僕の勤める県庁含め、毎年新規採用者を迎えている大きな自治体では、「新規採用者が入るポジション」、つまり新人の担当業務が決まっています。
定型的な業務や、ベテラン職員とチームを組んで進める業務が多いです。
新規採用で配属されたポジションには、だいたい3年間勤めることになるので、現在3年目の職員が担当しているポジションに、次の新規採用職員が入ってくることになります。
そのため、配属される側としては、前年度から「あのポジションに来年度は新規採用職員が来るだろう」という予測が立ち、対応もとれます。
業務分担を見直したり、年度初めの業務は別の職員が代わりに途中まで進めておいたり……新規採用職員に負担がかからないよう、極力配慮しています。
配属先をどう決めているのか?
数ある「新人ポジション」のどこにだれを充てるのか、決め方はよくわかりません。希望通りの部署に配属される人もいれば、全然関係ないところに行く人もいます。
よくわからないために、職員の間でも色々な仮説が囁かれています。僕の勤める自治体での最有力説が、「マスコミ露出が多い部署に美男美女を充てて、フツメン以下は適当」という説です。
観光系や広報系の新人は確かに毎年美男美女揃いですし、オタク顔の僕は防災系というマスコミ露出皆無の部署に配属されたので、感覚的にもかなり当たっている気がします。
あとは、「特異な固有スキルを持つ人間は、優先的に関係部署に回す」という説も有力です。
日本史学科出身で、絵巻物を読むのが趣味の同期職員は、文化財系の部署に配属されました。
東京からのUターン組で、ウェイウェイ系学生団体の代表をしていた同期職員は、大学の学園祭と連携した観光PRプロジェクトの一員になっていました。
真偽の確認はできていないのですが、富山県庁では元ご当地アイドルを偶然採用できたので、広報担当に充てているとか……
「採用試験の成績順に、希望を通している」という説もまことしやかにささやかれています。
ただ、成績的には確実に上位であろう、国家総合職の筆記試験通過者(官庁訪問の終盤で惜しくも敗れた)の同期職員が希望と全く異なる部署に配属されていたので、これは違う気がします。
本庁と出先機関の区別は?
「期待されている人材は本庁配属」という説もあります。都庁のような、出先機関がたくさんある超巨大組織であれば多分その通りなのでしょうが、田舎の自治体、特に県庁は違うと思います。
地方の県庁だと出先機関がどんどん縮小されてきていて、一人あたり仕事量が急増してきています。
そのため、今一つな人間を配置すると、組織が回らなくなってしまうのです。
正直に申し上げますと、どこの部署に配属されても、業務内容自体は大差無いような気がします。
電話を取ったり、関係者からデータをもらってまとめたり、国に報告を送ったり……
本記事は2月に大部分を書いて、それから寝かせてありました。
次の新規採用者の様子を見て、顔面セレクション説が有力だと力説してもよいものか、今一度確認したいと思ったからです。
結果、やはり観光や広報には眉目秀麗な方々が来ています。
やはり顔面なのか……?
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