キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2019年05月

次の祝日が恋しくてたまりません。

大型連休

人生逆張り仲間達と「10日間1万円以内で過ごす」という誓いを立ててしまったので、 大型連休の間はずっと引きこもっていました。

ブログの方は毎日更新してみました。
どの記事も夕方までに40PVはついていたので、少なくとも40人は本ブログを定期購読しているのかと推測しています。

連休中の記事で一番人気なのがこちら。
キモオタク地方公務員が観光部門から戦力外通告を食らった理由とは?
検索エンジンに好かれそうなキーワードが入っている訳でもないのに、なぜかPVを安定して稼いでいます。

10連休中ずっと低調だったPV数は、終盤の5日になって急に伸びました。
みなさん行楽疲れでネットに戻ってきたのでしょうか?

月別アクセス数の推移

このブログ、2019年3月は過去最高の28,000PVを記録したものの、4月・5月は18,000PV前後に戻ってしまいました。
4月から公務員として働き始める方のアクセスが集中したのでしょうか?

公務員試験受験生の方は試験月間が始まってブログ見ているどころではないでしょうし、多分8月頃まではPVが落ち込むのかなと思っています。

そんな中、OB訪問関係の記事だけはPVが伸びています。季節感がありますね。

参考:地方公務員にOB/OG訪問した際に絶対聞くべき必須質問とは?内部事情を掘り下げて聞いてほしい

参考:地方公務員にインタビュー(OB訪問)する際の注意点とは?


FP2級試験の結果

5月26日(日)、ファイナンシャルプランナー2級試験を受験してきました。
自己採点では合格ラインを超えています。 やったぜ。

本当に合格していたら、勉強法や試験体験記を記事にしたいと思っています。
最近資格ネタが不足していたのでちょうど良いです。

FP2級チャレンジを通して、働けない人への保護がいかに手厚いかを理解しました。
今の僕くらいの生活水準だったら、働かなくとも障害厚生年金だけで賄えるのではと思えるくらい。

観光部局を経験したオタクとして、自治体のアニメタイアップネタは絶対書かなきゃと思ってはいるものの、難航しています。
ここ半年くらい書いては消してを繰り返してきました。

とうとう観光部局から異動になってしまったので、ここで一回切り上げて投稿します。
現時点でのまとめです。もっといい展開が思いついたら加筆修正していきます。


アニメタイアップは難しい

ここ最近、アニメとタイアップした地域振興や観光誘客が下火になってきているような気がしています。
一見簡単なようで実際は非常に難しいことが知れ渡ってきたのでしょうか?

短期的にオタクを呼び寄せるだけなら簡単です。
声優さんを呼んだイベントを開催したり、駅近物件でコラボカフェを期間限定で開いて限定グッズを配布すれば、大抵集まります。

ただ、これだけだと地域は潤いません。
アニメの版権側の取り分が大きく、地元業者はほとんど稼げないでしょうし、何より一時的な盛り上がりで終わります。持続性がありません。

アニメをきっかけに来訪した新規観光客に対しては、本地域の魅力を最大限PRすることを通して、アニメ効果抜きでもリピートしてもらえるよう、努めてまいりたい」

あえて議会答弁風に書いてみました。
こういうふうに考えている自治体も多いでしょうが、実際は難しいです。

オタクは浮気性な存在です。
新しいアニメが始まったら、そちらに気を取られてしまいます。
舞台となった土地に足を運んで一泊2日で観光したくらいでは、よほど印象に残らない限り、忘れてしまいます。

オタクの心を掴むには?

どうやったらオタクにリピートしてもらえるのか?
僕もずっと考えているところです。

僕自身、そこそこ聖地巡礼(アニメの舞台となった地域を実際に訪問すること)しているほうですが、また行きたいところもあれば、もういいやと思うところもあります。
その違いは何なのか?自分にもよくわかりません。

インフルエンサーオタクは必ず取り込む


イラストレーターや評論家(空想家)のようなインフルエンサーのオタクを早々に取り込んでおくことが重要なのは、断言できます。
こういう人たちに好かれる作品は、寿命が伸びます。

通常のアニメ作品は、テレビオンエアが終わると、一気に話題に上らなくなります。
話題にならなくなると、どんどん忘れられていきます。

しかし、インフルエンサーのオタクがイラストや評論を投稿しているうちは、作品がオタクの目に触れます。定期的にリマインドされることで、オタクの記憶に残ります。

しかも、俗にいう単純接触効果も働きます。
「放送当時は興味が無かったけど、頻繁にイラストが流れてくるこの作品、今になって気になってきたな……」という経験。オタクならわかってもらえると思います。

インフルエンサーのオタクを取り込むにはどうすればいいのか?
これは作品次第です。地域サイドで取り組める対策は、今のところ思いつきません。
「我々もこの作品好きだぜ!」とアピールするくらいでしょうか?


アニメツーリズム関係の記事には、「ファン同士の交流の場として定着する段階までいけば成功」というゴール設定が多いように思います。
これは僕も全面的に同意です。

難しいのは、そこに至るまでの過程。
「地域が自主的に、アニメファン向け集客策(イベントなど)を地道に続けることが肝要」という分析が主流のようですが、これには正直物足りなさを感じます。

「公務員の終身雇用は終わった」
「これからは公務員もリストラされる時代」

とかいう煽りを最近毎日見かけます。

「地方公務員の将来は暗いぞ、自衛せよ」と、安穏と暮らす公務員達に警鐘を鳴らしたいという気持ちは共感できます。
しかし、パワーワードだけ提示されても響きません。むしろ情報商材の営業にしか見えない。

僭越ながら論客各位に代わって、いかにして公務員の終身雇用が崩壊していくのか、具体例を考えてみました。

前提
本稿でいう「終身雇用の崩壊」とは、従来並みの待遇が受けられなくなるというふわっとした意味合いです。
ネット上の論客各位も厳密な定義をしていないので、これに習います。

任期付き職員(非正規採用)が増える

まず変わるには採用です。
任期付きの職員(非正規の職員)が増え、正規採用人数を絞るでしょう。
財政・人事のような管理部門は依然として正規職員メインですが、観光や広報、土木、農林あたりの事業部門は、ほとんどが非正規職員になると思います。

現時点でも「移住コーディネーター」「旅行商品造成マネージャー」等の専門職員を任期付きで雇うケースは多々あります。これが拡大していくのです。

任期付き職員は異動しません。応募時に希望した課に配属され、任期を終えるまで継続勤務します。
成果が認められれば契約更新も有り得ます。
 
一方、正規職員は主に管理部門に配属され、管理部門の中で人事異動していきます。
一部は事業部門にも配属されます。
ただし、担当業務は議会と予算です。事業の中身は任期付き職員にお任せです。

待遇はもちろん正規職員のほうが上ですが、非正規職員には副業が認められます。
正規職員には認められません。

市町村だと、既にこんな感じの人事体制になった自治体がいくつもあると聞きます。
現在は少数派ですが、これからどんどん増えていって、いずれメジャーになるでしょう。


50歳くらいで役職定年

正規職員も、50歳くらいの時点で一定職位(課長あたり)まで出世できなかった場合、任期付き職員に切り替わります。民間企業でいう役職定年です。

任期付きとはいえ本定年まで契約更新は保証されますが、待遇は落ちます。
その代わり、副業が解禁されます。

役職定年導入により、今ひとつ出世できなかった職員が就く出先機関の次長(課長級)みたいな管理職級水増しポストが消えます。
正規公務員として本定年を迎えるには、ごりごり出世して役所組織を回す側を守り抜かなければいけません。

退職金が減る代わりにiDeCo等の税制優遇積立制度が拡充される

雇用形態の変化と同時進行で、福利厚生も劣化していくでしょう。
真っ先に変わるのは退職金です。民間企業で既に退職金廃止の流れが進んでいるからです。
最近は特に、確定拠出年金を導入するから退職金廃止という会社が続々現れています。田舎の上場企業あるあるです。

公務員の場合は、退職金が減額される代わりに、iDeCoのような積立制度が拡充されると推測します。
まずは現行iDeCoの枠拡大でしょうか。
枠が増えたところで、突っ込む資金を用意できる人は少なく、恩恵はごく一部(僕みたいなパラサイトシングルくらい?)に限られそうです。

美辞麗句を並べながら待遇を落としていく

公務員に限らず、労働者の権利待遇を落とすときには、これまで紹介してきた

「非正規化する代わりに副業を解禁する」
「退職金を減らす代わりに税制優遇制度を創設する」

のように、安定した既得権益を削るかわりに不確定要素の強い選択肢を付与するという形を取ると思われます。
この形であれば、前向きな施策のように説明できるからです。

今回示した具体例は、僕が50歳を迎える頃には、全部導入されてると思います。
僕は役職定年を食らうほうなので、中高年になって年収がガタ落ちしても耐えられよう、今のうちにから不労所得を育てていきます。

いつの間にか200記事を超えていました。
基本週2回というローペース更新とはいえ、過去記事のリライトなんかも含めると週3時間くらいをブログ関係で費しています。
生活にもそれなりに変化がありました。

役所語法汚染への対抗策

ちょうど1年ほど前、SNSの文面すら役所語法っぽくなっていることに気が付いて愕然としました。
読みにくいし面白くない。

週最低40時間も役所語法で作文していると、私生活まで影響が及んできてしまうようです。

役所語法に染まれば染まるほど、役所外では通用しなくなります。
特にウェブ向けの文章とは相性最悪です。
 
ブログを書くときは意図的に役所語法を排し、読みやすさを重視しています。
こういうデトックスタイムを意図的に設けることで、役所語法汚染を中和できているんじゃないかと思っています。

出費が減った

ブログを書くようになってから「暇だから林道でも攻めるか」みたいな、無目的な外出が無くなりました。
こういう暇をブログに充てているからです。

外出機会が減った結果、
  • ガソリン代が浮きました
  • 自販機で飲み物を買わなくなりました
  • コンビニに入らなくなりました
月5,000円くらいは節約できています。

仕事への熱意が変質しつつある

「地方公務員の仕事って、悪くはないけど、人生を賭けるほどではないな」という思いが強まってきています。
僕にとって記事を書くという作業は、地方公務員の仕事を冷静に捉え直し文章化することに他なりません。
この作業を繰り返すことで、自分の職業観が再構成されつつあるのでしょう。 


当面は今のペースで更新していくつもりです。
ネタ切れで筆を折るときは、必ず絶筆宣言します。
もし何も告知無く更新が止まったら、人事課に特定されて監禁されていると思ってください…… 

観光イベントの現場に出ると、僕が明らかにオタク顔なせいか、いろんなジャンルのオタクから話しかけられました。
普通の職員からすると、彼らはめんどくさい相手でしょうが、僕は良いお客さんだと思っています。
淡々とお金を落としてくれるし、リピート率も高いからです。

何回かに分けて、オタク観光客とのコミュニケーション方法を書いていきます。
まずは交通系のオタクです。 

交通系オタクは地方公務員とのコミュニケーションを欲している 

交通機関に興味津々なオタクは、時代を超えてたくさんいます。
鉄道オタクが特に有名ですが、バスオタクや道オタクも相当数います。

彼らは古き良きオタクです。
若年アニメオタクのようにつるんで騒ぎたいというよりは、自分の知識欲や収集欲に忠実なタイプです。

大抵の情報がインターネットで簡単に手に入る今の時代、彼らの関心は地元民しか知らないローカル情報にシフトしています。
混雑状況、利用者層の割合、便数やルート等の推移あたりが特に人気の情報でしょうか。

鉄道やバスを乗りつぶしつつ、沿線住民からローカルな情報を仕入れる。
これが交通系オタクの旅行スタイルです。

彼らにとって、地方公務員は貴重な情報源です。
観光客への対応は公務員の立派な仕事という認識なので、遠慮なく長々と質問してきます。

交通系オタクには丁寧に対応したほうがいい

ここまで読んだ大半の方が「めんどくさいな」と思っていることでしょう。
しかし、観光振興の観点からは、彼らを丁重にもてなしたほうがいいと思います。

彼らはちょっとしたインフルエンサーです。
旅の様子をまめに記録してブログやSNSに載せてくれます。

地方公務員の対応状況も、もちろん旅行の一幕として触れてきます。
楽しげにすらすらと答えてくれたら高評価するでしょうし、冷たくあしらわれたらネガティブに評価するでしょう。

一個人のアカウントとはいえ、反響がどこまで広がるかは予想できません。
なるべく好印象を与えたほうがいいに決まっています。

楽しげに答えるのが最重要

交通系オタクの質問は難しいものばかりです。
彼らの質問に全て対応できるよう勉強しようとすると、きりがありません。
 
そのため
  • 彼らの質問内容を理解できるよう、路線名のような固有名詞をしっかり覚えておく
  • 交通機関にまつわる体験談のような楽しいエピソードをストックする
あたりの対策がコスパ的にも有効だと思います。

何より重要なのが、「私もその交通機関が好きなんですよ」という雰囲気を伝えること。
誰だって、自分が好きなものを肯定されると嬉しいものです。

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