キモオタク地方公務員(県庁職員)のブログ

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今年4月に受験したITストラテジスト試験、合格していました。
元々は応用情報技術者試験を受けるつもりだったのですが、欲が出てしまい(もし落ちても秋に応用情報リベンジできるし……というバックアップもあり)、応用情報をすっ飛ばして高度試験に手を出してしまいました。


以下、地方公務員とは全く関係ない話なので、興味の無い方はブラウザバック(死語?)してください。

午前1:できれば免除

午前1は4択マークシート式で、同日開催の応用情報技術者試験の午前問題の一部がそのまま出題されます。
問題自体は応用情報技術者試験と同じ……ということは、応用情報技術者試験の対策をすればいいわけです。

しかしこれが非常に大変です。
出題範囲が広くて暗記事項が多く、計算問題もバラエティ豊富で、まともに対策しようとすればものすごく時間がかかります。
そのため、午前1試験は免除を狙うのが望ましいです。(免除の条件はIPAホームページを参照)




まともに午前1対策をするのであれば、応用情報技術者試験の参考書を参照しつつ過去問演習を繰り返すのがベストでしょう。

僕の場合、昨年の秋試験で応用情報技術者試験を受けるべく(試験日に急遽仕事が入り結局受験できず)昨年4月頃から地道に勉強していたおかげで、午前1を突破できました。

午前2:ひたすら過去問

午前2も4択マークシート式で、IPA試験の区分でいう「ストラテジ系」の知識が問われます。
出題範囲が狭いうえに過去問焼き直しも多いので、参考書を読みつつ過去問演習すれば、難なく突破できると思います。


午後1:ひたすら過去問

午後1は論述式で、ほぼ国語です。
そこそこ長い問題文があり、これを読んで20〜40字くらいで論述させる問が5つくらい用意されます。
(大学受験でいうと、全統記述模試みたいなイメージ)

ただ、大学受験の国語とは異なり、問題文全体を俯瞰して論述させるような設問は無く、問題文中の特定の一箇所にヒントが集中している設問ばかりです。
つまるところ、設問の出題意図を正しく理解し、問題文中からヒントを探り当てることができれば、容易に正答できます。
これはもう慣れるしかありません。


午後2:なるべくたくさんのパーツを準備しておく

午後1までは前哨戦のようなもので、本番は午後2の論文試験です。
2時間という試験時間の中で、少なくとも2,000字ほどの文章を書かなければいけません。
しかもテーマは毎回変わります。
さらには手書きです。ITとは……?

ちゃんと実務経験のある方なら、経験のストックからふさわしい事例を持ってきて即興で書き上げられるのでしょう(そもそもITストラテジスト資格は、こういう人のスキルを証明するための資格なのでしょう)。

しかし、経験値の低い受験生の場合は、そもそも論文に使えるストックがありません。
わずかな経験を無理やり転用してみたり、ゼロからストーリーを捻ろうとすると、到底時間が足りません。

そのため、IT素人が論文試験を突破するには、論文に使えそうな事例を「架空の経験」としてあらかじめ複数捏造しておくしかありません。
そして、いろんな角度から「架空の経験」を描写した文章を準備、つまり論文のパーツをなるべくたくさん準備しておいて、試験本番では問題文に応じてパーツを組み合わせて論文を作っていく……という作戦しかないと思います。

あとはとにかく実際に書くしかありません。
試験本番では、問題文を見て「どのパーツを使うか」「各パーツをどう組み立ていくか」「問題文に合わせためにはどういうチューニングが必要か」を考え、その結果を文章に落とし込んでいく……というプロセスを踏みます。
これをひたすら練習するのです。

パーツの作り方

あらかじめパーツを準備しておいて、試験本番ではパーツを組み合わせて論文を作る……という方法自体は、目新しいものではありません。むしろオーソドックスな手法です。
他にもいくつか流派があるようですが、僕は「パーツ流」で突破したということを、まずお伝えします。
 
パーツの作り方はこんな感じです。

1 論文試験の雰囲気を知る

まずは参考書を読んで、論文試験の全体像を把握します。

2 「架空の経験」の題材を決める

「架空の経験」として取り上げる題材は何でもいいですが、複数個用意しておいたほうが無難です。一つだけだと、問題文と相性が悪かった場合に詰みます。


少なくとも
  • IT技術を使った新サービスで売上を伸ばした
  • IT技術を使って業務プロセスを省力化してコストカットした

汎用性が高いこの2つは、必須だと思います。

また、できれば自分と馴染みのある題材を選ぶほうが、パーツを作りやすいですし、試験本番で行き詰まったときのアドリブにも効かせやすい(即興でエピソードをでっち上げたり)です。

重要なのは、IT技術導入の成果を定量的に測定できること、そして投資効果を金額で評価できることです。
お金に繋がらない題材(利便性を高めるだけ等)は、論文化しにくいので、避けたほうがいいでしょう。

僕は3題材を準備しました。
いずれもマンション管理ネタで、「新サービスで売上増」「省人化によるコストカット」「データ収集&分析で満足度向上」の3つです。
マンション管理士と管理業務主任者資格を活かせたのは、これが初めてです。

試験本番では「新サービスで売上増」を使いました。 

3 パーツを作っていく

題材が決まったら、その題材をいろんな視点から描写して、100〜300字程度のパーツを作っていきます。

描写すべき視点は、参考書(後述)にひととおり書いてあります。
あとは過去問の問題文や論文集を読んで、足りないものを補っていけばいいでしょう。
僕の場合、1題材あたり、全パーツ合計で1.5万字ほど準備していました。

「パーツを作る」と言っても、必ずしもゼロから作文する必要はありません。
書籍や雑誌、インターネット記事から、使えそうな記述を「探して」「収集」するほうが、むしろ重要です。
未経験者なのに全部オリジナルで書き切ろうとしたら、かえって現実味がなくなりかねません。

4 パーツの中身を定量化する

ITストラテジストの論文試験では、「何事も定量的に表現したほうがいい」という通説があります。
(定量的に表現したほうが現実味があり、説得力が生まれるということなのでしょうか?)

ひととおりパーツが出来たら、定量的に表現できるものは定量化していきます。
特に、投資コストと投資効果(売上増やコストカット)は、きちんと積算根拠付きで用意しておく必要があります。
そのまま出題されることもありますし、いざという時の字数稼ぎにも使えます。

僕が使った参考書類

 
・ALL IN ONE パーフェクトマスター ITストラテジスト



試験全体の参考書です。
午前2はこれだけで十分だと思います。
全体像を掴むため、最初に読みました。


・応用情報技術者 合格教本


午前1対策用に使用しました。
一応通読しましたが、全く記憶には残っていません。
とにかく詳しいので参照用に最適です。


・ITストラテジスト午後2 最速の論文対策

僕が師事した「パーツ流」論文作成法のバイブル。
パーツとして準備しておくべき視点項目は、この本にひととおり書かれています。


・ITストラテジスト 合格論文の書き方・事例集


前半が論文執筆法、後半が参考論文集になっています。
前半パートは正直あまり体系化されておらず、論文素人がこの一冊だけ回しても書けるようにはならないと思われます。
ひととおりパーツを準備して、経験値を積んだ状態で読むほうが、糧になると思います。


・業種別審査事典

いろんな業種の概略が掲載されている事典です。
パーツ作りにものすごく使えます。
(僕が本番で書いた論文の3割くらいは、業種別審査事典の丸写しだったり……)
大きい図書館に行けば、だいたい置いてあると思います。


・新版ITコンサルティングの基本
・新版SEの基本
この1冊ですべてわかる 新版 ITコンサルティングの基本
克元 亮
日本実業出版社
2021-05-20


新版 SEの基本 この1冊ですべてわかる
山田隆太
日本実業出版社
2022-02-28


そもそもIT業界とはどんなものなのかを知るために一読。
パーツの内容を補強するのに使えました。


・バランス・スコアカードの使い方がよくわかる本



目標や成果を定量的に評価して、投資効果があることを証明する……という、どんな題材でも必要になり、かつ合否を分つ重要な要素(という噂)を、しっかり書くための参考書です。
ちゃんと効果のある数値目標の設定方法がわかります。


個人的な工夫

午後1の問題文を参考にする

午後1試験の問題文では、まずは現状分析から入り、IT導入のプロセスを解説して、上司や経営層へのプレゼン場面で締められるパターンが多いです。
これはまさに、典型的な午後2の論文と同じです。
午後1の問題文は、見方を変えると、午後2論文のサンプルとも言えます。

僕の場合、ITの導入も上司へのプレゼンも経験したことがなく、どういう手法や手順があるのかすらよくわからなかったので、午後1の問題文がものすごく参考になりました。
午後1の問題文の論理展開を、題材だけ置き換えて、そのままパーツとしてストック使わせてもらいました。

「午後1はどうせ国語問題だから対策するだけ無駄」という説もありますが、未経験者ほど、午後1の問題演習が午後2対策にも役立つと思います。

設問アで伏線を張って、設問イ・ウで回収する

僕はIT業界の実務経験が無い代わりに、文章を書く経験は比較的豊富なほうだと自負しています。
このブログを含め累計7年くらいブログを書き続けていますし、SS(5,000〜10,000字くらいの短編)作家歴はもっと長いです。

経験則として、文章に一貫性・納得感を持たせるには、うまく伏線回収するのが鍵です。
特に短編の場合は、冒頭の設定をきちんと消化することが重要です。
「あの要素、せっかく字数を割いて描写されていたのに、全然活かされなかったな」と思われると、文章自体がまとまっていないように感じられるものです。

ITストラテジスト試験の論文でも、冒頭に張った伏線をきちんと回収することを意識していました。
具体的には、設問イ・ウで取り上げる内容を、設問アでも「業界動向」や「自社の課題」として、軽く触れるように心がけました。

具体的にいうと、マンションの共用部分管理のIoT導入というネタの場合、設問イとウで「点検業務を省人化できコストカットできる」ことをメリットとしてアピールするのに先立ち、設問アで「技術者不足と人件費高騰のため点検費用が高騰しており利益率を圧迫している」という伏線を貼りました。

未経験チャレンジには時間がかかる

ITストラテジスト合格までの勉強時間は、累計で約140時間でした。
しっかり実務経験のある方は50時間くらいで合格できるらしいので、かなり余計に時間を要してしまいました。
「コスパがいい」とも評されているITストラテジストですが、未経験者の場合はそう甘くはないと認識しておいたほうが無難でしょう。

このうち論文対策に要したのは約50時間です。
30時間はパーツの準備、20時間は実際に手を動かして論文を書いていました。(本番までに6本書きました)

パーツ流で論文対策する場合、実際に論文を書いてみて、試験本番で行う「パーツを組み合わせて論文を組み立て、ところどころ微修正して完成度を高める」というプロセスの練習が欠かせません。
論文を書いてみると、不足しているパーツにも気が付きます。
ある程度パーツが揃ってきたら、早い段階から論文を書く練習をしていけばいいと思います。
 

試験当日に寝坊して不戦敗という大失態から1年を経て、基本情報技術者試験にリベンジしてきました。
結果は多分合格です(午前午後ともにスコア8割超)。
1年間の浪人生活(笑)が報われてホッとしています。

「デジタル人材」という単語が官民問わず連呼される昨今、ひょっとしたら情報処理技術者試験に関心のある地方公務員もいるかもしれません。
本来のスケジュールよりも1年間余計に勉強したというイレギュラーケースではありますが、参考までに所感を記しておきます。

ガチの初学ってこんなに大変なのか

インターネット上では、基本情報技術者試験はさほど難関扱いはされていません。
資格偏差値サイトでは偏差値49くらいですし、「朝ちゃんと起きて試験会場に行くのが最大のハードル」なんて揶揄もされています。

僕も正直、甘く見ていました。
しかし実際は……長くてつらい道のりでした。
少なくとも宅地建物取引士試験よりずっと大変でしたし、勉強時間も倍以上かかりました。

苦戦の理由は明白です。
これまでまともに情報関係の勉強をしたことが無かったために、基礎が全然無かったからです。

これまで僕が挑んできた宅建やマンション管理士は、なんだかんだ法律の試験です。
地方公務員試験対策で一度しっかり勉強しているうえ、日々の業務でも法律に触れているおかげで、それなりに基礎が固まっています。

一方、情報関係の知識は、これまで試験で問われたことがなく、まともに腰を据えて勉強したこともありません。
ゆえに基礎が全然できておらず、そもそも「独学するための最低限のリテラシー」すら持ち合わせていない状況だったわけです。

  • わからない単語だらけでテキストの文章が頭に入ってこない
  • テキストの図やイラストが何を表現しているのかイメージが湧かない
  • 理解できたような気がしても数日後には忘れている(記憶の定着が悪い)
最後の最後まで、こういう戦いを強いられました。
正直、今でもよくわかっていません……

それでも試験自体は合格できましたし、得るものは少なくなかったと思います。


国語力も結構問われる

僕の経験談に入る前に、基本情報技術者試験の概要に触れておきます。

午前試験と午後試験

基本情報技術者試験は、午前試験午後試験の2パートに分かれています。
今はCBT試験になり別日に受験するのですが、かつて1日で両方を受験していた名残から、このように呼ばれています。

それぞれの試験の概要は以下をどうぞ。



ざっくりいうと、午前試験では知識と計算力、午後試験ではさらに国語力も問われます。
午前試験と午後試験で、それぞれ別方向の対策が必要です。

「広く薄く」が求められる試験

基本情報技術者試験は、試験範囲がものすごく広いです。
情報工学を支える理系アカデミック要素、IT関係の経営実務、総務省や経済産業省の政策など、いろいろな分野から出題されます。

しかもIT関係の分野はリアルタイムで急速に進化しており、日々新しい単語や概念が登場します。
もともと広い試験範囲が、今もなお膨張を続けているのです。
満点を取るのは不可能だと思います。

ただし、午前試験・午後試験ともに合格ラインが「100点満点中60点」と低めです。
最大で4割間違えても合格できるわけで、完璧を目指す必要が薄い試験だといえるでしょう。

テクノロジ・マネジメント・ストラテジ

IPAが実施している情報技術者試験では、出題分野を「テクノロジ」「マネジメント」「ストラテジ」の3つに区分しています。

「テクノロジ」は文字通り技術に関する出題です。
IT関係の知識や、IT技術を下支えしている数学などを指します。
午前試験でも午後試験でも、一番ウェイトが大きいのが「テクノロジ」です。

「マネジメント」は、プログラム開発やITシステム導入・運用の実務に関する出題です。
基本的に暗記ゲーなのですが、地方公務員的には一番縁遠い分野かもしれません。

「ストラテジ」は、企業経営に関する知識を指します。
経営学の概念や経営指標、労働関係法務など、ITとはあんまり関係ない分野です。
FP試験を経験していれば余裕です。

地方公務員(IT関係未経験)の場合は「諦めない」のが一番大事

続いて、地方公務員バージョンの試験対策方法を考えていきます。
対象は僕みたいなIT素人を想定しています。

午前対策……過去問演習が全て、演習するための準備段階が一番きつい


午前試験の対策は、ひたすら過去問を解き続けるのがベストです。
これまでの試験回では、過去問の焼き直しみたいな問題が多く、問われやすい論点が決まっています。
あんまり古すぎる問題は再出題されないみたいなので、過去10年分くらいをみっちり解きまくればいいと思います。

ただし前述したとおり、いきなり過去問を解こうとすると、問題文の意味が理解できないと思います。
そのため、過去問に挑む前に、軽く(薄く広く)知識をつける必要があります。

おすすめのテキストはこちら。

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和04年
きたみ りゅうじ
技術評論社
2021-12-09


市販されているテキストの中では、一番わかりやすく咀嚼されていて、初学者向けだと思います。
これを読みつつ、読み終えたパートの過去問を少しずつ解いていきます。

序盤は本当にきついです。
とにかく頭に入ってこないし残りません。
「賽の河原で石を積むのってこんな感じなのかな」と本気で思いました。

それでも続けているうちに問題は解けるようになります。
理解は後回しにして、「こういうものだ」と割り切って問題演習を続けるほうが効率も良いし、精神衛生上も好ましいと思います。

基本情報は「6割正解」で合格する試験です。
最初から完璧を目指す必要どころか、最終的に完璧でなくとも合格は可能です。
キリキリせずにとにかく進めていくことが重要だと思います。


余裕があれば、網羅性の高いテキストも手元に置いて随時参照すれば、より良いと思います。


僕はこれを使いました。
最初から応用情報も受けるつもりでいたので、「大は小を兼ねる」感覚で応用情報の参考書を選びましたが、最初の2ヶ月くらいは意味不明で全然参照しませんでした……

地方公務員の場合、最大の難所は離散数学(二進数など)でしょう。
たいていのテキストでは、離散数学が最初の章で説明されていると思いますが、もし理解できないようだったら、一旦飛ばしてしまっても構わないでしょう。

ただ、離散数学を完全に捨ててしまうと、合格は一気に難しくなると思います。
出題数が結構多いですし、何より情報技術を支える基礎そのものだからです。

過去問演習はこちらのサイトのお世話になりました。
凄すぎるサービスです。



午後問題……アルゴリズムさえなんとかなれば大丈夫

午後問題は、そこそこ長い問題文を読んでから正解の選択肢を選ぶという形式で、公務員試験の「判断推理」「資料解釈」みたいなものです。
「セキュリティ」や「ネットワーク」など、情報処理技術者試験で問われる分野ごとに設問があり、必須問題と選択問題があります。

午後試験対策も過去問を解くのがベストだと思います。
午前試験とは異なり同じ問題は出題されませんが、「問題文の読み方」や「解き方」はおおよそ同じだからです。いわゆる「慣れ」が大事です。

最大の敵は必須問題の「アルゴリズム」です。
架空のプログラムを読んで、その挙動を理解することが求められます。
問題自体は国語なのですが、問題文の一部が日本語ではなくプログラム言語というイメージです。

この問題は地味に配点が大きく、100点中の25点を占めます。捨てるのは厳しいです。
しかし、プログラミングに触れたことのない人にとっては、謎の英数字が並んでいる暗号にしか見えません。
地方公務員的には、離散数学と並ぶ難所だと思います。

試験対策としては、読み方自体を勉強するしかありません。
特に「よく使われる処理」に慣れてくると、徐々に読解できるようになってきます。



僕はこのテキストで勉強しました。(イラストを描かれているIxy先生のファンなので本書一択)
これを読んで「問題文の読み方」の基礎を学んだ後、過去問にチャレンジしていくうちに、半分くらいは解けるようになりました。

試験当日までに過去5年分(10回分)を解きましたが、本番でも結局半分くらいしか正答できませんでした。
それでも他の問題でちゃんと得点して合格できたので、諦めずに部分点を狙っていく方向で頑張るしかありません。

選択問題は文系問題と表計算

午後試験には選択問題が2ヶ所あります。

ひとつは問2〜問5で、いずれか2問を選択して解答します。
午前試験の延長線上のような問題で、問題文さえちゃんと読み解ければ、午前試験と同じ感覚で解けます。

出題される分野はだいたい決まっています。(テクノロジ系から3題、マネジメント・ストラテジ系から1題)
地方公務員の場合、国語試験要素の強いマネジメント・ストラテジ系問題は確実に選択するとして、テクノロジ系からどれを選択するのかが悩ましいところです。
過去問を一通り解いてみて、解きやすい分野を選び、それを集中的に対策すればよいでしょう。

テクノロジ系の中では、僕は「ソフトウェア・ハードウェア」「ネットワーク」だけ対策しました。
というか他が解けませんでした……


もうひとつは問7〜問11で、いずれか1問を選択して解答します。
こちらは午前試験とは全然関係がなく、プログラム言語について問われます。

プログラミング未経験者の場合は「表計算」一択だと思います。
これはエクセルっぽい架空のソフトについて問われるもので、vlookup関数の使い方を知っていれば手堅く5割正答できます。
残りの5割は「アルゴリズム」対策をしていけば自然と解けるようになります。

勉強時間は150時間くらい欲しい

元々の僕の計画では、
  • 2021年1月に情報処理技術者試験の勉強スタート
  • 2021年5月に基本情報受験
  • 2021年10月に応用情報受験、ダメなら2022年4月も受験
というスケジュールでしたが、いろいろな不幸が重なって2021年中は受験できず、2022年4月〜5月にかけて立て続けに受験してきました。

情報処理技術者試験の勉強に要した時間を単純に足し上げると、15ヶ月で240時間になりました。
基本情報対策に相当する時間だけに絞ると、だいたい160時間です。
一番時間を要したのが基本情報午前対策の1周目(キタミ式を読みながら過去問8年分を1週)で、ここまでで60時間近くを要しています。

インターネット上には「2週間で受かる」みたいな記事もありますが、初学者が安定して合格するためには、どうしても150時間程度はかかってしまうと思います。
とにかく過去問を回し続ければ合格できる試験だとは思いますが、初学者はまず最低限の知識をつけないと、そもそも問題文を読解できず過去問を回せないからです。

試験当日:顔写真付き身分証明証だけはお忘れなく

2021年度の試験以降、基本情報技術者試験はCBT方式で実施されています。
大学入試みたいに大部屋で一斉に受験するわけではなく、ひとりひとり個別ブースに入ってパソコンを使って回答します。

他の受験生を見ていると、とにかくみなさんお若い
明らかに20代前半の人が過半数を占めています。学生も多そうです。
当日はかなりアウェー感がありました。

この試験には受験票が存在せず、代わりに、受験当日は顔写真付きの身分証明証(運転免許証やマイナンバーカードなど)を持参する必要があります。忘れてきたら受験できません。
「受験票を紛失する」というリスクを回避できる一方で、「身分証を忘れてくる」という新たなリスクを抱えるわけです。

僕が受験した会場では、午前試験・午後試験ともに、身分証を忘れて受験できず敗走していった方がいました。本当に辛そうな、悲しそうな顔をして帰っていっていました……

細かい試験内容は規約上対外厳秘なので、書けるのはここまでです。
いろいろコメントしたいことはあるのですが……

地方公務員が確実に合格するなら2022秋試験がラストチャンス?

先月下旬、来年春(2023年4月)から基本情報技術者試験を見直すというプレスリリースが出されました。
現行の方式は今年の秋まで、つまり残り1回のようです。



ざっと内容を見たところ、午前試験はこれまでと大差ない一方で、午後試験の形式が大きく変わり
  • 僕がさっき「最大の敵」と表現した「アルゴリズム」の配点が増える
  • 得点源になる「マネジメント・ストラテジ」や「表計算」がなくなる
という、地方公務員的には相当不利な方向に変更されてしまうようです。

サンプル問題に挑戦してみたところ、日本語を読み解くタイプの問題が消滅した代わりに、プログラム言語の読解問題が増えている感じでした。
太刀打ちできないほど難しいわけではない(これまでの「アルゴリズム」試験並み)とはいえ、読解に時間がかかり、試験時間内に解き切れる気がしません。

IT未経験の地方公務員がどうしても基本情報技術者試験に合格したいのであれば、今年の秋試験に挑戦するほうが無難だと思います。

ひょっとしたら今後、「地方公務員なら国語要素の強い応用情報のほうが受かりやすい」という時代が来るのかもしれません……

新卒採用でも経験者採用でも、民間企業はとにかく「即戦力となる人材」を求めます。

一方、役所はそれほど即戦力にはこだわりません。
特に新卒採用では、全く期待していないと断言してもよいでしょう。

役所には役所特有の「仕事の作法」があり「思考法」があります。
これらを欠いていると、いくら専門知識が豊富だったりビジネススキルに長けていたとしても、地方公務員としてはうまく機能しません。

これらを習得するには、役所内である程度の期間を過ごすしかありません。
日々の仕事を通して感覚的に理解していくものです。

つまり、地方公務員として活躍するには役所独自の「仕事の作法」「思考法」を身につける必要があり、これらの習得にはどうしても時間がかかるため、新人職員のパフォーマンスには大して期待できないのです。

職場が新人に求める要素は、ごく限られています。
これらをきちんと達成できれば「将来有望な即戦力」として高く評価され、出世コース一次選抜を突破できると思います。
 

自立的学習能力

まず何より重要なのが、自分で調べて理解を深める能力です。

役所の新人教育は「OJTがメイン」という建前ですが、大抵の自治体ではトレーナーのような指導役がいるわけではなく、手の空いた職員が面倒を見るだけです。
忙しい部署であれば、誰も構ってくれないかもしれません。

ゆえに、放っておいても自分で勉強して成長してくれる新人は、職場にとって非常にありがたい存在です。
 
もちろん、調べてもわからないことや、調べ方がそもそもわからないときは、周囲に質問すればいいです。
質問前にきちんと自分で調べること、自分で調べようとする姿勢が重要です。

自分で調べたうえで、周囲に「調べたところ〜だと思うのですが、合ってますか?」と確認を取るのも良いでしょう。

地方公務員は部局をまたいでガンガン人事異動するという宿命にあり、何歳になっても新しい仕事を覚えなければいけません。
「調べて理解する」というプロセスは、ずっとつきまといます。
地方公務員の基礎スキルの一つであり、これを入庁当初から発揮できれば、間違いなく高評価につながるはずです。

独学で公務員試験を突破できた方は、「自分で調べて理解する」のが相当得意だろうと思います。
この意味で即戦力要素を備えていると言えるでしょう。

 

内部的コミュニケーション能力

民間企業でも、即戦力人材の必須要素として「高いコミュニケーション能力」が真っ先に挙げられます。
役所の場合でも同様で、コミュニケーションに長けていれば即戦力になります。

ただし、民間企業でいう「コミュニケーション能力」と比べ、役所が新人に求める「コミュニケーション能力」は、かなり範囲が限定されます。
 
役所の場合は、まずは組織内でのコミュニケーションがしっかりとれれば十分です。
組織外(住民など)に対するコミュニケーションまでは、新人には求めません。
役所外との付き合いは、まさに役所特有の「思考法」が重要な業務であり、いくらトークが上手い新人であっても任せられないからです。

新人のうちは、誰かに仕事を振る(指示する)ケースはごく稀で、基本的に仕事を振られる(指示される)立場であります。
そのため、役所が新人に求めるコミュニケーション能力は、
  • 周囲からの指示を正確に理解し、作業レベルに落とし込む
  • 作業した結果を指示元に正確に伝える
これに尽きます。

言葉にすると単純かつ簡単そうに見えるのですが、実際は結構難しいです。
いい歳こいても全然できていない職員もいます(ブーメラン発言)。 

屈強なフィジカル

若手地方公務員の仕事には、肉体労働もたくさんあります。
会議やイベント会場のセッティングのために重たい備品什器類を運んだり、大量の書類を縛って捨てたり、パンフレットやチラシを延々と袋詰め・箱詰めして運んだり、ゆるキャラの着ぐるみに入ったり……例を挙げるとキリがありません。

20代の頃は「若い奴だけに押し付けるな😡」と内心憤っていました。
ただ僕自身30歳を過ぎて、体の節々に違和感を感じるようになってきました。
やりたくないわけではない(むしろこういう単純作業は好きなほう)なのですが、やり過ぎると体を壊すリスクがあるので、任せざるを得ないのです。

肉体労働を軽々こなしてくれるパワー系新人は、どんな部署でも即戦力として重宝されます。
上からの評価も自然と厚くなっていくでしょう。

今やるなら「習慣化」

今回取り上げた「学習能力」「コミュニケーション能力」「筋力」いずれにしても、一朝一夕で身につくものではありません。
さらに「コミュニケーション能力」は、実戦の中で磨かれる要素も強く、事前に鍛えるのは難しいでしょう。

「即戦力として活躍したい!」と思うのであれば、「コミュニケーション能力」は一旦棚上げして、「学習能力」と「筋力」にフォーカスすればいいでしょう。

なんでもいいので勉強してみて「勉強方法」を思い出したり、筋トレやジョギングを始めたり……とにかく習慣化して地道に鍛えていくしかないと思います。
勉強に関しては、今の時期であれば、5月のFP3級か、ITパスポート試験あたりがちょうどいいでしょう。

 


あくまでも僕の観測範囲内の話ですが、ここ数年で「新規採用職員に占める予備校利用者の割合」が高まってきています。
出題傾向が変わって独学だと合格しにくくなっているのか、予備校費用を惜しまないくらいに公務員志望度が高い人が増えているのか……理由はわかりませんが、とにかく予備校利用者が増えて、独学合格者が減っているようです。

僕はこれまで半ば趣味で色々な資格試験を受けてきましたが、地方公務員試験はかなり難しい部類に入ります。
凡人が努力でなんとかなるレベルの限界だと思います。



「公務員になりたい」のであれば、予備校に通うのが確実でしょう。
僕自身は予備校に通っていませんが、予備校利用者達からは「講義をサボらず受けて与えられた課題をきっちりこなせば合格できる」と聞きます。

一方、独学の場合だと、使用する教材、スケジュール、到達地点(完成度)の設定など、すべてを自分で管理しなければいけません。
予備校であれば最初から用意されていた「課題」を、自ら設定するところから始めるのです。

予備校利用にせよ独学にせよ、目的は同じ「公務員試験突破」です。
ただしプロセスはずいぶん異なります。
どちらのプロセスにもメリット/デメリットがあり、好き嫌いがあるでしょう。
いずれにせよ合格すればいいのです。

ただ、公務員試験に合格した後、つまり地方公務員として実際に働くにあたり役立つのは、圧倒的に独学経験だと思います。
地方公務員人生には「独学」がつきものだからです。

「教えてもらえる」環境ではない

過去の記事でも触れましたが、地方公務員の研修は適当です。

他人に仕事を懇切丁寧に教えるだけの余裕がありませんし、そもそも教えられるだけ詳しい職員がいないケースも多々あります。

「公文書の書き方」「議会対応」「出納規則」みたいな全庁共通のルールであれば、他の職員から教わることができますが、地方公務員の仕事(特に本庁)には「庁内でも自分しか携わらない仕事」がたくさんあります。
制度の運用や許認可業務あたりが典型でしょう。

こういう仕事の中身は、同じ係内の同僚や、直属の上司であっても、全然わかりません。

唯一わかるのは前任者ですが、前任者も全知全能というわけではなく、せいぜい数年担当していただけです。
教わるにしても基本的事項程度が限界で、予備校講師やテキストみたいに全幅の信頼を寄せることはできません。

誰も知らない「新要素」がどんどん増えていく

旧態依然というイメージの強い役所仕事ではありますが、それでも日々変化しています。
法令や制度が改正されてルールそのものが変わったり、新任の上司が業務フローを自分好みに変えたり……
理由はどうであれ「これまで通り」が通用しなくなるのです。
民間企業では当たり前の事象なのでしょうが、役所でもよくあります。

こういう場合は、誰からも教わることができません。
誰もが自分と同レベルの知識しか持っていないために、講師役が存在しないのです。

ルールを知る=インプットはされど重要

地方公務員の仕事はルールに基づくものが多く、「調べればわかる」「どこかに答えがある」仕事が多いです。
センスに従って判断するとか、ロジカルシンキングを駆使して答えを導出するのではなく、ルールをインプットすることがまず必要です。

つまり適切なインプットさえできればこなせるものが多いですし、反対にどれだけ地頭が良くてもルールのインプットを怠ればこなせないのです。

インプットの方法は様々です。
中でも「教わる」のは、誰もが義務教育にて経験しているインプットであり、馴染み深いものでしょう。
 
しかし前述のとおり、地方公務員という仕事においては、「教わる」がうまく機能しません。
そのため、否が応でも独学せざるを得ないのです。

独学によるインプットは、地方公務員人生においてずっと続きます。
少なくとも異動のたびにみっちり独学しなければいけない時期がやってきます。

最初にも触れたとおり、地方公務員試験はかなり難しい部類であり、独学合格には相当高度な「独学力」が必要でしょう。
逆にいえば、独学で地方公務員試験を突破できた方は、予備校利用者よりもハイレベルな独学力が備わっているのです。


そのため、やる気さえあれば、予備校利用者よりも高効率でインプットが可能なわけであり、インプットの重要性が高い地方公務員という職業においては、それだけ有利だと言えるでしょう。

もちろん、地方公務員の仕事は、ルールに基づく業務だけではありません。
むしろコミュニケーションに属するもののほうが多いと思います。
とはいえ「ルールの独学」は基礎中の基礎であり、「教わらないと理解できない」というタイプの方は、試験を突破できても実務で苦労するかもしれません。

新年度が始まって1ヶ月半が経過し、俗にいう「5月病」真っ盛りのシーズンがやってきました。
新しい環境に慣れてくるにつれて、いまの職場に嫌気が差してきた方もいるでしょう。

もしかしたら地方公務員という職業そのものに違和感を覚え始めている方もいるかもしれません。

あくまで僕個人の信条ですが、人生において一番勿体ないのは「不満を抱きつつも行動せずにイライラしている時間」だと思っています。
不満の原因を特定するなり、できる範囲で対策を打つなり、わずかでも状況が改善するよう行動したほうが有意義だと思います。気分転換にもなりますし。

「辞めたい」という不満に対しても同様です。
「組織が駄目」「待遇が悪い」などと愚痴っている時間を、なんらかの行動に移したほうが有意義だと思います。

役所の場合、辞めたくなる原因の解決は困難です。
独力ではどうしようもなく、諦めたほうが無難でしょう。
対策するとすれば、自分自身が抱いている「辞めたい」という感情を前向きに処理することです。

地方公務員を辞めた後に「やりたいこと」があるのならば、それに向かって着々と準備すればいいと思います。
転職や独立開業したいのであれば、新しい職に必要な能力を磨けばいいですし、早期リタイアしたいのであれば蓄財に励めばいいでしょう。答えは出ています。

「やりたいこと」が特に無いのであれば、それを探したり、退職後に何をしようとも活かせる汎用的な知識・技能習得にチャレンジしてみればいいでしょう。
手段は色々ありますが、僕の一押しは「ファイナンシャルプランナー」と「情報処理技術者」の資格取得です。

役所外では必須

言わずもがな、ファイナンシャルプランナー(FP)はお金に関する資格で、情報処理技術者はITに関する資格です。

今の世の中、この2分野と無縁な業界はありません。
公務員を辞めて別業界で働くのであればほぼ確実に必要となる、まさに汎用的な知識だと思います。

特にFPは、2級レベルの知識は不可欠だと思います。
過去に僕がFP2級に合格した際、金融業界の友人から「今更2級w」と嘲笑されたことを書きました。



その後もいろんな業界の友人知人と交流していく中で、民間勤務であればだいたい皆さん金融の知識をお持ちであることを理解しました。
それなりに大きい企業であれば、研修や実務を通して標準的に身につくようです。

情報処理技術者も同様です。
僕はオタクなのでそれなりにIT関係には詳しいつもりでいたのですが、実際に情報処理技術者試験の勉強をやってみて、ようやく自分の無知に気がつきました。

一方、民間勤務の方はちゃんと研修を受けていて、機器やサービスの背後にある原理や仕組みを知っています。
さらに役所とは違って新しい機器やサービスを利用しているので、最新の情勢にも詳しいです。


「お金」と「IT」に関しては、意識的に勉強しない限り、地方公務員は世間からどんどん遅れをとってしまいます。
むしろ、30代にもなってこれらをろくに知らないままでもそれなりに働ける役所が異質なのかもしれません。

役所を離れて働くつもりがあるなら、辞める前からキャッチアップしていかなければいけないと思います。

新しい世界が開けて「やりたいこと」が見えてくる

「お金」と「IT」の勉強は、「やりたいこと」探しにも資すると思っています。

新卒で地方公務員になった方(公務員専願だった方は特に)の場合、「お金」も「IT」も未知の世界でしょう。
知らないことを勉強するのは、最初はすごく大変です。
しかし、知らないからこそ、理解できたときには一気に知識の幅が広がり、視野が開けます。

つまり地方公務員は、「お金」「IT」に疎いからこそ、これらを知ることで世界が広がり、「やりたいこと」を見つける手掛かりになるかもしれないのです。

さらに、「お金」と「IT」の知識は、日常生活や役所勤務でも役立ちます。
地方公務員を辞めなくても無駄になりませんし、地方公務員と両立できる「やりたいこと」にたどり着けるかもしれません。

地方公務員なら「土台固め」が得意なはず

「お金」と「IT」の知識と一口に言っても、学び方は色々あります。
僕がFPと情報処理技術者という「資格取得」をおすすめするのは、2つ理由があります。

一つ目は手軽さです。
資格取得はノーリスク・ローコスト・ミドルリターンな手段です。
最近流行りの「オンラインサロン」や「スクール」に入るよりもずっと安上がりですし、いつでもどこでも、誰でも実践可能です。
途中で挫折したとしても、損するのは参考書代(せいぜい4,000円程度)くらいで、それほど痛くもありません。

もう一つは公務員としての現状の立場が活かせるところです。

退職前の自己研鑽といえば、「マーケティング」「ライティング」「プログラミング」「動画編集」みたいな実践的スキルのほうが一般的なのかもしれません。
資格取得はあくまで土台に過ぎず、資格があれば稼げるわけではありません。

ただ、今は地方公務員という安定した身分があるわけで、「稼ぐための実践的スキル」を身につけなければ食いっぱぐれるわけではありません。
ゆっくり土台を固めてから実践的スキルを身につけるという「余裕」があるのです。

さらに、過去の記事でも触れましたが、地方公務員は「公務員試験」というそこそこ難関の試験を突破した人間であり、世間一般よりも筆記試験が得意です。
ひいては「試験勉強という形での自己研鑽」が得意とも言えるでしょう。
この強みを活かさない手はありません。



わずかでも「地方公務員やめるかも」と思っているのであれば、なるべく早いうちに役所外の世界を知ったほうがいいと思います。
僕くらいの年齢(30歳過ぎ)になってから民間コンプレックスを発症してしまうと本物の地獄が始まります。


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