キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2019年02月

久々に東京出張してきました。
しかも単独。テンション上がりまくりです。

現在の観光部門に異動してきてからは、東京出張のたびに極力都庁にも立ち寄るようにしています。
都庁職員に用があるわけではありません。
会いに行くのは、縁もゆかりもない遠方自治体の職員です。

全国観光PRコーナーにいる観光系職員に会いに行く

東京都庁の1階に「全国観光PRコーナー」という区画があります。
展望台に向かうエレベーターのちょうど反対側です。
週替わりくらいのペースで地方自治体(市町村でも道府県でもOK)が上京してきて、パンフレットを配ったり特産品を販売したりキャラクターを出したり……いわゆる出向宣伝をやっています。

ここは無料で使わせてもらえる代わりに、常時1名、自治体職員の立会いが必要です。
つまり、ここに行けば、常に自治体の職員がいるのです。
しかも観光関係の職員、僕の同業者。
挨拶して軽く意見交換するだけでも、色々と学びがあります。

長話も可能

さらにこのブース、繁閑がはっきりと分かれます。
ここのお客さんの大半は都庁職員です。
職場用のお菓子や夕飯の材料をメインに、かなりお買い上げいただいております。
見事なお買い物っぷりを見るたびに、地域手当すげえなという感嘆が漏れてしまいます。

都庁職員がここに来られるのは、昼休みか定時後です。
そのため、昼休みが終わると、夕方までお客さんが激減します。
あと、都庁職員が出勤して来ない休日も終日空いています。

こういう暇な時間帯を狙って行けば、長話もできます。
初対面とはいえ、同じような部署で仕事をしているとなると、ものすごく盛り上がります。

一期一会の相手だからこそ、ぶっちゃけ話も可能です。
去年お会いした某自治体の方は「正直インバウンド客はお断りしたい、全然対応できてない現状で来られたらイメージダウンにしかならない」と愚痴っていました。
こんな話、行きずりの相手でないとできません。 

観光施策をゆっくり聞ける貴重な機会?

地元の役所にUターン就職を考えている方も、一度足を運んでみることをおすすめします。
「出向宣伝」という業務は、田舎役所の中でも花形の一つ。
東京に出しても恥ずかしくない、相当優秀な職員が来ているはずです。
 
仕事風景を観察しながら、暇そうなところを狙って会話してみてもいいでしょう。
観光関係の話なら、結構対応してくれると思います。


僕が行ったときは、どういう運命か沼津市のターン。
狙ったわけではなく、本当に偶然です。
オタクスマイルを必死に抑えつつ、メディアタイアップ時の費用負担について聞かせてもらいました。
「今回は劇場版公開とたまたまタイミングが一致したので、攻めてみた」とのこと。GJです。

そろそろ記事ストックが尽きてきたし書き足さないとなーと思いつつも全然進んでいません
原因は劇場版ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow。
封切り早々に見に行ってきて以来、二次創作熱が再燃してしまい、地方公務員どころではないんです。


劇場版シングルも全部発売されたことですし、そろそろネタバレ書いても許される頃合いでしょう。
このブログの更新が止まったら、沼に沈んだんだなと思ってください。

以下、ネタバレ全開です。






サンシャインは難解な作品

TV版からずっと思ってきましたが、サンシャインって描かなきゃいけないもの、ファンから期待されているものが多すぎるんですよね。
ざっと思いつくだけでも、これくらいはあるでしょう。
 
  • 時間的に繋がってる路線(雪穂&亜里沙も出てくる)
  • ポストμ’s世界のスクールアイドル界隈
  • 本物のアイドルとの比較路線
  • 東京・山手のお上品路線とは一風変わったマイルドヤンキー路線(1stシングルはこういう路線だったと思う)
  • 廃校とガチで向き合う路線
  • 学校を超えた地域話
  • 海辺という地理要素を活用路線

これらは多岐にわたりすぎていて、一本のストーリーにまとめ上げるのは至極困難。
制作サイドとしては、どれか一要素に集中するという決断もできたでしょうが、なるべく多くの要素を取り入れる路線を選んだと思われます。
 
結果、いろいろなサブストーリーが輻輳して進んでいくことになり、何回も視聴しないと味わいきれない難解な作品になっていると思います。

例えば、国木田花丸ちゃんの「『無』ずら」という発言を掘り下げていくだけでも1クール持つんですよ。
高校の部活に全力を尽くして結果を出したところで思い出以上の何になるのか?という問いへと発展させて、その答えを断片的に1クールかけて削り出していって、最終話で悟って終了。これよくない?

要するに、「これ描くだけで1クール要るわ」という要素てんこ盛りの素材を、頑張って2クール+劇場版にまとめようとしたのが、ラブライブ!サンシャイン!!アニメシリーズなんです。

渡辺高海幼馴染問題!解決したはずでは……

本編で取り扱ったサブストーリーの一つが、渡辺曜ちゃんと高海千歌ちゃんの関係です。
ほぼ2クール全編使って丁寧に描写を重ね、最終的に良い感じに落ち着きました。オタク達は素直に安堵の涙をこぼしたものです。
不完全燃焼なサブストーリーもある中、これはかなり綺麗にまとまったと思います。
めでたしめでたし……かと思いきや、劇場版でいきなりこれを再燃させてくるんですよ。

渡辺月さんの登場です。

渡辺月さん。渡辺曜ちゃんのいとこであり、浦の星女学院の統合先である静真高校の生徒会長です。
彼女、劇場版のほぼ全編にわたりAqoursの面々に同行することになるのですが、その動機も語らなければ感想も特に無し。何考えてるかよくわからないんです。

初見時は「この子がラスボスなんだ、この子がスクールアイドル活動を、浦の星を受容することでハッピーエンドなんだ」という黒幕説にすぐ思い至ったわけですが、そういう訳でもなく……

渡辺月さんのポジションは、正直誰でもいいはずなんです。
Aqoursメンバーとの血縁関係は不要ですし、 同世代である必要もない。
あえて渡辺のいとこにしたということは、何らかのメッセージがあるはず。

ここで思い出すのが、1期11話。
渡辺曜ちゃんの「大切な人に対して本音を打ち明けられない」「同性に嫉妬しちゃう」ところが濃密に描写されます。

これです。
渡辺月さんも「大切な人に対して本音を打ち明けられない」し「同性に嫉妬しちゃう」んです。
統合先の生徒会長というポジションをあえて渡辺のいとこにすることで、新たな伏線が張られてしまったんです。


伏線放置問題

「大切な人」が誰で、嫉妬の相手は誰なのか。
これらは最初の出会いのシーンで明示されています。

曜ちゃんに対して「一緒の高校に行きたかった」という一言。これです。
あとは「君が千歌ちゃんだね」という台詞。(うろ覚え)

大切な人=渡辺曜、嫉妬の相手=高海千歌なのだろうと思われます。
「一緒の高校に行きたかった」という気持ちももちろん本音なんですが、これは氷山の一角。より強大な本音が潜んでいるはずです。
曜ちゃんと一緒の高校に通えるものと思っていたのに、幼馴染を優先して遠くの高校に行ってしまったことへの……強い感情。巨大な感情。

具体的な中身はわかりません。
本当ならここから数話使って渡辺月さんの内面を掘り下げて伏線回収していくところなんですが、残念ながらアニメシリーズはここで終わり。描かれないんです。
視聴者はあからさまに伏線を目の当たりにするも、永遠にお預けを食らったままなんです。

しかも声を演じるのが黒沢ともよさん。
巨大な感情を演じることにおいて随一の配役です。
渡辺月さんの感情爆発シーンがあるとすれば傑作間違いなし。
それなのにお預けなのです。

 

本当にモヤモヤする映画です。いい意味で。

このモヤモヤを少しでも紛らすための唯一の手段が二次創作です。
現時点では創作というより分析でしょうか。
渡辺月さんの巨大感情について、あらゆる可能性を探っています。

ツイッターを見ていると、自分みたいなオタクが結構発生しているようで心強い限りです。
140字ギリギリツイートのぶつけ合い、やっぱ楽しい。

先月から役所の不祥事露見が続いています。統一地方選挙が近いせいでしょうか?
中でも「首長によるパワハラ」について、個人的な意見を置いておきます。

(注意)
パワハラを肯定する意図は全くありません。
断固パワハラ反対です。

首長が部下にパワハラすると裏切られる

首長によるパワハラは、自分の政治生命を危機に晒します。
モラル云々は別にして、政治家として絶対にやってはいけない、ハイリスクローリターンな行為です。

首長という立場は脆いです。一度悪評が立ったらおしまいです。
そのため、職員を使って自らの評判を守ろうとします。

自治体の職員、特に部局長クラスの幹部職員は、首長の弱みを大量に握っています。
守る立場だからこそ、隠すべき情報も自然と手に入ってしまうのです。

しかも幹部職員は、議会やマスコミ、地元経済界等々にも顔が広いです。
いくらでも秘密を暴露する相手先がいます。

つまり首長は、幹部職員の忠誠を繋ぎ止めておかないと、首長としての立場を維持できないのです。
イラっとされて秘密をばら撒かれたら終了なのです。

勿論、パワハラを貫いて恐怖政治を敷くことも可能です。
ただ、今回の某市長の件が明るみになったことで、役所レベルの大きな組織でのパワハラ恐怖政治は困難だと証明されてしまいました。

パワハラするなら間接的に

恐怖政治的に役所運営したいのであれば、首長自らではなく、部下にパワハラさせればいいのです。
パワハラマンを管理職として使うのです。
こうすれば、ヘイトは管理職本人に向かい、首長は責められません。
 
この手法を採るには準備時間が必要です。当選1期目は誰が使えるパワハラマンなのかもわからないので、2期目以降でないと難しいでしょう。


※1月のネガキャン記事を書くので消耗してしまったので、当面脳みそ空っぽな記事をお送りします。

公務員はいわば、現代社会の秩序を守る存在。
現代社会にまつわる知識全般を備えていないと本来務まらないはずです。

というわけで、今年のセンター試験「現代社会」を試しに解いてみました。もちろん無勉です。センター現代社会の問題を解くのは、リアル大学受験のとき以来、10年ぶりです。

果たして現役県庁職員の現代社会知識は、センター試験換算で何点くらいなのか?

現代史わからない

4問ミスして86点でした。
とりあえず平均は超えていそうで一安心。

ミスしたのは、国際会議の順番並べ替えのような現代史知識問題。
問題文に出てくる単語は聞き覚えあるものばかりなんですけどね……細かい知識が吹き飛んでいます。

一方、グラフや統計データからの読み取り問題は受験生時代よりもスラスラ解けたように思います。
日頃から仕事で、統計資料の解説図を頻繁に作ってるおかげでしょうか?


オタク補助金
統計資料をグラフで可視化して、どういう社会的インパクトがあるのかをテキストで併記したA4サイズ1枚の資料です。

議会の直前になると、こういう資料作成指示がどんどん下りてきます。
とっさの質問に答えるための手持ち資料ですね。
生産性のない仕事ではありますが、自分の勉強にもなるので、嫌いではありません。

結論:県庁職員の現代社会知識は、センター試験換算で8割くらい

ちなみに政治経済も解いてみたのですが、こっちは71点でした。
やっぱり現代史が全然わかりません……

先日ふと思いました。
地方公務員向けの座学オンラインセミナーサービスがあればヒットするのではないでしょうか?
地方公務員に特化したUdemyみたいなイメージです。
科目は色々、実務に役立つ法務や税務はもちろん、MBA科目やリベラルアーツも人気が出そう。

※あくまで僕の空想であり、特定のサービスに対する言及ではありません。

ニーズはきっとある

地方公務員という人種の特徴を改めて考えてみると、こういうサービスが受けそうな気がしてきます。

そもそも勉強好き

地方公務員は全員、公務員試験を突破した人間です。
今となっては鈍ってしまっているかもしれませんが、本質的には向上心があり勉強好きな人間が多いはず。
このブログでも資格関係の記事が常時人気です。勉強嫌いならこんな誰も記事読まないのでは?
参考:公務員の実務に役立つ資格は?
参考:自己啓発欲(資格欲)が湧いてきた地方公務員はとりあえず宅建(宅地建物取引士)を受けてみては? 

不安を抱えている

特に若手の地方公務員は、「民間勤めとは違って、ここで働いていても何のスキルも身につかない、成長できない」という不安を共通して抱えています。
この不安を軽減できるものがあれば、飛びつくでしょう。

数年ごとに新分野の知識が必要

部局横断的に異動させるという地方公務員の人事慣習。
異動のたびに新分野の知識を身につけなければいけないのが地方公務員の宿命です。
しかも、入門レベルの知識くらいは異動後すぐに要求されます。悠長に勉強している暇はありません。
手軽に学べるパッケージがあったら便利だと思いませんか?

埋もれたくない

地方公務員の多くは、「地方公務員」として一括りに見られるのを嫌がります。
事あるごとに「俺は普通の地方公務員とは一味違う」と思いたがるのです。

地方公務員というレッテルは、「向上心が無い」「現状に甘んじている」「末細り」等のマイナスイメージを伴います。
自意識過剰かもしれませんが、地方公務員の多くがこのように認識しています。

一方、地方公務員には「難関試験を突破した」という自尊心があります。
世間におけるマイナスイメージと自己認識との間に齟齬があるのです。
この齟齬を社会心理学の用語で「認知的不協和」と言います。

認知的不協和が生じると、人間はそれを解消したくなります。
今回のケースだと、解決策は以下のどちらかでしょう。
  • 地方公務員にまつわるマイナスイメージを払拭する
  • 自分とマイナスイメージを切り離す
前者を実現するのは困難なので、後者を選ぶしかありません。
つまり、自分は普通の地方公務員とは一味違うという自意識を持とうとするのです。

「自分は一味違う」と思うためには、実際に一味違うこと、普通の地方公務員はやらないようなことを実践しなければいけません。


要するに、地方公務員という人種の中には「何かやらなきゃ……」と焦燥に駆られている勉強好きな人間が結構な数で存在しているので、彼ら向けにお勉強サービスを展開すれば、そこそこヒットするのではないか?と考えています。

社会的にも追い風が吹いている

色々な社会不安が増大していく中、地方公務員(行政)が対処しなければいけない領域が広がっています。今後さらに拡大していくでしょう。
このため、地方公務員に求められる知識やスキルの幅もどんどん拡大しています。
 
この状況は、セミナー提供側としては絶好のチャンスです。
地方公務員×●●という形で、どれだけでも科目を作れます。


また、一昨年頃から、地方公務員の社会的地位が急に低下しています。
「成長できない」論、「近い将来AIに仕事を奪われる」との警鐘、相次ぐ不祥事へのバッシング等々……
試験倍率も下がり内定辞退者も増えていて、就職先としての人気低下は定量的にも証明されています。

こうなると、前項で触れた認知的不協和が増大し、「何かやらなきゃ」という焦燥感が一層ひどくなります。

ウケそうなネタが充実してきている上、ニーズが膨らんでいるのです。
絶好のチャンスでは?

地方公務員はカモりやすい?

多分ですが、地方公務員は民間勤めのサラリーマンよりも儲けやすい相手です。

地方公務員の多くは、公務員試験突破のために予備校を利用しています。
自腹で勉強するという行為をすでに経験しているのです。
そのため、ためらいなくセミナーにお金を払うでしょう。
 

加えて地方公務員には、「民間サラリーマンへのコンプレックス」という弱点があります。
最初に書いたとおり、セミナー需要の要因の一つは、「民間勤めとは違って、ここで働いていても何のスキルも身につかない、成長できない」という不安。つまり民間サラリーマンへの劣等感です。

加えて、これも先に書いたとおり、地方公務員には「難関試験を突破した」という自尊心があります。

劣等感と自尊心が混ざり合い、「今は民間サラリーマンよりも劣っているけど、勉強すれば上回れるはずだ、何てったって難関試験を突破できた実績があるから」というコンプレックスが完成します。
こいつを刺激してやれば、簡単に受講を促せるでしょう。

さらなるビジネスチャンスも

セミナーで得た名簿を使えば別のビジネスも展開できそうです。
セミナーを受講した地方公務員は、「自分は一味違う」と思いたい欲求が強く、時間・お金に余裕があります。
彼らの中から有志を募り、無償で何かビジネスをやらせるのです。
もちろん「地域貢献活動」みたいな公共的事業の皮を被せて。利益は全部主催者が懐に収めます。

地方公務員は無償で労働を提供することに慣れ切っています。
交通費の実費支給くらいあれば、喜んで参加するでしょう。

加えて、受講者達がリアルに会って話す交流会も儲かりそうです。 
一度顔を合わせれば、一気にコミュニティとしての結束が強まり、さらに次の事業にもつながるでしょう。


僕はこういう不安商法があまり好きではありません。
就活で散々やられたので。 
この記事を読んだ地方公務員各位には、自分が教育ビジネスのカモであるという自覚を持って欲しいなと、僭越ながら思います。

昭和の時代に流行っていた「百科事典の訪問販売」も、公務員が狙い撃ちにされてたらしいですし、地合いを超えて教育ビジネスという名の不安商法のターゲットなんでしょうね……

とか言いつつ、
地方公務員流の小説の書き方講座 〜自治体施策にもストーリーが重要!〜
みたいな講座があったら、申し込んでしまうかも…… 

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