世間的には「人は見た目が9割」と言われておりますが、田舎役所というクローズドな環境下だと
圧倒的に大切なのはコミュニケーション能力です。
とはいえ見た目も重要です。
少なくとも事務処理能力よりは、はるかに重視されます。
僕は老け系のオタク顔です。
いわゆる「チー牛」のような童顔オタクではなく、もっとおっさんくさい感じです。
民間企業勤務だとマイナスにしかならない容貌なのでしょうが、地方公務員としては結構有利に働いています。
ひと目見て「いかにも融通効かなさそう」と思われるのか、住民からあまりゴネられません。
電話だと人並みにゴネられるものの、対面だと(さんざん嫌味は言われますが)早々に帰ってもらえます。
一方、童顔の地方公務員は、老け顔よりも苦労が多いと思います。
「年功序列」というといかにも役所の専売特許のように思われがちですが、実際は日本社会の至るところに染み付いています。
役所に来る住民の方々も同様です。
対応する職員が自分よりも年上か年下か次第で、態度が一変します。
より正確にいうと、年下だと認定した職員に対しては、態度が大きくなりがちです。
童顔の職員は「年下」認定されやすく、住民から攻撃的な物言いをされることもしばしばです。
特に童顔の男性職員は大変そうです。
住民に対して「男だから少々強めに当たってもいいだろ」「年下なら遠慮しないぞ」という二枚の免罪符を与えてしまい、攻撃行為の心理的ハードルを引き下げます。
たとえば、制度の詳細をわかりやすく正確に説明したとしても「本当か?常識的に考えておかしくないか?」などと食いつかれたり、些細な言葉遣いをネチネチ指摘されたり……こういう細かいトラブルに遭いがちです。
もちろん、ガチなクレーマーは性別も年齢も関係ありません。
職員の属性に合わせて臨機応変に弱点を突いてきます。
童顔が不利なのは住民対応一般の話です。
童顔の職員は、相手から大きな態度を取られがちで、そのせいで苦労が増えるといえます。
しかし、見方を変えると、「相手に大きな態度を取らせられる」というのは、武器にもなり得ます。
「大きな態度を取られる」ということは、「相手を油断させられる」ことでもあります。
年下認定した職員に対してマウントを取ろうとするのは、相手を見くびっているからです。
「反撃されるかも」という警戒を怠り、ついつい口が軽くなっている状態ともいえます。
「相手を油断させて口を滑らせる」というスキルは、地方公務員人生でかなり重宝します。
役所に限った話ではありませんが、組織外の人と協業する場合には、「相手が信用できる人物であるか」を見極める必要があります。
地方自治体は、「役所」であり「田舎」という、馬鹿にされがちな要素を兼ね備えています。
一見友好的な相手であっても、内心どう思っているかわかりません。
そのため、あえて油断させて本性を引き出すという策が大変効果的です。
童顔の職員は、相手を油断させやすいため、相手の本性に迫りやすいとも言えるでしょう。
もちろん、単に相手を油断させるのみならず、口を滑らせて本性を暴き出すためには、高度なコミュニケーション能力が欠かせません。
外見とコミュ力の両方が揃うことで、スキルとして確立するのです。
地方自治体にはいろいろな仕事があり、老け顔が活きる職場もあれば童顔が活躍する職場もあります。
どちらにしても「強み」として活かせるので、まずは自分がどちら寄りなのかを考えてみると良いでしょう。
- コミュニケーション能力 6割
- 見た目 3割
- 事務処理能力 1割
圧倒的に大切なのはコミュニケーション能力です。
とはいえ見た目も重要です。
少なくとも事務処理能力よりは、はるかに重視されます。
僕は老け系のオタク顔です。
いわゆる「チー牛」のような童顔オタクではなく、もっとおっさんくさい感じです。
民間企業勤務だとマイナスにしかならない容貌なのでしょうが、地方公務員としては結構有利に働いています。
ひと目見て「いかにも融通効かなさそう」と思われるのか、住民からあまりゴネられません。
電話だと人並みにゴネられるものの、対面だと(さんざん嫌味は言われますが)早々に帰ってもらえます。
一方、童顔の地方公務員は、老け顔よりも苦労が多いと思います。
年功序列文化では下に留め置かれる
「年功序列」というといかにも役所の専売特許のように思われがちですが、実際は日本社会の至るところに染み付いています。役所に来る住民の方々も同様です。
対応する職員が自分よりも年上か年下か次第で、態度が一変します。
より正確にいうと、年下だと認定した職員に対しては、態度が大きくなりがちです。
童顔の職員は「年下」認定されやすく、住民から攻撃的な物言いをされることもしばしばです。
特に童顔の男性職員は大変そうです。
住民に対して「男だから少々強めに当たってもいいだろ」「年下なら遠慮しないぞ」という二枚の免罪符を与えてしまい、攻撃行為の心理的ハードルを引き下げます。
たとえば、制度の詳細をわかりやすく正確に説明したとしても「本当か?常識的に考えておかしくないか?」などと食いつかれたり、些細な言葉遣いをネチネチ指摘されたり……こういう細かいトラブルに遭いがちです。
もちろん、ガチなクレーマーは性別も年齢も関係ありません。
職員の属性に合わせて臨機応変に弱点を突いてきます。
童顔が不利なのは住民対応一般の話です。
「油断させて本心を引き出す」という固有スキル
童顔の職員は、相手から大きな態度を取られがちで、そのせいで苦労が増えるといえます。しかし、見方を変えると、「相手に大きな態度を取らせられる」というのは、武器にもなり得ます。
「大きな態度を取られる」ということは、「相手を油断させられる」ことでもあります。
年下認定した職員に対してマウントを取ろうとするのは、相手を見くびっているからです。
「反撃されるかも」という警戒を怠り、ついつい口が軽くなっている状態ともいえます。
「相手を油断させて口を滑らせる」というスキルは、地方公務員人生でかなり重宝します。
役所に限った話ではありませんが、組織外の人と協業する場合には、「相手が信用できる人物であるか」を見極める必要があります。
地方自治体は、「役所」であり「田舎」という、馬鹿にされがちな要素を兼ね備えています。
一見友好的な相手であっても、内心どう思っているかわかりません。
そのため、あえて油断させて本性を引き出すという策が大変効果的です。
童顔の職員は、相手を油断させやすいため、相手の本性に迫りやすいとも言えるでしょう。
もちろん、単に相手を油断させるのみならず、口を滑らせて本性を暴き出すためには、高度なコミュニケーション能力が欠かせません。
外見とコミュ力の両方が揃うことで、スキルとして確立するのです。
地方自治体にはいろいろな仕事があり、老け顔が活きる職場もあれば童顔が活躍する職場もあります。
どちらにしても「強み」として活かせるので、まずは自分がどちら寄りなのかを考えてみると良いでしょう。
コメント
コメント一覧 (7)
役人は正直言って威圧感がある方が絶対トクです。当方ケンカが苦手であり、顔だけでクレーマーや交渉相手を威圧するために、どうすれば表情が恐ろしく見えるか鏡と向き合ったことがあります。(無駄な努力でした)
最悪時、少し頭おかしいキャラ変をするしか道がないかとも感じました。職場の身内で素なのか演技なのか分からない変人風?いましたw 身を守る演技だとしたら凄いと思います。(本当に病んでいるんだとしたらお気の毒です)
ただ外見だけで纏えないのも威圧感の難しいところだと思います。顔は柔和なのに凄まじい威圧感を放っている方を参考にしたいです。
例えば「都市公園○○緑道が草ぼうぼうになって久しいです。○○市事務分掌規則第何条別表によれば都市公園の維持、都市公園維持に係る業者委託はいずれも公園緑地課都市公園係の責任ですよね。それを密林と見紛う程になっても放置するのは御役目怠慢でございましょう。」と言ってきたら、「そうなんだけれども予算ないんだよな。」と思ってもそれを正直に言っても住民は許さないでしょう。外形上公園緑地課都市公園係が「都市公園の維持」という事務分掌規則で定められた責任を全うできていないのは事実ですから。
根拠がある場合、その根拠がどれだけ具体的・定量的なのか次第で、対応が変わってくると思います。
お示しの事例でいうと、障害者手帳のような公的書類はたいてい「申請から●日以内に処理する」という標準的日時が決まっていて、役所のルール違反しているかどうかが明確にわかります。ゆえに休日返上で対応するでしょう。
お察しの通り、「書類処理が遅い」という声はものすごく多いです。標準処理日数があると伝えても「その規定日数よりも早くほしい!」と返されます。
一方で公園の場合は、確かに所掌事務として「公園の適正な管理」が規定されていても、「適正」の水準がどれほどなのか定量的に書かれていなければ、ルールに違反しているかどうか断定できません。(最終的なジャッジは司法の役目です。)ゆえに対応はケースバイケースでしょう。
密林状態なせいで「スズメバチが巣食っている」「異臭がする」みたいな具体的な生活被害が発生していれば即座に対処するでしょうが、単に「行政の職務怠慢を許したくない」という正義感だけに基づく要望であれば、妥協点を探るような動きをしそうです。
というのは本当に担当部署の公務員が怠慢なせいな可能性と都市公園整備への予算が少ないせいという二つの可能性があり、前者には担当部署に苦情を入れることが有効でしょうし、後者なら議員に言って議会で来年から都市公園整備の予算を増やしてもらうというのが効果的でしょうから。
書類に「自署又は押印」と書いてあるのに、うっかり「ではこちらに印鑑お願いします。」等と言ってしまった日には「「自署又は記名押印」と書いてありますよね。今私あなたの目の前で名前書きましたよね、何故印鑑が必要なんですか。」と言われてしまいます。それで気付いて「あ、申し訳ありません。」と言えれば「次から気を付けろ」で終わりですが、「決まりですから」と言ってしまうと、来庁した住民から「だから「自署」というのは自分で筆記用具を取って名前を書くことだろ。そして「又は」とは選択肢の内片方があれば良しとする意味の接続詞、「記名」は名前を書くこと、「押印」は印鑑を捺すことで、とどのつまりが「記名又は押印」は「自分で名前書くかそれができないなら印鑑も捺せ」という意味だろ。それを自署までしたのに「印鑑お願いします。」ってあんた書類のどこ見て言っているんだ。」と相当ボロカス言われます。