ブラック企業にありがちな、仕事用の道具を自腹で購入させるという風習。
地方公務員の場合は、基本的にはありえません。
ありえないとは言っても、備品購入予算が潤沢にあるわけでもなく、コンプライアンスがしっかりしているわけでもありません。
一職員が勝手にものを購入してはいけない、という意味合いです。
役所がものを購入する際には、公平性・透明性を保つためのルール・手続きを守らなければいけません。
その最たるものが、入札や見積り合わせ(複数社から見積もりを取り寄せて比較する)ですね。
こういう手続きを踏まずに勝手にものを購入すると、自腹であろうと不適切な会計処理にあたり、新聞沙汰にもなりかねません。
そのため、職員の自腹購入も、厳に慎まれています。
……というのが表向きの話。
実際は結構、職員が自腹で色々買っています。
別途記事にしています。
例えば、イベント当日に突然ガムテープや段ボールが足りなくなったり、のぼり旗の棒が折れたりした場合。
いちいち手続きを踏んでいたら、絶対に間に合いません。
こういう時は、ホームセンターに駆け込んで自腹購入せざるをえません。
こういう消耗品であれば、大問題にはなりません。財布へのダメージも小さいですし。
業務上絶対に必要な「〇〇六法」みたいなものを除き、原則、書籍は公費では買ってもらえません。
僕も観光施設の訪日外国人対応を考えたくて、『ロンリープラネット』を買ってもらおうとおねだりしたのですが、あっさり断られました。
結局自腹で購入。生まれて初めての洋書です。
別部署で訴訟対応していた時には、原告側弁護士の思想を探れという指示の下、原告側弁護士の連載が載っている『法学セミナー』を自腹で半年分くらい買ったり、新聞へのインタビューを見るために有料オンラインサービスに登録したりもしました。
なんだかんだで、毎年2万円くらいは資料代に費やしている気がします。
もっとリッチな自治体だったら、バンバン公費で買ってもらえるのでしょうか……?
出費額的に、書籍ならまだ可愛いもの。
うちの役所ではないのですが、自腹でAdobeCCを買わされる職場があるという話を先日聞きました。
目的はチラシ作成。経費削減のため、写真素材調達からチラシデザインまで一切外部に委託せず、全て職員でやっているらしいです。
職場のパソコンではスペックが足らずまともに動作しないので、課内の誰かをチラシ担当に任命して、私用のパソコンに自腹でインストールしてもらっているとのこと。
趣味でも使えるPhotoshopとLingtroomならまだしも、仕事でしか使わないであろうIllustratorまで自腹で買わせるのは、流石にひどいでしょ……
消耗品であれ耐久消費財であれ、「無くてもなんとかなるもの」は、公費では買ってもらえません。
公費で買えるのは、「無いと仕事が成り立たないもの」だけです。
僕の経験談として紹介した『ロンリープラネット』の場合だと、もし自腹購入せずに仕事を進めていたら、上司からしこたま怒られていたと思います。
「全世界でシェアNo.1の書籍を見ずに、何調べてるんだ!」という感じでしょうか。
それでも、「準備が甘かったです、後で調べておきます」と弁明しておけば、なんとかなります。
つまり、わざわざ『ロンリープラネット』を買わなくても、仕事自体は成り立つのです。
こういうケース、つまり自腹を切らなくてもなんとかなるけど、管理職から怒られるだろうと推測される場面で、リスク回避のために自腹を切ってしまう職員は、結構いると思います。
人によっては、「自腹を切れ」と暗に圧をかけられているように感じることもあるでしょう。
ちなみに僕は形から入るタイプのオタクなので、圧を感じる・感じないに関係なく、ついついなんでも買ってしまいます。
ネット情報によると『ロンリープラネット』内にちょいちょいハッテン場情報が載ってるらしいのですが、まだ見つけられていません……
経費の自腹負担にまつわる過去記事も併せてどうぞ。
地方公務員の出張手当とは?懐的には得なのか損なのか?
地方公務員業務ではどれくらい、どのように携帯電話を使うのか?業務用携帯電話は支給されないのか?
地方公務員の場合は、基本的にはありえません。
ありえないとは言っても、備品購入予算が潤沢にあるわけでもなく、コンプライアンスがしっかりしているわけでもありません。
一職員が勝手にものを購入してはいけない、という意味合いです。
役所がものを購入する際には、公平性・透明性を保つためのルール・手続きを守らなければいけません。
その最たるものが、入札や見積り合わせ(複数社から見積もりを取り寄せて比較する)ですね。
こういう手続きを踏まずに勝手にものを購入すると、自腹であろうと不適切な会計処理にあたり、新聞沙汰にもなりかねません。
そのため、職員の自腹購入も、厳に慎まれています。
……というのが表向きの話。
実際は結構、職員が自腹で色々買っています。
名刺
別途記事にしています。緊急時の消耗品
例えば、イベント当日に突然ガムテープや段ボールが足りなくなったり、のぼり旗の棒が折れたりした場合。いちいち手続きを踏んでいたら、絶対に間に合いません。
こういう時は、ホームセンターに駆け込んで自腹購入せざるをえません。
こういう消耗品であれば、大問題にはなりません。財布へのダメージも小さいですし。
書籍や資料
業務上絶対に必要な「〇〇六法」みたいなものを除き、原則、書籍は公費では買ってもらえません。僕も観光施設の訪日外国人対応を考えたくて、『ロンリープラネット』を買ってもらおうとおねだりしたのですが、あっさり断られました。
結局自腹で購入。生まれて初めての洋書です。
別部署で訴訟対応していた時には、原告側弁護士の思想を探れという指示の下、原告側弁護士の連載が載っている『法学セミナー』を自腹で半年分くらい買ったり、新聞へのインタビューを見るために有料オンラインサービスに登録したりもしました。
なんだかんだで、毎年2万円くらいは資料代に費やしている気がします。
もっとリッチな自治体だったら、バンバン公費で買ってもらえるのでしょうか……?
役所PCでは力不足なパソコンソフト
出費額的に、書籍ならまだ可愛いもの。うちの役所ではないのですが、自腹でAdobeCCを買わされる職場があるという話を先日聞きました。
目的はチラシ作成。経費削減のため、写真素材調達からチラシデザインまで一切外部に委託せず、全て職員でやっているらしいです。
職場のパソコンではスペックが足らずまともに動作しないので、課内の誰かをチラシ担当に任命して、私用のパソコンに自腹でインストールしてもらっているとのこと。
趣味でも使えるPhotoshopとLingtroomならまだしも、仕事でしか使わないであろうIllustratorまで自腹で買わせるのは、流石にひどいでしょ……
「怒られるくらいなら自腹切るか」の発想
消耗品であれ耐久消費財であれ、「無くてもなんとかなるもの」は、公費では買ってもらえません。公費で買えるのは、「無いと仕事が成り立たないもの」だけです。
僕の経験談として紹介した『ロンリープラネット』の場合だと、もし自腹購入せずに仕事を進めていたら、上司からしこたま怒られていたと思います。
「全世界でシェアNo.1の書籍を見ずに、何調べてるんだ!」という感じでしょうか。
それでも、「準備が甘かったです、後で調べておきます」と弁明しておけば、なんとかなります。
つまり、わざわざ『ロンリープラネット』を買わなくても、仕事自体は成り立つのです。
こういうケース、つまり自腹を切らなくてもなんとかなるけど、管理職から怒られるだろうと推測される場面で、リスク回避のために自腹を切ってしまう職員は、結構いると思います。
人によっては、「自腹を切れ」と暗に圧をかけられているように感じることもあるでしょう。
ちなみに僕は形から入るタイプのオタクなので、圧を感じる・感じないに関係なく、ついついなんでも買ってしまいます。
ネット情報によると『ロンリープラネット』内にちょいちょいハッテン場情報が載ってるらしいのですが、まだ見つけられていません……
経費の自腹負担にまつわる過去記事も併せてどうぞ。
地方公務員の出張手当とは?懐的には得なのか損なのか?
地方公務員業務ではどれくらい、どのように携帯電話を使うのか?業務用携帯電話は支給されないのか?
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