キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

カテゴリ: 公務員の仕事道具

「地方公務員はAIに仕事を奪われて路頭に迷う」と警鐘が鳴らされ始めてから結構な時間が経過しました。
AIの進歩は凄まじく、誰でも手軽に使えるサービスが続々登場していますが、残念ながら役所には今のところチャットボットくらいしか導入されていません。
「仕事を奪われる」どころか、むしろチャットボットに関する苦情対応という新しい仕事が増えているくらいです。

地方公務員と同じくブロガー(ライター)も、「AIに代替される」と脅されています。
インターネット上に存在する膨大な文章をAIに学習させることで、条件さえ指定すれば「それっぽい」文章を量産できるので、わざわざ人間が時間と労力をかけて執筆する必要が無くなるのだとか。

ただ、学習材料となる文章量が少ないであろう地方公務員ネタの場合でも、AIはちゃんと対応できるのでしょうか?
実際に文章作成サービスを試してみました。

PlayAi

まずは「PlayAi」というサービスを使ってみます。
ボックス内に文章を放り込むだけで続きを書いてくれる、非常に使いやすいサービスです。
このサービスに、このブログの過去記事の冒頭部分を読み込ませて、続きを書いてもらいます。

使うのはこの記事。
(いくつかの記事で試してみたのですが、一番出来が良かったものを紹介します。)



<読み込ませた文章>

自分が出世コース入りしているのかどうか、30歳を過ぎる頃になれば自然と分かってきます。
同期職員の間でも業務内容の差が広がり、忙しい職員と暇な職員にはっきり分かれるからです。

過去にも紹介したとおり、出世コースに入るか否かは20代のうちに確定すると僕は考えています。

役所の出世コースは明確で、「誰が出世コースに乗っているのか」は人事録を数年分見ればおおよそわかります。

出世競争最大の謎であり役所人事の神秘は、その前段階である出世コース入りを賭けた2次選抜過程です。
誰が参戦しているのか傍目にはわかりませんし、戦っている当人すら自覚が無いかもしれません。

今回はこの「2次選抜」の真相に迫ってみます。


<ここからAI>

この記事では、私がどのようにして彼らと仕事をするようになったのか、そして彼らがどのようにしてそこにたどり着いたのかをご紹介します。
長い記事になりそうなので、2つのパートに分けます。これらのパートは、以下のように書かれました。
 
パート1: 資格、面接、事前承認
第2部:二次選考のプロセス
この記事では、様々な情報源(無料、有料)を使用しましたが、なぜその情報源を選択したかを説明します。また、二次選考の流れや、どうすれば参加できるかを説明します。

資格について
行政職に就くための一番の資格は、困難な状況下でも働ける能力です。
近年では、ストレスの多い状況下でも働きやすいと言われています。
しかし、役所も年々変わってきており、それは条件も変わってきていることを意味します。
そのため、昔よりも資格を取ることが大切になっています。

最も重要な資格は、正しい姿勢を持っていること、そして正しい姿勢だけを持っていることです。
働くべき時に働けるだけではダメなのです。働かなくてもいいときに働けることも必要です。
常にスポットライトを浴びたいタイプの人は、自分のステータスを落とすようなことはしたくないでしょう。

しかし、それだけではありません。
行政の仕事にはレベルがあり、それぞれのレベルに見合った能力が必要なのです。
例えば、内務省で働きたいのであれば、家を空けるときに自分を養える能力が必要です。
内務省で働きたいのであれば、家にいるときに食事を提供できるようにしなければなりません。
内務省で働きたいなら、家を空けるときに家族を養うこともできなければならない。
これらの条件を満たせるかどうかが重要なのです。

応募する部署の条件を満たすにはいくつかの方法があり、それらの方法を「資格」と呼びます。
最も一般的な資格は、そのポジションの最低条件です。
各役職の要件は異なる場合があります。
例えば、公共サービス委員会の委員というポジションに応募するのであれば、以下の最低条件を満たす必要があります。
 

翻訳調?

出世の話ではなく採用試験の話になってしまいました。「選抜」という単語がまずかったのでしょうか?
とはいえ、前半部分は結構いいこと書いてませんか?

>行政職に就くための一番の資格は、困難な状況下でも働ける能力です。
>最も重要な資格は、正しい姿勢を持っていること、そして正しい姿勢だけを持っていることです。
>働くべき時に働けるだけではダメなのです。働かなくてもいいときに働けることも必要です。

このあたりは特に考えさせられます。

全体的に翻訳ソフト感があるので、海外サイトの文面を使ってAIに学習させたのかもしれません。


AIのべりすと

次に使うのは「AIのべりすと」というサービスです。
名前のとおり小説を書くことに主眼が置かれたサービスですが、小説以外の文体も書けます。
無料で使えますが、ユーザー登録が必要です。

こちらのサービスにも、このブログの過去記事の冒頭部分を読み込ませて、続きを書いてもらいます。
使うのはこの記事。
(こちらもいくつかの記事で試しており、一番出来が良かったものを紹介します。)




<読み込ませた文章>

何気に出世関係の記事が常時人気の弊ブログ。
地方公務員ブログを読むような現役職員って、「人生のコスパが悪いから出世したくない」とか「出世よりも『やりたい仕事』を優先したい」という考えの方のほうが多い印象ですが……なんだかんだで出世にも関心があるのでしょうか?

入庁からそれなりに月日が経過して、同期入庁職員からは財政課も人事課も輩出されてしまいました。
とりあえず、僕たちの出世レースはひと段落したところだと思われます。

「鉄は熱いうちに打て」ということで、ここで一旦、筆者が見た20代の出世レースを振り返ってみようと思います。

<ここからAI>

※筆者は公務員試験未経験者のため、行政職(I種)と一般職(II種)の区別や採用区分の違いなどについては割愛させていただきます。
 
■1年目・新卒配属時(財政課)
まずは財政課の新入職員時代についてお話しします。
財政課では主に地方債の管理業務を行っていました。
地方債というのは簡単に言うと借金のことですね。
この借金には大きく分けて二種類あります。
一つ目が起債と言われるもので、地方自治体が民間企業などにお金を借りることを言います。
もう一つが借換債と言いまして、借り換えのための資金のことです。
どちらも国の補助金が入るため、財政課の職員の主な役割はその補助額を調整すること。
具体的には、地方債の発行額を決めたり、償還計画を立てたりすることです。
このあたりの事務作業はかなり煩雑なのですが、この部署に配属されることは地方公務員としてはかなり恵まれた環境と言えるでしょう。

■2年目・異動時(財政課)
2年目の秋に異動となりました。
異動先は財務部財政課というところでした。
財政課とはうってかわった地味な職場です。
主な業務内容は国債管理および地方債の審査。
いわゆる財務官僚がするような仕事をしていたわけですね。
ちなみに、国税庁でも同じようなことをしているらしいです。
財務部財政課では、国債を格付け会社に委託して格付けしてもらうのですが、その際には財務省から出向してきた方々にアドバイスを受けながら作業をしています。
また、年度末になると、財務省の方々と意見交換会を行います。
そこで出た話をもとに、年度予算案を作成するというのが主なお仕事でした。

■3年目・異動時(税務課)
3年目の春に異動しました。
異動先は再び財政課に戻り、今度は税務課へ。
主に法人課税関係の事務を担当していました。
こちらはいわゆる霞ヶ関の仕事で、法人課税の法律改正があった際には国会対応をしたり、企業への説明に出向いたりすることもありました。
あとは決算書の内容を確認したり、税金を納める法人さんを訪問して話を聞いたりすることもありましたね。
 
■4年目・異動時(財政課)
4年目はまたまた財政課に戻りました。
今度こそは異動なしでずっと財政課勤務になると思ってたので嬉しい限りです。
 
そんなこんなで新入職員時代は終わり、いよいよ本格的に公務員として働き始めます。
これからは、各自治体ごとに異なる制度の中で、どのように仕事を進めていけばいいのかを模索していくことになるでしょう。
 
さて、新入職員時代の思い出を振り返ると言っておきながら、いきなり財政課編になってしまったんですが……まあ、それはそれでいいでしょう! ここからは各自治体ごとの事情も踏まえつつ、新入職員時代の話を続けていきたいと思います。
※次回更新は5/16(木)予定です。

まじでAIに職を奪われるかもしれない

ちゃんとした日本語文章として成立しています。AIすげえ!
1文1文の繋ぎ方がすごく自然で、句読点の打ち方も過不足なく、僕が書く記事よりも明らかに読みやすくて敗北感を覚えています……
体裁的にもブログ記事らしく仕上がっています。

内容的にはツッコミどころ満載ですが、ちゃんと自治体(ちょっと地方財務局も混じってるっぽいですが)を舞台に作文してくれているのは普通にすごいと思います。
文章の流れが自然すぎるために、公務員以外の人が読んだら、どこが間違っているのか気づかないかもしれません。

人間とAIの役割分担

「AIのべりすと」本当にすごいです。
文章の読みやすさだけでいえば、それなりに練習したWEBライター並みだと思います。

「仕事のやりがい」や「経験談」みたいな、あくまで主観的意見であり、間違いの存在しない話題であれば、「AIのべりすと」でも十分読み応えのある記事が書けそうです。

反対に、
  • データや学説を根拠にして推論する
  • 固有名詞を多用する
  • テーマがマイナーすぎてAIがついてこれない
こういった文章は苦手なようで、まだまだ人間のほうが有利だと思われます。
根拠となるファクトや、最も伝えたい結論部分は人間が書いて、その中間の「つなぎ」部分をAIに書いてもらう……という役割分担がうまくできれば、現時点の無料サービスでも十分に活用できそうです。

おまけ:採用パンフレットを書いてもらう

役所がリリースする文章の中でも、ひときわ抽象的で主観的なのが採用パンフレット中の「職員の声」です。
AIの傾向を見るに、「志望動機」「やりがい」みたいな主観的意見は十分対応できそうなので、試しに「AIのべりすと」に書いてもらいました。
ついでにイラストもAIに描いてもらって、体裁を整えると……

先輩職員AI.001
AIだけでそれっぽいものが作れてしまいます。本当に末恐ろしいです。


久々に本を衝動買いしました。


公務員男性の服 普通の服で好印象・信頼・清潔感は出せる
古橋香織
ぎょうせい
2021-11-23


タイトルを一目見た瞬間に「これ絶対面白いやつだ」と確信しました。

公務員関係の本って、タイトルがふんわりしたものが多いです。
よく言えば包括的、悪く言えば総花的というか……まるで自治体総合戦略のキャッチフレーズみたいな印象があります。

一方で本書は明らかにワンイシューです。
しかも公務員男性の服装といえば、「クレームを避けるべく地味に徹しましょう」という定説が確立しており、今更議論する余地は無さそうに思われます。
僕がこのテーマでブログ記事を書くとしたら、多分2,000字に届かないと思います。

こんなにニッチな、しかも定説が確立しているテーマで、どうやって書籍1冊分も中身を膨らませるのだろう?
期待が溢れるあまり、すぐに購入してしまいました。

ちなみに、僕のファッション知識は10年前で止まっています。
大学デビューすべく脱オタクファッションガイド2ちゃんねるのファッション板で勉強して以来、アップデートされていません。
(勉強方法がおかしい点は一旦スルーで……)

  • チェックシャツやめて無地の白シャツに
  • ジーンズをやめてチノパンに
  • レザースニーカーを履く
この辺が鉄板だった記憶があります。

無難≠ダサい

本書の中身は基礎基本に徹しています。
ファッション知識に乏しい僕ですら、見聞きしたことのある事柄ばかりです。

とはいえ何事も「基本=簡単」というわけではなく、僕を含めて実践できていない人が大勢います。

情報としては知っていても、それを実践できるほど具体的に理解できていないか、実践するほどにモチベーションが湧いてこないのか、外的要因により実践したくてもできないのか……理由は何であれ、ファッションが基本すら守れていない地方公務員男性が大勢いるのは事実です。

基礎力が問われる「無難」スタイル


地方公務員の服装がダサい最大の原因は、住民の目だと思います。

地方公務員は、普通にスーツを着ているだけでも「調子に乗るな」と言われる職業です。
(20代前半の頃、よく高齢の方から言われました)
身に付けるものは何であれ配慮しないと、すぐにトラブルになります。

住民から打たれ続けた結果、アラサーになる頃にはほぼ全員が「無難な服装をしなければいけない」と刷り込まれます。

そしてこの年代になると、外見に絶望的なほどに格差が生じます。
「無難だけどおしゃれな人」がいる一方、僕みたいに「ただダサい人」が発生するのです。

「無難な格好をしよう」という趣旨は全員共通なのに、どうして仕上がりに格差が生じるのか。
これは確実にファッション基礎力の差です。

ファッション強者は「無難だけどおしゃれ」に仕上げられますが、僕みたいな無知な人間は「無難」と「ダサい」の区別がつかず、うまくまとめられないのです。

地方公務員男性に密着している、タイトルに偽りなし

本書は僕みたいなファッション弱者にも理解できるレベルまで噛み砕いて説明してくれるので、「無難だけどダサくない」というゴールがどんなものなのかがわかります。

かつ本書のすごいところは、実際に改善してみる意欲を湧かせてくれるところです。
本文中の至るところで地方公務員男性の境遇とメンタルが徹底的に観察・分析されているおかげで、結論に説得力があります。
ベースとなる「地方公務員男性の現状」に完全同意できるために、論理展開にも結論にも納得できるのです。

何よりも本書は、ファッションという切り口で役所を分析するという観点がとにかく面白いです。
地方公務員あるあるネタをファッションのボキャブラリーで再構築するのは、役所実務とファッションの両方を知る著者ならではの技だと思います。

最後の部署別鉄板スタイルは声を出して笑いました。
特に「農業政策課はスニーカー履き」「福祉課はグレーのカーディガン」が解釈一致すぎてたまりません。

もし本書の女性編が出たら、きっと買ってしまうと思います。読み物として絶対に面白い。

着用時間が長いんだからお金をかけてもいいのでは?

「仕事道具にお金をかけるのはもったいない」と考えている方も多いでしょう。

僕は常々「モノの時間単価」を考えるようにしていて、使用時間の長いものは何であれこだわったほうが人生トータルで豊かになると思っています。

職場で過ごす時間は、残念ながら人生の中でも結構長いです。
そのため僕は職場で使うガジェット類には惜しまず投資しています。

仕事着も同様です。
否が応でも長時間着なければいけないので、何回着られるのか不確定な私服よりも投資効率は高いはず。

ガジェット類と比べるとスーツは高価なので、これまでは躊躇してきましたが、本書を読んで投資意欲が湧いてきました。
来シーズン前くらいにオーダースーツに挑戦してみようかと思っています。


新型コロナ対応で忙殺されている自治体勤務の皆様には非常に申し訳ないのですが、僕は連休以後1日も出勤していません。
ずーっとテレワークです。

僕の出向元自治体は、少なくとも3月時点ではテレワーク環境が全然準備されておらず、今年度中に急ピッチで整備する予定みたいです。
そのせいなのか、僕のテレワーク環境のことを人事担当からいろいろ聞かれています。

自分で言うのも小恥ずかしいですが、僕みたいな独身貴族機材オタクのテレワーク環境は、社会的正常者が多い自治体組織においては貴重なサンプルだと思います。
どこかの誰かの参考になることを祈念しつつ、僕のテレワーク環境を公開します。 

ハード編

職場PC(シンクライアント端末)

職場から支給されたテレワーク用パソコンで、インターネット経由で職場のサーバーにアクセスして仕事しています。
機種名は秘密ですが、僕の出向元自治体のパソコンより圧倒的に高性能です。
メモリなんて8GBもあります。3月まで僕が使ってた自治体PCの4倍です。


外付けモニター

プライベートで普段使いしているモニターをそのまま使っています。
USB-C接続対応、縦方向でも使える製品ということで、EIZOの「FlexScan EV2795」という製品を使っています。
個人的には、小さくとも24インチは欲しいところです。
これより小さいと、左右で別々のオフィスソフトを開いて作業するのが難しい。


キーボード・マウス

これも普段使いしているものです。
エクセルを触る仕事が多いので、フルサイズキーボードを使っています。


カメラ内蔵マイク

オンラインミーティングの時だけセットしています。
カメラもマイクも職場PCに内蔵されているのですが、僕は私物を使っています。
せっかく持っているのに死蔵させておくのが勿体無いので。

たくさんあるWEBカメラの中でも、本製品はかなり広角に写せるほうなので、複数人を1画面に収めたい(オンライン会議用のアカウントが足りず、端末1台で複数人が参加する場合など)に向いています。

この機材は昨年、職場用に購入したものです。
僕の出向元自治体では、オンライン会議用のハード面の調達が遅れたため(自治体が好きな低価格帯商品が品薄で買えなかったらしい)、カメラやマイク、場合によってはパソコンやタブレットまで職員が自腹で購入していました。


手帳(todoリスト兼メモ帳)

テレワークだと誰もリマインドしてくれないので、ついつい用事を忘れがちです。
そのため、予定・タスク管理には普段以上に気を遣っています。
 
何より、出勤日にしかできない「先送りする仕事」をきちんとメモしておくことが重要です。
 
「テレワーク日にしかできない仕事」はありませんが、「出勤日にしかできない仕事」は意外とたくさんあります。
紙媒体の提出物を処理したり、データ化されていない大昔の資料を探したり、書籍媒体の資料を参照したり……
僕はケチなので資料の印刷も出勤日にまとめてやっています。自腹は極力切りたくありません。

出勤日が少なくなればなるほど、出勤日の使い方が重要になってくるのです。


スマートフォン

職場から電話がかかってくるかもしれないので、念のため卓上に置いてあります。
たいていの用事はビジネスチャット(後述)で連絡を取り合う文化なので、、職場からの電話はほとんどありません。
むしろ出向元自治体からの電話のほうが多いです。正直さみしいのでありがたい。


筆記用具・電卓

私物を使っています。職場から持って帰ってくるのが面倒なので。


タブレット

職場PCはセキュリティが厳しく、ログインが必要なwebサービスがほとんど使えません。
そのため、常用している「Googleカレンダー」や「todoリスト」、「Notion」のようなアプリを使うために、私物のiPadを卓上に常駐させています。


ブルートゥーススピーカー



ときどきBGMを流すのに使っています。
低音と高音をそれぞれ別々に調整でき、ギターやベースがガンガン鳴っているタイプの曲は低音強調、ボーカルを堪能したいときは高音強調……みたいに調整できます。低音強調して「無敵級*ビリーバー」を聞くとたくさん脳汁が出ます。

正直僕みたいなアニソンばかり聴いているオタクにはオーバースペックな逸品なのですが、有線接続もできるBTスピーカーが意外と少なく、こちらを購入しました。

卓上以外のハード

つくえ

小学生時代から使っている学習机をそのまま使っています。
パソコン作業するには天板が低く、改善の余地ありと思っています。


いす

数年前に購入した「コンテッサⅡ」というガチチェアを使っています。
腰に爆弾を抱えているので、ちゃちな椅子は怖くて座れないのです。
 

ソフト編

ビジネスチャット

サービス名は秘密ですが、かなり有名なサービスを職場で契約しています。
容量の大きい添付ファイルや長文メッセージをやりとりする場合を除き、職場内のコミュニケーションはもっぱらビジネスチャットです。


Apple Music

BGM用です。
僕は無音のほうが集中できるタイプなのですが、逆にずっと無音だと集中しすぎるのか一日持ちません。午前11時には力尽きてしまいます。
そのため、小難しい資料を解読する仕事のような「特に集中したいとき」を除き、あえて過度に集中しないよう、音楽を流しています。

雑感

ビジネスチャットは個人的に必須

本格的にテレワークを導入するのであれば、ビジネスチャットは不可欠だと思います。
「メールで十分だろ」と思う方もいるかもしれません(僕も思ってました)が、実際に使ってみると非常に便利です。

テレワークが増えれば増えるほど、テキストメッセージのやりとりも増えます。
全部メールで済ませようとすると件数が膨大になり、メール管理が煩雑になりますし、受信ボックスもすぐパンクします。
その結果、外部とのやりとりのような「メールでないと処理できない」重要案件が埋もれてしまいかねません。

ただ、「テキストメッセージのやりとりはメールに一元化したほうが遺漏が少なくて管理しやすい、メールとチャットに分けるとかえって混乱する」と方もいると思います。

タブレット端末をもっと応用していきたい

テレワーク中は、人目を気にする必要がありません。
そのため、職場だと試せないような「働き方」を実験できます。

僕が一番可能性を感じているのが、タブレット端末の活用です。
業務効率化に役立ちそうなアプリやサービスを試していきます。
卓上で使う場合、サイズは大きければ大きいほど便利です。
そのため先月発表された「iPadPro 12.9インチ」の新型がめちゃくちゃ気になっています。
Pro級の性能は絶対持て余すのですが、約13インチというディズプレイサイズには抗いがたい魅力があります。
12.9インチのAirが出たら即購入なのに……

環境構築のためのイニシャルコストは高くつく

僕はひきこもり気質かつオタクなので、自室の設備は以前かなり充実していました。
「ハード編」で紹介した機材類も、(職場PCを除き)全部元から保有していたものです。
テレワークのための新規購入したものは一つもありません。

ゼロから僕並みに環境を整えようとすると、40万円くらいかかります。

機材のグレードを落としても、5万円はかかるでしょう。

正直パソコンさえあれば仕事できないことはありませんが、それでも健康のために長時間座っていられる椅子は必須だと思います。

僕みたいにテレワーク有無にかかわらず在宅時間が長い人間は別にして、「テレワークのため」だけに諸々購入しようとすると、金銭的にも精神的にも大損になりかねません。
こういう場合は必要最低限の設備で抑えるか、あるいは理由をつけてテレワークを拒むのもアリかもしれません。

急に「テレワークしろ」と言われて慌てて調達する羽目になり、割高な買い物をしてストレスを溜めるより、あらかじめどれくらいのグレードの設備にするかを想定し、金銭的負担の見積もりを用意していたほうが安全な気がします。

実は僕、これまでずっと携帯電話料金を親に払ってもらっていました。

少し言い訳をさせていただくと、僕は普通の田舎民よりも携帯電話を持つのが早く、小学校5年生の頃からずっと保有しています。
当時、中学受験のために塾通いを始めて、送迎のために持たされたのです。

僕の世代(アラサー)だと、高校入学のタイミングで初めて自分の携帯電話を買い与えられるのがスタンダードだったので、中学生の頃は優越感を覚えていたものです。

こういう経緯があるために、僕の回線は親の回線にぶら下がっていたようで、請求明細にもはっきり出てこず、誰がいつどうやって払っているのかよくわからない状態でした。

30代にもなって親に肩代わりしてもらうのはさすがにまずいと思い、契約を変更すべく、今更ながら格安SIMについて調べています。


今の時期、僕みたいに携帯電話のプランを見直している方がけっこういるのではないかと予想します。
4月からの新生活を控えて固定費を総ざらいしている方もいれば、大手キャリアがリリースしたセカンドプランを吟味している方もいるでしょう。

地方公務員ならではの事情を整理していきます。

音声通話とSMSは必須(もしかしたら掛け放題も)

これまでも散々触れているとおり、ごくごく一部の担当業務を除き、地方公務員には仕事用携帯電話が支給されません。
とはいえ今の世の中、携帯電話無しでは仕事が回らないので、私用携帯電話を仕事にも使わざるをえません。

使用頻度は担当業務によって様々でしょうが、一切使わないことは無いと思います。

仕事での主な用途は、出張時の通信手段です。
このため、地方公務員の携帯電話には、音声通話とSMSが欠かせません。

「LINEみたいなメッセージ&通話アプリで十分では?」と思う方もいるかもしれませんが、残念ながら足りません。
上司や部下のような役所内の人としか連絡しないのであればアプリで十分かもしれませんが、仕事では役所外の人とも連絡を取り合います。
例えば出張先での待合せだったり、急な遅刻連絡だったり……

そのため、音声通話やSMS機能を省いた「データSIM」は、地方公務員には適さないと思います。

加えて、担当業務によっては頻繁に音声通話するため、掛け放題プランが必要になるかもしれません。
その場合どう対応するか、あらかじめ考えておいたほうが無難でしょう。

通信量には余裕を持たせる

私用携帯電話は、インターネット閲覧端末としても使います。

役所のパソコンは、たいていセキュリティの都合上、閲覧できるホームページが制限されています。
変なページを見てウイルスに感染しないためであったり、仕事に関係ないページを閲覧してサボるのを防止するためなのでしょう。いたって合理的な理由です。

とはいえ仕事をしていると、制限されているホームページを閲覧しなければいけないケースがけっこう発生します。
例えば施策が炎上したとき。
炎上の経緯や燃え具合、匿名掲示板の書き込みやまとめサイトが参考になります。
しかし、こういうサイトはたいていブロックされていて、職場PCからは閲覧できません。 

情報セキュリティの担当課に相談すれば一時的にセキュリティを解除してくれるのかもしれませんが、炎上対応のような緊急事態では一刻を争います。相談している暇なんてありません。
こういう場合は私用の携帯電話から閲覧するしかありません。

加えて、最近はオンライン会議をする機会が急増していて、機材トラブルのため私用携帯を使わざるをえず通信量が爆増するリスクが顕在化してきました。

こういった事情のため、インターネット利用にも私用携帯電話を使います。
月の使用容量には余裕を持たせたほうがいいでしょう。



地方公務員にも仕事用携帯電話が支給されれば悩まずに済むのですが、支給されたらされたで電話番号がインターネット上で晒されて嫌がらせを食らうのが目に見ています。

私用携帯電話を使うこと自体は仕方ないとして、通話料や通信料に対する手当みたいなものがもらえたら最高なのですが……出張に自家用車を使うときみたいに。

世間から遅れること約1年、僕もNotionを使い始めました。

 
大変便利です。もっと早くから使っていればよかった……と悔やむばかりです。

Notionのようなクラウド上でのファイル管理サービスは、セキュリティの都合上、地方公務員稼業には向いていません。
内部資料をクラウドストレージに保存する行為は、あまりにもリスクが高すぎます。
わずかでも手違いがあってファイルが外部に流出してしまったらおしまいであり、かつ実際このような事案がたびたび発生しているので、厳に慎まなければいけません。

ただNotionは、「クラウドストレージにファイルをアップ」しなくても十分便利なツールです。
サービスの真価は発揮できていないのかもしれませんが、それでもかなり役立ちます。

(今更ながら)Notionとは?

ざっくりいうと、Notionはオンライン上でファイルを保存・管理できるサービスです。
ワード・エクセルファイルやPDF、画像、動画など幅広いファイル形式に対応しているうえ、ウェブページのコピーをファイルとして保存(クリップ)することも可能です。

さらに、保存したファイルを色々な方法で並べ替えたり抽出して表示できます。
エクセルみたいな一覧表や、インスタグラムみたいなサムネイル表示、カレンダーやガントチャートのような時系列表示など、並べ替え・抽出の目的に応じて様々な形式が利用できます。

要するに、ファイルの保存や管理に関してはわりとなんでもできるツールです。
「わりとなんでもできる」のが特徴です。これまで複数のウェブサービスで別々に行っていた作業を、Notionを使えば一元化できるのです。

今のところ日本語化はされていませんが、直感的に操作できるので全く問題ありません。

詳しい説明は省略します。
既に広く流布しているツールであり、大勢の方がわかりやすい解説をアップしているので、そちらを参照してください。検索すればたくさん出てきます。

ひたすらクリップ&タグ付け

僕のNotion利用法はいたって単純です。
担当業務に関係のあるウェブページをひたすらクリップしています。

僕はグーグルアラートを使って担当業務関係のニュースを日々収集しており、通知されたニュースのうち重要だと思ったもの(あとあと参照したくなりそうなもの)は、とりあえずクリップします。



他にも関係するニュース記事やレポート、他自治体のプレスリリースなどがあれば、随時クリップしていきます。

クリップした記事には、「トピック名」「地域名」「発信者名」「情報媒体の種類」などのタグをつけて、後から見返せるように整理しています。

「自分の担当業務に関係のあるウェブページを保存する」という作業自体は、地方公務員なら誰でも日々取り組んでいるでしょう。わざわざNotionを使わずとも可能です。
ただし、紙に印刷してファイリングしたり、ワードにコピペしたり……と、それなりに手間がかかっているのでは?

一方Notionを使えば、一瞬で終わります。
しかもタグのおかげで、あとあと参照するのも簡単です。

危機的事態だからこそ情報収集&整理

弊ブログでも何度か触れていますが、地方自治体はこれから当分の間、新型コロナウイルス感染症関係の訴訟に悩まされると思っています。
「行政の不手際のせいで新型コロナウイルス感染症が拡大した、だから感染症に起因する不利益の責任は行政にある」というロジックが定着してしまった以上、新型コロナウイルスのせいで不利益を被っていれば、誰もが原告となりえます。

休業補償や医療訴訟は確実として、そのほかにどういう切り口で提訴されるか、現時点では想像もつきません。
新型コロナウイルス感染症とは一切無縁だと断言できる業務はごくわずかでしょう。 
つまり役所は現在、自らが保有するあらゆる機能・あらゆる業務に対して、訴訟リスクを抱えている状態なのです。

訴訟にまで至らなくとも、大規模な抗議運動くらいは続々生じると思っています。
現時点では「密」を避けねばいけないという風潮があるため抗議運動は下火ですが、ワクチンが行き渡って感染リスクが減ってきた時点で、溜めに溜めた憤懣が一気に爆発して、デモ活動のような抗議運動が始まるのでは?と今から懸念しているところです。衆議院総選挙もありますし……

訴訟や抗議運動に対応するには、これらの芽を早々に察知し、Xデーまでに防衛体制を整えておかなければいけません。
こういった作業の基礎が情報収集と整理であり、Notionが役立ってくれるのです。

 

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