのです。
そのため、履きつぶしてもいい安価な革靴というスケープゴートが必要になります。靴には申し訳ないですが……


無難にリーガルをお勧めします

僕は4足体制で回しています。
うち1足が破れてしまったので現在は3足体制ですが、すぐに買い足すつもりです。

同じ革靴を毎日履き続けると、靴がダメになりますし、臭います。
アラサーでオタク顔で足が臭いって最悪じゃないですか?
害悪要素を減らせるなら、革靴をストックすることくらい安いものです。

内訳は以下のとおり。

  • リーガルの黒色ストレートチップ内羽根 2足(うち1足が先日破れました)
  • ジャランスリワヤの黒色ストレートチップ内羽根 1足
  • 汚れてもいい廉価品 1足

革靴にあまりこだわりのない方は、リーガルを選んでおけば問題ないと思います。
全体的に爪先が丸めで無難なデザインです。



 
若い人向けのおすすめ革靴としてよく個人ブログでおすすめされている「ジャランスリワヤ」も、お手頃価格でデザインも履き心地も良く個人的には好きなんですが、地方公務員が仕事で履くのは結構危険です。
よく見ると紐の通し方が独特で(ここがかっこいいのですが)人によっては派手だと認識されるようです。

置き革靴という文化

ちなみに、リーガルの1足は職場に置いてあります。
うちの役所内ルールで、一定の役職者以上の前に立つ時には革靴を履かないといけないからです。
ひどい大雨で長靴でしか出勤できないような日であっても、役職者の前に長靴で出向くことは許されません。そのため常時1足は職場に置いておかないと仕事にならないのです。

このページのトップヘ