キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2019年07月

地方公務員には武道経験者が結構多いです。
武道やると公務員になりたくなるというよりは、武道の道を志すタイプと、公務員を選ぶタイプが、性格的に被っているのだと思っています。

指導者ニーズ高し

教員多忙化の解消策として、部活動指導者として外部人材の登用が必要だと昨今叫ばれています。
地方公務員はこの外部人材にぴったりです。
遠くへは転勤しないので長く続けてもらえますし、土日はだいたい休みですし、何より学校側の事情を(少なくとも民間企業勤の人よりは)理解してくれます。

外部人材の中でも、武道は需要が高いです。
「道」の部分(精神論)や、専門的な技術の話など、体育教師では指導しきれない分野が多いからです。

公務員稼業そのものには、武道経験は活きません。
しかし、武道経験のある地方公務員はニーズが高いです。
�外部の部活動指導人材として適任なのです。

地方公務員として働くなら、武道経験があることを公表するかどうか、慎重に考えた方がいいでしょう。
学校部活動に関わりたくないのなら、隠し通した方が無難です。

部活動の指導に興味があるけど教員になるのはちょっと……という方は、地方公務員オススメです。
武道に限らず、地方公務員が外部指導者を務めているケースは結構見聞きします。

※トップページに表示されるよう投稿日時をいじっています。実際にこの記事を投稿したのは7月上旬です。

そろそろ公務員試験の筆記試験がひととおり終わったころでしょうか?
長い試験勉強から解放され一安心している方もいるでしょう。お疲れさまでした。

このたび、地方公務員として働く中でストレス源になるかもしれない事柄をまとめました。

ミスマッチを減らしたい

祝賀ムードに水を差すような記事を書くのは、就職後のミスマッチが最近目立つからです。

ネット上には役所生活に愛想をつかして転職活動をしている地方公務員がたくさんいます。
僕の勤める県庁でも、新規採用職員が一年持たずに辞めてしまうケースが続いています。
今年も早速1名辞めてしまいました。

ここ最近の就職売り手市場がいつまで続くか、わかりません。
公務員に見切りをつけて別の進路をとるなら、売り手市場のうちに動く、つまり今のうちにさっさと決断したほうがいいと思います。

以下、どこの役所でもだいたい当てはまるであろう普遍的な項目を挙げました。
過去に見聞きした内容も多く、今更感があるかもしれません。
それでも今一度、内定を承諾する前に、自分に問いかけてみることをおすすめします。

これを読んでもやっとするようだったら、別の進路も考えてみたほうがいいかもしれません。
「ストレス源?むしろ大歓迎なのだが……」という人は公務員向いてます。
ようこそ停滞と退廃の世界へ。

地方公務員への内定を承諾する前に考えてほしいことリスト

勤務時間の大半はコミュニケーションに費やされる

地方公務員の仕事の大半はコミュニケーションです。

職場でのコミュニケーションには色々な形があります。
口頭(会話)、文章、さりげないジェスチャーやボディランゲージ等々……
勤務時間のほとんどを、他人と関わりながら過ごします。

自分一人で完結する作業に没頭するような仕事はほとんどありません。
(公文書館の書庫整理担当くらい?)

現時点(就職前)時点で上手くできなくても問題ありません。
やっているうちに慣れて上達します。
しかし、こういうコミュニケーション自体が苦痛なら、勤務時間は地獄そのものです。
地方公務員という職業自体に向いていないと思います。

勤務環境は運次第(配属ガチャ次第)

コミュニケーションの中でも、職場の上司や先輩とのやりとりは質・量ともに特に重要です。
つまり、職場の人間関係に恵まれるかどうかで、仕事にしやすさが大いに左右されます。
これは運次第です。どうしようもありません。

待遇は地銀×0.9くらい

田舎だと役人は高給取りと言われますが、実際のところ、年収は同年齢の地銀行員よりも確実に少ないです。
地銀の場合は営業成績に応じて年収がかなり変わってきますが、成績最悪の行員よりも少ないようです。
銀行からの転職者いわく、「だいたい0.9倍くらい」とのことでした。

成長しやすい環境ではない

民間企業と比べると、施される教育の量も質も明らかに劣ります。
大手企業だとよくある「資料室」のような設備もなく、自学自習も捗りません。
成長したいなら、自腹を切るしかありません。

ただ、よくある「地方公務員の仕事は成長に寄与しない」説は、僕は違うと思います。
単に目の前の仕事をこなすだけでなく、自発的に学び取ろうとする姿勢があれば、何かが身に付くと思います。
もちろん費用は自腹、業務時間外にやらなければいけませんが……

オフィス環境は酷い

職場の設備はだいたいボロいです。
職場の環境改善のために税金を使うなんて、有権者からしたら論外だからです。
上場企業が立派な自社ビルを建てたら株主が怒るのと似ています。

綿が抜けてキャスターの壊れた椅子、錆だらけの机、10年前のパソコン、ろくに効かない空調等々……
例を挙げるときりがありません。
参考:埃っぽい環境が致命的に駄目な人は地方公務員に向いていない?

「全体の奉仕者」という制約

「全体の奉仕者」という公務員の立場上、誰に対しても平等公平に接しなければいけません。
これが意外に制約になります。気を抜くとすぐトラブルになります。

参考:伝統的工芸品にまつわる地方公務員のジレンマとは?
参考:自治体の観光施策の限界とは?

プライベートの制約

上とも若干被りますが、地方公務員だからできない・許されないことも結構あります。
政治活動や副業は言うまでもなく、無償のボランティアであっても、政治家の息がかかっていたりアンチ首長派だったりして、暗黙のルールとして近づけないことも……

決定権が無い

平職員に決定権はありません。
細かいことでも上司の了承を得ないといけません。若いうちは特にそうです。
自分の意見を押し殺す場面もたくさんあります。

失敗を極度に恐れ、チャレンジを嫌う

役所の日々の仕事は、ある意味、首長が次の選挙で再選するための事前準備です。
有権者に悪印象を与えないよう、失敗を極端に恐れます。リスクを取りません。
新たな挑戦が認められるのは、政財界から要望がある場合か、首長がどうしてもやりたい場合くらい。
職員発の斬新な挑戦は滅多に採用されません。


ほかにも思いついたら追記していきます。

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