日本一周の効用について前回紹介しました。
今回の記事は、もともと前回記事の後半部分だったのですが、内容の抽象度が全然違うので、別記事に分けました。
本稿単体でも意味は通るかと思いますが、念のため前回の記事を読んでから目を通してもらう方が良いかなと思います。

住民の愛着を醸成する

前回記事で、「自治体に愛着があるほうが、働いていて楽しい」という趣旨のことを書きました。
これは地方公務員に限らず、住民全員に言えることかと思います。
自分の住んでいる自治体に愛着や誇りを感じられる方が、幸せです。

「愛着」や「誇り」には、いろいろな要素があります。
その中の一つが、前回の記事でも触れた、自治体の「独特の価値」です。
この「独特の価値」を理解させ、自治体への愛着を醸成することも、地方公務員の役割の一つだと常々思っています。

ボトムアップ手法

大抵の自治体では、「独特の価値」を見つけるために、歴史を紐解くか、公共事業で何かを作ります。
歴史から何かを見つける際には、専門家のお墨付きが必要です。
公共事業で何かを新たに作る際には、政治的な要素が絡みます。
どちらの方法も、一個人が口出し・手出しをする余地がありません。

一方で、「一見何も無い地域で、面白そうなものを見出す」ことは、一個人が勝手に実行できる「独特の価値」発掘法です。
住民主体の地域活性化には、この能力が欠かせません。
 
まずは自治体職員がこの能力を身につけ、徐々に住民全員に浸透させていかなければとも思っています。
 
前回記事では、自転車で日本一周する中でこの能力に開花した職員がいることを紹介しましたが、日本一周しなければ身につかないわけでは勿論ありません。
それでも、自分の見知らぬ土地に行って、予備知識なしで面白そうなものを見つける経験は必要ではないかと思います。

つまるところ……

7月まで三連休がありませんが、年休取ってどこか旅に出たい!