キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

地方公務員の人生満足度アップを目指しています。地方公務員志望者向けの記事は、カテゴリ「公務員になるまで」にまとめています。

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新年度が始まって1ヶ月が経過しようとしています。
こういう時節の挨拶文では「もう1ヶ月が経ってしまった」みたいに、時の移ろいの早さを驚くのが定番ですが、個人的に例年4月は特に時間がゆっくり過ぎるような気がしています。皆様はいかがでしょうか?

僕は異動も無く、中級庶務みたいな業務を続けることになりました。
昨年度は色々ミスってやらかしたので、ついにどこかに飛ばされるか〜?と期待していたのですが……繁忙部署に異動するよりはずっとマシということで、今年はあまり呆れられないよう頑張りたいです。

生成AIでブログ書いてみた

前回投稿したこの記事、実は生成AIを使って書きました。


あらすじだけ箇条書きで指定して、これを肉付けするようにAIに指示を出して本文を作成。
明らかに事実に反する箇所だけ修正したのが、この記事になります。
主張内容は完全にAI製です。

以前にも生成AIを使ってブログ記事作成にチャレンジしているのですが、そのときはまだまだ使い物にならず、その後は使っていなかったのですが……
新しく登場したサービス「Claude」が日本語の文章作成に強いと聞いて、試してみました。

かなりこなれた文章を生成でき、僕が自分で作文するよりも正直読みやすいです。
プロンプトで「具体的なエピソードを盛り込んで」と指定してみたところ、論旨に沿ったそれらしいエピソードを出力してくれて、そのまま採用できました。

一方、プロンプトで「客観的な根拠を盛り込む」ように指定してみたのですが、この部分はうまく機能しませんでした。
プロンプトの書き方が悪かったのか、AIの能力が足りていないのか……根拠を探して整理するのは結構面倒な作業なので、ここをAIに代替してもらえるとありがたいところです。

生成AIの進歩は本当に凄まじいです。
役所実務ではまだまだ使いづらいそう(使える場面が思い浮かばない)ですが、ブログを書くのには十分使えるようになりました。
今後は文章の校閲に使ってみたいなと思っています。


対口支援に行ってきた

令和6年能登半島地震の対口支援に従事してきました。

具体的な場所や時期は伏せますが、僕が対口支援に行った頃には既に人命救助フェーズは終わっていて、避難所運営や罹災証明書発行のような被災者支援施策の質と量をいかに改善していくかというフェーズでした。
対口支援職員の役割は、いったん確立したルーチンを回しつつ改善していくこと。
発災直後と比べれば、かなり楽な時期だったと思います。

現地で活動したのは1週間程度ですが、それでも思うところがたくさんあり……
戻ってきてからすぐに超長文の感想記事をしたためましたが、これを公表すると色んな方向に迷惑がかかりそうなので、当面は寝かせておこうかと思います。

以前から僕は「地方公務員のために働きたい」と思っており、このような形で現地役所のプロパー職員をサポートできたのが本当に嬉しかったです。
機会があればまた行きたいですし、中長期派遣の声が掛かれば二つ返事で応じるつもりです。

任期付き職員の採用も始めるみたいですね。


民間も市町村も人手不足の中、果たしてどれだけ集まるのか……見守りたいと思います。


この4月から、地方公務員歴11年目にして初めて庶務を担当することになりました。
しかも、庁内でもかなりの大所帯で、いろんな国庫補助金やら交付金やらが入り混じる課です。

庶務経験のある職員であれば、単に作業量が多くてめんどくさいだけなのでしょうが……
僕はマジでズブの素人なので、そもそも何をどう作業すればいいのかすら全然わかりません。
過去の資料を見ても、他人に質問しても、そもそも用語がわからないので理解できません。
右往左往しているだけで時間が過ぎていきます。こんなに辛い人事異動は初めてです。

全国の庶務ガチ勢の皆さんには大変申し訳ないのですが、庶務の仕事をやればやるほど、どうして人間がこんなことをやらなければいけないのか……と疑問に思えてきます。
庶務のルールを作っているのは会計課だったり財政課だったりするのでしょうが、彼ら彼女らが「こんなに精緻で美しいルールを作った自分たちすげえ!」と悦に浸るための生贄にされているとしか思えなくなってきました。
新採でこんなことをやらされたら、そりゃ辞めたくなりますよ……

とはいえ、住民対応が無いという点だけは非常にありがたい。
3ヶ月間も苦情対応してないなんて、入庁以来初めてです。
ここで庶務担当になれたことで、40代以降は出先の庶務係長ポストで悠々過ごすというキャリアプランも現実味を帯びてきました。

この一年をなんとか乗り切れば、以降はルーチンワークとして処理できるはず……と信じて、目の前の仕事に向き合っていきます。

アクセス数が激減

今年から不定期更新(と言いつつも月2回ペースをキープ)で運営している当ブログ。
ついにPVが前年割れするようになりました。
だいたい3割くらい落ちています。予算のシーリングみたいです。
 
更新が減ればPVも減るのは当然なのですが……
Googleアナリティクスを見るに、更新頻度のほかにも原因がありそうな気がしています。

Googleアナリティクスでは、閲覧者の属性(住所、性別、年齢帯など)がわかります。
属性別に前年比を調べてみると、「18~24歳」が激減していました。

10代後半から20代前半。
勘の良い方はピンと来ているかもしれません。

そう……公務員試験受験者の主要受験層と重なっています。

ここからは完全に仮説です。
公務員試験受験者の減少が、当ブログのPVにも影響しているんじゃないかと思っています。
公務員試験に興味のある人が減ればそれだけ公務員ブログへのニーズも減る……という因果関係も成り立ちそうです。

公務員試験の受験者減少は、今に始まった話ではありません。
それでも当ブログのPVには表れてきませんでした。
今年ついにPVにまで影響が及んできたのだとしたら、今年の公務員試験の倍率は例年以上に激しく落ち込むかもしれません。

ちなみに、「18~24歳」閲覧者の性別をみると、男性も女性も同じく減少しています。
女性の公務員試験受験者は増えているはずなのですが、ブログタイトルのせいで敬遠されているのでしょうか……?

公務員試験受験者のみならず、実際に採用される職員でも、女性がどんどん増えています。
これから地方公務員ネタでPVを稼ぐには、女性受けを意識する必要があるんでしょうね……僕には無理です。何もわからない。

全国でコロナ対応に従事している地方公務員各位には本当に本当に申し訳ないのですが、個人的に2022年は超楽しい一年でした。体感だと4ヶ月くらいで終わっちゃいましたね。
コロナが若干落ち着いてきて自由に行動できたおかげなのも大きいですが、仕事のストレスが過去最少だったのも大きいです。

外様でいるのがこんなに楽とは……

僕は昨年度からとある民間団体に出向しておりますが、そこでの扱いは完全に事務バイトです。
この2年、雑用とルーチンワークしかやっていません。
ひたすら業務量が多いのでだいぶ残業している(年末年始は今日明日しか休めません)とはいえ、業務自体は単純ですし、自分だけでほぼ完結するので面倒なコミュニケーションがありません。
「調整」から解放された生活、控えめに言って最高です。

何より、組織内のいざこざから無縁でいられるのが本当に気楽です。
プロパー職員どうしのドロドロした人間関係(20代のうちから謎のマウント合戦が展開されている)とか、部署間のパワーバランスとか、幹部への忖度とか……こういう面倒ごとは実質バイトである僕には何の関係もありません。

僕の前任者は「プロパーから見下されるのが辛い」「やりがいが無さすぎる」と嘆いていましたが、僕としてはむしろ楽なのに給与据え置き、しかも残業代がちゃんと貰えるという神環境です。

仕事のストレスが少なく精神的にゆとりがあるおかげで、例年よりもアクティブに活動できました。
このブログでもネタにしたように転職活動してみたり、久々に旅行に出かけたり、弁当男子を始めたり、暫時中断していた小説執筆を再開したり……他にも色々とやりたいことができました。
残業や休日出勤のせいで余暇時間自体は短いはずなのに、心が元気だから精力的に動けるんですよね。

来年4月に県庁に復帰したら、これまでの反動で今度は苦労するのでしょうが、それまではぬるま湯環境に浸かっています。

基本をとことん丁寧に

今年は漫画作品のアニメ化が大いに盛り上がりました。
ヒット確定の超有名作のみならず、ややマイナーな作品がアニメ化された途端に人気爆発する……というパターンも散見されたのがとても喜ばしいです。それだけ「動き」と「音」の付加価値が高まっているということなのでしょう。

漫画作品をアニメ化する場合、コマとコマの間隙を埋める必要があります。
間隙の埋め方次第で、同じ原作でも全然違うアニメになり得ます。
今年の作品はこの「間隙の埋め方」がものすごく良かった。

その典型例が「ぼっち・ざ・ろっく」です。
間隙を埋めるリソースを「1対1の人間関係構築過程」につぎ込んでいたように思われます。
ここが丁寧に補足描写されていたおかげで、主人公達の感情を機微に至るまでトレースできるようになり、何よりキャラクターがとても魅力的に見えました。
漫画原作アニメのひとつの極地だと思います。

今年は他にも「1対1の人間関係」にスポットを当てた良作が多かった気がします。
「リコリス・リコイル」とか「明日ちゃんのセーラー服」とか。
組織やチームを描くにしても「1対1の人間関係の総体」として描かれていて、組織・チームありきで人間関係が決まるわけではありません。

つまるところ今年は、「魅力的なキャラクターどうしが交流することで、魅力的な人間関係が生まれる」というフィクションの基本中の基本がしっかりできている、地に足のついた良作が多かったのだと思います。
視聴者として楽しめたのみならず、創作者の端くれとして、とても勉強になりました。

一方で悩まされたのがラブライブ!スーパースター!!2期(以下「星2期」)です。
7月から10/9まで放送されていましたが、終盤2話の怪作っぷりをいまだに消化できず悶々としています。

とにかくメインテーマが何だったのかが釈然としないんですよね……
途中まで「リベンジ的な勝利をチームで獲る」がメインテーマだったはずで、これに沿って個々のエピソードが積み重ねられてきたところだったのに、終盤でいきなり留学という縁遠い要素が登場、さらにラストでその留学要素が台無しにされるという……というドタバタ劇で締められたせいで、「リベンジ的な勝利をチームで獲る」というテーマも中途半端、留学要素は何したかったのかがよくわからずにいます。

個々のエピソードは良いんですよ。特に「UR葉月恋」と「オニナッツ関係」あたり。

あとはキャラクター描写がいつになく淡白だったのも、消化不良の原因だと思っています。
(特に一年生メンバー、誰かに同調するだけなシーンが多かったのと、変化らしい変化が生じていないせい?)

正直これまでのシリーズもメインプロットが迷子になりがち(あるいは希薄)ではありましたが、それでもキャラクターがしっかり立っていたので、視聴者がキャラクターの意図や思考をトレースして、物語を「補完」することができました。(2010年代以降にヒットした作品は、いずれもこういう性質を備えていると思います。)
しかし星2期は、キャラクターの言動の意図を探ろうとしても、手がかりが足りないのです。

とはいえ少なからず感情を揺さぶられたのは事実であり、このまま忘れるのは勿体無いです。
腑に落ちるまで感想漁りを続けていこうと思います。 

 

弊ブログ読者の中には、ひょっとしたらブログ執筆に興味のある方がいるかもしれません。
そういう方に向けて、地方公務員ネタ中心で約5年間ブログを書いてみた率直な感想をお届けします。

ブログ執筆を趣味とするメリットは?

僕の場合、1記事書くのに大体3時間くらいかかります。
累計だと1500時間程度、20代後半から30代前半にかけての貴重な時間をこのブログに費やしているわけです。
地方公務員法抵触リスクを恐れて広告は貼っていないので、いくら書いても収入はゼロです。
金銭的に見れば時間の浪費にほかなりません。

しかしこの時間は、僕の成長に間違いなく寄与しています。無駄だったとは思いません。

文章力の向上

ブログを書き続けたおかげで、堅めの文章を書くスキルは確実に向上しました。
1文1文の表現力はまだまだ未熟ですが、文章全体の構成力や論理展開のほうは随分マシになったと思います。詳しくは後述します。

正確な知識の定着

ブログを書くために制度要項や統計データを調べていると、意外な発見がたくさんあります。
初めて知る事実だったり、勘違いだったり……いずれにしても「ググればわかる」ことを案外知らないものだと、日々痛感させられています。
職場で恥をかくまえに誤解を正せて良かったと思います。

日常が面白く見える

普段から「ネタ探し」という観点で役所内を眺めるようになり、役所内で過ごす時間が少し楽しくなりました。
別部署との衝突とか問題職員とのやりとりみたいな面倒な仕事も、「格好のネタ」と捉えられるようになり、以前ほど億劫には感じられません。

自律性の回復

ここまでブログを書き続けてこられたのは、ひとえに楽しいからです。
特に、調べて考えて文章化する……という一連のプロセスの達成感に取り憑かれています。
ひたすら他律的であることを強いられる仕事とは違い、ブログが好き放題書けるおかげで、平日ゴリゴリ削られた自律性を回復できている実感もあります。

 



ブログ執筆のデメリットは?

ブログ執筆のプラス面は上述のとおりで、手軽かつローコストで始められる手段としてはかなりリターンが大きいと思います。
ただし、地方公務員をネタにしてブログを書こうとすると、特有のデメリットが生じてきます。

オフの時間も仕事のことを考える羽目になり気分転換できない

地方公務員をネタにブログを書くということは、仕事について休日にも真剣に考えることにほかなりません。ある意味セルフ休日勤務です。
「せっかくの休日を潰して仕事のことを考えなければいけない、しかも無賃」と捉えると、地方公務員ブログは苦行そのものです。
僕自身、「どうして休日なのに役所のことを考えなきゃいけないんだろう?」と虚しくなってきて、執筆を中断することも時々あります。

正直、僕がこの虚しさに耐えられているのは、
  • 田舎なので娯楽が少ない
  • 他の娯楽を楽しむだけのお金が無い
  • 独身ゆえに時間に余裕があり休日を持て余しがち
という条件が重なっているおかげだと思います。
もし僕が都会に住んでいたら、このブログよりも別の娯楽に流れていることでしょう。

ネガティブな情報を収集せざるを得ず鬱々としてくる

地方公務員をネタにするなら、どうしても社会のダークサイドに触れざるを得ません。
役所の仕事の多くはマイナスをゼロに近づける仕事であり、今現在どのような惨状が存在するのかをまずは情報収集して理解しないと、記事は書けません。
まちづくりや地域振興のような前向きな話題であっても、必ずダークサイドは存在します。 

地方公務員に向けられる軽蔑や嫌悪感も、役所の意思決定や地方公務員の価値観に大きな影響を及ぼしており、無視できません。
ブログを書くためには、地方公務員がどのように叩かれているのかを詳細に把握する必要があります。
せっかくの休日にわざわざ社会のダークサイドを調べたり、ネット上の公務員叩きを眺めたりしていると、どんどん気分が悪くなってきます。
ブログをやらなければ知らずに済んだはずのネガティブ情報を知ってしまい、余計にストレスを抱えているわけです。
精神的自傷と言っても過言ではないでしょう。

もちろん、ネガティブな情報を一切省いて、ひたすら明るく仕上げることも可能ではあります。
しかし、地方公務員界隈はネガティブなファクトがてんこ盛りであり、これらを無視して地方公務員ネタの記事を書こうとすると、相当工夫しない限り薄っぺらくなるでしょう。
素材が全然足りないのです。

文書力を向上させるにはどうすればいいのか?

趣味でブログを書くことの効用として、「文章力の向上」がよく挙げられます。
文章力が身につくことで、本業のみならず副業にも役立つ……という文脈が多いでしょうか。

地方公務員の場合、普段から仕事でそれなりに文章を読み書きしています。
そのためわざわざブログを書かずとも相当程度の文章力が備わっているものです。
そこからさらに文章力を高めていくためには、ただひたすら記事を量産していくのみならず、文章力とは何なのかを改めて考えて、意識的に練習する必要があると思います。

文章力=語彙力×構成力

俗にいう文章力は、語彙力構成力の2つに大別されると思っています。
 
語彙力は、適切な単語と表現を扱えることです。
構成力は、文章全体の流れを整えることです。

文章力の構成要素には他にもいろいろあるのでしょうが、この二つを高めることで、正確でわかりやすく、読者の心に残る文章が書けるようになるはずです。

語彙力:たくさん読む

語彙力のほうは、よく言われるように、たくさん読んで、使える単語や表現のストックを増やしていくしかないと思います。
特に、自分が書きたいテーマに関する単語や表現を中心に、網羅的に収集していけばいいでしょう。

さらに語彙力は、物事をより深く理解し考察する助けにもなります。
単語は概念であり、思考や分析のツールでもあります。
ある物事に属する固有名詞をたくさん知っていれば、それだけその物事を細かく分類・分析できるわけですし、ある物事を描写する形容詞をたくさん知っていれば、それだけその物事を多角的に観察できるわけです。

例えば、雨についての単語をたくさん知っていれば、それだけ雨を細かく分類できる、つまり雨について深く考察できます。
より身近な例だと、「公務員」という単語しか知らない人と、「会計年度任用職員」「臨時的任用職員」「任期の定めのない職員」「フルタイム再任用職員」「短時間再任用職員」などの公務員の細目を知っている人とでは、同じく公務員批判をするにしてもレベルが段違いのはずです。

語彙力が伸びれば、文章力向上につながるのみならず、思考力もどんどん増していき、文章の中身自体がより面白くなります。

構成力:参考書を読みながら練習する

ブログ執筆により磨かれるのは、語彙力よりも構成力のほうだと思います。

文章の構成といえば「起承転結」や「序破離」あたりが有名ですが、これらが万能というわけではありません。
文章のフォーマット次第で、求められる構成力は異なります。

地方公務員の日常業務でも、メール、通知文、議事録、挨拶文、議会答弁……などなど、いろいろなフォーマットの文章を書きます。
我々はこれらを同じ方法論で書いているわけではなく、それぞれの書き方のコツを無意識に使い分けています。

話の舞台を役所実務から文章全般に敷衍しても、状況は同様です。
世の中にはたくさんのフォーマットがあり、フォーマットに応じた作文のコツ、つまり構成力が存在します。
つまるところ、自分が書きたい文章のフォーマット次第で、習得すべき構成力も変わってくるわけです。

とはいえ、多数のフォーマットで適用できる汎用的な構成力も存在します。
こういう構成力を身につければ、文章力が飛躍的に向上します。

僕の経験では、
  • ロジカルな文章
  • 脚本(ストーリー)
  • エッセイ
この三種類はかなり応用が効きます。

おすすめ参考書

構成力の養成方法自体は単純です。
定評のある参考書を入手して、それに従って練習するのみです。

ロジカルな文書だと『考える技術・書く技術』が一押しです。



超有名な本なので、すでに読んだことのある方も多いでしょう。
僕が学生の頃は「就活中にマスターすべき一冊」とも言われていました。
Amazonのレビューだと「読みにくい」という声が多数ですが、地方公務員なら難なく読めると思います。
ちなみにこのブログも、2019年2月頃から本書のメソッドに従って書いています。


脚本(ストーリー)だと、このあたりでしょうか。
ストーリー
ロバート・マッキー
フィルムアート社
2019-05-24


SAVE THE CATの法則 SAVE THE CATの法則
ブレイク・スナイダー
フィルムアート社
2018-08-03


「感情」から書く脚本術
カール・イグレシアス
フィルムアート社
2018-08-03



ストーリーの力を借りると、事実をわかりやすく印象的に伝えることができます。
「創作趣味も無いのにストーリーを書く技術がどうして必要なのか?」と思う方もいるかもしれませんが、ちょっと齧ってみるだけでも案外役に立つものです。

エッセイはいまだにピンとくる参考書に出会えておらず、どう書けばいいのかよくわかりません。
自分が経験した事実と感情を淡々と描写しつつ、さりげなく自分の主義主張を織り交ぜて読者の思想を誘導するのがエッセイの極意だと思っているのですが、その塩梅が難しいです。

地方公務員ネタでブログを書く際のコツとは?

インターネット上では、日々いろんなメディアが地方公務員について論じていますし、当事者(現役・元職の地方公務員)が運営しているブログもたくさんあります。
そんな中でこれからブログを開始し、価値ある情報を発信していくには、地方公務員として得た知識や経験を用いて、市井の人々よりもう一段階深掘りすることが重要だと思っています。

一般的なブログ運営手法とは真逆だと思われますが、地方公務員ネタのブログに限っては、僕はむしろ著者をブランディングせずに「凡百の一地方公務員」という立場で書くほうが面白くなるとも思っています。
大多数の地方公務員が感じたり考えたりしそうな事柄を、普通の人よりもう一段階深掘りするだけで、十分読み応えが出ますし、オリジナリティも宿るからです。
さらに「物事を深掘りする」という行為自体が、自分自身の成長につながります。

「地方公務員的には常識だけど世間には知られていない」情報だけで十分差別化できる

「役所の常識は世間の非常識」という定型句があります。
公務員の人格を非難する文脈で頻出の表現ですね。

実際、役所の常識と世間の常識は大きく乖離しています。
ただ、常識が乖離している理由は、一般的に言われるような人格的問題よりも情報の非対称性が大きいと思っています。
お互いに保有している情報が違うせいで「当たり前」も食い違うのです。
  • 制度の仕組み
  • 施策の背景や経緯
  • 公的統計情報
あたりは、今やググればすぐにわかるとはいえ、世間一般には案外知られていないものです。
そもそも「ググったら誰でもわかる」という認識すら無いかもしれません。
こういう「地方公務員以外にはあまり知られていない行政関係情報」をきちんと押さえたうえで世の中を眺めてみると、インターネット上の多数説とは異なる発想が見えてきます。
これが地方公務員ならではの付加価値であり、地方公務員ブログを面白くする要素になると思います。

たとえば、今年話題になった「マイナンバーカード取得率の普通交付税算定への反映」だと、
  • 自治体間の競争を無駄に煽る
  • 国の責任を自治体に押しつけるな
  • マイナンバーカード取得の事実上の強制だ
みたいな主張が盛んになされていますが、地方公務員ならではの強み、例えば地方交付税制度の知識を踏まえると、新しい視点が見つかります。

以下、ネットで見つけた某自治体の研修資料を見ながら書いてみました。

地方交付税の目的は、地方交付税法第1条で規定しているとおり「財源の均衡化」と「財源の保障」です。
要するに、税収の少ない自治体でもきちんと行政機能を維持できるように、国が「地方交付税」という財源を配分するのが、地方交付税という仕組みです。

ただし、何でもかんでも財源保障するわけではありません。
地方財政計画に計上されている「標準的な歳出」、つまり
    • 法令に定められている事業(生活保護、ごみ収集など)
    • どんな自治体でも実施している事業(道路の維持補修など)
あたりを中心に財源保障しており、
    • 自治体公式Youtubeチャンネルの運営経費
    • 地域のお祭りへの補助金
みたいな、一部自治体しか実施していなかったり、義務づけ度の低い事業に対しては財源保障していません。

また、地方交付税は国税の一部(消費税の33.1%など)を原資としており、税収に応じて毎年度総額が決まっています。
総額をいかに配分するかを決めるのが総務省の仕事で、今回「マイナンバーカードの取得率を反映させる」と決めたわけです。

このような地方交付税の性質を踏まえると、
    • 現時点ではマイナンバーカードを活用した施策なんて一部先進自治体でしか実施されていないのに、地方交付税で財源保障すべき「標準的な歳出」と言えるのか?
    • もっと優先して財源保障すべき経費がたくさんあるのでは?保健所職員の時間外勤務手当とか……
    • 「一般財源同水準ルール」が適用されている現状では、地方交付税の総額を増やすのは困難であり、マイナンバーカード事業分を新たに財源保障する分だけ、他の事業の財源保障をカットして財源捻出することになるのでは?
あたりの批判が可能でしょう。
 

行政関係のファクトをきちんと押さえておけば、スーパー公務員の方々のような個性的卓見を持たなくとも、それなりにユニークな内容に仕上げられるものです。
いちいち調べるのは面倒ですし時間もかかりますが、その分だけ自分の血肉になりますし、無駄ではないでしょう。


深掘りの練習方法

物事を深掘りしていく手法は、コンサルタントやシンクタンク向けの書籍が参考になります。
一般的な分析・思考のフレームワークをちょっと使ってみるだけでも、新しい視点が得られます。
僕はこのあたりの書籍をよく参照しています。

ロジカル・シンキング Best solution
岡田 恵子
東洋経済新報社
2013-05-02



新版 問題解決プロフェッショナル
齋藤 嘉則
ダイヤモンド社
2015-01-19




地方公務員ならではの「行政実務にまつわる知識と経験」を使って、世間一般とは異なる切り口で物事を眺めたり、世間一般よりも深掘りすることで、新規性のある中身に仕上がるはずです。

2022年の婚活も一切進捗ありませんでした。
今年はようやく重い腰を上げてマッチングアプリなるものを使ってみたのですが、全く成果はありませんでした。
登録直後に40代以上の方々から多数♡が飛んできた後は全く動きがなく、こちらが♡をつけた相手からは誰からも反応されず……という状況で、課金して入手した♡を使い切った後は放置しています。
やはり田舎なので、婚活している同年代女性がそもそも枯渇している説が濃厚です。

役所にいる独身男性の諸先輩方を見ていると、35歳前後で狂っていく人が少なくありません。
30歳過ぎくらいまでは普通に良い人で「どうして結婚できないのだろう?」と思われていたのに、35歳前後で心身ともによろしくなくなってしまい、「これじゃあ結婚できなくても仕方ないわ……」という評判に堕してしまうのです。

先輩方には申し訳ないですが、僕は狂いたくありません。
明日は我が身なので、狂わないための傾向と対策を考えてみました。

フィジカル編:老化に対応する

30代になると、どこかしら身体がおかしくなってきます。
ピークを過ぎて「下り坂」に入った……という表現がまさにしっくりきます。
これが老化の始まりなのでしょう。
 
老化現象自体はどうしようもなく、少しでもペースを緩め、実害が生じないように対処するのが精一杯です。
独身者の場合、既婚者よりも生活の自由度が高く、自分の思い通りに老化対策にも取り組めます。
せっかくなのでしっかり老化対策して、独身ならではの自由を謳歌できるよう健康を維持していきたいです。
 

自炊メインの「質素な食生活」

「30代になると代謝が落ちる」とよく言われますが、これは本当です。日々実感しています。
食べたものを消費できなくなるし、そもそも食べられなくなってきます。

「燃費の低下」と「食欲の減退」、どちらが先行するかは人次第です。
前者が先に来れば、食欲が消費を上回ることになり、どんどん太っていきます。
後者が先に来れば、必要なエネルギーを食事で補いづらくなり、どんどん痩せていきます。

いずれにせよ30代になると、食事に気をつけていないと健康体からすぐに遠ざかってしまいます。
野菜とタンパク質中心の、シンプルで健康的な食事を心がける必要があるようです。

「食欲の減退」とリンクして、食の好みも変化していきます。
特に油っこいものが苦手になる人が多く、牛肉よりも鶏肉が好きになったり、コンビニ飯の油感がきつくなってきたりします。
たまに食べる分には美味しいのですが、毎日となると逆にしんどいです。

つまるところ、健康面のみならず嗜好面でも、あっさりした質素な食生活を送りたくなってくるのです。

質素な食生活ほど、外食や中食よりも自炊した方が簡単ですし安上がりです。
野菜とタンパク質は、外食やコンビニだと結構高くつきます。

自炊というとハードルが高く見えるかもしれませんが、独身男性の場合は凝ったものを作る必要はどこにもありません。
誰かに振る舞うわけではなく、あくまでも自分自身の健康のための、一汁一菜プラスアルファのシンプルな食事さえ準備できれば十分すぎます。
豪華なものが食べたくなれば外食すればいいだけです。
 




この本に出会ってから、基本的に
  • 玄米ご飯
  • たんぱく質系のおかず
  • 具沢山味噌汁
というシンプルな食生活を続けていますが、今のところ快調です。
最初は「栄養失調になるのでは?」と心配でしたが、むしろ元気です。

自炊習慣が無いゆえに外食や中食を続けていると、どんどん健康を害していきますし、昔ほどは美味しく感じられないのに高いお金を払い続けることにもなり、金銭的にも無駄です。
当面はこの一汁一菜生活を続けていこうと思います。

実はみんなやってる「ボディケア」

30代になると外見的な老化が急加速します。
よく「肌のハリがなくなる」とか「髪や爪から潤いが消える」とか「体型が崩れてファストファッションが着れなくなる」などと言われていますが、どれも本当です。
アパレル業界のポジショントークではありません。

既婚者であれば配偶者が指摘してくれるところ、独身男性には誰も指摘してくれないので、なかなか外見的な老化を自覚できません。
そのまま35歳くらいになると、年齢不詳のヤバげな人に至ってしまいます。

民間企業ほどではないにしても、地方公務員も不特定多数の視線を浴びる仕事であり、外見は重要です。
  • 風呂上がりに化粧水をつける
  • 髪はシャンプーだけでなくトリートメントもつける
程度の老化対策は徹底していこうと思います。
というか実はみんなやってますが、気恥ずかしくて話題にしないだけのようです。

大人男子の「超」清潔感ハック
宮永 えいと
KADOKAWA
2020-12-10



メンタル編:寂しさに飲み込まれないように

独身のまま30代に突入すると、一人で過ごす余暇時間が急増します。
より正確にいうと、一緒に余暇を過ごせる友人知人がどんどん減ってきて、一人で余暇を過ごさざるを得なくなります。

既婚者の場合、30代はとても忙しい時期です。
子どもがいれば子育てで忙殺されますし、子どもがいない場合は夫婦の時間を精一杯エンジョイしていることでしょう。
いずれにしても、独身者の相手をしている暇はありません。
独身者からすると、既婚者とはなかなか遊べなくなるわけです。

独身者どうしでつるむにしても、メンバーが減って固定化されてくるので、飽きが生じます。
そのため、一緒に遊ぶ頻度が自然と減っていきます。

そこで僕は一つの仮説に辿り着きました。
急増する「一人で過ごす余暇時間」を有効活用できるか否かで、30代独身生活の満足度が激変するのではないでしょうか?

僕みたいにインドア派で単独行動至上主義であれば、「一人で過ごす余暇時間」は何よりも貴重で、どれだけ増えても足りないくらいです。

しかし、社交的な人ほどこの時間に耐えられず寂しく感じるようで、ひたすら誰かとつるもうと誘いまくるせいで煙たがられて敬遠されてしまう……という悲しいケースが多発しています。
生々しい話ですが、よく新人の世話を焼いてくれていた兄貴肌の同期職員や先輩方が、どんどん拗れていって、今や厄介者扱いされているんですよね。

20代までを社交的に過ごしてきた方々にとって、「余暇時間を一人で楽しく過ごす」のは、どうやらかなり大変なようです。
独身のまま30代に突入しそうな方は、「寂しさの怪物」にならないためにも、一人で楽しめる趣味を早めに見つけておいたほうがいいと思います。
具体的には、読書や運動、料理、楽器、創作あたりでしょうか?
 
僕の場合は当面は大丈夫そうですが、いつ時間を持て余し始めるかわかりません。
今のうちから色々なことに手を出しておいて、「一人で過ごす余暇時間」を将来的にも充実させられるよう備えていこうと思います。

新たな挑戦のため、ブログ運営を縮小します

僕自身は読書オタク趣味ブログ執筆のおかげで、現在はかなり楽しい「一人の余暇時間」を過ごせています。
しかし、これらの趣味をいつまでも楽しみ続けられるとは限りません。
どんどん新しいものに触れて興味関心の幅を広げていかなかれば、いずれ狂ってしまうでしょう。

そこで、新たなチャレンジに充てる時間を捻出するため、このブログの運営を縮小したいと思っています。
これまで週一ペースで定期更新してきましたが、今後は不定期にします。

僕にとって新しい趣味を見つけることは、人生のリスクヘッジでもあります。

このまま順当(?)に過ごしていけば、独身のまま窓際コース一直線です。
40歳を迎える前に本庁から追放され、これまでよりも一層余暇時間が増えるでしょう。

独身中年の先輩方を見ていると、暇潰しのために仕事をしている人と、色々なことに取り組んでいて充実している人の二種類にくっきり分かれます。
もちろん後者のほうが人間として魅力的ですし、 本人も楽しそうです。
僕も後者の独身中年になるべく、今のうちから色々なことに手を出して、ライフワークと呼べる活動を増やしていきたいのです。

さらに最近は、勧奨退職に応じて早期リタイアするのもアリだと思い始めました。
その場合にもリタイア後に取り組むライフワークが何か必要になりそうなので、一層いろいろな新しいことにチャレンジしてみたいのです。

あとは正直、ブログのネタが枯渇してきました……
暗い話ならいくらでも書けるのですが、PVが全然伸びないんですよね。
読まれないということは、ニーズが無いのでしょう。ニーズが無いものを量産していても仕方ありません。
何より、暗い話ばかり書いていると、僕の気分も沈んできます。

新しい世界に触れてリフレッシュしつつ、今後はネタを厳選して、もっと明るくてハッピーなブログ運営を心がけていきます。

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