僕ももうアラサーにもなってしまったせいか、新入職員とのジェネレーションギャップを感じるようになりました。
同じ採用区分である大卒事務職員でも、自分たちの世代とは明らかな違いを感じます。

カルチャーショックを受けることも多々ありますが、総じて良い傾向だと思っています。

定時退庁へのこだわり

まず、退庁時刻が早いです。
もちろん仕事を残して帰るわけではなく、与えられた仕事をこなして帰っています。
定時退庁への執念は他のどの世代よりも強いです。

従来の新人にありがちな「周りが帰らないという理由だけでだらだら残っている様子」は全然見かけません。

欲を言えば、自分自身の業務効率化だけでなく、周りの職員への配慮も忘れないでいてほしいところです。周囲からもフォローしていかねばと思います。

将来への危機感

「このまま公務員を続けていたら自分が駄目になる」という意識が強いです。
「成長したい」という発言もよく聞きます。
民間企業や中央省庁に就職した連中と自分を比較して、県庁の教育環境があまりに残念なため、将来を案じているようです。

噂によると宅建と簿記が流行っているとのこと。
個人的には簿記よりもFPを優先してほしいところです。

家庭志向が低い

過去にも記事にしていますが、地方公務員(特に男性)は結婚が早いです。
僕の同期だと、だいたい3分の1くらいは入庁時点で結婚を予定していました。
具体的な予定は無い職員でも、早く家庭を持ちたい派が多数で、自分のやりたいことを優先する人は少数派でした。

最近に新入職員は反対に、「家庭を持つ」ことへの関心が低く、「自らを高めていきたい」という自己実現欲求を優先しているように思われます。


まとめると、役所稼業は最小限に抑えて、普遍的に通用する人材に成長したいという思いが強いのだろうと思われます。
 
向上心があるのはとても良いことです。
その向上心がたとえ役所の方を向いていなくとも、組織構成員の一人一人が強くなれば、組織そのものも底上げされると思います。
 
役所がカバーする領域はとても広いので、どの分野で成長したとしても、いずれ役所稼業にも役立つでしょう。

ネット上で連日見かける「地方公務員は市場価値が低い」「役所にいても成長できない」という不安煽りのおかげで、向上心が刺激されているのかもしれません。
基本的に僕は不安商法が嫌いなのですが、もしそうなら感謝です。