全国でコロナ対応に従事している地方公務員各位には本当に本当に申し訳ないのですが、個人的に2022年は超楽しい一年でした。体感だと4ヶ月くらいで終わっちゃいましたね。
コロナが若干落ち着いてきて自由に行動できたおかげなのも大きいですが、仕事のストレスが過去最少だったのも大きいです。
僕は昨年度からとある民間団体に出向しておりますが、そこでの扱いは完全に事務バイトです。
この2年、雑用とルーチンワークしかやっていません。
ひたすら業務量が多いのでだいぶ残業している(年末年始は今日明日しか休めません)とはいえ、業務自体は単純ですし、自分だけでほぼ完結するので面倒なコミュニケーションがありません。
「調整」から解放された生活、控えめに言って最高です。
何より、組織内のいざこざから無縁でいられるのが本当に気楽です。
プロパー職員どうしのドロドロした人間関係(20代のうちから謎のマウント合戦が展開されている)とか、部署間のパワーバランスとか、幹部への忖度とか……こういう面倒ごとは実質バイトである僕には何の関係もありません。
僕の前任者は「プロパーから見下されるのが辛い」「やりがいが無さすぎる」と嘆いていましたが、僕としてはむしろ楽なのに給与据え置き、しかも残業代がちゃんと貰えるという神環境です。
仕事のストレスが少なく精神的にゆとりがあるおかげで、例年よりもアクティブに活動できました。
このブログでもネタにしたように転職活動してみたり、久々に旅行に出かけたり、弁当男子を始めたり、暫時中断していた小説執筆を再開したり……他にも色々とやりたいことができました。
残業や休日出勤のせいで余暇時間自体は短いはずなのに、心が元気だから精力的に動けるんですよね。
来年4月に県庁に復帰したら、これまでの反動で今度は苦労するのでしょうが、それまではぬるま湯環境に浸かっています。
今年は漫画作品のアニメ化が大いに盛り上がりました。
ヒット確定の超有名作のみならず、ややマイナーな作品がアニメ化された途端に人気爆発する……というパターンも散見されたのがとても喜ばしいです。それだけ「動き」と「音」の付加価値が高まっているということなのでしょう。
漫画作品をアニメ化する場合、コマとコマの間隙を埋める必要があります。
間隙の埋め方次第で、同じ原作でも全然違うアニメになり得ます。
今年の作品はこの「間隙の埋め方」がものすごく良かった。
その典型例が「ぼっち・ざ・ろっく」です。
間隙を埋めるリソースを「1対1の人間関係構築過程」につぎ込んでいたように思われます。
ここが丁寧に補足描写されていたおかげで、主人公達の感情を機微に至るまでトレースできるようになり、何よりキャラクターがとても魅力的に見えました。
漫画原作アニメのひとつの極地だと思います。
今年は他にも「1対1の人間関係」にスポットを当てた良作が多かった気がします。
「リコリス・リコイル」とか「明日ちゃんのセーラー服」とか。
組織やチームを描くにしても「1対1の人間関係の総体」として描かれていて、組織・チームありきで人間関係が決まるわけではありません。
つまるところ今年は、「魅力的なキャラクターどうしが交流することで、魅力的な人間関係が生まれる」というフィクションの基本中の基本がしっかりできている、地に足のついた良作が多かったのだと思います。
視聴者として楽しめたのみならず、創作者の端くれとして、とても勉強になりました。
コロナが若干落ち着いてきて自由に行動できたおかげなのも大きいですが、仕事のストレスが過去最少だったのも大きいです。
外様でいるのがこんなに楽とは……
僕は昨年度からとある民間団体に出向しておりますが、そこでの扱いは完全に事務バイトです。この2年、雑用とルーチンワークしかやっていません。
ひたすら業務量が多いのでだいぶ残業している(年末年始は今日明日しか休めません)とはいえ、業務自体は単純ですし、自分だけでほぼ完結するので面倒なコミュニケーションがありません。
「調整」から解放された生活、控えめに言って最高です。
何より、組織内のいざこざから無縁でいられるのが本当に気楽です。
プロパー職員どうしのドロドロした人間関係(20代のうちから謎のマウント合戦が展開されている)とか、部署間のパワーバランスとか、幹部への忖度とか……こういう面倒ごとは実質バイトである僕には何の関係もありません。
僕の前任者は「プロパーから見下されるのが辛い」「やりがいが無さすぎる」と嘆いていましたが、僕としてはむしろ楽なのに給与据え置き、しかも残業代がちゃんと貰えるという神環境です。
仕事のストレスが少なく精神的にゆとりがあるおかげで、例年よりもアクティブに活動できました。
このブログでもネタにしたように転職活動してみたり、久々に旅行に出かけたり、弁当男子を始めたり、暫時中断していた小説執筆を再開したり……他にも色々とやりたいことができました。
残業や休日出勤のせいで余暇時間自体は短いはずなのに、心が元気だから精力的に動けるんですよね。
来年4月に県庁に復帰したら、これまでの反動で今度は苦労するのでしょうが、それまではぬるま湯環境に浸かっています。
基本をとことん丁寧に
今年は漫画作品のアニメ化が大いに盛り上がりました。ヒット確定の超有名作のみならず、ややマイナーな作品がアニメ化された途端に人気爆発する……というパターンも散見されたのがとても喜ばしいです。それだけ「動き」と「音」の付加価値が高まっているということなのでしょう。
漫画作品をアニメ化する場合、コマとコマの間隙を埋める必要があります。
間隙の埋め方次第で、同じ原作でも全然違うアニメになり得ます。
今年の作品はこの「間隙の埋め方」がものすごく良かった。
その典型例が「ぼっち・ざ・ろっく」です。
間隙を埋めるリソースを「1対1の人間関係構築過程」につぎ込んでいたように思われます。
ここが丁寧に補足描写されていたおかげで、主人公達の感情を機微に至るまでトレースできるようになり、何よりキャラクターがとても魅力的に見えました。
漫画原作アニメのひとつの極地だと思います。
今年は他にも「1対1の人間関係」にスポットを当てた良作が多かった気がします。
「リコリス・リコイル」とか「明日ちゃんのセーラー服」とか。
組織やチームを描くにしても「1対1の人間関係の総体」として描かれていて、組織・チームありきで人間関係が決まるわけではありません。
つまるところ今年は、「魅力的なキャラクターどうしが交流することで、魅力的な人間関係が生まれる」というフィクションの基本中の基本がしっかりできている、地に足のついた良作が多かったのだと思います。
視聴者として楽しめたのみならず、創作者の端くれとして、とても勉強になりました。
一方で悩まされたのがラブライブ!スーパースター!!2期(以下「星2期」)です。
7月から10/9まで放送されていましたが、終盤2話の怪作っぷりをいまだに消化できず悶々としています。
とにかくメインテーマが何だったのかが釈然としないんですよね……
途中まで「リベンジ的な勝利をチームで獲る」がメインテーマだったはずで、これに沿って個々のエピソードが積み重ねられてきたところだったのに、終盤でいきなり留学という縁遠い要素が登場、さらにラストでその留学要素が台無しにされるという……というドタバタ劇で締められたせいで、「リベンジ的な勝利をチームで獲る」というテーマも中途半端、留学要素は何したかったのかがよくわからずにいます。
個々のエピソードは良いんですよ。特に「UR葉月恋」と「オニナッツ関係」あたり。
あとはキャラクター描写がいつになく淡白だったのも、消化不良の原因だと思っています。
(特に一年生メンバー、誰かに同調するだけなシーンが多かったのと、変化らしい変化が生じていないせい?)
正直これまでのシリーズもメインプロットが迷子になりがち(あるいは希薄)ではありましたが、それでもキャラクターがしっかり立っていたので、視聴者がキャラクターの意図や思考をトレースして、物語を「補完」することができました。(2010年代以降にヒットした作品は、いずれもこういう性質を備えていると思います。)
しかし星2期は、キャラクターの言動の意図を探ろうとしても、手がかりが足りないのです。
とはいえ少なからず感情を揺さぶられたのは事実であり、このまま忘れるのは勿体無いです。
腑に落ちるまで感想漁りを続けていこうと思います。