キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2020年03月

2ヶ月ぶりにブログを書いています。
新潟県が一律給与カットしたり、コロナウイルスが流行ったり……いろいろ触れたいネタがあったのですが、土日出勤が続いたせいでまとまった時間が取れず、ストック記事で誤魔化していました。

地方公務員ブログの出番到来?

このブログのPV数には季節変動があります。だいたい1月から2月上旬がピークです。
UU数は通年であんまり変わらないのですが、1人あたりのPV数が急に伸びます。
4月からの就業開始を控えた公務員内定者が、過去記事まで遡って一通り読んでくれているのではと推測しています。

2月中旬になると急にPVが落ちます。内定者が卒業旅行に出かけたり引越しで忙しくなるせいでしょう。

しかし今年は、いまだにPV数が落ちていません。

真相は不明ですが、コロナウイルスのせいで役所の採用説明会が中止になっているせいで、受験生たちがインターネットでの情報集めに奔走しているのでは?と推測しています。

採用説明会だけでなく、このままだと新規採用職員向けの研修もなくなるかもしれません。
国家公務員は合同研修中止を決めましたし、民間企業も続々と止めています。

民間企業だと、説明会や研修の代わりにインターネット経由で代替策を講じているようですが、役所の動きは今のところ鈍重です。そもそも大半の役所には、予算的にも人員的にもそんなリソースがありません。
これではますます優秀な人材が民間に流れていってしまいそうで、僕も危機感を覚えています。

役所組織に期待できないのであれば、現役&OB職員有志で頑張るしかないでしょう。
少しでも力になれるよう、本ブログも新規採用者向け・受験生向けの記事を厚めにしていきます。

株式相場に楽しく翻弄されている

米国市場も日本市場も、連日株価が激しく変動しています。
含み損がどんどん膨らんでいますが、現物かつノーレバなのでストレスは全くありません。
むしろ何を買うか目移りして困っています。

今回初めて気づいたのですが、外国資産メインの投資信託って、注文日の翌日の評価額になるんですね。
例えば12日にニューヨーク市場が暴落したのを見て、ウキウキ気分で13日朝に投資信託を注文したとしても、13日のニューヨーク市場の終値ベースでの評価額で約定されます。
 
つまり13日に株価が復活してしまったら、暴落の恩恵を受けられないのです。
このことに気づかず、リバった後の評価額で20万円分くらい突っ込んでしまいました。
なんだか損した気分です。

地方公務員ならではのコロナ対策

落ち着いた頃に別途記事にしたいと思っていますが、コロナウイルス騒動のせいで地域経済にめちゃくちゃ悪影響が出ています。
僕のような厚生関係とは全く関係ない部署ですら、「なんでもいいから発注してくれ」「補助金くれ」という懇願の電話が鳴り止みません。

こういう非常時でも給料が保障されているのが地方公務員の強みです。
巣ごもり消費に加担することなく、地域にお金を落とすことが、地方公務員の役割なのではと思います。

というわけで、最近は県内の有名飲食店を巡っています。
普段は観光客が押し寄せているのですが、今月入ってからはどこも閑散としています。

第一印象の悪さには自信があります。
他人から紹介で女性からは、7割くらいから初対面の直後にLINEブロックを食らいますし(残り3割は既読スルーされるようになる)、就職活動でも一次面接でほぼ全滅しました。
 
第一印象のせいで損した・傷ついたエピソードは他にもたくさんあります。
中学生くらいからずっと第一印象がコンプレックスです。

なので、今回紹介する本のタイトルがものすごく刺さりました。
人生の悩みの種である第一印象を改善する、またはこの劣等感をケアするヒントがあるのではと期待していました。

第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?
アレクサンダー・トドロフ
みすず書房
2019-01-17



第一印象からわかるのは現時点のみ、本質はわからない

本書の結論は明確です。
第一印象(顔面から抱く印象)は、その人の現時点での状態(感情など)を推測する手がかりではあるものの、その人の性格や能力を示すものではありません。

このことを、いろいろな側面から、多数の実験結果を引用しながら説明していきます。

本書の説明によると、「性格が顔に出ている」という言い回しは正しくありません。
顔に出るのは、その瞬間の気分や体調であり、性格は出ません。

第一印象からは、能力もわかりません。
本書では以下のとおり、採用面接をこき下ろしています。

人物証明書は、職業上の成功を推測する手段としては、面接より優れている。なぜなら人物証明書がまとめているのは、見かけの印象以上のものだからだ。面接は職業上の成功を推測するには非常に劣った手段であることが判明している。面接で受けた印象と職務遂行能力との相関係数は0.15を下回る。もしこの結果が意外に思われるとしても、あなたは独りではない。この相関係数を推測するように求められた人たちは、0.6くらいだろうと答えた。
 
第一印象の科学 なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか P.226
アレクサンダー・トドロフ 2019年1月 みすず書房
面接で確実に評価できるのは「第一印象が良いかどうか」だけであり、能力や性格は評価できないのです。

自治体の採用は大丈夫なのか……?

面接という採用方法を否定するつもりはありません。
第一印象が良いことは、ビジネスパーソンとして成功するために欠かせない素質の一つです。
入念に審査する必要のある項目でしょう。

しかし、その他の素質は測定できないとなると、面接を重視しすぎるのは危険です。

民間の大手企業は、長期インターンや人づての紹介など、面接よりも時間をかけて人物評価する方法を採っているところが増えていると聞きます。

一方、最近の自治体職員採用は、「人物重視」の名の下に、筆記より面接を重視するところが増えてきました。
本書の記述によると明らかに悪手なのですが、大丈夫なのでしょうか……?

精神的に楽にはなるものの……

第一印象だけでは人格や能力を性格に評価できないと思うと、精神的にはかなり楽になります。
 
第一印象しか使えない場面(面接など)でたとえ酷評されようとも、その評価は正確ではないのです。
つまり、自分自身が否定されたわけではないのです。
否定されたのはその時点の自分の客観的印象、つまり自分を構成するごく一部でしかありません。 

とはいえ、本書によると、第一印象を重視してしまうのは人間の宿命です。
どれだけ啓蒙されようとも社会は第一印象に基づく評価を基礎に回って行くのでしょう。

「第一印象だけでは自分を評価しきれないから」と精神的には楽になっても、実質的な損失は免れません。
就職活動に失敗したり、結婚できなかったり……僕のように苦境に立たされるわけです。

本書の中には、第一印象を改善する方法にも若干ながら触れています。
中でも実践できそうなのが健康に気を遣うことです。
健康であれば若々しく見え、それが第一印象の改善につながります。

人生のいろんなところで第一印象のせいで辛酸を嘗めてきたので、僕自身はなるべく第一印象だけで他人を評価しないように気をつけています。
この方針は正しかったようです。これからも心がけていきます。

つい先日、経済学者の方がTwitterで

・スマートフォンのスペックは、他に持っている電子機器のスペックと併せて考える必要がある
・例えばタブレットやモバイルノートパソコンを保有しているなら、スマホは必要最小限で十分
・逆になんでもスマホでやりたいならハイスペックなものが必要
・ただ最新のスマホはスペックが高すぎて、大半の人は型落ち機で十分
・ひたすら最新機種ばかり追い求める最近の風潮は搾取されてるだけ

という趣旨のツイートを発出していました。
(元ツイートを引用したいのですが、見つかりません……)

この考えに僕は全面同意します。
同意した上で、地方公務員はハイスペックスマートフォンを持つべきだと思っています。

前提:地方公務員業務には私物電子機器が必要

地方公務員が職場から支給される電子機器は、
  • 最低限スペックのパソコン(持ち出し厳禁)
  • 電卓
  • マウス
くらいです。

これでは到底足りません。外出先で使えるものに至っては一切ありません。
そのため、職員の私物で補うのが習慣化しています。 

自治体の厳しい財政状況を鑑みると、この状況が改善されるとは思えません。
そのため、地方公務員は半永久的に、私物の電子機器を仕事にも使わなければいけないでしょう。
特に外出先(出張先)で電子機器を使いたい場合は、私物で賄う必要があります。

どんどん役割の広がるスマートフォン

現状、地方公務員が私物電子機器でカバーしている業務は、
  • 出先での通話
  • メッセージ(SMS、LINEなど)
  • インターネットでの調べ物
  • 写真撮影
  • 画像編集
  • 出先での資料閲覧
  • 出先での文書作成(出張報告書など)
あたりです。

幸いにもハイスペックスマートフォンであれば1台で対応できます。
低スペック端末だと、画像編集や文書作成でつまづきそうです。

これらに加え、今後は動画撮影・編集が加わると予想しています。

しかし、役所には動画を撮るカメラも無ければ、動画編集ソフトも、動画編集に耐えうるスペックのパソコンもありません。これらを導入する予算もありません。
こうなると頼れるのは私物のスマートフォンだけです。

動画編集ともなると、なおさらにハイスペック機種が必要になります。

動画編集を求められる場面は色々想像されます。
例えば自治体公式SNSへの投稿。
 各種SNSでは、画像だけでなく動画も投稿されており、動画の割合がどんどん増えつつあります。
この風潮にそろそろ偉い人たちが気づく時期です。
来年度あたりから「うちもどんどん動画を投稿せよ」との指示が続々と下るでしょう。

私物電子機器での対応を求められる業務は、ほかにもどんどん増えていくでしょう。
 
スマホで全てカバーする必要はありません。
通話機能以外は別の端末に任せるという手もあります。
それでも結局、私物で対応しなければいけないという事実には変わりありません。
それなら極力スマホ一台で完結させた方が楽なのではないかと思います。

特に田舎だと、スマートフォンの4G回線しか使えない場所もたくさんあります。 
wimaxのようなモバイルwifiの対象外エリアもまだまだ残っていますし、フリーwifiのような文明の利器も、そもそも商業施設が少ないので頼りにできません。

ガジェットオタクなら、スマートフォン+高性能タブレットの組み合わせもアリだと思います。
僕はまだタブレットの真価(タブレットしかできないこと、タブレットならではのメリット)を理解しきれていないので躊躇していますが、いつか挑戦してみたいです。

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