節約の王道は固定費の削減と言われます。
僕は常日頃から、固定費には二種類あると考えています。
本当の固定費と、習慣に基づく固定費です。
前者は家賃や通信費など、生活に絶対必要な費用です。
後者は自分の裁量で固定費として支出しているものです。動画のサブスクリプションやジムなどの会費、コーヒーやタバコなどの常用する嗜好品支出、マイカーの保有経費もこちらに含まれます。
節約のためには、前者は限りなくゼロに近づけ、後者はやめる(ゼロにする)のが効果的です。
しかし実際には難しいです。特に後者は削減どころか、反対についうっかり新しい固定費を作ってしまったりしがちです。
地方公務員の場合、新しい固定費項目を作りがちなのは間違いなく4月です。
逆にいえば、4月を注意深く乗り切れば、一年間の固定費を低く抑えることにつながります。
つまり、地方公務員の節約生活には、4月の過ごし方が肝要なのです。
人事異動は生活を一変させる(プライベートも)
4月には定期人事異動という役所内最大のイベントがあり、生活環境が一旦リセットされます。
特に一日のタイムスケジュールは、自身の異動有無に関係なく変わります。
同じ所属にいたとしても、前年度と全く同じ業務を担当するとは限りません。慣れた分だけ業務を増やされることも多いです。
加えて、周囲の人間が異動した分だけ、職場から戦力がいなくなります。
異動してきた職員はみな最初は素人です。そのため自分の負担が一時的に増えます。
そのため、出勤時刻は早くなり、帰宅は遅くなりがちです。
自分が異動した場合は言わずもがなです。
地方公務員の場合、未経験の仕事をいきなり任されることも多々あり、当分は勤務時間が伸びるでしょう。
人事異動による人間関係の変化も、タイムスケジュールに影響します。自分が異動した場合は言わずもがなです。
地方公務員の場合、未経験の仕事をいきなり任されることも多々あり、当分は勤務時間が伸びるでしょう。
新しい上司や先輩が残業大好きマンだった場合は帰れなくなりますし、早朝出勤を強いられることもあるでしょう。
逆もあり得ます。重箱つつく系上司が異動したおかげで定時帰りできるようになったり、実際によく聞く話です。
一日のタイムスケジュールが変わると、自ずと生活習慣も変わっていきます。
パッと思いつくところだと、
あたりでしょうか?
転勤を伴う異動だったら、タイムスケジュールに加えて活動範囲も変わります。
こうなるとさらに生活習慣が変わります。
- 連日残業が続くので18時頃にコンビニに行ってホットスナックを買うようになった
- 終バスに間に合わなくなったので車通勤に切り替えた
- 定時で帰れるようになって暇ができたのでジムに通い始めた
転勤を伴う異動だったら、タイムスケジュールに加えて活動範囲も変わります。
こうなるとさらに生活習慣が変わります。
生活習慣が変化すると固定費が発生しやすい
生活習慣が変わるときは、新しい固定費が発生しやすいです。
新しい生活習慣を快適に過ごすために、モノやサービスが欲しくなるからです。
節約を貫きたいのなら、この誘惑に屈してはいけません。
固定費項目を増やすことは、節約の王道の真逆だからです。
僕自身の経験を一つ紹介します。
とある部署にいたとき、どうしても0:00〜7:30の間にやらなければいけない業務がありました。この業務のために、僕は毎日、定時スタートの1時間以上前に出勤しなければいけませんでした。定時前の業務なので残業代は出ません。周囲からは貧乏くじと言われていました。仕事自体はとにかく不毛な単純作業で、しかも給料が出ません。とても虚しい時間でした。少しでも気分を和らげるため、毎日コンビニでコーヒーを買うのが習慣になりました。今から思えば、これも立派な固定費です。
4月はストレスが溜まりやすい時期でもあります。
ストレスがたまると、安易にお金を使いがちになります。
しかし節約のためには、ストレスにも屈してはいけません。
とにかく支出を渋り、本当に必要なのかどうかを冷静に考えるのです。
一時的・突発的な支出でも、習慣化してしまうと固定費になります。
支出を伴う習慣は作らない、作るとしても最小経費で済むように心がける必要があります。
新たな習慣が発生するときには、初期費用も発生しやすいです。一時的・突発的な支出でも、習慣化してしまうと固定費になります。
支出を伴う習慣は作らない、作るとしても最小経費で済むように心がける必要があります。
初期経費にも注意
こちらにも注意が必要です。
初期費用には維持費用、つまり固定費がつきものだからです。
「お金がかかるのは最初だけ」というのは、昔から定番のセールストークです。
これは真実ではなく甘言です。信用してはいけません。冷静にトータルコストを見積もる必要があります。
コメント
コメント一覧 (4)
なによりずっと公務員の上司はそれがクソなことに気が付いてないケースが多いという…。
民間なら労基から厳重注意どころか裁判なってもおかしくないよ…。
それでも強制有償業務(仕事のために自腹切らされる)よりはマシかと思ってしまう自分が情けないです。
戦わなければ生き残れない!
諦めて残業するか、社保料軽減のためにサービス残業にするか……虚しい二択です。