<前回までのあらすじ>
結婚相談所での婚活を本格的にスタートしたキモオタク。
開始から1週間で8人からのマッチング申請があり、そのうち5人とお見合い、2人と仮交際に進むことができました。
想像以上に順調な滑り出しでスタートを切れたところですが、これまでの婚活を振り返るに、まともに異性と継続的な関係を築けてこれなかったキモオタク。果たして結婚相談所ではうまくいくのでしょうか……?
表情が読みづらく非常に物静かなところが、『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズの長門有希(初期)を思わせます。
「お見合い」ではなかなか口を開いてくれず、僕のほうが一方的にしゃべる感じになってしまったので、今回は長門さんになるべくお話を振って、会話を引き出そうと思っていました。
場所は駅近くのイタリアン店舗、ランチデートです。
駅で待ち合わせして、お店に入店、オーダーを済ませて、まずは最近の近況をテーマにお話を振ったのですが、やはり無口……
僕のほうから話題は振るもののお答えが簡潔すぎて、話を膨らませられません。
もちろん僕のトークスキル&アドリブ能力不足が悪いのですが、やはり辛い……!
結局、「お見合い」の際と同じく、僕が延々と拙い話をするばかりで終わってしまいました。
喋り続けたことに加え、緊張と焦りのせいで口がとにかく乾きましたし、さらには時間稼ぎのためにも、ひたすらお冷を飲み続ける羽目に。
食後にコーヒーとデザートもオーダーしてゆっくりすることも考えていましたが、そんな余裕はどこにもなく、1時間強でランチを済ませて解散。
2回お会いしただけで、僕が使えるトークネタを全て使い果たしました。
帰宅後、「悪い人ではないと思うのですが、僕ばっかり喋らなければいけないのが正直しんどいです
」と、コンシェルジュさんに正直に相談しました。
すると長門さん(仮称)側のコンシェルジュさんに連絡をとってくれて、長門さん(仮称)の意図を探ってくれました。
どうやら長門さん(仮称)は「自分から喋るのは苦手なので聞き役に徹していたい」、「僕のことを喋り好きな人だと思っている」とのこと。完全に過大評価です。
どう考えても僕は、長門さん(仮称)の求める人物ではありませんし、何よりもう話題のストックがありません。
次にお会いする自信がすっかり折れてしまい、仮交際終了をお願いしました。
ダウナーでマイペースなところが大崎甜花っぽさを感じます。
デートの場所は、お相手チョイスのスイーツ店。
それなりにお値段は張るものの、行きたい場所を提案してくれるのは非常にありがたいです。
「お見合い」の際と同じく、今回もおしゃれに着飾っています。
前回が特別に気合を入れていたわけではなく、普段からきっちりと外見に気を遣っているのでしょう。
長門さん(仮称)の場合とは反対に、最初からどんどん話題を振ってくれる甜花さん(仮称)。
共通の話題である職場ネタから始まり、ご自分のこともかなり開示してくれました。
会計年度任用職員は給料安すぎてきついので再就職先を探しているとか、趣味で語学の勉強をしているとか。
あとは学生時代の話もしました。
大学生まで本格的にバスケットボールに打ち込んでいたとのこと。
一見ローテンションで怠惰な印象すら受ける甜花さん(仮称)なのですが、根は勤勉な人なんだとわかり、さらに好感度が上がりました。
そんな感じでパフェをつつきながら1時間ほど談笑して解散。
僕としては次のデートも是非にと思っていたのですが……お相手側から仮交際終了を申し出られてしまいました。
「キモオタクさん自体は良い人だと思うが、私と会っていても楽しそうに見えない。付き合わせるのが申し訳なくなった」とのこと。
僕としてはかなり楽しい時間を過ごせたのですが、お相手にはそう見えなかったのか。それとも職場が近しいので本音を隠して体よく断ったのか。真相はわかりませんが、まあまあ凹みました。
ちゃんと言葉ではっきりと「楽しいよ、ありがとう」と伝えなきゃいけなかった、ということなのでしょうね。
そんなこんなで、10月中に仮交際へと進んだお二人とは、11月半ばにはあっさりお別れすることになりました。
こうやって後腐れなく別れられるのが結婚相談所の怖いところであり、同時に良いところです。
僕としては「甜花さん(仮称)との仲がうまくいくようだったら、これ以上お相手を探す必要なし」と思っていたので、11月に入ってからは一旦新規の「お見合い」を受けていなかったのですが、仮交際のお相手がいなくなったので、11月半ばから再度「お見合い」を始めることにしました。
ありがたいことに引き続き何件かマッチング申請をいただいておりましたが、10月の頃よりも件数が減っていたので、11月からは自分からもガンガン申請を送りました。
僕が申請を送る相手を選ぶときのポイントは「仕事へのスタンス」です。
よくインターネット上では「結婚相談所にいるのはワンチャン玉の輿狙いの勘違いおばさんばかり」みたいな酷評がなされており、実際そのような人もいるのですが、そうでない人もちゃんといます。
その一類型が「仕事熱心なあまり婚期を逃した人」、つまり、これまで仕事が忙しくて時間が取れなかったために結婚できていないだけという人です。
このような人も、結婚相談所にはそこそこいます。
これこそ、結婚相談所に入会する前に婚活関係の本を読み漁った結果、たどり着いた僕の戦略です。
11月から12月にかけては、8件の申請をいただきました。
引き続き40代以上の方は断るという基準で選別し、5人からの申出を承諾。
加えて、僕から申請した3人のうち、1人から受諾をいただけて、計6人と「お見合い」してきました。
これまで窓口系の部署を回ってきたらしく、いかにも役場窓口らしい丁寧だけどサバサバした感じで、滞りなく1時間会話し続けられました。
加えて、どちらかが一方的に喋り続けるのではなく、ちゃんと会話のキャッチボールが成功していました。
婚活の「お見合い」というよりは、職場の飲み会のような感覚でコミュニーケーションが取れて、さほど疲れなかったのもありがたいです。
根っからのコミュ障の僕にとって、「喋っていても疲れない相手」はそれだけで貴重です。
仮交際OKで回答、お相手からもOKの返事をもらえました。
一旦ゼロになってしまった仮交際相手ですが、早速1人目の成立です。
宅地分譲をする会社にお勤めで、土地の仕入れを担当しているとのこと。つまるところ地上げ屋さんですね。
この方は逆写真詐欺でした。実物のほうが若く見えて可愛らしかったです。
表情が柔らかく、常に微笑を浮かべていたからかもしれません。
僕より3歳下のばっちり30代のはずなのですが、童顔で薄化粧なので20代半ばに見えます。
しかし物腰は落ち着いていて、終始くつろいだ雰囲気でお話しできました。
ただくつろぎすぎて、お互いの情報を開示し合うという「お見合い」の趣旨から外れて、最近の近況報告みたいな他愛のない雑談が中心になってしまい、結局お相手のことはよくわからず。
それでももっとお相手のことを知りたいと思えましたし、何より外見が好みだったので、仮交際OKで即時回答しました。
お相手からもOKをもらえ、仮交際2人目を確保です。
次にお会いしたこの方も、プロフィール写真が好みなタイプで、そこそこ期待していました。
しかし当日は残念な結果に。
まずお相手が5分ほど遅刻してきました。到着してからもお詫びの言葉なし。
お見合い中も窓の外のほうを眺めていて、会話も途切れがちでした。
さらに、「お見合い」は原則1時間というルールがあるにもかかわらず、開始から40分で帰ってしまいました。
きっと消化試合だったのでしょうけど、それにしてもなぁ……と思いました。
唯一熱く語ってくれたのが、最近の保育士は全然子どもと向き合えていないという点。
何をするにも親の顔色を窺わねばならず、「子どもの面倒を見るよりも、親からのクレームを処理する時間のほうが長い」とのこと。
僕の顔を見ながら「知ってます? 最近は子どもに『きかんしゃトーマス』を見せたら、親から『うちの子が鉄道オタクになったらどう責任取るんですか!?』ってクレーム来るんですよ」と冷笑していました。
もちろん仮交際はNGで報告。お相手かもNGが返ってきました。
僕が隣県まで移動して「お見合い」することになりました。
外見はとても清潔で真面目そうで、いかにも金融機関勤務といった雰囲気だったのですが、途中で「実は近々仕事を辞めるつもりなんです。セミリタイア……と聞いてピンときますか?」と切り出されました。
プロフィールには「セミリタイア」などとは一切書いていなかったので、突然のカミングアウトに驚きつつも、セミリタイアという生き方自体には興味があります。
お相手曰く、今の仕事が嫌すぎてなるべく早く辞めたい、退職後は実家の菜園の世話をしてのんびり暮らしたい……とのこと。ご実家は山奥のほうにあり、かなり広い菜園があるとのこと。野生のハクビシン、アライグマ、イタチなどが姿を見せるようです。
ゆえに、結婚後は隣県に引っ越してきて、実家の近くに家を建ててほしい。土地はいくらでもあるし、家もお相手の親御さんが費用負担するとまで申し出られました。
僕の勤務先県庁から、お相手の実家周辺までは、どう頑張っても片道3時間近くかかります。
結婚するとなると、県庁は辞めなければいけません。
非常に申し訳ないのですが、今の職場を辞めてでも結婚したい!!!というほどにはときめかなかったので、仮交際NGで報告。お相手からはOKで報告が来ていたようですが、やはり隣県の山奥に住まざるを得ないのは厳しいです。
プロフィールを読む限りでは、県内の進学校→県内大学に進学した典型的地元優等生タイプかと思いきや、良い意味で裏切られました。「なんでうちの県みたいな田舎にいるの!?」と言いたくなるくらい上流階級の方でした。
実家は東京(等々力渓谷の近く)で、転勤族としてこれまで全国を転々としてきており、高校から大学にかけては都内の超有名校を卒業。
母親の実家がうちの県にあり、小さい頃から何度か訪れて気に入っていたので、うちの県にわざわざIターン就職したとのこと。県職員としては非常にありがたい存在です。
お話をしていても、他の方々とは全然違います。
圧倒的に地頭が良いのでしょう、会話のペースが早く、効率的にお互いの情報が開示され整理されていきます。東大卒の先輩と一緒に仕事していた頃を思い出しました。
途中からは、本県のおすすめスポットの話題になりました。
最初は僕でも話しやすいテーマを振ってくれたのかと思いきや、どうやらまだ本県に来てから日が浅いので、案内付きでいろんなところを回ってみたいとのこと。
幸いにも僕は観光部局で2年間勤務しており、この手の話題は得意分野です。我ながら盛り上がり、その場で次のお出かけの約束までしてしまいました。ルール的に本当はダメなのですが……
仮交際はもちろんOKで報告、お相手からもOKの回答あり、仮交際成立です。
ちなみに、この方のほかにも薬剤師、市役所職員、電力会社社員にもマッチング申請を送ったのですが、いずれも却下されてしまいました。地方公務員という肩書きがやはりプラスに働かないことを実感しました。
この方と「お見合い」をする日の時点で、すでに先述した3人との仮交際が決まっており、僕のキャパシティ的にこれ以上仮交際相手を増やせそうにないので、この方とは余程のことがない限りNGで報告しようと開始前から決めていました。つまるところ消化試合です。
ちょっとふっくらした体型の方で、見た目のとおり非常に大らか。
最初はかなり緊張していた様子でしたが、最後には笑顔も見せてくれるほどにほぐれてきて、お仕事の話を中心にそれなりに会話も弾みました。
間違いなく悪い人ではないものの、目下仮交際中の3人をキャンセルするほどか?というとそれほどでもなく、心苦しく思いながら仮交際NGで報告しました。
というわけで、3人同時に仮交際状態で年越しすることになりました。
今まさに3人それぞれと初詣の日程調整を終えたところです。ハーレムラブコメの主人公かな?
ちなみにクリスマスは、「イブも当日も仕事だから」と言い訳して、 21日、22日、28日に1人ずつディナーデートに行きました。もちろん全額僕負担です。
お財布のダメージも勿論深刻なのですが、それ以上に胃腸への負担が重いです……
結婚相談所での婚活を本格的にスタートしたキモオタク。
開始から1週間で8人からのマッチング申請があり、そのうち5人とお見合い、2人と仮交際に進むことができました。
想像以上に順調な滑り出しでスタートを切れたところですが、これまでの婚活を振り返るに、まともに異性と継続的な関係を築けてこれなかったキモオタク。果たして結婚相談所ではうまくいくのでしょうか……?
仮交際とは、結婚相談所の管理下での継続的な交際関係です(役所っぽい言い回し……)
お互いの家に行ってはいけない、身体的な接触は「手を握る」までに限られる……等々、結婚相談所側から色々と制約は課せられますが、同時に何人でも交際することが認められています。
いわば、ルール的に認められた浮気状態です。
仮交際期間中のデートは、日程や内容を結婚相談所に報告しなければいけません。
もし交際を終了したくなったら、お相手に直接伝えるのではなく、結婚相談所経由で断りを伝えます。
相手を直接フらなくてもいいので、罪悪感なくお付き合いを終了できます。
僕が利用している結婚相談所の場合、仮交際状態で会えるのは3回まで。
3回のデートを経た後、本交際に進むかどうかを判断します。
本交際に進むためには、交際相手を1人に絞らなければいけません。
実質、お見合い〜仮交際にかけての計4回のデートを経て、1対1の普通のカップルになるわけです。
仮交際期間中のデート費用は基本的に男性持ちですが、女性側が払っても構いません。
ただし男性側から費用負担を求めるのは厳禁です。あくまでも女性側が自発的に支払う意思を見せている場合に限ります。
フィールドは変われども自分は自分
長門さん(仮称)①:キョンさんすげえよ
最初の仮交際デートに赴いたのは、1歳年上の国家公務員の長門さん(仮称)。表情が読みづらく非常に物静かなところが、『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズの長門有希(初期)を思わせます。
「お見合い」ではなかなか口を開いてくれず、僕のほうが一方的にしゃべる感じになってしまったので、今回は長門さんになるべくお話を振って、会話を引き出そうと思っていました。
場所は駅近くのイタリアン店舗、ランチデートです。
駅で待ち合わせして、お店に入店、オーダーを済ませて、まずは最近の近況をテーマにお話を振ったのですが、やはり無口……
僕のほうから話題は振るもののお答えが簡潔すぎて、話を膨らませられません。
もちろん僕のトークスキル&アドリブ能力不足が悪いのですが、やはり辛い……!
結局、「お見合い」の際と同じく、僕が延々と拙い話をするばかりで終わってしまいました。
喋り続けたことに加え、緊張と焦りのせいで口がとにかく乾きましたし、さらには時間稼ぎのためにも、ひたすらお冷を飲み続ける羽目に。
食後にコーヒーとデザートもオーダーしてゆっくりすることも考えていましたが、そんな余裕はどこにもなく、1時間強でランチを済ませて解散。
2回お会いしただけで、僕が使えるトークネタを全て使い果たしました。
帰宅後、「悪い人ではないと思うのですが、僕ばっかり喋らなければいけないのが正直しんどいです
」と、コンシェルジュさんに正直に相談しました。
すると長門さん(仮称)側のコンシェルジュさんに連絡をとってくれて、長門さん(仮称)の意図を探ってくれました。
どうやら長門さん(仮称)は「自分から喋るのは苦手なので聞き役に徹していたい」、「僕のことを喋り好きな人だと思っている」とのこと。完全に過大評価です。
どう考えても僕は、長門さん(仮称)の求める人物ではありませんし、何よりもう話題のストックがありません。
次にお会いする自信がすっかり折れてしまい、仮交際終了をお願いしました。
甜花さん(仮称)①:もどかしいが仕方ない
続いて仮交際デートに赴いたのは、県庁の出先機関で会計年度任用職員として働く甜花さん(仮称)。ダウナーでマイペースなところが大崎甜花っぽさを感じます。
デートの場所は、お相手チョイスのスイーツ店。
それなりにお値段は張るものの、行きたい場所を提案してくれるのは非常にありがたいです。
「お見合い」の際と同じく、今回もおしゃれに着飾っています。
前回が特別に気合を入れていたわけではなく、普段からきっちりと外見に気を遣っているのでしょう。
長門さん(仮称)の場合とは反対に、最初からどんどん話題を振ってくれる甜花さん(仮称)。
共通の話題である職場ネタから始まり、ご自分のこともかなり開示してくれました。
会計年度任用職員は給料安すぎてきついので再就職先を探しているとか、趣味で語学の勉強をしているとか。
あとは学生時代の話もしました。
大学生まで本格的にバスケットボールに打ち込んでいたとのこと。
一見ローテンションで怠惰な印象すら受ける甜花さん(仮称)なのですが、根は勤勉な人なんだとわかり、さらに好感度が上がりました。
そんな感じでパフェをつつきながら1時間ほど談笑して解散。
僕としては次のデートも是非にと思っていたのですが……お相手側から仮交際終了を申し出られてしまいました。
「キモオタクさん自体は良い人だと思うが、私と会っていても楽しそうに見えない。付き合わせるのが申し訳なくなった」とのこと。
僕としてはかなり楽しい時間を過ごせたのですが、お相手にはそう見えなかったのか。それとも職場が近しいので本音を隠して体よく断ったのか。真相はわかりませんが、まあまあ凹みました。
ちゃんと言葉ではっきりと「楽しいよ、ありがとう」と伝えなきゃいけなかった、ということなのでしょうね。
マッチングの旅・第二弾
そんなこんなで、10月中に仮交際へと進んだお二人とは、11月半ばにはあっさりお別れすることになりました。こうやって後腐れなく別れられるのが結婚相談所の怖いところであり、同時に良いところです。
僕としては「甜花さん(仮称)との仲がうまくいくようだったら、これ以上お相手を探す必要なし」と思っていたので、11月に入ってからは一旦新規の「お見合い」を受けていなかったのですが、仮交際のお相手がいなくなったので、11月半ばから再度「お見合い」を始めることにしました。
ありがたいことに引き続き何件かマッチング申請をいただいておりましたが、10月の頃よりも件数が減っていたので、11月からは自分からもガンガン申請を送りました。
僕が申請を送る相手を選ぶときのポイントは「仕事へのスタンス」です。
よくインターネット上では「結婚相談所にいるのはワンチャン玉の輿狙いの勘違いおばさんばかり」みたいな酷評がなされており、実際そのような人もいるのですが、そうでない人もちゃんといます。
その一類型が「仕事熱心なあまり婚期を逃した人」、つまり、これまで仕事が忙しくて時間が取れなかったために結婚できていないだけという人です。
このような人も、結婚相談所にはそこそこいます。
これこそ、結婚相談所に入会する前に婚活関係の本を読み漁った結果、たどり着いた僕の戦略です。
11月から12月にかけては、8件の申請をいただきました。
引き続き40代以上の方は断るという基準で選別し、5人からの申出を承諾。
加えて、僕から申請した3人のうち、1人から受諾をいただけて、計6人と「お見合い」してきました。
累計5人目:仕事終わりの飲み会かな?(同い年、大卒、地方公務員)
11月の「お見合い」第一号は、またもや同業者。町役場の事務職員さんです。これまで窓口系の部署を回ってきたらしく、いかにも役場窓口らしい丁寧だけどサバサバした感じで、滞りなく1時間会話し続けられました。
加えて、どちらかが一方的に喋り続けるのではなく、ちゃんと会話のキャッチボールが成功していました。
婚活の「お見合い」というよりは、職場の飲み会のような感覚でコミュニーケーションが取れて、さほど疲れなかったのもありがたいです。
根っからのコミュ障の僕にとって、「喋っていても疲れない相手」はそれだけで貴重です。
仮交際OKで回答、お相手からもOKの返事をもらえました。
一旦ゼロになってしまった仮交際相手ですが、早速1人目の成立です。
6人目:これぞお見合い(年下、大卒、民間企業勤務)
お次は累計6人目にして初の民間企業勤務の方。宅地分譲をする会社にお勤めで、土地の仕入れを担当しているとのこと。つまるところ地上げ屋さんですね。
この方は逆写真詐欺でした。実物のほうが若く見えて可愛らしかったです。
表情が柔らかく、常に微笑を浮かべていたからかもしれません。
僕より3歳下のばっちり30代のはずなのですが、童顔で薄化粧なので20代半ばに見えます。
しかし物腰は落ち着いていて、終始くつろいだ雰囲気でお話しできました。
ただくつろぎすぎて、お互いの情報を開示し合うという「お見合い」の趣旨から外れて、最近の近況報告みたいな他愛のない雑談が中心になってしまい、結局お相手のことはよくわからず。
それでももっとお相手のことを知りたいと思えましたし、何より外見が好みだったので、仮交際OKで即時回答しました。
お相手からもOKをもらえ、仮交際2人目を確保です。
7人目:消化試合パート2(年下、専門卒、保育士)
この頃の僕は、二連続と仮交際を成立させて、かなり調子に乗っていました。次にお会いしたこの方も、プロフィール写真が好みなタイプで、そこそこ期待していました。
しかし当日は残念な結果に。
まずお相手が5分ほど遅刻してきました。到着してからもお詫びの言葉なし。
お見合い中も窓の外のほうを眺めていて、会話も途切れがちでした。
さらに、「お見合い」は原則1時間というルールがあるにもかかわらず、開始から40分で帰ってしまいました。
きっと消化試合だったのでしょうけど、それにしてもなぁ……と思いました。
唯一熱く語ってくれたのが、最近の保育士は全然子どもと向き合えていないという点。
何をするにも親の顔色を窺わねばならず、「子どもの面倒を見るよりも、親からのクレームを処理する時間のほうが長い」とのこと。
僕の顔を見ながら「知ってます? 最近は子どもに『きかんしゃトーマス』を見せたら、親から『うちの子が鉄道オタクになったらどう責任取るんですか!?』ってクレーム来るんですよ」と冷笑していました。
もちろん仮交際はNGで報告。お相手かもNGが返ってきました。
8人目:セミリタイア志望!?(年上、短大卒、金融機関勤務)
次の方は、僕の居住県の隣県に在住。僕が隣県まで移動して「お見合い」することになりました。
外見はとても清潔で真面目そうで、いかにも金融機関勤務といった雰囲気だったのですが、途中で「実は近々仕事を辞めるつもりなんです。セミリタイア……と聞いてピンときますか?」と切り出されました。
プロフィールには「セミリタイア」などとは一切書いていなかったので、突然のカミングアウトに驚きつつも、セミリタイアという生き方自体には興味があります。
お相手曰く、今の仕事が嫌すぎてなるべく早く辞めたい、退職後は実家の菜園の世話をしてのんびり暮らしたい……とのこと。ご実家は山奥のほうにあり、かなり広い菜園があるとのこと。野生のハクビシン、アライグマ、イタチなどが姿を見せるようです。
ゆえに、結婚後は隣県に引っ越してきて、実家の近くに家を建ててほしい。土地はいくらでもあるし、家もお相手の親御さんが費用負担するとまで申し出られました。
僕の勤務先県庁から、お相手の実家周辺までは、どう頑張っても片道3時間近くかかります。
結婚するとなると、県庁は辞めなければいけません。
非常に申し訳ないのですが、今の職場を辞めてでも結婚したい!!!というほどにはときめかなかったので、仮交際NGで報告。お相手からはOKで報告が来ていたようですが、やはり隣県の山奥に住まざるを得ないのは厳しいです。
9人目:家柄も本人スペックも明らかに格上(年下、大卒、医療職)
今回「お見合い」をした方の中で、唯一、僕のほうからマッチング申請を送ったのがこの方。プロフィールを読む限りでは、県内の進学校→県内大学に進学した典型的地元優等生タイプかと思いきや、良い意味で裏切られました。「なんでうちの県みたいな田舎にいるの!?」と言いたくなるくらい上流階級の方でした。
実家は東京(等々力渓谷の近く)で、転勤族としてこれまで全国を転々としてきており、高校から大学にかけては都内の超有名校を卒業。
母親の実家がうちの県にあり、小さい頃から何度か訪れて気に入っていたので、うちの県にわざわざIターン就職したとのこと。県職員としては非常にありがたい存在です。
お話をしていても、他の方々とは全然違います。
圧倒的に地頭が良いのでしょう、会話のペースが早く、効率的にお互いの情報が開示され整理されていきます。東大卒の先輩と一緒に仕事していた頃を思い出しました。
途中からは、本県のおすすめスポットの話題になりました。
最初は僕でも話しやすいテーマを振ってくれたのかと思いきや、どうやらまだ本県に来てから日が浅いので、案内付きでいろんなところを回ってみたいとのこと。
幸いにも僕は観光部局で2年間勤務しており、この手の話題は得意分野です。我ながら盛り上がり、その場で次のお出かけの約束までしてしまいました。ルール的に本当はダメなのですが……
仮交際はもちろんOKで報告、お相手からもOKの回答あり、仮交際成立です。
ちなみに、この方のほかにも薬剤師、市役所職員、電力会社社員にもマッチング申請を送ったのですが、いずれも却下されてしまいました。地方公務員という肩書きがやはりプラスに働かないことを実感しました。
10人目:本当ごめんなさい(年下、大卒、保育士)
最後に「お見合い」をしたこの方には、本当に申し訳ないことをしました。この方と「お見合い」をする日の時点で、すでに先述した3人との仮交際が決まっており、僕のキャパシティ的にこれ以上仮交際相手を増やせそうにないので、この方とは余程のことがない限りNGで報告しようと開始前から決めていました。つまるところ消化試合です。
ちょっとふっくらした体型の方で、見た目のとおり非常に大らか。
最初はかなり緊張していた様子でしたが、最後には笑顔も見せてくれるほどにほぐれてきて、お仕事の話を中心にそれなりに会話も弾みました。
間違いなく悪い人ではないものの、目下仮交際中の3人をキャンセルするほどか?というとそれほどでもなく、心苦しく思いながら仮交際NGで報告しました。
戦いは続く……
というわけで、3人同時に仮交際状態で年越しすることになりました。今まさに3人それぞれと初詣の日程調整を終えたところです。ハーレムラブコメの主人公かな?
ちなみにクリスマスは、「イブも当日も仕事だから」と言い訳して、 21日、22日、28日に1人ずつディナーデートに行きました。もちろん全額僕負担です。
お財布のダメージも勿論深刻なのですが、それ以上に胃腸への負担が重いです……
コメント
コメント一覧 (8)
セミリタイア願望の行員女子がいるとはなかなかのお話ですが、野生動物がその辺にほっつき出るド田舎に住まないといけないのはさすがにハードルが高いです笑
かなりいい所までいってもいざゴールインするまでは一悶着起きるお見合い話ですが、普段会わない人と話すのは少し大変だけど楽しいでしょうし興味深く拝見してます!
春までにどんな結末を迎えますやら?笑
>セミリタイア願望の行員女子がいるとはなかなかのお話ですが、野生動物がその辺にほっつき出るド田舎に住まないといけないのはさすがにハードルが高いです笑
本当に下世話な話ですが、もしお相手が僕好みの可愛らしい人だったら、たとえセミリタ志望だろうが他県在住だろうが、ころっと落ちてしまったでしょうね……(笑)外見というか第一印象の重要性を改めて理解しました。
自分もオタク趣味でしたが(ラブライブ!1期で海未ちゃんに相当注ぎ込みました)、結婚してからはそういう趣味に時間もお金も使えなくなり、妻と子供達が余暇の中心になりました。
でも、それはそれで充実感とか満足感はあるので、結婚や出産も悪くなかったと思っています。
婚活の中で、独り時代の自分の生活や趣味を変えざるを得ない可能性に直面して足踏みすることもあろうかと思いますが、変わっていくこともポジティブに受け止めて、前向きに進んでいただければと思います
温かいコメントありがとうございます。
まさに「ソロで楽しめる系の趣味は一段落ついたかな」と思えてきたのが、今の本気婚活を始めた理由のひとつでもあります。変化を恐れず厭わずにありたいと思います。
個人的には喋っていて疲れない5人目の方よさそうだなと思います。私も周りに既婚者が増えてきてYouTubeで婚活動画を眺める毎日です...応援しております!
つい昨日、その方と一緒に初詣に行ってきましたがやっぱり疲れなくてありがたく思いました。ただ仕事の愚痴トークばかりしてしまってお互いのパーソナリティにいまだ踏み込めていないので、関係を進めるのは難しそうだと思ったりもしています……
パーソナリティは勇気を持って自分から自己開示していくのが手っ取り早いとは思います(私はとても苦手ですが…)
あとは過去を深掘りしてみるなど…就活みたいですね汗
そのうち仕事愚痴トークも底をつくと思うので自然にパーソナリティトークになると思います!ぜひデート楽しんでくださいね
同じく自己開示が大変苦手です……30代独身男性の自分語りなんて誰が求めるのか?と正直思うのですが、この題材を聞きごたえのあるように語るのがきっと大事なんでしょうね……ぼちぼち頑張ります!