この秋わけあってマンション管理士試験管理業務主任者試験を受けてきました。


試験対策は万全、自信満々で挑んできたのですが……結果は非常に厳しいものでした。

自己採点によると、ボーダーラインに乗るかどうかの瀬戸際に立たされている様子。

正式な合否発表まで心がハラハラさせられます。


約半年かけて、テキストと問題集を4周回し、過去問に至っては10年分の回答を暗記するレベルでやり込みました。

ここまでがっつり勉強したのは公務員試験以来です。


今更ながらですが、勉強の仕方がまずかったと後悔しています。

独学での試験勉強は慣れているつもりだったのですが、この自意識がかえって驕りになってしまいました。


孤独な独学はだれる

公務員試験のときは、独学とはいえ仲間がいました。

同じく公務員を志す同級生たちです。

勉強自体は一人でやっていたとはいえ、定期的に進捗を報告し合ったり悩みを打ち明け合ったりと、刺激が絶えませんでした。


一方、今回の試験勉強は完全に孤独でした。

受験者総数がそもそも少ないマイナー試験なので、ネット上でも同胞を見つけられず、一人で黙々と勉強するしかありませんでした。

結果、勉強終盤は気が緩んで、甘えが発生していました。


まあしっかり勉強してきたしなんとかなるだろう、という根拠の無い楽観。

だれているという自覚すら阻害する甘え。

最大の敗因はこれです。


戦いは己を急成長させる

独学とはいえ、せめて模試は受けるべきでした。

数数の名作バトル漫画で描かれているとおり、死闘は人を圧倒的に成長させます。

試験勉強も同じです。一番成長できるのは試験本番だと思っています。


試験本番の緊迫した状況下で、細かい知識を思い出そうとしたり、過不足なく理路整然とした文章を編み出したり……という頭脳的死闘を繰り広げることで、受験生は急激に成長します。


僕はこのことを久しく忘れていました。


マンション管理士試験の翌日、管理業務主任者試験の詰めにとりかかかって、ようやく思い出しました。

前日までとは明らかに知識の定着具合が異なります。

マンション管理士試験本番の間に一皮剥けたのです。

模試を受けていれば本番前に脱皮できていたかもしれないと思うと、後悔しかありません。


独学のマンネリ対策にも、模試が効きます。

  • 「模試でいい点取ってやるぞ」という意気込み
  • 模試会場にいる他の受験生への感想
  • 模試中の焦りと緊張
  • 模試結果への後悔

こういった感情のゆらぎ全てが、独学のマンネリを打破し、気合を入れ直してくれます。


受験生の中の相対順位がわかるという副産物もあります。

独学だとどうしても、自分の成長にしか目が向きません。

日々進歩している自分に満足してしまい、他の受験生も同じく成長しつつあることを忘れがちです。

このような視野狭窄が驕りを招き、破滅に導きます。


ただ資格試験の場合、模試を受けない謎のマジョリティが大量に潜んでいるので、模試結果がそのまま相対順位になるかどうかは微妙なところです。


届け僕の後悔

独学派も模試を受けましょう。


模試は自分の相対順位を測るだけでなく、知識定着の方法としても有効です。


僕の後悔が誰かの役に立つことを祈ります。