以前に宣言したとおり、今年10月から結婚相談所で婚活をしています。
期限は来年3月末、半年間で片付けると決めており、ここまでに成果が出なければ潔く退会して、婚活全般から撤退しようと思っています。

このように決心した経緯は、こちらの記事をご覧ください。
端的にいうと、だらだら婚活するのに疲れたので最終抗戦を仕掛けているところです。



実際の前に、活動を開始するまでの登録過程に触れておきます。
この段階からドラマがありました。

入会面談 〜財政課ヒアリングよりもえぐいのでは〜

僕が利用している結婚相談所では、入会申込する前に一度、面談が設けられていました。
ウェブサイトで申込をしたら電話がかかってきて、面談の日時をセットされました。

やはり少なくないお金がかかるサービスなので、後々のトラブルを防ぐためにも、登録前にちゃんとサービスの内容を理解してもらい、納得した上で登録をしてもらっているとのこと。
加えて、担当のコンシェルジュを選ぶにあたり、前もって人柄や雰囲気、属性を大まかに把握しておきたいとのことでした。

電話口ではこのような説明をされたので、「相談所側から色々説明されるから、それを聞いてればいいんだろう」と軽く捉えていたのですが…実際は全然違いました。

指定された場所(相談所のオフィス)に行くと、個室の打ち合わせスペースに通されて、いかにも老練そうなナイスミセスが出てきます。
そして相談所のサービスをひととおり説明してから……面談というより面接が始まりました。しかもだいぶ圧迫寄り。
結婚相手に求める条件、これまで好きになってきた異性のタイプ、交際遍歴、これまでの婚活の経過などなど……根掘り葉掘り聞いてきます。

僕が喋ることになるとは全く想定していなかったので、全然準備はしていません。
かつ、そもそも半ば自暴自棄モードで結婚相談所に乗り込んできたという経緯もあり、恥を捨てて正直に答えていきます。
結婚相手には絶対働いてほしい、好みのタイプは低身長アクティブ系、彼女いない歴=年齢、これまでの婚活では1回会ってすぐ切られるパターンを繰り返している……等々。

ひととおり僕の嗜癖を喋った後、面談官から「そのようなニーズであれば、うちのサービスでお力になれれると思います」とのお言葉をもらい、契約手続きの説明に移りました。
サービスの細かい内容や利用規約、料金について説明を受けます。
事前にインターネットで調べていた通りだったので、その場で口頭で「申し込みます」と回答。
最後に、契約関係の書類を渡され、次の面会日を設定して、解散になりました。


あの時は面食らいましたが、今から思うと、ああやって結婚相談所サービスへの向き不向きを確認していたのだろうと思います。
詳しくは別途書こうと思いますが、結婚相談所に登録している人には、明らかに偏りがあります。例えばギャルとか地雷系とかは全然いません。
もしこういう女性がタイプの人が結婚相談所に登録しても、きっと一度もマッチングが成立せずに退会することになるでしょう。
高いお金を払ってもらうからこそ、結婚相談所サービスと相性の悪い人はお断りする……という、相談所なりの優しさだったのでしょう。

初回面談 〜コンシェルジュさんとの初対面〜

次の面談は、入会面談から2週間後に設定されました。
この面談の際に、記入・押印した契約書類を提出して、正式に入会することになります。

加えてこの日は、結婚相談所に登録するプロフィール写真の撮影と、僕を担当してくれるコンシェルジュさんとの作戦会議もセットされています。

当日は好天に恵まれ、プロフィール写真の撮影にはちょうどよい日でした。
ただ入会面談時の圧迫面接の印象が拭いきれず、怯えながら相談所オフィスに向かいます。

コンシェルジュさんが好みのタイプすぎてつらい(つらくない)

まずは担当コンシェルジュさんとのご挨拶から。
入会面談時のような強面の人が来たらどうしよう……と緊張しながら待っていると……
小柄で目元のぱっちりした、良い意味でスーツの似合っていない女性が入室。
例えるなら園田智代子みたいな感じです。


僕の好みど真ん中です。
前回の面談で伝えた僕の好みのタイプ、「低身長アクティブ系」そのものの方が登場しました。
偶然なのか意図的なのかはわかりませんが、僕のテンションは爆上がりです。
(ちなみにこのコンシェルジュさんは既婚です)

お互いに軽く自己紹介をしてから写真撮影に移ります。
撮影前にまずは外見を整えるべく、結婚相談所オフィスの近くの美容院を指定され、そこでヘアカットとセットを施されます。
既に相談所からオーダーが届いているようで、僕の好みや意見は聞かれもせず、相談所のオーダー通りに手際よくセットされていきます。

ヘアセットの後、市内の都市公園に移動して、写真を撮っていきます。
服装も相談所から指示がありました。「明るめの黒系統のスーツ、ネクタイは紺色生地のドット柄」という細かいオーダーがあり、手持ちの服からそれに近いものを選んで着ていきました。
ポーズや表情も完全に相談所側に言われるがままに従います。

今年は残暑が本当に酷かったので、この写真撮影もすごく暑かったです。
汗を拭いながらの撮影になりました。


序盤はあえて定石を外していく作戦

写真撮影を終えたら、最後にコンシェルジュさんとの作戦会議です。

まずはヒアリング。結婚相談所に登録するプロフィール情報を項目ごとに答えていきます。
これが非常に細かく、身長体重、趣味、特技、出身大学、年収みたいな僕個人の情報のほか、家族に関する情報(年齢、学歴、職業など)も聞かれます。
他には、やはり結婚前提のお付き合いをするわけなので、義両親との同居可否みたいな相手家族との親族関係をどう構築するかという質問もありました。

いずれの項目についても「無回答」も選択できるのですが、コンシェルジュさん曰く「男性は基本的に全部正直に回答しています、むしろ無回答だと後ろめたいものがあると思われてマイナスイメージです」とのこと。逆に女性の場合は、学歴や年収が高すぎると男性が引いてしまうので、あえて隠すパターンもあるようです。
実際、この記事の執筆時点(12月半ば)までにマッチングした方の中には、何人か僕よりも学歴が上の方がいましたが、皆さん学歴は無回答でした。

プロフィールをひととおり埋めてから、序盤の動き方についてコンシェルジュさんと相談していきます。

僕が登録した結婚相談所サービスは、専用のアプリを介してマッチング申請をして、相手から承諾されたら実際に会う……という仕組みになっており、この申請は男女どちらからでも可能で、申請件数には月当たりで上限が決まっています。
そのため「毎月上限ぎりぎりまでマッチング申請を送る」というのが基本戦略になります。

コンシェルジュさんはこのように説明した後、「でも」と続けます。

「キモオタク地方公務員さんの場合は、最初の1週間は申請送らず、様子見してください。第一週目は女性側からのマッチング申請がたくさん届くと思うので、その中から会いたいと思う人を選んでください」

恋愛にしても就活にしても、これまでずっと無視され続けてきたのに、まさかの「選ぶ側」に立ってしまいました。

コンシェルジュさん曰く、結婚相談所に登録している女性はどちらかといえば保守的な人が多く、「地方公務員」という肩書きだけでとりあえずマッチング申請してくる人が相当数いるとのこと。
僕の好みは一旦置いといて、地方公務員という肩書き目当ての人たちとまずお見合いをしてみて、経験値を積んではどうか?との提案でした。

コンシェルジュさん、小動物系の外見ながら結構したたかな方のようです。ますます好感を持ちました。
この「まずは様子見作戦」で合意しました。

最後に、今後のスケジュール感を教わります。
今日撮影した写真を加工したり、結婚相談所サービスのデータベースに僕の情報を登録したりするのに、大体1週間くらいかかるようで、実際にサービスを使えるのは約10日後とのこと。
その間に自己PR文を書いて送ってほしいとのオーダーを受け、面談は終了です。

まだ何も始まっていないのですが、それでも少し前進したかのような達成感を覚えながら帰宅しました。

なお自己PR文は、その日のうちにささっと書いて送信。コンシェルジュさんからは「早いし上手ですね!」とお褒めの言葉を賜りました。SS書き&ブロガー歴10年の経験がこんなところで役立つとは……

だいたいこんな感じで、高揚感を抱きながら事前準備をしていたのが9月の中下旬。
10月からは本格的に活動を始めました。

だいぶ長くなってしまったので一旦切ります。続きは年内中に別途投稿します。