僕にとって弊ブログはあくまでも壁打ちみたいなもので、自分の考えを構成立てて文章化するのが楽しいから続けているだけです。

ブログを契機に有名になりたいとか人脈を広げたいとか、こういう野望は一切抱いていません。
お金になればいいなとは内心思っていますが……

そのため身バレは死を意味します。絶対特定されたくありません。
やましい内容を書いているつもりはありませんが、ただひたすら恥ずかしいのです。

ツイッターであれブログであれ、インターネット上で匿名で公務員ネタをしたためている方の中には、僕みたいに「絶対身バレしたくない」と思っている方もきっといると思います。
 
インターネットにおける個人特定回避のための心がけといえば、
  • ローカルネタに触れない(勤務先・居住地特定の回避)
  • 具体的な人名は絶対出さない
  • 私生活を見せない
あたりが一般的ですが、公務員の場合はこれだけでは足りません。
役所組織に関する単語のチョイスに細心の注意を払わないと、勤務先をかなり絞り込めます。

特に県庁職員の場合、43しか候補がありません。
些細なミスが身バレにつながりかねないのです。

役職名・役職の序列

多くの方が触れているとおり、地方公務員の役職(肩書き)は、自治体ごとにバラバラです。
役職名もバラバラですし、役職の序列もバラバラです。

そのため、自分の勤務先で使われている役職名や序列を堂々と披露すると、それだけで勤務先を特定されかねません。

どんな自治体でも共通の役職名といえば、「主事」と「課長」くらいかもしれません。
「係長」もだいたいの自治体で存在するでしょうが、いない自治体もあります。



例えば福井県では、「係長」という役職が無く、係長ポジションを「主任」と呼称しているようです。

「副部長」「副主幹」「課長代理」あたりは、名前を出しだだけで相当絞りこめそうです。

「部」「局」の位置づけ

それなりの規模の自治体であれば、課よりも一段階大きい組織区分として「部」や「局」があると思います。
「部」と「局」の関係も、自治体ごとにバラバラです。

東京都庁のように「部」よりも「局」が上にくる自治体もあれば、どちらもほぼ同じ力関係の自治体もありますし、「局」よりも「部」のほうが上の自治体もあります。

「部」と「局」のいずれか片方しか無い自治体もあります。



総務省ホームページに、都道府県の組織区分の一覧が載っています。
都道府県の内部組織の数に関する調 PDFというPDFファイルです)

これを見ても、「部」と「局」の上下関係が見事にバラバラです。
つまり、「部」と「局」の力関係に触れる際には書き方を工夫しないと、特定されかねないのです。

課の名前

個々の「部」「局」「課」の名称は固有名詞であり、うかつに出すと即特定されます。
そのため僕は基本的に「〇〇部局」「〇〇担当課」のような曖昧表現を使っています。
 
ただ、この〇〇に相当するワードのチョイスが結構難しいのです。
一般的な単語を選んだつもりでも、実はマイナーだったというケースがままあります。
実は僕もたびたび過去記事を修正しています。


地雷その1:企画担当課

企画担当課の名前には、似たような単語を使いつつも自治体ごとに微妙に異なるという面倒な特徴があります。

かつて内閣府ホームページ内に「都道府県のリーサス担当部局一覧」みたいなページがあり(もう見られない)、そこを見れば全国の企画担当部局の名称がわかりました。
確か「企画」のほか「政策」や「調整」という単語がよく使われていました。

企画部局はメジャーな出世コースであり、役所組織全体を左右する部局でもあるため、公務員ネタを扱ううえではどうしても触れたくなります。
だからこそ注意が必要です。例えば「長期計画を作っている『企画政策課』」のように企画担当部局の名称を書いてしまうと、それだけで特定のヒントになってしまいます。

地雷その2:各部局の総括担当課の名前

それなりの規模の自治体であれば、部局横断的な業務の窓口役になる「部局の総括担当課」が存在します。

例えば三重県だと、部ごとにある「〇〇総務課」です。


このポジションの名称は、自治体ごとにかなり異なります。
ここも出世コースであり、ついつい触れたくなるトピックではありますが、よくよく注意が必要です。
安易に自組織の名称を使うと、あっさり特定されかねません。
 
本記事では「総括担当課」という表現を使いましたが、正直これもかなりリスキーだと思っています。


固有名詞を一切排して、抽象論・一般論ばかり書いていれば、特定は避けられます。
とはいえそれでは説得力が生まれづらいですし、ニーズがあるのも固有名詞もりもりの生々しい情報です。
ここぞという時に限って個別具体的な単語を使うのが匿名情報発信のコツだと思います。