以前の記事で「超高学歴の県庁職員は一定数いる」と書きました。
別の記事では「出世と出身大学は関係ない」とも書きました。

出世とは関係ないとしても、彼らの人事異動経歴には、はっきりした特徴があります。

これまでに20名ほど東大卒・京大卒の地方公務員と話したことがありますが、彼らから聞き取った内容をまとめたいと思います。

一般的な傾向といえるほどのサンプル数ではありませんが、何かの参考にはなるかと。

参考1:【2018.8.19更新】地方公務員の学歴(出身大学)はどのあたり?
参考2:地方公務員の出世に出身大学はどれくらい影響するのか?(県庁職員ケーススタディ)

異動ペースが遅い

県庁の場合、だいたい3年に1回のペースで人事異動がありますが、超高学歴職員は4年以上同じ部署で同じ業務を担当することが多いようです。
これはかなりあてはまるようで、年齢を問わず聞かれました。


調整系・総務系の仕事は担当しない

役所という組織を円滑に動かすためのバックオフィス的業務は、あまり任されないようです。
具体的には、調整(各部局の意見とりまとめ)、庶務、予算のような仕事です。
これら業務は俗にいう出世コースなのですが、超高学歴職員が担当しているところはほとんど見かけません。
超高学歴職員は、制度・法律を所管したり、事業を進めたりなど、自分の世界を作っていくタイプの仕事をよくやっているようです。


花形部署には行かない

外部への露出が多い主要施策を担う部署には行かず、どちらかというと地味な部署を回ることが多いようです。


僕が話を聞いた方々は、総じて楽しそうに仕事をしていて、これらの異動の特徴を不服に思っている様子はありませんでした。
何らかの合理的な理由があるのか、それとも単なる偶然なのか……