キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

2020年05月

去年の12月にパソコン買い替えを検討している旨を書きました。

 
出張でどうしても私用のWindowsパソコン(持ち運び可)が必要だけど、メインPCはMacなので買っても死蔵させかねない……というお話でした。
結局買い替えていません。新型コロナウイルス感染症のせいで出張が潰れ、Windowsパソコンが必要なくなったからです。
 
4月に異動して、出張がほぼ無い内部管理部門に配属されたので、仕事で私物パソコンを使う機会も当面訪れないでしょう。悩み迷う猶予が与えられました。

現在僕が主に使っている電子機器は以下4台。(購入した時系列順に掲載)
・Surface Pro3
・iPad mini4
・MacBookPro 2016年モデル
・iPhone8
ここから集約していきたく、いろいろ試しています。

約半年の試行錯誤を経て方向性が固まってきたので、備忘録も兼ねて一旦書き残しておきます。
これからパソコンを買いたい(特にMac)地方公務員の参考になれば。

だいたいのことはiPadで可能

集約化の第一歩として、まずは極力iPadで全てをこなそうと試してみました。
現状、iPadを手放すという選択肢はあり得ないからです。
特にオタク趣味の大半をiPadに集約させています。少なくともオタクを辞めるまではIPadから離れられません。

なるべくパソコンを使わずiPadで代替しようとしてみたところ、だいたい何でもiPadで完結させられることに気づきました。
インターネットやSNSの閲覧、簡単な文書(読書メモなど)の作成、写真の簡単な加工くらいなら、iPadで十分間に合います。
ブログを書くのもiPadとBluetoothキーボードでなんとかなります。

多くのガジェットブログで「『タブレットはPCよりも劣る存在』という認識を改めるべき」という主張がなされていますが、まさにその通りです。
今年3月に発売された新型iPadProやMagic Keyboardを見ていても、iPadの可能性はこれからもどんどん広がっていくと思われます。
もっといろんなことがiPadで完結するようになるのでしょう。
逆にいえば、PCでないとできない領域が減っていくのかもしれません。

Windowsパソコンも必要

iPadばかり使うことで、iPadではカバーできない作業もはっきり見えてきました。
その一つがエクセルです。
iPad用のエクセルアプリもありますが、今ひとつ使い勝手が良くありません。
Mac(パソコン)版も同様です。基本的な性能は一緒でも、ショートカットキーが微妙に違っていたりして使いづらいです。
職場で毎日使っているうちにWindows版エクセルの使い方が染み付いてしまうのでしょう。

僕の場合、エクセル作業は家計簿や資産運用計画表を作る程度です。大したことはしていません。
そのためエクセルに拘る必要は無く、別のソフトやアプリでも代替可能だと思います。

しかし、エクセルは職場で毎日触るもので、自然と体に染み付いています。
エクセルを使えばできるのに、わざわざ別のソフトを使おうという気が起きません。

その他のMicrosoft Officeソフトも同様です。
例えばパワーポイント。このブログで使う図表類はだいたいパワーポイントで作っています。
keynoteで作っていた時期もあったのですが、パワポだと既知の作業でも一から調べ直すのがあまりに面倒で、結局パワーポイントに落ち着きました。

こういう経緯でSurfaceは手放せないという結論に至っています。

集約化計画(2020.5)

今のところの暫定的結論は以下のとおりです。
  • iPadは必要
  • Windowsパソコンも必要
  • 持ち出す可能性を踏まえ、サイズは13インチ以下
  • ディスプレイサイズが小さい分、家では外部モニターにつなぐ
詰まるところ、今の僕の使い方だとMacBookは不要なんですよね。気付かされてしまいました。 
より正確にいうと、「MacBookでないとできない作業は無い」のです。
 
パソコンとして非常に使いやすくはあるものの、これとは別に結局Windowsパソコンも必要です。
これからもiPadの進化が続いていくようなら、次にパソコンを買い換えるタイミングでMacbookを手放すかもしれません。

地方公務員が普通に生活するなら、これだけの装備があれば十分すぎるほどだと思います。
ガチなPCゲームやりたいとか、バリバリ動画編集してみたいとか、これらの装備だと不足するようならデスクトップPCやMacbookを検討すればいいのではないかと思います。

細かく書いたら速攻で特定されそうなので詳細は書けませんが、正直、毎日辛い!
感染症そのものよりも、感染症のせいで明るみになった社会の闇全般と戦っている感じです。
 
せめてこのブログくらいはひたすら牧歌的にありたいと思いつつも、それでも弱音を吐きたくなるくらいには弱ってきています。

とにかく最近は精神衛生を保つ方法を模索しています。

仕事が終わったらすぐに「公務員以外の自分」になる

今の社会情勢、公務員はどうあがいても辛い立場に置かれざるえません。個人レベルでどうこうできる状況でもありません。

幸いにも僕は公務員でありつつもオタクです。あとは投資家でありブロガーです。
業務時間外は、公務員以外の属性でものごとを考えるよう心がけています。 

最近は業務時間が長いうえに仕事も重いので、意図的に属性を切り替えないと、ついつい公務員モードのまま過ごしてしまいます。
これだと自主的に無賃金でテレワークしているのと変わりありません。

公務員のまま楽になるのは当分不可能だと思います。
ただ人は誰しも複数の属性・役割・顔を持っています。100%純粋に公務員というわけではありません。
生活における公務員以外のウェイトを高めることで、少しは気が楽になるはずです。

現実逃避ではなく「別世界に没入」する

今、公務員を取り巻く現実はものすごく強烈です。
属性を切り替えようとしても、相当難しいです。
短時間ならまだしも、少しでも気を抜いたらすぐに現実が覆い潰されてしまいます。

これも仕方ないことだと思います。それくらい現実のプレッシャーが重いのでしょう。
とはいえ諦めたらおしまいです。本当に潰されてしまいます。

そのため最近は、現実を上塗りできるくらいに重厚な世界に、短時間でもいいからどっぶり浸るようにしています。

例えば名作百合漫画
1冊読むのに少なくとも1時間はかかりますが、この時間は現実を完全に遮断できます。



名作百合漫画はたくさんありますが、本ブログは「社会人の勉強」カテゴリということで、『やがて君になる』を挙げておきます。
一義的というか、余計な解釈を挟む隙が無いのに奥深いというか……いろんな界隈から怒られてそうですが、完璧なプレゼンと通じるものを感じます。

よりライトな作品として、『総合タワーリシチ』もおすすめさせてください。





百合な気分ではないときは古賀亮一先生の作品を読んでいます。
ものすごく文章量が多い漫画なので、ある意味公務員向けだと思います。

ゲノム 金 (メガストアコミックス)
古賀亮一
コアマガジン/メガストアコミックス
2015-04-30




あとはヘッドホン装着でのアニメソング鑑賞です。
ながら作業禁止で、1曲をとにかく集中して聞きます。
声色を感じて歌詞を丁寧に追うことで、仕事中は絶対に感じられない名状しがたい感情が込み上げてきます。

どちらの方法にしても、結果的には一種のフロー体験を得ているんだろうと思います。
同期職員には楽器を弾いてリフレッシュを試みている連中も結構います。これもフロー体験と思われます。

ブログを書いている時間も大いに癒しになっています。
これまでは「広告貼って小銭稼ぎてえ!!!」って思っていましたが、今はただ書いていられるだけで大満足。
こうやって続けていられるのも読者各位のおかげです。ありがとうございます。

西日本では緊急事態宣言が解除されて、外出自粛ムードも和らいできています。
ゴールデンウィーク以降は毎日出勤しているおかげで、通勤ルートの交通量を自然と定点観測できていますが、先週は明らかに車が増えました。
これまでは道が空いていたので出勤もさほど苦にならなかったのに……
 
一方、僕は今後も外出自粛を続けるつもりです。
仕事と必要最低限の買い物を除き、基本的にはどこにも行きません。
特に、人が集まって談笑しているような空間には断じて近寄りません。

感染症拡大防止のためではありません。
あくまでも自分のメンタル保全、公務員に対する世間のネガティブ感情から自分を守るためという、非常にエゴイスティックな理由です。

少しでも住民対応をしている地方公務員ならよくご存知でしょうが、行政に対する不満と不信感は凄まじいです。
自由に外出できるようになった程度では収まる気がしませんし、たとえ感染症が収まっても、この感情面のしこりは残り続けるんじゃないかと思うくらいです。

インターネットはどこも地獄

首長や地元役所(●●県庁、●●市役所など)の名前でTwitter内を検索すると、多分僕と同じ気持ちになると思います。
よほどメンタルに自信のある方を除いて閲覧禁止です。

最近はFacebookも盛り上がってきています。
例えば、「●●(首長名)の不正と怠慢を糾弾します!署名してください!」みたいな投稿がどんどんシェアされてきたり。

シェアしてきたのは僕の旧知の知り合いで、人となりを知っている相手です。
「いつも穏やかなあの人ですら首長を糾弾したくなるくらいに怒ってるのか」と思うと、世間の大多数が役所への悪感情を持っているんだと、実感をもって思い知らされます。

内容もさることながら、「役人を見つけたら直接言ってやる」「●●にいた役人に言ってきた」みたいな、実際に行動するという意思表示や、行動したという結果報告も目立ちます。
現に僕の周囲でも、近所や親族から文句を言われたという話をよく聞きます。床屋に行ったら他のお客さんから嫌味言われたとか。

ネット民だけではない

インターネット上の言論は過激になりがちで、かつ投稿者は世間全体からすれば一部の層に限られます。
そのため、ネットの論調=世間の論調、と結論づけることはできません。

ただ今回は、インターネットユーザーとは明らかに層が違う媒体でも、役所へのネガティブ感情が容易に見つけられます。

まずは地方紙の投書欄
ご高齢の方と中学生以下のお子さんからの率直な不信感が連日掲載されています。

これまではたまにしか読んでいませんでしたが、新型コロナウイルス騒動が始まってからは毎日欠かさず読んでいます。
役所にかかってくる苦情電話と内容が似通っていて、予想質問として有用だからです。

あとは電話です。
僕が所属する部署はだいぶ減りましたが、その分、別の部署が大変なことになっていると聞きます。
最近は損害賠償を求める声がどんどん増えているようです。


まずは7月末まで

宣言期間が終わって活動が再開されたとしても、平穏な日常が戻ってくるわけではありません。
特に人間の感情面は当分落ち着かないだろうと思います。
行政に対するネガティブ感情もそうですし、僕にこんな記事を書くよう駆り立てた住民感情への恐怖も。

今のところ、まずは7月下旬まで外出自粛しようと思っています。
その頃には特別定額給付金も一通り行き渡っていて、地方自治体への注目も薄らいでいるはず。
そう信じないと心が持ちません。 

公務員・教員界隈で話題になっている「文部科学省の学校の情報環境整備に関する説明会」の動画を見ました。



学校のオンライン教育を充実させるため国でがっつり補正予算を組んでいるから自治体も付いてきてねという趣旨の動画で、いろいろな補助金メニューが紹介されているのですが、


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このスライド(だいたい22分〜28分あたりで登場)のように役所らしからぬ熱い説明が展開されます。


個人的にツボったスライド

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めっちゃわかる。特に回線の遅さは深刻と聞きます。

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やっぱ世界はGAFAMなんだねと痛感しました。
日本メーカー……

とはいえ実現性は薄いと思わざるを得ない

文部科学省の熱意に本物だと思いますし、教育環境を充実しなければいけないのも事実だと思います。
ただ、田舎役場職員の感覚では、実現はかなり難しいと感じてしまいます。

まず、住民の理解を得られるとは思えません。
 
教育への投資によってメリットを得られるのは主に若い世代です。
しかし田舎(特に有力者)はご高齢の方が多く、たとえオンライン学習環境が整ったところで恩恵は受けられません。
ありとあらゆる言い分を拵えて無駄金扱いして、別の用途に振り向けようとします。
 
環境整備がこれまで進んでいない大きな理由がまさにここ、自分に直接的なメリットが無いために教育への投資を無駄金扱いする層がものすごく分厚いためだと思います。


実際に運用する段階では、家庭間のITリテラシー格差が大きなハードルになると思います。
ボトム層は本当に機器の使い方を知りません。
 
例えばスマートフォンだと、電話・LINE・カメラ・ネットくらいの使い方しかできず、自らアプリをインストールすることすらできない人も実際います。
(LINEは販売店にインストールしてもらう)

家庭学習には親御さんのサポートが不可欠です。
しかしボトム層家庭だと、サポートは一切期待できません。
学校である程度端末の使い方を教えてもらった後でないと、そもそも使い方がわからず何もできないでしょう。

教育力のある家庭では、既に家庭にオンライン学習を取り入れていることでしょう。
そのため、行政による整備の恩恵も、さほど大きくないと思われます。
 
一方、自らオンライン学習環境を整備するだけの意欲・余裕のない家庭は、大いに恩恵を受けられることになります。 
しかしこういう層の多くは、IT機器に疎く使い方に不慣れです。
恩恵を受けるだけのリテラシーが追いついていないのです。
機器と教材だけ準備して「後は家で頑張って」というスタンスでは、格差がより広がるだけなのではと思います。

何より僕自身、オンライン学習のメリットがよくわかっていません。
そのせいかあんまり推したくなりません。冷暖房整備の方が先じゃないかと思ってしまいます。
自ら体験してみたら理解できるんでしょうか?
やはりiPadProを買うしかないのか……?

地方公務員の腕時計事情に触れた記事で「スマートウォッチを使っている地方公務員は皆無」と紹介してから約2年が経ちました。


 
当時から状況は一変、役所内でもスマートウォッチユーザー、特にApple Watchを嵌めている職員を見かけるようになりました。

花形部署の若手女性職員に多い

役所内のApple Watchユーザーは、観光や広報、産業振興のような頻繁に出張する部署で、かつ若手の女性職員に多いです。

もちろん単なるファッションではなく仕事のために使っています。
主な用途は通知・着信の確認とのこと。
女性の仕事着(オフィスカジュアル)は、男性のスーツのように収納箇所がたくさんあるわけではありません。男性のようにスマートフォンを常時ポケットに突っ込んではいられません。
 
そのためスマートフォンを鞄に納めておかざるを得ず、そのせいでメッセージや着信に気づくのが遅れがちです。
この不便さを、ちょうどApple Watchが補ってくれるのです。

私物携帯とペアリングするから腐らない

地方公務員には仕事用携帯電話が支給されず、私物を仕事にも使わざるを得ません。
この環境がApple Watch利用の追い風となっているようです。

今のところ、Apple Watchは複数のiPhoneとペアリングできません。
私物iPhoneとは別に仕事用iPhoneが支給されたとしても、どちらか1台としかペアリングできないのです。
そのため、せっかくApple Watchを買っても、機能をフルで活用しづらいです。

一方、地方公務員の場合は、そもそも仕事用携帯電話が支給されないので、仕事もプライベートも1台で済ませます。
そのため結果的に、Apple Watch1台で仕事もプライベートもこなせるので、お得感があるのです。


ちなみにApple Watch以外のスマートウォッチは全然見かけません。
いまだに田舎では販売すらしていないですし……

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